韓国ドラマ『バリでの出来事』(原題・발리에서 생긴 일)ドラマレビュー:楽園で出会った四人が地獄絵図四角関係に!?【ソ・ジソプ】【チョ・インソン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は、韓流ドラマ『バリでの出来事』(原題・발리에서 생긴 일)ドラマレビュー:楽園で出会った四人が地獄絵図四角関係に!?
を紹介するよ。
【基本情報】
総合P:ムン・ジョンス
演出:キム・キホ
脚本:ファン・ソンヨン、チェ・ムンソク
出演:ハ・ジウォン、チョ・インソン、ソ・ジソプ、パク・イェジン
提供:SBS、2003年12月24日〜2004年3月7日
KNTV、2005年2月7日
全20話
2003年作品なのでおよそ20年前のドラマだ。
バリという異国で出会った4人の男女が繰り広げる愛憎劇なのだが。
当時はもっすごく流行って“バリラバー”と呼ばれる熱狂的なファンを生み出したりした。
当時は当たり前に”韓流ドラマってすごいなぁ・・・”と思って見た記憶がある。
今改めて見直すとやはり”韓流ドラマってすごいなぁ・・・”と感じる。
容赦のない理不尽の積み重ねは今の韓流ドラマでも王道ではあるが、当時のものはレヴェルが違う。
突き抜けているし、ブレがない。
本筋となんら関係のないサブのラヴラインも皆無だし、シリアスに唐突にぶっ込むコメディムーブもない。
”ぇ、こんな事ある?ないよね?”と言う、非現実的な出来事なのに、登場人物の心情はリアルであり、だからこそ矛盾だらけであり、この”矛盾”こそが現実みを表すものだ。
現実とは矛盾だらけなのだ。
そして、洗練されてない。
カッコつけてないのだ。
登場人物全てが、全員、漏れなく、”この生き方カッコいい”と思える生き方をしていない。
むしろ全員クズだしカッコ悪い。
出来過ぎ無双ヒーローorヒロイン、に慣れてしまったとろとろの脳にガツンと衝撃を与えてくれる。
必死に無様にじたばた足掻く、そんな登場人物ばかりだ。
なぜこんな昔のドラマを見直しているのか。
てこは最近まじでほんとうに華流ドラマを集中して見ることが出来ない。
飽きたのか、もしくは面白くない、という事なのか。
で、BBCものをどっぷり見たりして、やはりヴァンパイアは永遠に勝つなぁ・・・などと徒然たりしてたのだが。
ついったで”完走しましたぁー”というのが目に留まり、それが『バリでの出来事』だった。
当時見た時の記憶が蘇り
「かじまーーーーーーーー、かっじまーーーーーーー(行くなぁーーーー行かないでーーーー)」byジェミン
をもう一度見たくなり視聴開始だ。
てこはユネクで見たが、まえはプライムでも見れた気がする。(プライムは現在有料コンテンツ)
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
※画像はSBSからです。
バリでの出来事ってどんなドラマなん?
