中国ドラマ『長風渡』(原題・长风渡)ドラマレビュー其の2(21集〜ラストまで):棚からぼたもち!?最高の結婚・熱き血潮のヤングたちが国を救うのだ!堂々完結【白敬亭バイ・ジンティン】【劉学義/刘学义リウ・シュエイー】【張昊唯/张昊唯チャン・ハオウェイ】【張睿/张睿チャン・ルイ】【李欣澤/李欣泽リー・シンズー】【章呈赫ジャン・チャンクゥ】【何中華/何中华フゥ・ジャンファ】【何晟銘/何晟铭ホー・シェンミン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

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今日は、中国ドラマ『長風渡』(原題・长风渡)ドラマレビュー其の2(21集〜ラストまで):棚からぼたもち!?最高の結婚・熱き血潮のヤングたちが国を救うのだ!堂々完結、
を紹介するよ。
 
基本情報と1〜20集くらいまでのレビューは↓これだ、読むがいい。
大きな犠牲の上に、ようよう悠州へやってきた顧ファミリー。
ここで新たに足場を築くべく奮闘するところから21集の始まりだ。
 
20集までは、シリアスな朝廷の話はほぼなくてメオトバナが多かったのだが。
流石にそれだけじゃ芸がないって事で、朝廷問題を絡めてくる流れだ。
 
筆頭ヴィランしゅえっちは、徉州事変のどさくさで顧ファミリーをやっつける計画だったが。
息子の白くんにはまんまと逃げられてしまってるし。
次の手を打ってくるはずだ。
すんごいの頼みますよ、しゅえっち。
 
それと、例のおっさんCPって、ゆものぱぱ(周将軍)と悠州の節度使なんですよね。(ゆもの実家は悠州)
つまりこっからが本番って事だ。
ぃやぁ楽しみっすね♡
 
あとキャスト表にはあるが20集までには1秒たりとも出番がなかったずー哥哥こと【李欣澤/李欣泽リー・シンズー】
ようやく悠州タームで登場だ。
ぃやぁ楽しみっすね♡
 
注:てこブログは、大いなるネタバレを含みます。
閲覧の際は、十分にお気をつけください。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

長風渡(21集〜ラストまで)ってどんなドラマなん?

悠州でも、今まで通り普通に商いしてくつもりだったが。
ここら辺から急に無双モードに入りつつある白くんの大局を見据えての決断とは。
世の中色々と不安定で不穏だし、梁王の謀反運動も継続中だし。
また何かあったら真っ先に狙われるのは、財産を多く持つ豪商だろうと言う事で。
顧ファミリーを解散して、財産全てゆもにいさん経由で軍に寄付し。
家も処分し、質素な家で家族だけで暮らす事にした。
これで顧ファミリーは完璧に世代交代となる。
しかし、讃えたいのは義理ママの若手に全てを託せる度量の大きさだ。
決してコスメショップ事業で家計を支える嫁がすごいわけではない。
なぜだか、ヒロイン嫁のことは褒めたくないてこだ。
 
で、白くんは(ゆもにいさんに頼めばそれなりな役職につけるのに)軍の衙役(使いっ走り的な仕事)に就く。
金はなくなったが、顧ファミリーには愛が溢れてるので問題なさげだ。
 
ただ懸念がひとつ。
今謀反を起こしてる梁王と白くんが親戚関係にある様だ。
どうやら、白くんのままのおねいちゃん(養子)の婿が梁王なのかな。(たぶんそう)
つまり白くんは、(血のつながりはないが)一応梁王の甥っ子って事になるね。
 
この就活の時、ようやくおっさんCPの登場である。
まずは悠州の節度使【何中華/何中华フゥ・ジャンファ】
何中華さんを大哥呼びするのが曹真こと@周将軍【章呈赫ジャン・チャンクゥ】だ。
周将軍は、文字通り将軍で何中華さんとは義兄弟。
そしてゆものぱぱでもある。
この何中華さんと周将軍は何かと理由つけては会って、あーでもないこーでもない、と徒然いちゃついてる仲良し兄弟だ。
周将軍は、息子ゆもからのお墨付きの白くんを警戒してたふたりだが、
とうの白くんが喰えない男子で、しかも見込みがありそう、ってんで、
何中華さんはすっかり白くん贔屓になってる様子だ。
 
