韓国ドラマ『智異山(jirisan)チリサン』(原題・지리산)ドラマレビュー:この世とあの世の境界<智異山>【チュ・ジフン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は、韓国ドラマ『智異山(jirisan)チリサン』(原題・지리산)ドラマレビュー:この世とあの世の境界<智異山>
を紹介するよ。
【基本情報】
監督:イ・ウンボク
脚本:キム・ウニ
主演:チョン・ジヒョン、チュ・ジフン
放送局:tvN、2021/10/23〜
全16話
主演のお二人は超お久しぶり。
ジヒョン姐さんは「青い海〜」以来の気がする。
お久しぶりだが、相変わらずお綺麗だ。
レンジャーなのでスポーティな格好だが、姐さんが着るとなんでもカッコよくなる。
ジフンおっぱ(ジフン兄さん)は、「アイテム」以来の気がする。
お久しぶりだが、相変わらず長身(189㎝)でイケメンだ。
姐さんを「先輩」と呼び、ちょっとわんこみを出すというもっすごい萌え設定だ。
てこブログ古参の方はうっすらとてこの思考回路がわかっているかとは思うが。
この前レビューした「Voice4」で、次シーズンもギョム続投が好ましいが、もしキャス変ならイ・ジュンギかチュ・ジフンならいい、とか書いてて。
もうジフンおっぱを観たくて観たくてしょうがなくなって。
そしたらRakuten Vikiにあるやないか、智異山。
ってことでいそいそと視聴開始だ。
見始めると、とりま〈智異山チリサン〉がもっすごく高くてでかい山だということがわかる。
韓国南部にあり、1915mで韓国で二番目に高い山らしい。
で、この景色が壮観だ。
圧倒的な自然の力を感じる景色だ。
しかし、冒頭のナレ説で
天と出会う場所、この世とあの世の境界〜
みたいな事をいうので、恐山的な山かなぁ、などと思ってた。
結果、ちょっと違うけど、ちょっと合ってた、みたいな感じだった。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
※画像はすべてtvN公式サイトからです
智異山チリサンってどんなドラマなん?
舞台はチリサン国立公園のへドン分所。
そこでレンジャーをしている姐さん他仲間と、新人で配属されたジフンおっぱのお話だ。
ジフンおっぱがへドン分所に配属されたのは2018というテロップが出る。
で、レンジャー初仕事で小学生を救出したりして、お仕事後の清々しい壮大な山の景色見せられたりして。
ぁあ、こんな感じでレンジャーのお仕事しながら、人助けしたり、事件解決したり、恋なんかも育んじゃったりすんのかな・・・とか思ってたら。
1話の最後に2020・秋で姐さんが車椅子で登場。
ぇ、どゆこと?
一年前に姐さんとジフンおっぱは雪山で遭難したらしい。
一年前という事は2019だ。
初仕事が2018なので、およそ一年後にはこんな不穏な出来事が彼らを襲ったということになる。
4話までの事件を大まかに整理すると。
・1995、水害(2話)
・2017夏、松泥棒失踪事件(2話)
・2017秋、ジフンおっぱの元職場の部下死亡事件(3話)
・2018秋、ハレモニ(おばあさん)ヤクルト事件(3話)
・2018秋、兵隊さんヤクルト事件(3話)
・2018秋、蛇とりアズッシ(おじさん)、芋爆弾事件(4話)
・2019冬、姐さんたち遭難(2話)
・2020秋、ケーブルカー社長遺体発見(1話)
・2020秋、山菜取りのアズッシ(おじさん)ヤクルト事件(4話)
と()カッコ内の話数でわかると思うが時系列がわりと混乱する状況だ。
でも、まぁよくわからずとも見てればわかるようになるので、根気よく見続けてほしい。
で、だ。
一体なんなのか?って事だが。
ジフンおっぱは、部下のヒョンスが死んだ時から霊能力みたいなのが覚醒したらしく。
これから起きる事件の断片の映像が頭に浮かぶという、特殊能力を持つようになる。
という背景なのだが。
全ての事件の予知ができる訳ではなく、”殺人事件”についてだけ予知できると言う事に思い至る訳だ。
つまり、事故ではなく殺人事件が起きていると言う事だ、チリサンで。
遭難後、姐さんは車椅子なのだが、肝心のジフンおっぱはと言うと・・・
なんと、今もなお意識不明で病院のベットで昏睡し続けている。
しかし、山にはレンジャーの雪服を着た兄さんが彷徨っているのだ。
どうゆうことかと言うと、要するに生きすだま(生霊)となって彷徨っているのだ。
源氏物語の六条御息所みたいに。
生きすだまとなって、今もなお事件の被害者の遺体の場所を探して教えているのだよ。
でね。
生きすだまルールがあって。
山のもの(木とか石とか土)は触れるが、トランシーバーとか人体は触れない。
彷徨える範囲も決まっていて、へドン分所は行動範囲外だ。
(ちなみに徒歩移動だ、瞬間ワープとかはできない)
わかりますかね。
姐さんは車椅子なので、もう山には登れない。
兄さんは生きすだまなので、結界で下界へ降りれない。