バリという異国の国のイメイジは”楽園”だけど、バリで出会った男女四人が繰り広げるのはどろっどろでじめじめの暗ーーーーい愛憎劇だ。
しかも、バリでの出会い編は冒頭2話くらいで、すぐに帰国し主に”ソウルでの出来事”に終始する。
タイトルの『バリでの出来事』に帰結するのは、最終話残り10分くらいだ。
まずは出会い編バリタームだ。
↑画像右のCPは共に金持ち子供の許嫁CPだ。
・男子のほうは@ジェミン(チョ・インソン)で、〇〇会社会長の次男、脳みそはわりと残念な設定でついでに不真面目で呑気に暮らしてる坊設定だ。
・女子の方は@ヨンジュ(パク・イェジン)で、金持ちの娘でジェミンファミリーとは家族ぐるみの付き合い。
ジェミンと結婚するのがもっすごく憂鬱。
なぜかと言うと、別れた元カレに未練たらたらだからだ。(元カレはイケメンな上に脳みそも優秀でデキる男子)
・左CPの男子が@イヌク(ソ・ジソプ)で、〇〇会社ジャカルタ?支局で働いている。
イヌクこそがヨンジュが忘れられない元カレだ。
で、ヨンジュがマリッジブルーで元カレ会いたさにジャカルタにやって来て、盛り上がって二人でバリ島へ。
能天気な割に勘がいいジェミンは、ヨンジュのバリ旅行がなんとなく裏がありそうだと思って、ヨンジュ追いかけて自分もバリへ行く。
ヒロインの@スジョン(ハ・ジウォン)は、バリで違法観光ガイドとして働いていてもっすごく貧乏そう。
そこの社長が胡散臭くて、超テキトーな感じで仕事してる。
で、”そっち(バリ)に〇〇会社会長次男が旅行行ったからサポートよろしく”と依頼されて派遣されたガイドがスジョンだ。
ここで四人が出会う訳だ。
このように、全ての事の発端はヨンジュの欲深さなのだ。
家のため(金のため)にジェミンとの結婚は避けられないが愛する男子イヌクを手放すには惜しい、というもっすごい自己中な考えが、この後の悲惨な不幸への始まりの第一歩だったのだ。
バリでのタームは、男子二人ともヨンジュラヴ♡なので、ヨンジュはお姫様の如く扱われお姫様のように振る舞い、それはそれはスジョンが可哀想だ。
スジョンはスジョンで魅力的とは到底言い難く”卑しさ”が全面押しで、苦労が滲み出すぎなので男子二人から引かれるのもしょうがない。
でも、ヒロインはスジョンなんだから、この男子二人がすっかり気が変わって熱烈モーレツにスジョンの事が好きになるはず、と視聴者は知っている。
問題はどっちとくっつくのか?という事だ。
流れの選択肢としては、
Aコース:バカで無能なジェミンがスジョンのハートを射止めるために変わっていき覚醒し漢前な男子に成長する、もしくはバカで無能のまんまだけどスジョン情熱が過ぎて情が移ってこっちに堕ちる、もしくはスジョンがイヌクを選び男②として切ない要員となる。
Bコース:貧乏だが優秀なイヌクが様々な困難を乗り越え成功しスジョンを射止める、もしくは成り上がれなく苦労が絶えずスジョンと傷を舐め合う共依存CPになる、もしくはスジョンがジェミンを選び男②としてケナゲに陰日向で支える。
Cコース:どっちも選ぶ(二股)
考えられるのはこの3コースだろう。
つまり、このドラマは”バカで無能だが金持ちVS優秀だが貧乏”の究極の選択ドラマだ。
要するに”ジェミンVSイヌク、あなたはどっち派?”ドラマとも言える。
わかりやすく言うと”金VS愛”ドラマでるあると言える。
言い換えると”真実(本音)VSプライド”ドラマなのだ。
この四人は、それぞれの事情で韓国(ソウル)に戻るのだが。
スジョンに言いたいのは”大事な通帳を会社のデスク(鍵なし)に入れとくなよ、バカなの?”だ。
スジョンはソウルで唯一の友人であるミヒのところに転がり込む。
ミヒは昔のおばあちゃんのようなカーリーなヘアスタイルで↑のように多彩な顔芸を披露してくれる。
毒舌だがこのドラマの登場人物中、唯一まともなこと言ってる人間だった。
てこはスジョンよりミヒのがよっぽど魅力的な女子に見えたが、男子たちはやはりルック優先のようだ。
愚か者め。
作中で、このミヒやスジョンのにいちゃんが
「英語も出来るしスジョンは賢い」
と、何度も発言がある。
で、ソウルに戻った”賢いスジョン”が取った行動は、バリで出会っただけというコネを利用し〇〇会社に就職のお願いをする事だった。
つまり、バリで娼婦扱いされ、施しを受けた相手であるジェミンを頼ると言う事だ。
・・・
賢いか?