で、また商売敵が出てきたりして、でも難なく解決したり。
軍に全財産を寄付したことを内緒にして就職してるし、豪商の息子と言う事で”どーせコネ入社の放蕩男子だろう”と煙たがれたり。
とひとしきりデフォルトムーブが展開され、ようよう食糧横流し事件へと物語は進む。
 
ここで登場が、我らがずー哥哥こと【李欣澤/李欣泽リー・シンズー】だ♡
ずー哥哥は山賊の一味だ。
ここ悠州では、ヒロイン嫁の商売敵でもある趙ファミリーが、食糧横流しで私欲を得ていた。
これに山賊のボスも加担してたが、ずー哥哥は民衆を救う為にやってると騙されてた。
騙されてたと知った哥哥は迷わずボスを屠る。
無学で粗野だが、ヒーローに憧れ世のため人のために生きたい、と強く願ってる微笑ましい男子だ。
で、この後はすっかり”仲間入り”して陰日向でお手伝いに尽力してくれる、超使える男子だ。
 
それと、コスメショップ開店あたりに、ヒロイン嫁の実まま真相が視聴者だけに明らかにされる。
やはり意地悪側室の仕業だった。
しかし安心してください。
崖落ちだったので、十中八九実ままはご存命だと思われる。
 
そうこうしてるうちに、雲行きが怪しくなってきて、いつ何時梁王が攻めてくるかも、って状況になり。
兵糧集め(期限付き)ミッションを託された白くん。
これをヒロイン嫁が担うこととなり、各州から集めるが。
災害なんかで、やっぱ足らねぇ、って事で、裕福な徉州へやむなく足を踏み入れる事に。
ここでの兵糧集めもとんとん拍子にうまくいきすぎで茶番みが強い。
まぁいいですけど。
ついでに、赤王ぱぱに嫁入りさせられそうになってる親友も助け出したし、
ついでにかつての婚約者葉っぱさん(葉ファミリー長男)が、ヒロイン実ままを助けてたし、
いい事ずくめの大成功。
 
絶好調すぎるが故の胡散臭さは否めないが、そんな胡散臭さなど吹っ飛ぶタームがやって来た。
それが梁王攻め入りタームだ。
梁王が望都に攻めてくるが、向こうは20万だか30万だかの軍隊で、こっちはわずか2万の兵力。
ゆもにいさんは周将軍に援軍依頼に行った為、残った仲間(葉っぱさん・ずー哥哥)を軸に必死に防衛。
周将軍は望都を見捨て、つまり梁王直接対決は避けたいと言う、古参的思考。
若手の息子は、そうじゃねぇだろ、と。
望都の民が苦しむだろう?、と。
親子の縁切られたとしても、おれは民を見捨てねぇよ、と。
熱き血潮の若手ヤング。
ん〜胸熱。
 
そして、ここにも新旧対決が。
併州女将軍もぱぱと激しい口論をしていた。
助けるべきだという娘とぃやぃやほっとけよ、というぱぱ。
ん〜胸熱。
 
援軍も望み薄だし、多分俺明日死ぬよ、って時ですよ。
婚礼衣装に身を包んだ嫁が来るわけですよ。
もっかい結婚式しようよ、とね。
まぁまぁじんわり来るものの、まぁいい嫁ではあるし、この嫁に恨みはないがやっぱ褒めたくないてこなのだった。
でもね、この後の梁王との本戦。
これが素晴らしい。
ぃやてこは戦闘部族じゃないし、戦争反対の平和主義者なんだが。
戦タームはいつでも心が踊る。
なんと白くん槍使いでした♡
 
白くんは運動神経バツグンなんで、もう間違いなくかっこぇえのだが。
すもにいさんとずー哥哥ですよ。
くるくるしたり飛んだりしない、地に足ついた殺陣ってやっぱりとても良いものだ。
 
でね、苦戦。
超苦戦。
もうダメ。
もう死ぬ。
って時に↓これですよ。
これぞ”鼓舞”まさに”鼓舞”
見てるもの皆、白くん応援団。
尊すぎて自然に涙があふれる現象。
 
〜からのきたーーーーーーーーーーーー!援軍!
すーも!すーも!
女将軍!女将軍!
 
