中国ドラマレビュー『ミーユエ 王朝を照らす月』(原題・芈月傳)考察その1:スマートな略奪愛恋愛テクを秦王から学べ・てこ監修”イケメン備忘録”は秦王こと嬴駟(エイシ)役【方中信アレックス・フォン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
ご訪問ありがとう。
てこブログへようこそ。
『ミーユエ 王朝を照らす月』は3部構成でお届けすることにする。
考察その1:スマートな略奪愛恋愛テクを秦王から学べ
考察その2:狙った獲物は必ずモノにする恋愛テクを義渠君(翟驪役・高雲翔ガオ・ユンシャン)から学べ
考察その3:プラトニックでありながら永遠に心を掴んで離さない恋愛テクを黄歇(黄軒ホアン・シュアン)から学べ
今日は考察その1を紹介するよ。
ミーユエは3人の男に愛される。
てこは、ドラマ鑑賞時は男たちに感情移入するため、切なすぎでかなり泣いた。
ミーユエには嫌悪感しかわかない。(笑)
特に、てこ推しメンの義渠君(ガオ・ユンシャン)に媚びた笑いをしてしなだれかかる姿には怒りさえ覚えた。
なんでこんな女が好きなん?と3人の男たちに言いたい。
大きな包み込む愛でミーユエを支えた男・秦王を考察してみよう。
ミーユエってどんなドラマなん?
ミーユエの生きた時代:戦国時代後期で当時の中国は「秦・楚・燕・斉・漢・趙・魏」の8つの国に分かれ、天下統一を果たすために戦っていた頃
紀元前403~紀元前221、漫画「キングダム」より更にひと昔前の世代ってこと。
秦の始皇帝は歴史上有名だけど、ミーユエは始皇帝の高祖母(おばあちゃんのおばあちゃん)。
ユエは「楚」の公主。
美しく成長したユエは、秦に輿入れに同行し、恵文王から寵愛を得る。
そしてその才能を発揮し、徐々に朝政に参加。
秦は強大な国となっていく・・・
そして、秦王亡き後すったもんだの末、ユエの息子の稷(しょく、後の昭襄王)が即位 (稷が主人公のお話は「昭王~大秦帝国の夜明け~」) 、ユエは宣太后となって国を動かしていく、いわゆる女帝の物語。
女帝といえば、武則天が有名だけど、そのはるか昔の戦国時代に天下を制した女帝の物語である。
ミーユエを支えた3人の男たち
・まずは、冷遇されてた公主時代に黄歇(黄軒ホアン・シュアン)と出会い相思相愛に。
将来を誓い合うも、運命のいたずらで秦に嫁ぐことに。
・夜伽はしない、って豪語してたのに、のっぴきならぬ事情で
秦王こと嬴駟(アレックス・フォン)の寵愛を得ることに。
賢いのをいいことに政治への干渉もゆるされる。
息子の稷は後に即位する。
・秦王亡き後ちゃっかり義渠君(翟驪役・高雲翔ガオ・ユンシャン)といい仲になるも
(息子も生んだ)、結局義渠君を殺し、義渠を滅ぼす。
「そして、だれもいなくなった・・・」状態になる。
とまぁ、こんな感じ。
秦王恋愛奥義
好きな子が、元カレを忘れられなくてモノにできない・振り向かせられない、こんな時にお役立ちテクを紹介。
無理やり厳禁、焦らず、じっくり攻めるべし。
秦王に学べ!
その1:あえて元カレとの恋バナを語らせる
初恋の男、黄歇の事が忘れられないユエの事が気になる秦王。
でも、権力をかさに無理やりなことは決してしない。
まずは、「君の婚約者の話をして」から始め。
まだ傷が癒えていないユエ、辛い記憶を思い出しながらゆっくり話し始め。
また別の日、秦王は再びユエに婚約者の話を聞かせて、とせがむ。
まるで小さい子供がお母さんに絵本読んでー!とせがむように、何度もユエに婚約者の話をさせる。
そのうち、話尽くして”え?以外にも思い出少ない?”とか
”あれ?なんか思い出話しても前ほどつらくないかも?”とか
『過去の人』昇華現象をひきおこすパターンに持ち込むテクニック。
それでもまだまだ共寝はしないよ、大人の男は焦らない。
その2:ユエのファザコンを利用
ユエの話を聞いてユエがファザコンだと見抜いた秦王。
自分の事を「大虎さん」などと呼ばせ”お父さんごっこ”をしてまずは”父性”アピール。
更には、なんでも話せる”大人の男””頼りになる男”アピール。
とどめの「来るがよい」は、てこ不整脈ドキっ💕
これにはユエも辛抱たまらず落ちましたとも。
その3:あえて初恋の人に再会させる
ようやくモノしたものの
”本当に愛されてるのか?”、”一番愛されてるのか?”と一抹の不安も常在の秦王。
狭量な男、とか、そんなこと思っちゃダメだよ?
そんな周到な男だからこそ、大国の主となってる訳だからね。
ユエが寵愛され妊娠発覚の頃、折しも初恋の男、黄歇が生きてることが判明。
そこで秦王は、敢えてこっそりと再会の場をセッティング。
自分か黄歇か?ユエ自身が選択するように仕向ける。
内心ドッキドッキの秦王の様子に、てこ悶える。
捨てられた黄歇の辛さが切なすぎて、てこ号泣。
全てを知っても包み込む、秦王の深い深い愛情に気付くユエ。
秦王の思惑通りの展開に。
その4:死ぬ間際に後悔させる
秦王、死ぬ間際に「父や兄か…やはりそれ以上にはなれなかったか…」と言う。
ユエ自身も気付かなった本心を悟らせ、ユエに罪悪感を残す作戦。
忘れられない男になるはず。
燃え上がるような愛ではないにせよ、大きな愛で包んでくれ、決して無理強いせず、ユエがはばたけるように布石を打ち、天下統一の夢を託しこの世を発つ。
こんな、ステキすぎる男、そうはいないだろ?
イケメン備忘録:秦王こと嬴駟(エイシ)役【方中信アレックス・フォン】
良きかな、良きかな💕
アレックス・フォン 見てるうちにどんどんカッコ良く見えてくるマジック。
まさに、大人の男の魅力。
ミーユエてこが見た感想
製作費58億とか、恐るべしチャイナマネー。
衣装・装飾品・セットが豪華。
でもさぁ、こんな昔にこんなすごい織物あんの?そんな食器あんの?的な疑問は山盛り。
楚の公主羋姝役 劉涛(リウ・タオ)の闇落ちぶりの演技がやばかった。
主役のユエを食い気味だったと思う。(笑)
てこは、とにかくユエが気に入らなかったから、ひそかに羋姝にエールを送ってた。
てこは中国歴史が好きで特にこの紀元前~始皇帝あたりがとても好き。
「昭王~大秦帝国の夜明け」とも時代が重なるし、中国史に興味のある方はぜひ視聴することをお薦めしたい。