中国ドラマ『月歌行』ドラマレビュー其の1(1〜26集まで):彬彬哥哥ひとり四役!エモ爆盛りドラマ【張彬彬/张彬彬チャン・ビンビン】【王佑碩/王佑硕ワン・ヨウシュオ】【王以綸/王以纶ワン・イールン/ライリー・ワン】【書亜信/书亚信シュウ・ヤーシン】【林皓洋リン・ハオヤン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は、中国ドラマ『月歌行』ドラマレビュー其の1(1〜26集まで):彬彬哥哥ひとり四役!エモ爆盛りドラマ、
を紹介するよ。
【基本情報】
監督:林健竜
脚本:殿前歓、寂月皎皎、王烴
P:馮微微(総) 盧鵬 王一凡 陳寅傑 朱挺
原著:蜀客《奔月》
主演:張彬彬、徐璐、王佑碩、鄭合恵子、王以纶、馬月
プラットフォーム:愛奇藝、2022年12月15日〜
45分✖️40集
待ちに待った彬彬哥哥の古装劇だ。
”近日公開”から待つ事ちょっと嘘つくと一年近く。
待ったよ。
実に待った。
彬彬には10000パーほどの確固たる信頼があるので、今回もかっこよさは間違いないはずだが。
懸念としては
・あまりにもアホくさいきらきらうふふだったらどーしよ
・ヒロインを克服できるか
の二点があった。
ヒロインは徐璐で、てこをイラつかせたのは「九州·海上牧雲記」だった。
おキレイなルックだが、きつめの目なのに下がり眉でちいかわみを出す顔だ。
そう、ありていに言って顔が好みじゃない。
案の定OPで彬彬哥哥とのタイタニックムーブなどを観てもエモさなど1ミリも感じることができない。
しかし、結論から言って合格だった。
ヒロインの顔の好みはさておいたとしても、
第一に話がふつうにおもろい。
第二に脇を固めるイケメンが尊すぎる男子たちだった。
つまり、ヒロインへの不満より他で得る喜びの方が大きかった、という事だ。
さらには驚きのラストも待っているしな。
よかったよ、久々の待ち焦がれた彬彬哥哥の古装劇で荒ぶることはなさそうだ。
視聴中の画面をみた我の家人の何気ない一言
「ぇ、背景のCGみがすごくね?」
この言葉で、はっと気付いた。
そうだ、この物語はきらきらうふふのファンタジーだ。
なので、演員たちはほぼ緑のスタジオで演じてるということだ。
画面で観たら、地獄砂漠みたいな場所や白いもあもあの漂う水面だったりするが、実際演じるのは緑背景の殺風景なスタジオという事だ。
改めて役者さんたちってすごいね、って話だよ。
注:てこブログは。大いなるネタバレを含みます。
閲覧の際は、十分にお気をつけください。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
月歌行ってどんなドラマなん?1〜26集まで
太陽神と月神のラヴストーリーだ。
ぇ、一行で説明済んじまったね。
物語は、太陽神のエナジーカケラをもった人間女子と、月神の心臓半分をもった人間男子との出会いから始まる。
この月神の心臓を半分持ったキャラが彬彬哥哥の第一のキャラクターだ。
名前は@るり(陸離Lùlí)だ。
太陽神のエナジーカケラのせいで魔物から狙われがちのヒロイン。
そのヒロインを、師匠の言いつけで守るのがるりだ。
その師匠は↓【呂行ルー・シン】だ。
師匠が邪悪なのはよくある設定だが、この半妖の師匠もなんらかの思惑があるようで。
ヒロインを守るのは、月抱剣とかいう刀を抜くとき(封印されてる)に役立つ女子だかららしい。
しかし、るりとヒロインが恋仲になるのは都合が悪い様で。
師匠はるりに喰魂呪をかける。
これはどんな呪いかっていうと”don’t love呪い”だ。
ヒロインを好きになる気持ちで死んじゃうらしい。
なんとか仲を引き裂こうと、もう一人の弟子女子を使っていろいろと仕込み始める。
その弟子女子は邪担当女子だ。
名前は白鳳、中の人馬月さん。
この女子は、本作の中でただ一人だけの女子ヴィランだ。
例によって、好きな男子が振り向いてくれないのは”その男子が好きな女子のせい”というおバカ思考だ。
この女子と、もう一人ヴィランがいるのだが、この二人で物事を複雑に拗らせる係をやっている。
このドラマは、展開が早いのとそれぞれのエピがわりと面白いので視聴が進むのだが。
女子ヴィランの企みは高確率でてこを萎えさせる。