・・・
まぁ、気の毒な背景(貯金持ち逃げ&借金取り)なので藁にもすがる気持ちもわからんでもないが。
”賢い”子が、あんなアホな格好で就職のお願いをしに行くだろうか。
そもそもだ。
金を持ち逃げした社長をよしんば捕まえたとしても、その金を返してもらえると思ってるのがバカの証拠だ。
そんな金、とうに無くなってるに決まってるし、返すような善良な心があるのならそもそも持ち逃げしないだろう。
このような簡単なロジックを理解できない子は賢くなどない。
しかし、幸か不幸か。
ジェミンもバカだった。(爆
なんとなくスジョンが気になり始めて、
最初は嫁になる予定のヨンジュが他の男を好きらしいと知り、子供っぽい独占欲で”絶対結婚する”って言い張ってたのに。
「もういいや。
結婚止めていいよ。」
となり、頭の中は早くもスジョン一択となる。
愛しいおバカさん♡なジェミンは、借金肩代わりしたりケータイ与えたりもうるんるんモードな愚か者だ。
驚くのは相手のヨンジュだ。
あんなに結婚したくなかったのに、いざ破局になったら逆に執着し始めた。
ヨンジュは、結婚したくない、と言ってるのはポーズであり、金のために結婚する気でいる、実の所。
だけどそれじゃ人生つまんないんで、イヌクを愛人にしようとしてるらしい。
とんでもないクズだ。
なので、一貫してイヌクを口説き続けている訳だが。
イヌクはなかなか”うん”と言わないし、なんだかみすぼらしい卑しい女子とイチャついていて自分に靡かないのを悔しく思っているのだ。
イヌクは、異常に口数が少なく、ほとんどが顔芸だ。
わかりにくい。
もう少し、少しだけでいいから喋ってくれたら、女子二人も心の整理が付けやすかったと思うが。
イヌクはスジョンとの時間が増えるに付け、似た境遇のスジョンに愛情を抱くようになる訳だが。
これが同情なのか愛情なのか、さらにヨンジュとよりを戻したいのか戻したくないのか、などがもっすごく判り難い。
イヌクは母子家庭で育ったようで、このおんま(母さん)がわりと毒おんまだ。
息子が居ない間に、キモいおっさん恋人といちゃついてて、でもヒモにされるような愚かなおんまだ。
お金にもっすごく苦労してきたようで、奨学金が貰えずに大学2年で兵役に行ったようだし。
なんとヨンジュと付き合ってたのはお金目当てだったらしい。
首尾よく結婚できたら(ヨンジュと)お金に苦労しなくていいと思ってたら、〇〇会社会長二男と結婚するからとフラれたようだ。
つまり、愛ではなくもしかしたら金に困らないかも、って動機でヨンジュを突き放せないでいた、という背景がわかって来る。
貧乏の辛さなどいろいろあれど、こいつも相当なクズだ。
で、スジョンだ。
この女子も相当ひどい。
なんとCコースだ。
二股ではないが、どっちつかず、あっちもこっちも、だ。
バリでの施しも”受け取るなよっ”と思うし、ケータイも”貰うなよっ”と皆が思ったはずだ。
「プライドがある。
心はあげない。」
ふぉ????
この女子。
イヌクといちゃこらしてたのに、結局のところちゃっかり”愛人”に成り下がる。(いや、上がるか?)
ハイブランドを山ほど買ってもらい、ゴールドカードを渡され貧乏とはおさらばだ。
300万の返済はどうした?と問いたい。
イラつくのは、この女子が一体全体どっちの男子が好きなのかよくわからない事だ。
好きなのはイヌクだが金の為にジェミンと居る、のか。
イヌクを好きだがジェミンも純粋に(金の事抜きで)好き、なのか。
イヌクよりジェミンが好き、なのか。
が、作中ではあまりジャッジできない。
さらに重要な事は、男子二人が夢中になるほどの魅力をスジョンに感じない事だ。
どこが良いの?
ぇ、もしかしてルック?顔なん?