こっからが殿堂入り確定の全力疾走白くん(槍持ちながら)ムーブで締めくくりだ。
完璧な流れだ。
 
茶番みとか胡散臭さとかどっか遠くへ吹っ飛んだよね。
 
ってのが28集くらいまでだ。
てこはこの戦シーンでもっすごく感激したので、もうここで終了で構わなかったのだが。
こっから舞台は東都へ移り、本格的な朝廷の権力争いへと進んでいく。
 
結果的に梁王を誅殺して望都を守ったと言う事で、ちょっと役職は忘れたけど大出世の白くん。
命じたのは何中華さん。
???
まじで意味わからんのだが、何中華さん皇帝になってた。
皇帝が崩御し、太子も暗殺され、後継者争いも何もなくいきなり何中華さんが玉座に座られた。
昨日まで節度使だったのに?
そこ食いつくとこじゃんないんだろうね、流れ的に。
・・・
で、ずいぶんと大人しくなっちゃったしゅえっちが、なんやかんだで中央進出して来て。
太后に接近したり、皇太子の太傅にちゃっかり収まって。
悪さを企んでるんだが。
いい加減理由が知りたいよね。
でもまだ明かされてない。
 
ここで突如としてフォーカスされて来たのが、近頃はめっきり叔枠が定着しちゃった【何晟銘/何晟铭ホー・シェンミン】
なんと先輩は白くんの叔父さん。
例の顧ファミリーの後ろ盾になってた方だ。
失脚し牢屋に入ってる。
 
しゅえっちが皇帝が変わったばかりの朝廷内で派閥闘争に油を注ぎ、白くんメオトにも容赦無くそのその災難は降り注ぐ。
公主などめんどうなウザ女子案件などもぶっ込んで来るが。
メオトの絆はダイヤモンド級の硬さだし、皇帝も白くんメオトをエコ贔屓してるので、やっぱり絶好調で進んでいく。
 
旧朝廷の財政記録を調査してた白くんだが、これまた絶好調で不正の事実を突き止め、さあ告発、ってとこで。
まんまとしゅえっちの策に嵌り、殺人犯に仕立てあげられ牢屋行き。
しゅえっちの使うヤク(薬)が都合良すぎるヤクなんだが。
ここもスルーしなきゃならないんだろうね。
 
ヒロイン嫁始め、葉っぱさんやゆもやずー哥哥、仲間総出で真相を突き止め証拠を何中華さん(皇帝)へ進言。
ここでまたウザ公主が難癖つけて来たりして、いたずらに甲斐甲斐しいケナゲ嫁の痛々しくも神々しささえ感じるムーブをぶっ込んで。(プロットの詳細はがばがばなのに、こーゆー所だけはしつこいほど丁寧に語られる)
 
ここで、何中華さんは真犯人が誰かがわかってしまう。
叔父さん(何晟銘先輩)には、
 
やめとけ、犯人のことは言及すな。
間違いなく斬首だぜ?
 
と忠告されてたが、白くんは正義の男子なんで、臆面なく真っ向勝負だ。
しかし、何中華皇帝は真犯人にも罰を与えるし、叔父さん(先輩)も牢屋から出して要職につけるし。
と、白くん無罪放免。
またもや絶好調。
 
かと思いきや。
太后とウザ公主のせいで、なんやかやあって結局また死を待つ見になる白くんなのだった。
ここで、ヒロイン嫁が
 
夫の罪は妻の私の罪、
すべて私が引き受ける
 
としゃしゃり出て来て、何中華皇帝は
 
ぁあ・・・まったく困ったメオトだ・・・
仕方あるまい・・・
 
と毒杯を授ける。
・・・
まぁね、ひどい理不尽な話(太后)だし、気の毒だし切ないし辛い感じももちろんあるがねぇ。
ここでヒロインがお隠れになるってのは、さすがにないよね、って誰でもわかるよね。
しかも斬首じゃなくて毒杯だもの。
てこが何度も過去紹介して来た、江湖の者が開発した例の”死んだ様に見えるが〇〇日後に目覚める毒”の存在があるんでな。
 