しかし、本作は女子ヴィランの存在感と企みはわりと薄っぺらいので、ストレスも少なく観れた。
素錦や元瞳などに比べたらひよこ級、まことにかわいいものだ。
例によって、ファンタジー界ではお決まりの三界が存在する世界なので。
もれなく悪魔族もいらっしゃるのだが。
水悪魔界のロイヤルブラザーズが、この物語で重要な役割を担っている。
紹介しよう。
まずは兄の水魔王【王佑碩/王佑硕ワン・ヨウシュオ】だ♡
早々にヒロインと出会うこの白水悪魔は、案の定ヒロインに惚れちまう。
惚れちまうけど、拗らせたりしない正真正銘の報われない枠男子だ。
見返りなどこれっぽちも求めない純粋な無償の愛を与えられる男子だ。
相手のヒロインも、この愛には1ミリも応えないし、何しろ”オス”として一度たりとも見ていない塩対応だった。
そして弟の黒水悪魔【王以綸/王以纶ワン・イールン】だ♡
タイトル『黒水歌行』か?と思われるほどのご活躍であり。
スピンオフもあり得るほどのフォーカスのされ様だった。
実際実現したら(スピンオフ)必ず見るよ、てこは。
このイケメンの黒王子は、ほんとにマジで困った子で。
水悪魔界は、一万年もの間太陽に当たれず皆から軽蔑される存在、として呪われてる状況なのだが。
実はそもそもの原因も一万年前の黒王子の行動にある。
しかし、彼にはその記憶がないのか知らんが”呪いを解く”って息巻いてる訳だ。
呪いをかけたのが月神で、月神は四季碑とやらに封印されてるらしい。
月抱剣で四季碑とやらは壊せるらしいので、剣を手に入れて四季碑をこわして月神を復活させて呪いを解いてもらおうと躍起になってる、という初期設定だ。
さらには、兄の白王子がヒロインを好きなことがとにかく気に入らない。
「オレの兄貴ってばもっすごいデキるさいっこーの男子なんだぜ。
そんなステキアニキに、あんな女(ヒロイン)とかお門違いなんだよっ」
と、大層お怒りのご様子だ。
同意する。
なので、同じ様にヒロインを憎んでる女子ヴィランと手を組むのだ。
イイね。
このイケメンな黒王子がようよう改心するのは、物語のほぼ終わり頃だ。
要するに、ずーーーーーーっと物事を拗らせてる第一人者が、この黒王子なのだ。
で、この彼が最初は利用するために近づいた女子に、案の定ベタ惚れしてしまう訳だが。
これがよくあるサブのラヴラインとかでなく、物語の筋を引っ張る重要なラヴラインだ。
そのお相手の女子が↓中の人、鄭合恵子ちゃん。
このCPは一万年前からの因縁のお二人だ。
彼女は一万年前は女神だったらしいが、そのエナジーカケラを持ったのが↑の女子だ。
一万年前も拗らせてたお二人だが、一万年後も同じ様なことを繰り返し、周りに迷惑をかけているのだ。
40集の間、中弛みする事なくノンストップで語られるストーリーは多岐に渡るが、そこに脚本の破綻はない。
さぁ、こっからざっと説明するよ。
彬彬哥哥の第一のキャラクターである人間るりのエピは、舞台が人間界の妖怪ハンター組織だ。
そこで義兄弟となるのが、お久しぶりの李小胖だ。
「従前有座霊剣山」と似た様な役と背景で軽いデジャブ感。
でも確実に大人になってたし、ボディも成長しとったな。
ここでのヒロインは、脳筋で正義感は強いがわりとるりに依存してて甘えたがりであまり好感は持てない。
だが、るりは師匠と師姉から過保護にされてるし味方も多いのだが。
ヒロインは嫌われるし、命も狙われるしわりと気の毒なので我慢できる。
このタームではわかりやすいヴィラン男子が一人おり、彼は残念ながら早々に退場だ。
【李嘉輝/李嘉辉リー・ジャーフイ】
彼は、人間界の妖怪ハンター組織門主みたいな人を裏切り、陰で邪なことを企んで成敗されてしまう男子だ。
密かなる萌えポジとして貢献してくれた男子だ。
なんと彼は2020デビュウのNewカマー男子だ。
1997年1月8日生まれの26歳、中国戯曲学院卒業。
ということは歌って踊れる男子なはずだ。
「清風朗月花正開」(未視聴)「約定之青春永駐」(待播)
で、このターム(人間界ターム)でも様々なタスクがあるのだが。
火の玉みたいなの見つけた
↓
るり負傷、妖怪ハンター門主ポジの人が助ける
↓
助けた人を助けるために神ハーブ探す
↓
ようよう神ハーブ育てたけど、毒盛られて門主死にそうになる