最近の洗練されたドラマなら、ヒロインにもそれなりの魅力を設定しているものだ。
例えば、〇〇になる為に努力中、とか。
例えば、復讐の為に全てを犠牲にする覚悟がある、とか。
例えば、相当な頑固者で初志貫徹、とか。
そういった背景があるからこそ男子たちが夢中になる、というならわかるが。
スジョンにはそれがない、1ミリも。
1ミリもこれといった特筆すべき魅力がないのに、男子ふたりがもっすごく夢中になる意味がわからない。
さらには、男子二人の間をうろうろと行ったり来たりしてるのは見ていて相当イラつく。
しかし、よくよく考えてみれば。
例えば我だったら・・・と考えてみると。
わからなくもないし、なんなら我も同じような事をするんじゃないかな、と思うのだ。
貧乏で切羽詰まってたら闇金で借りるよりは・・・と思うかもしれないし。
ケータイも受け取る気がするし。
マンションに至っては笑いが止まらないかもしれない、と。
つまりドラマで見かける無双ヒロインは、所詮作りものであり。
どんなに貧乏でも自分を裏切らず恥じるような事もせず、どんなに苦しくとも諦めずに初志貫徹する、ようなヒロインなど現実には(居るかもしれないが)絶滅危惧種だ。
なので、本ドラマのヒロインのスジョンは非常にリアル寄りなヒロイン像だと言える。
で、ジェミンと付き合ってる時は(本当はイヌクが好きだけど、不可抗力でジェミンと付き合ってる)的な言動のスジョン。
イヌクと付き合ってる時は(本当はジェミンに情が移ってるのに、金が目当てで付き合ってた)的な言動のスジョン。
一体どっちが本当なのか。
昔見た時は、このスジョンの二股言動にイラついたのだが、二度めになるとてこもオトナになり見識が深まったようで、わりと違う目線でみる事ができたし、新たな気付きもあった。
この見解については、さいごの”てこが見た感想”であらためて語りたいと思う。
このドラマは愛憎劇だが、基本となる背景は金持ちが貧乏人を蔑むであり、なんなら貧乏人には人格はないと言わんばかりの背景なのだが。
貧乏人のくせに、とか、貧乏人がずる賢い、とか、とにかく貧乏人ディスりがパネぇのだが。
大事な息子がそんな貧乏人を愛してる、なんて言うもんだからそりゃ大騒ぎだ。
しかもジェミンのあぼじ(父さん)が虐待レヴェルで殴る・蹴る、そして脅す。
マンションにスジョンを囲ってるんるんムーブで暮らしてたのもほんの束の間。
二人は敢えなく引き裂かれ、ジェミンはヨンジュと結婚する事になる。
ここからジェミンは狂い始める。
ジェミン劇場の始まりだ。
このドラマの見せ場というか見所というか、このドラマの魅力の肝となるのがこの壊れたジェミンなのだ。
クライマックスの肝は、
・壊れたジェミン
これ一つだ。
バリでの出来事てこ監修”イケメン備忘録”
憎めない男子@ジェミン【チョ・インソン】
ジェミンこと【チョ・インソン】㊗️てこブログお初だ。
てこブログ開設前には韓流ドラマを主に見ていたてこだ。
彼のことはいろんなドラマや映画を見ているのだが、ブログを書くにはもう一度見直さないといけない訳であり、しかし華流が見たいが為に放置していた案件だ。
このドラマは、チョ・インソンの名を大きく羽ばたかせた作品であり彼にとってのターニングポイントだった。
ジェミンにより彼のポテンシャルが証明されたし、事実その後の活躍は目覚ましいし、役の振り幅も驚くほど大きい。
このジェミンというキャラクターは実にシンプルな男子だ。
楽しい事をして暮らす事しか考えていないので、仕事もほぼしていない。
専ら”飲む・打つ・買う(酒・賭博・女)”男子であり、社会のゲスクズだ。
好きな女子に巡り会ってもその基本路線はブレず、ゲスグズはどこまでもゲスクズだ。
視聴者に媚を売らない徹底したゲスぶり、このドラマの秀逸さはそんなところにあるのだ。
そんなゲスクズが、スジョンの言葉に一喜一憂し徐々に骨抜きになるほど夢中になっていく様はなるほど見応えがある。
そして”お願い”をして床入りした姿が↓だ。
自分が一番ではない、という事を自覚しているが、
”おまいの気持ちはどうーでもいい、ってか置いといて。
とりまおまいはオレのもん、っていう確固たる事実が欲しい。
おまいはもうオレのもんになったもんね。”
と言う、とんでもなく残念な思考回路のジェミンなのだが。
マンションに囲って、ゴールドカードを与えても未来の見通しもなく計画性も0ゼロZEROなのだ。