生きてるとも知らず悲しみに暮れる白くんだが、黄河ダム建設の任に付き永州へ。
しゅえっちは・・・
ヒロインが死んだと荒ぶり酒を呷ってる状況。
自分が蒔いた種のせいなのに、すっかり責任転嫁して”ぜってぇコ・ロ・スっ”と心意気も新たにしてたが。
叔父さん(先輩)がコンタクトして来て
 
君のままは、絶世の美女と名高かった洛〇〇(すんません、名前忘れた)かな?
まじキレイな女子だったよね。
彼女の身の上に降りかかった災難は知ってるよ、ひどい話だよね。
火に焼かれるのは彼女ではなく、彼女を不幸にした男子であるべきだった。
 
などとツラツラと昔話などを始め。(何かこの辺りでてこはピンときちゃいましたけど)
難なくしゅえっちの警戒心を解き自分を信頼させる事に成功。
一方生きてたヒロイン嫁にも、
 
君、死んだ事になってるからね
今会ったらふたりとも死刑だよ?
黄河ダム完成させたら何とかなるから、君サポートしてね(正体隠してね)
 
って事で、それぞれが辛い日々を送る事となる。
白くん他、チームメンもそれぞれの場所でそれぞれの役目を黙々と担い。
ヒロイン嫁は身分を隠してせっせと資金を援助する。
そして3年で黄河ダム完成。
早っ。
 
早すぎるけど、このタームで白くんの細マッチョな腕肌肉を拝めたし、まぁいいとしよう。
感激の再会を果たし、東都へ向かうふたり。
 
一方都ではこんな事が起きていた。
何中華皇帝♡周将軍、悲しき破局である。
ぃやぁ、この一連の流れは切なすぎて、本筋よりも心にしみ入ってしっまったてこだ。
彼らの間に楔を刺したのは皇太子問題だった。
 
何中華皇帝は、わりと明君だったが子育ては失敗してしまっていた。
皇太子が残念な子なのにそれを認めようとしない。
これから成長すると、信じ込んでいる。
周将軍は、何度も何度も進言するが、とうとう呆れて大哥の元を去ってしまうのだ。
 
自分は間違っていない。
息子を信じる。
これからまともになてくれる(はず)。
とマインドコントロールしてたが、結局廃太子にして周将軍に譲位すると決心した。
しかしそれを聞いた皇太子が(また例のヤクきめられて)激昂し、その様を見て心底動揺し落胆し息を引き取る何中華皇帝。
 
そしてしゅえっちは。
3年もの間白くんに何のダメイジも与えられず、一体何してたんだ?とお思いでしょうが。
そこは先輩がうまく騙して、いい様に操り、逃げ場のない四面楚歌の中にしゅえっちを追い込んでくれていた。
相変わらず、具体的なことは一切説明されていないが、しゅえっちは逃げることしかできない状況だ。
さすがは古参先輩。
 
しかし、トドメは刺さない。
やはりな。
 
大人しく逃げる気など毛頭ないしゅえっちは、皇太子のそばに自分の息のかかった女子を配置したりして、唆しに余念がない。
遺詔を改竄し皇太子を玉座に座らせ、まずは周将軍始め周ファミリーを屠る計画を実行する事となる。
ここで残り2〜3集。
 
クライマックスの肝は
 
・周将軍の悲劇
・玉座は誰の手に
・しゅえっちの恨みの理由って?
 
この3点だ。

長風渡てこ監修”イケメン備忘録”

チャラ男から無双男子へ華麗に成長した男子@顧九思【白敬亭バイ・ジンティン】

てこブログ古参の白くんこと【白敬亭バイ・ジンティン】だ♡
 
↑はヒロインとの出会いムーブの時のお姿だ。
なんという美しさか。
チャラ男というよりヤンキーみの強い設定だが、滲み出てしまう育ちの良さ、って感じでしょうか。
序盤こそゲスグズムーブだが、隠れ見える好漢ぶり。
英雄気質も十二分に備わってる男子なので、白くんが英雄へと成長していく英雄譚仕様で物語は進む。
いいですねぇ。
 