この二人が物理的に交われる場所がない為に切ない訳だが、更なる悲劇もそのせいで起きてしまうという。
非常にうまい脚本だ。
物語は、まだ元気だった頃の二人の仕事ぶりを語りながら、事件が起きてゆき。
それを回避しようとしたり、調べたりしてるうちに少しずつ事件の真相に近づく回想タームと、2020現在の状況も進んでいく構成だ。
1995の水害では、姐さんのぱぱ、ままが犠牲者となっており。
その遺体は姐さん自らが探し出したと言う。
自殺では?という疑惑もあったらしく、姐さんは何かと心に深刻なトラウマを持っているようだ。
最初は、その水害の犠牲者が、この一連の殺人事件と関係があるのでは、というジフンおっぱの推理だった。
さすが賢いね、おっぱは。
で、わかっているのは
・黒い手袋
・手に傷
・山に詳しい
こんくらいだ。
最初っから疑わしいのは所長だ。
まぁ、ヴィランがお似合いの所長だが、セオリーでいくと明らか怪しいやつは犯人じゃない。
なので、匂わせといてるだけだろう。
中盤に”黒橋村”での出来事がフォーカスされ始める。
どうやら、事件の鍵は水害ではなくこの村での出来事のようだ。
そこでの一人のちーこ男子が怪しい。
てこは、このちーこ男子が成長した姿が↓このレンジャーだと思ってた。
所長のことを慕ってるし、ちーこの時の悲劇後、ずっと面倒見てきたとか、とかそんな風に思っていて。
きっと↑が犯人だとずっと思ってた。
好きな女子が、ままに会って、というお願いの時もなんだか思案顔だったし。
でも、これも”仕込み”かもしれない、とか楽しめる仕様だ。
あと、この子がね。
影のMVPになるか、と思ってたのだが。
彼女は2020タームでの、新人レンジャーだ。
車椅子なので山に登れない姐さんの代わりに、山にいるジフンおっぱの伝言を聞くため、あるいは伝えるために山に登って頑張ってくれた女子だ。
ぇえ子やった・・・
てこは韓流エンタメの事は詳しくないのでアレだが、このドラマはおそらくS級だ。
全体的に多額の予算が投じられてる、そんな仕様のドラマなのだ。
例えば、特別出演枠が豪華だし、大勢だ。
例えば、冒頭のナレ説担当はリュ・スンリョンだ。
あと小狡い詐欺師にキム・ミノ。
ケーブルカー社長はオム・ヒョソプだ。
終盤にはなんとキム・ガプス長老までお出ましになった。
他も、カメオとか特別枠は大勢だ。
姐さんは、少女時代問題児だったらしく、問題児更生カリキュラムみたいなのを受けさせられてたらしい。
そこで14の時に出会った男子が↓チェ・ヒョヌク
「二十五二十一」の@ジウンだ。
この男子が気になってた姐さんが、数年後再会する大人versionが↓ソン・ソック
「私の解放日誌」の人だ。(記事は気長に・・・)
相変わらずcoolなルックだ♡
ステキング♡
「告白したいことがある」
なんて言われてたもんだから、ずっと待ってたっぽい姐さんだ。
でも違うから、勘違いだからっ!
姐さんは、思い込みが激しいし、ジフン兄さんの話も信じないし、自意識過剰な女子だ。
姐さんは好きだけど、このキャラはイマイチと感じてたが。
「全部あんたのせいよ」
発言でダメ押しとなった印象だ。
ジフン兄さんが一層気の毒に思える展開となる。
この言葉に深く傷つたジフン兄さんは、ひとりぼっちで犯人探しを始める。
さすがは兄さんで、事件の肝が見えてきた。
そしてとうとうやってくるXデイ。
ジフン兄さんと姐さんが遭難し、兄さん意識不明、姐さん下肢麻痺に至る悲劇が怒る訳だが。
この最悪の結果は、言わば姐さんのせいで起きた、といって過言じゃない。
おそらくは、賢い兄さんは、なんらかの理由で山に入った訳で。
犯人の目星もついているし、姐さんは大人しく待ってればよかったのに。
自分に対し、どうゆうわけか根拠のない自信を持っている姐さんは、でしゃばって追いかけてしまうのだ。
でもまぁ、起きてしまった事はしょうがない。
じゃあ今、どうするか、ってのが重要な訳だが。
この姐さんの一連の言動が賢いには程遠いし、まったくあさってな行動をするのだ。
今現在の状況は、
・生きすだまが興奮する状況だと、昏睡中のにいさんはびくびく動いたり鼻血出したりもっすごく辛そう
・生きすだま状態でも、なおも予知夢を見て未来を心配している
・兄さんの家族は、もう逝かせてやろうか、などと思案中
という全くもってピンチな状態なのだ。
てこが思うに。
生きすだまが安定してると、実体(病院で寝てる体)も安定しているので。
魂が戻りさえすれば、実体は復活可能なんじゃないだろうか、という事だ。
だから、兄さんが復活するためには、1日も早い事件解決を望む。
それなのに、姐さんはダメダメだという、もっすごくイライラする状況なのだ。
クライマックス前に浮上してきた犯人候補は二人だ。
てこが注目していた、”黒橋村”の可哀想なちーこが↓これなので
この子が成長したらどっちかなー、と考えるとおまわりさんの方かな、って感じ。
真相はどうだろうね。
皆も、自分の目で確かめるがいい。
クライマックスの肝は
・犯人は誰?