家族にバレずに愛人を囲うなどというハイスキルが、ジェミンなどにあるはずがないのだから、バレるのは時間の問題だし、スジョンもその辺のいざこざをスマートに理解できる女子ではない。
彼らには明るい未来を感じさせる要因は何一つないのだ。
案の定、ヨンジュに速攻バレとるし。
ヨンジュのおんまや自分のおんまにもバレて、スジョン引っ叩かれたりしてて。
なんかスジョンが可哀想、みたいになってるのは気に入らないし、みなも同情などしないで欲しい。
で、引き離されてからの”壊れ始めたジェミン”は何度も言うが見応え十分だ。
ここで殿堂入りを紹介しておこう。
殿堂入りファイル《拳(こぶし)泣き》だ。
当時、このシーンでもらい泣きする人が続出という記事を読んだが、てこは爆笑だった。
突き抜けます、はい、ほんとに。
切なさ、とかそんなもんは超越してしまって、素直に”すげぇなぁ・・・・”って爆笑しちゃうという、自分でもよくわからないリアクションなのであった。
ジェミンをこうさせている要因の一つがコンプレックスだろう。
出来が悪いのは昔からのようだが、出来がよくなる努力は一切していなさげだ。
さらには、結婚相手も好きになった女子もどちらも自分よりイヌクを選んでいると言う屈辱。
でもイヌクより優秀になろうという努力を1ミリもしていない為に、負けて当然とも思っていて。
努力ができない自分、それに抱くコンプレックスだ。
もしジェミンが努力しようと、努力できる人間だったならば、違う展開も期待できたはずだ。
なんとも愛おしい愚か者なのだ♡
そして、ジェミンの短所の一つが我慢が聞かないというところだ。
根気よく考えれば、物事の整理もできるし解決策も見つかる可能性があるが。
かれは思考の積み重ねるという作業がすこぶる苦手のようで、つまり単純思考だと言う事だ。
彼に見える未来に明るさはない。
歴然と立っているのは死亡フラグだ。
↑は去年2022夏に日本公開された映画『モガディッシュ』だ。
こんなイケてるオトナになったチョ・インソンを愛でる事ができるので皆も見るが良い(記事は気長に・・・)
1981年7月28日生まれの42歳、185㎝、71kg。
全南科学大学モデルイベント科卒業。
「ピアノ」「星を射る」「 卑劣な街」「霜花店」「その冬、風が吹く」「モガディシュ」他多数
もっと喋れよ、な男子@イヌク【ソ・ジソプ】
てこブログ二回目登場のイヌクこと【ソ・ジソプ】だ♡
前回は『ミアネ・・・』のごめん、愛してる、だ。
あん時もだったが、今回も安定の顔芸だ。
極端に口数が少なくほぼ↑の表情で、ほんのちょっとの違い(眉毛の角度など)で感情を表す上級者、それがジソプおっぱや。
本作は”ジェミンVSイヌクあなたはどっち派”ドラマなのだが。
おそらくは多くの人がジェミン推しだったと思うが、てこはやはりイヌクを推したい。
初登場時はランニング姿↓だし、何かと貧乏くさくだっさい感じだったが、
わりと頻繁に肌肉を露出してくれるのもありがたかったし。
安定の物憂いルックにウキウキしたものだ。
中盤から、なんらかを企んでるのかなにやら仕込んでいるようで。
さらにはスーツとかも買ってもらって急にオサレ感を出して来るのだが。
これが絶妙に成金趣味でダサいところが愛おしいポイントでもある。
時代でしょ、とか思うかもだが、当時も同じように感じたのだからやはり絶妙にダサいはずだ。
引っ越した先のインテリアもダサかった。
あと気になったのは、(当時は気にならなかった)昔の家(スジョンの隣の時)の時のインターネットの配線はどうなっていたのか、という事だ。
おそらくはまだWi-Fiはないだろうから有線だろうが。
あのふっるいアパートにインターネット配線があるとは思えないんだよね。
まぁいいけど。
話を戻すと。
イヌクは自分がしてきた事(ヨンジュと付き合った経緯とか結末とか)があるんで、スジョンの事がよく理解できるようだ。
なので、
・スジョン、おなえなら出来る、がんばれ(金持ちをゲットできる)
・金じゃねぇだろ、オレがお前を幸せにしてやる
の間(はざま)で随分とジレンマに苦しんだ。
でもてこの♡を掴んだのはわりと序盤で
「オレがおまえを好きなのを知っているか?」
と聞いたあの一瞬だ。
てこの脳裏には
”ぇ!?そうなん?やっぱりそうなん?いつの間に?なんで?どこがいいの?”
