中国ドラマレビュー『鳳凰の飛翔』(原題・天盛長歌/天盛长歌)イケメン備忘録【陳坤チェン・クン】【白敬亭バイ・ジンティン】【張暁晨/张晓晨チャン・シャオチェン】3人の男たち、究極のプラトニック・ラブ:キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年6月14日

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今日は『鳳凰の飛翔』を紹介するよ。
イケメン探しの旅、ネトフリで見つけたこのドラマ。
陳坤(チェン・クン)言わずと知れた華流大スターを今更ながら語りたい。
そして”てこレーダー”どストライクの白敬亭(バイ・ジンティン)と変化球の張暁晨(チャン・シャオチェン)この3人のイケメン備忘録とする。

どんなドラマなん?

美しいこの舞台をみてほしい。
天盛王朝という架空の時代設定。
5000着の衣装、映画スクリーンのフレームと画質、計算されつくした美しい舞台配色。
ああ、とにもかくにも、美しいこの世界観。
恐るべしチャイナマネー。

王位継承をめぐる皇子たちの血で血を洗う身内の権力闘争、前王朝の遺恨による(復讐とか、復興とか)すったもんだを描く、王朝絵巻。

華流あるあるてんこ盛り、男装、女装あり、アクションあり、詰め込み過ぎでまばたき忘れの眼球乾燥、正直華流初心者にはつらいほどであろう。
が、しかし、 チェン・クンの正統派な男前さには抗えない 。
気付くと、”次エピソード”をポチっとな、なのである。

第三王子の雪辱を晴らし、母の冤罪も明らかにし、王座へと上り詰めたが、最愛の女と結ばれることのなかった男、寧弈。
鳳知微に影のように寄り添い、守り愛した男、顧南衣。
鳳知微に一目ぼれした後は一途に彼女を想い続け、愛ゆえに死んだ男、赫連錚。
この3人の男たちの究極のプラトニックラブを堪能してほしい。(てこは断然、南衣派)

3人のイケメンに愛されるヒロインだけは許せないが、彼女の最後の選択は褒めてつかわそう。
そう、誰とも幸せになってはいけない、許さない。
唯一、南衣と慎ましくひそかに山奥で暮らしてた、って妄想はしたけど、結局南衣も後追いかなぁ、などと思い悲しくなる。

イケメン備忘録:寧弈ニン・イー【陳坤チェン・クン 】

良きかな、良きかな
ワンレンロング姿歴代3位(1位マーク・チャオの夜華、2位ピーター・ホーの高漸離 )の妖艶さを見よ。
キリっと結びあげ姿もよいが、まぁ要するにどんなお姿でも引き込まれる。
ドアップ顔芸はダイソン並みの吸引力、悲哀キメ顔は天下一品。
てこの心臓は何度も心筋梗塞、心不全になりそうであった。(死ななくてよかった)

美形で聡明、しかも明君になる器、視聴者猛プッシュキャラ確定。
お母さん好きすぎ問題はいささかひくけど、どうやら昔の人はみなそんな感じっぽい。
日本時代劇もこれほどじゃなくても、『親は絶対』風潮はあったよね。

多くのブロガーが虜になった不整脈を起こしかねないこのセリフ、間違いなく殿堂入り。
いとおしいほどバカだな』究極のデレであろう。
てこは『跪け』のが萌えたがな。

「遠くへ行く君へ、思い出を残したかった」と歯型を残したあたり、かなりてこ好みの変態さグッジョブ

寧弈と鳳知微、 二人の周りにはあまりにも多くの死が。
鳳知微の養母明纓、皓(弟)、宗先生(恩師)、赫連錚(元夫)、長孫弘(実兄)、雅楽(寧弈の生母)みんな死んだ、濃すぎるやろ・・・
これで幸せになれる訳ないわな、切なすぎ。
結ばれない運命に抗い、純愛を貫抗いた男と女、 寧弈のプラトニックラブである。

イケメン備忘録:顧南衣【白敬亭バイ・ジンティン】

良きかな、良きかな
突然現れた知微のボディガード南衣 。
実は彼はてこレーザーどストライクの本作一押しイケメンの白敬亭バイ・ジンティン君。
余計なことは言わない
無口だけど、知微の事を知り尽くし、心の中もお見通し。

私がいれば、つらくない』これも不整脈セリフ殿堂入り。
鳳知微は南衣の気持ちに絶対に気付いてたはず、確信犯。(あざといぞ、鳳知微・怒)
「いつまでも、どこまでも一緒だ」とも言っていた。
南衣よ、己の幸せはどうなる?と問いたい。(お願い、幸せになって、と言いたい)

彼は鳳知微を知りすぎる故に、彼女が黄泉へと旅立つのは察知してたはず、それを敢えて見送る男、それが南衣のプラトニックラブである。

イケメン備忘録:赫連錚ホーリエン【張暁晨チャン・シャオチェン 】

良きかな、良きかな
赫連錚ホーリエンこと張暁晨チャン・シャオチェン 。
ワイルド系、絶対かっこええやろ、イケメンや。

私の心の中には知微しかいない」なにそれ?言われてみたい。
なのにひどいそっけなさで速攻フラれてた、切なすぎ、ひどいぞ知微。
しかも最期は雑魚キャラのとどめとか、、、悲しすぎで涙。
死ぬほど愛しながら、なに一つ手に入れることが叶わなかった男、赫連錚のプラトニックラブ

てこが見た感想(ネタバレあり)

このドラマ、一見恋愛ドラマにも見えるし、確かにその要素もある。
散々、究極のプラトニックラブとか言ってたけど、それ以上に権謀術数のドラマだし、政治ドラマである。
鳳知微は恋愛対象でもあるが、権力抗争の中で彼女は彼女の判断で動いている。
彼女は寧弈と共に権力争いの中で傷つき、成長していくが、決して彼につられているのではなく彼女自身の考え、価値観で動いてる。
その最後の結論が、寧弈の皇后にはなれない、生きられないっていう事だったわけで。

親しい人間たちをすべて亡くし、皇帝として生きるしか道のなくなった寧弈は明君になれるんだろうか。
最後に”ひとりでも自分の信念を貫く”と政への決意を語るの寧弈の姿がひと筋の光だったのか。
そしてその白黒だけの場面がすべてを暗示してる、そんな気がした。