・ジフンおっぱは復活できるの?
以上の二点だ。
智異山チリサン、てこ監修”イケメン備忘録”
健気な男子@カン・ヒョンジュ【チュ・ジフン】
㊗️てこブログお初【チュ・ジフン】だ♡
なんでだろう、なんで今までレビューを書いてないのか自分でもわからない。
「魔王」「キングダム1・2」「ハイエナ」「アイテム」
映画もたっくさん見てるのに、一本もレビューしてないとは一体どうゆうことだろうか。
お詫びの気持ちも込めて、今日は全力で褒めちぎる所存だ。
さて、今回の役どころは。
新人レンジャーだが、前職業は軍人だ。(陸軍大尉)
チリサンでの軍事訓練中に部下を失い、それを機に特異体質になってしまったジフンおっぱだが。
山の事件が見えるのは山に呼ばれてる、と解釈しレンジャーになったという初期設定。
若くして大尉になるほどなので、言わずと知れるエリートみ。
文武両道なうえにルックも世界遺産級だ。
さらには、言動の一つ一つに善良さが滲み出ている清流属性の天使男子だ。
189㎝の長身のマッスルボウイなのに、姐さんのことを”さんべい(先輩)”と呼び後から必死に追いかけてくるわんこ感。
もっすごくエモい。
生きすだまムーブは、”ぼーーーーっ”と立ちすくす事が多いし、セリフもほぼない。
あんなに思いやりのない女子である姐さんを、とても慕っていて。
さんべいの声が聞こえただけで興奮しちゃうジフンおっぱだ。
トランシーバーに触りたくて触りたくて、
でも触れない。
伝えたい事があるのに、
伝えられないーーーー。
というジレンマムーブは、一見の価値があると思わせるものがあった。
幽霊を見たものは死ぬ
を聞いた時のショックの受け方がイケメン。
皆も心して見るがいい。
物語の方は、肝心の姐さんがもう少し聡かったら、もっと早く解決できたと思うが。
それを言っちゃ始まらんし、結果的にジフンおっぱがMVPになれたのでよかった。
今回は”漢臭さ”を全く感じない、清流属性の柑橘系の爽やかさだった。
今までの役とはちょっと毛色の違う役だったと思う。
いつまでも、新しい気付きや喜びを与えてくれる尊いおっぱを、皆さんもぜひご贔屓にお願いしまっす。
1982年5月16日生まれの40歳、187㎝、68kg。
京畿大学大衆媒体映像学部演技科卒業。
智異山チリサンてこが見た感想
ここまで丁寧に丹念に描いてきて、最後に台無しになるパターン。
たまにあるよね。
犯人と思った人が違くて、犯人が一枚上手。
〜からのそう思わせといての、おっぱが最後の一踏ん張りして、
姐さんとジフンおっぱしかわからない暗号でキーアイテムを探し出し。
とうとう真犯人特定。
これまではよかった。
最後の犯人の足掻きもいいだろう。
問題はエピローグだ。
こんな結末は、一方(ジフンおっぱ)は望んでいたし想定通りだが。
もう一方(姐さん)の結果は到底納得できないし。
腹立たしいのは、こうなった理由が1ミリも説明されていない事だ。
姐さんが面接官(採用試験)になり、物知り顔で
「山は山よ。
ただの山なの」
というあたり。
言いたい事はなんとなくわかるのだが、だから何?と言いたくなるはずだ。
この事件は、チリサンだから起きた事だし。
チリサンだから今まで隠してこれた事ではある。
そんな美しいだけじゃないものを持ってる、それが山、って話なら。
最後の”山はただの山”発言は矛盾するし。
じゃあ何なの、と言いたくなる。
チリサン元旦の朝日という壮大な背景で誤魔化された感じだ。
それと、時系列がごっちゃで本当にわかりにくい。
特に字幕で見ていると、書類とかのノートの走り書きとか名札とか・・・ほんとにわからない。
最後まで見れたのは、ひとえに”ジフン愛”だ。
ジフンおっぱがさほど好きでもない人には見続けられないかもしれない、そんな作品だった。