と、たくさんの???が巡っていたが。
いつも無口なのに、急にしゃべってるし、それもワード多いし。
〜からの切ない瞳を見たら秒で”ぁあ、好きなのね、わかった、わかりましたよ・・・”ってなった。
「好きだ」
と告白されるよりも大きな印象を与えるこのセリフ。
もうてこが今後使う機会は訪れないが、もし誰かに相談されたら告白の時は↑のセリフが効果的だと教えてあげたい。
そして終盤に明らかになるのは、やはりイヌクとて金が大事だったと言う事実だ。
そう、イヌクだけは大事なのは金じゃなくて愛だぞ、路線なのだと思わせといて、
やはりイヌクでさえ金の持つ力にあらがう事ができないゲスクズなんだぞ、という流れ。
このブレないゲスクズ設定が、本ドラマの魅力の一つであるのだ。
画像:wowkorea
↑は2022/12に3年ぶりに行われた日本でのファンミの様子だ。
相変わらずのイケメンぶりに皆も大満足の様子だ。
1977年11月4日生まれの45歳、182㎝、70kg。
韓国体育大学卒業。
「私の恋したテリウス ~A LOVE MISSION~」「主君の太陽」「オーマイビーナス」「カインとアベル」「ごめん、愛してる」「ファントム<幽霊>」「ただ君だけ」「軍艦島」「宇宙+人 1部」「自白」他多数
バリでの出来事てこが見た感想
全てを諦めてイヌクとバリに行くスジョン。
「心を置いてきたんだね」(イヌク)
「心だけは渡さないつもりだったのに・・・ごめん」(スジョン)
・・・
ふぉ!?
・・・
つまり、
つまり、こころはジェミンのとこにあると。
そしてイヌクはそれに気付いてると。
そういう事なんですね?
ずっとスジョンがどっちの男子が好きなのかわからなかったが、ここへ来てジェミンだったのか!?
〜からの衝撃のラストへとつながる。
スジョンの本心を見抜けず、ジェミンのフライングで悲劇が起こったのだが。
最初見た時は、素直にそのまんま”ジェミンか・・・”と思ったのだが。
時を経て見直すとまた違った見解があり。
それは”どっちも欲しい”だったのではないかと言う事だ。
もしこれが逆で、バリのベッドに一緒に寝てるのがジェミンなら、スジョンは
「イヌクんとこに心は置いてきた」
とかぬかしそうだ。
一番のゲスクズはスジョンだったのだ。
可哀想な男子二人よ。
ひとつ残念なのは、四人の中のもう一人ヨンジュがこの現場にいない事だ。
なぜヨンジュだけが蚊帳の外なのか。
始まりが四人なら最期も四人で締めるべきだ。
ヨンジュだって相当なゲスクズなのだから、この制裁の場に居るべきだ。
一時は悲しみに暮れるだろうが、その後資産家と再婚して過去など綺麗さっぱり忘れてセレブ人生を送るに決まってるだろうが。
三人と同じ運命にしやがれよっ。
最後に言いたいのは、主題だったと思われるスジョンの”プライド”とやらだ。
非常に薄っぺらく軽く陳腐だ。
このプライドがマジもんの高尚なものならば、このドラマは成り立たなかっただろう。
薄っぺらいからこそのゲスクズスジョンなのだ。
つまり、言いたいのはプライドの薄っぺらさでなく、脚本のブレない方向性を褒め称えたいという事だった。
およそ20年前のドラマだが、古くて新しいドラマだ。
色々な要素から様々な気付きを得られる貴重なドラマだと思う。