↓
とか、もう次から次へと休む暇なく新エピソードをぶっ込んでくる仕様だ。
人間タームであっさりと月抱剣は抜けるのだが。
女子ヴィランと黒王子の働きで、結果人間るりはお隠れになってしまう。
悲しんだのも数分だけだ。
一千年の眠りから覚めたらしい@るおぐぅ(洛歌Luò gē)の顔はるりそっくりだった。
これが彬彬哥哥の第二のキャラクター白るおぐぅだ。
人間るりは、いわば人間界での刧だったらしくつまり同一人物だ。
しかし人間るりの記憶はない。
したがって、ヒロインがるりるりうるさいのだが
「ん?君は誰かな」
と涼しい顔で塩る白るおぐぅだ。
正直な話、もう忘れてくれて(ヒロインのこと)構わないのだが、
それだと話は進まんので、しょうがないけど段々とヒロインの存在が心に侵食して来て、間違いなく好きになってしまうのだろう。
しかし、彼らは本質が真逆なので相反し共に居られない運命の二人だ。
ここにも拗らす係の長老がおって、(不滅マスター)この爺さんが
・四季碑直さんといかん
・白るおぐぅをもっすごく好き(正しくは、尊い御身なので相反女子など居なくなれ)
などの諸事情により、ヒロインは追放されることになるのだが。
長老暗殺未遂事件とか、ヒロイン悪夢の刑に処せられるとか、ヒロイン大釜で焼かれるとか、もう特盛で進み。
色々あって(白黒対決とか)、白るおぐぅ家出へ。
この家出ムーブで、またまた記憶を無くした状態が彬彬哥哥の第三のキャラクター人間るおぐぅだ。
厳密には人間じゃないが、仙術も使えないし、記憶もない。
記憶のない人間るおぐぅは、ヒロインを一眼見て
「ぼくの探してた女子だ♡」
とかなって、みるみるうちに仲良しになっていって、いちゃこらタイムが一頻りある。
いつまでもこうしてたいけど、天界はピンチなんで。
早いとこ記憶戻して、連れ戻さんといかん。
ここで、ヒロインは不死鳥涙みたいな名前の物忘れ薬を飲まして自分のことを忘れさせようと茶番を始めるのだ。
忘れちゃならんのが、例の喰魂呪だ。
いつの間にかこの呪いが復活してて、白るおぐぅを苦しめてたのだが。
さらには、ずーーーっと聞こえてくる邪悪な囁き声に苦しんでいた。
それこそが、四季碑に封印されてる月光上神さまのお声の様だ。
大事なヒロイン、愛するヒロインのことを忘れたくない。
忘れてなるものかっ
不死鳥涙忘れ薬の効力と、喰魂呪とのぶつかり合い。
喰魂呪は辛いけどーーーーーーっ
忘れるのはもっと辛いーーーーーーっ
ぐぉーーーーーーーっ
がぁーーーーーーーーっ
という彬彬のひとり芝居が続くのだが。
顔とかも真っ赤だし、まさに迫真の演技な訳よ。
しかもさ、例の如く緑の背景で演ってるのかと思うと、確実に驚愕するレヴェルの神演技だ。
で、ヒロインのことは忘れてないし、記憶も戻ったし、仙術も使える様になったし。
ヒロインの不幸自慢茶番劇は結果として良いことづくしで終わり、舞台はまた天界へと戻る。
こっからは、超クライマックスに向けての準備期間だ。
まずは、ヒロインの太陽神としてのポテンシャルが今まで発揮できていない、というか覚醒していない。
一万年前の真相、という大きな謎があり。
四季碑に封印されている月神さまとは一体何者なのか、という大きな謎があり。
同時進行として、水悪魔界の呪いを解きたい、という課題があり。
こういった謎や課題を解決するために、新たなタームに入るのが27集あたりからだ。
ここまでで、彬彬哥哥は第三キャラまで演じて来たが。
よくよく考えると一人五役じゃね?
もう一人”神秘人”ってのがいて。
それが、ヒロインがちーこの時(十年前)に太陽神エナジーカケラを注入しに来た謎男子だ。
まぁ、そこは置いといても。
最後の第四キャラが月光上神”黒るおぐぅ”だ。
ほんとに悪い月神さまなのかなぁ・・・
という疑問を胸に。
悪いと思わせといて、改心したりすんのかなぁ・・・
という希望を胸に。
この封印されてる月光上神さまがイイ神かワルい神かで、ふたりのラヴの行方も変わってくる気がする。
其の2で、クライマックスとてこ監修”イケメン備忘録”を書き完結としたい。
月歌行・彬彬哥哥の歌声を聴いて欲しいんだ
彬彬哥哥は歌がすこぶるお上手だ。
本作でもEDと挿入歌を歌っているので聴いて欲しい。