中盤からは無双モードに入り、ここぞという時まで全財産を軍に寄付したことを内緒にしたりと、人たらしぶりも堂に入ってる。
 
かっこつけない性格設定なのでデレムーブも大量ではあるが。
この辺の塩梅が白くんの得意とするところで、つまりデレてるけどデレすぎない、という絶妙さなのだ。
兵糧調達ミッションで嫁を見送ったそばからせっせとラヴレターを書いちゃって、まぁかわぇえ♡
かと思うと、シリアスムーブで自分で自分を鞭打つヒーローみ。
さらには完璧なアクション。
本当にまじで殿堂入りの、白くん全力疾走ムーブは皆さん見といた方がいいと思いますよ。
微博:白敬亭
 
1993年10月15日生まれの29歳、183㎝、68kg。
首都師範大学音楽学院卒業。
 
天盛長歌(鳳凰の飛翔)」「栄耀乒乓」「開端」「妳是我的城池営塁(君だけのヒーローになりたい)」「卿卿日常」「平凡的栄耀」「目標人物」「与晨同光」「八零九零」「我們的新時代」「我的助理六十歳」(待播含む)

長風渡てこが見た感想

残念な子皇太子を玉座に据え、さあこっから自分が天下とるぞ、ってオラついてるのがしゅえっちだ。
・・・
ぇ?
ちょっ、まっ・・・
それが(皇帝になる)目的だったの、しゅえっち?
ぇ、なら今まで顧ファミリーをあれほど屠ろうとしてたのは何だったのか。
皇帝になったら簡単に潰せただろうに?
 
最後の最後にようやく理由も明らかになったが、そもそも人違いっていうね。
今回はだいっ好きなしゅえっちもランク外(てこ監修”イケメン備忘録”)にしたが。
それはやはり役柄が中途半端だったせいだ。
多くの屍を踏み潰して来た割に詰めが甘いし、最後までヒロインに執着する軟弱ぶりにいささかがっかりしましたよ。
まぁこれはしゅえっちのせいじゃなく、制作側の罪であるが。
邪悪を貫き、突き抜けたヴィランであって欲しかった。
 
周ファミリーの悲劇は本当に気の毒で。
一族の敵討ちで東都に乗り込んできた周将軍・ゆも兄①・ゆも兄②・ゆも、達。
城門前で立ちはだかり、譲位の遺詔を読み上げる白くん。
この時の周将軍の演技が、これまた秀逸。
これが古参のなせる技か・・・と心底感心した。
こん時ばかりは、白くんの存在感も薄れたし、横にいるヒロイン嫁の言葉など何一つ心に刺さることなどなかった。
正直な話、ここで金の話はすなよっ、とひとり突っ込んでたてこなのだが。
ヒロイン嫁の活躍はそりゃ素晴らしいし、ノーベル平和賞なみの貢献度だけれども。
この場所にいるのは場違いだろう、と心底思うのだった。
 
という事で、5年後。
エピローグ。
ゆもが譲位して完璧なる新旧交代、太平の世に〜
世代交代で朝廷の風通しはすこぶる良くなるだろうが。
亀の甲より年の劫、って言うのも確実にある訳で、若けりゃ良いってもんでもないがな。
耳に痛い事を言ってくる古参の存在も重要なんだが、とりま。
大団円ーEND
何中華さんが皇帝になったのも驚いたが、周将軍に譲位したのも驚いた。
もう優秀な人なら誰でも良いって事なんだな。
そんな事に喰いつてもしょうがないって事なんだろうが。
 
終わってみれば、プロットの詳細設定ががばがばでも要所要所を絶好調で誤魔化し、結果的に善者が大勝利、って形で終わるので。
なんか騙された感、胡散臭さ感は、いつでもそこいらに漂ってはいるが。
主軸である”メオト愛”と”古参VS若手”はきっちりとしつこいくらいに力を入れて描いていたと思う。
だからこそ、これほど多くの要素
①白くん成長記
②ヒロイン嫁女太閤記
③家族愛
④義兄弟愛
⑤新旧世代交代
を詰め込んでも、まとめる事ができたのだと思う。
それと、時間稼ぎとか繋ぎで別のラヴラインを入れるのは常套手段だが、本作にはそれ(サブラヴライン)がなかった点は評価したい。
ずー哥哥とヒロイン親友は(だと思ってたが)エピローグで目出たくご懐妊という形で視聴者に知らせるのは、粋な計らいだった。
 
なにはともあれ。
白くんに間違いはないし、ランク外ではあるがしゅえっちの得体の知れなさも健在だ。
加えて美叔らを大いに堪能できるドラマであった。