韓国ドラマ『ポッサム〜愛と運命を盗んだ男』ドラマレビュー:闇家業ポッサムな男子の恋【チョン・イル】【シン・ヒョンス】【キム・テウ】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
今日は、韓国ドラマ『ポッサム〜愛と運命を盗んだ男』ドラマレビュー:闇家業ポッサムな男子の恋、
を紹介するよ。
また韓ドラ?と思ったあなた。
そうです、すみません・・・
だって韓流おもろいんだもん。
さらにVikiさんの翻訳チームが優秀すぎる、まじで。
中華なドラマはほぼ中文視聴なてこなのだが、てこの中文力はう○こ級であるためにわりと訳すのが苦しい。
しかし慣れとは恐ろしいもので、それなりに視聴できるしその苦行も含めて華流ドラマを楽しんでいたのだが。
ところが、である。
Vikiさんのハングル翻訳チームは本当に優秀で、()かっこで史実を補足してくれたり、呼び名(未婚・既婚・義兄弟など)の違いなどを事細かくレクチャーしてくれるのである。
さらには、古(いにしえ)の習慣やならわし、古事成語などまでも教えてくれる優れもの。
非常にわかりやすい上に、”さすが韓流”な濃ゆい内容で。
今はわりとブームが来てしまっているてこである。
で、今回も日本上陸と共にピンクになってしまっている。
あちらでは↓
これですから。
この温度差。
全部観ろとは言わんが、ピンクじゃあない、ってことくらいは理解してから作ってほしいなぁ。
男主角は【チョン・イル】で@ヘチの人だね。
お相手の女は【クォン・ユリ】で少女時代の子だね。
↑を見る限り、イルは平民で、女主は高貴、男②は両班。
身分がバラバラな3人のトライアングル、とか思うけど全然違った。
ぃや、違わないけどきらきらうふふなラヴモノじゃなかった。
ちなみにどこで見れるかっていうと、てこはRakutenVikiでみた。
U-NEXTは1話のみ無料とかで他は要ポイント。(たぶん)
VikiPassはビール1杯くらいなので断然こっちのがお得である。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
ポッサムってどんなドラマなん?
題名の『ポッサム』とは職業である。
正しくは朝鮮時代の風習で。
この時代、再婚は法的に禁じられていた。
寡婦を布で包み(包む=ポッサム)誘拐を装い再婚を実現させた、っていう風習。
男主角の@バウ【チョン・イル】はポッサムするポッサム屋である。
闇家業である。
闇家業しながら男手一つで子供を育てているのだが。
早々になんやら訳ありと察することができる。
もう古装界ではデフォルトである出自の秘密”実は高貴”が発動するのは間違いないだろう。
で、バウが人違いポッサムをしてしまうところから物語は始まる。
ぁあ、人違いから始まって最終的にうんみょん(運命)とかなんとか言って深く愛し合うのか。
よくあるあれか・・・などと思ってたら。
よりによって”王様の娘”をポッサムしちゃったのである。
その王様ってのがくぁんへぐん(光海君・第15代王)なんですよ。
みんな大好きくぁんへぐんな光海君。
なんとてう先輩♡が王様。
いつもはヴィランな先輩が本作では悲劇の王様役。
ヴィランじゃないてう先輩は@死神(恋する〜)以来かもしれない。
その王様を掌で転がし、朝鮮を意のままに操るのはてぶく(大北)派の首長のイ・イチョム(李爾瞻)
中の人はイ・ジェヨン。
この方はヴィラン専門だよねぇ。
いい人役って一度も見たことない気がするが(あったかなぁ・・・)
人違いポッサムという痛恨のエラーのせいで、うんみょんな愛とかじゃなくて朝廷の覇権抗争のきっかけとなってしまう。
序盤は逃走劇でハラハラしながら、2人の距離は縮まっていき(子は鎹効果もあり)
しかしトライアングル要員投入
ヴィランズキャプテンのイ・イチョムの息子のイ・デヨプ。
悪者の息子だし、女(少女時代)とはお互いに初恋同士だし、もういろいろと不穏。
(彼のことはあとでねっちり語るのでここでは割愛)
逃走劇の途中で、自分の家が没落した原因がわかったバウ。
そう”棚ぼた”である。
いつかは敵討ちをし一族の汚名を晴らす、とは思ってはいたものの。
日々の暮らしが辛すぎて闇家業でなんとか食いつないできたバウである。
そんな不甲斐ない自分を恥じながらも、日々食べていくので精一杯だったのである。
しかしそれが、人違いポッサムのせい(おかげ)で、棚ぼた式に色んなことが巡り始めたのである。
「この機に運命を変えてみろ」
とか偉そうにスギョンに言ってるが、実はこれは自分に言い聞かせているのである。
「この機にうんみょん変えるぜ、おれは」
で、バウがちょっと敵討ちのこととかで拗らせて2人は別れるのか、な感じもあり。
しかし、スギョン(少女時代)が聡明なのもあり奥ゆかしくもあるために拗れずに済む。
いつの間にか2人が深く愛し合ってたことは、いわば事後報告な感じでこれといったエピはない。
何度も命の危機を救ったり救われてるうちにかけがいのない人になった、という感じ。
まぁフツーと言えば普通だが、そんなもんだしリアル寄りで良いと思う。
中盤でバウの家柄が回復されて両班になったところで、チャドルの産みのまま投入。
こんときバウは訳あって明に囚われたり、逃げ出したら後金に囚われたりで生死不明。
後の再会のカタルシスゲットのために積み重ねる”酷い”&”苦難”。
よく出来てます、韓ドラ。
終盤はクライマックスの、
ヴィランぱぱが息子を何がなんでも王様にしようと謀反計画実行か!?
に向けての布石作りに余念がない。
・くぁんへぐん→王様やめたくないよー!
・ヴィランぱぱ→息子はぜったい王様になるー!
・ヴィラン息子(イ・デヨプ)→王様とかよりごんじゅ(公主スギョン)と結婚してぇー!
・バウ&スギョン→とりまうちらが一緒に居れればいいー!
というような背景でクライマックスへ。
と、その前に、ランクインではないが
内禁衛将ジュンヨン(ソ・ボムシク)。
彼は言わずと知れたアクションなスタアである。
善悪問わず、アクションといえばボムシク先輩。
皆も少なからず目にしたことがあるであろう。
最後に豫譲(よじょう)の言葉を引用するとは・・・(注・中国春秋戦国時代の無念の暗殺者)
泣かせてくれる・・・
すんごく楽しみにしてたのに、ラストの8人斬りがスローモーションだったのが残念すぎるのである。
「ぇ、こんくらいの人数ならボムシク先輩なら楽勝でしょ♡」
と思って見てたのに、スローだし、鉄砲だし・・・(クッソ)←失礼・ぺこり
ポッサムてこ監修”イケメン備忘録”
闇家業な男子@バウ/キム・デソク【チョン・イル】
↑は@バウで闇家業のときの姿。
↑は家名回復後の両班なキム・デソクのときの姿。
俄然平民姿の方がかっこぇえのがわかるであろう。
しかし、これは朝鮮時代の両班ファッションスタイルのせいであり、いる兄さんのせいではない。
両班スタイルについてだが。
てこはかねてより思っていたことがある。
それは、両班スタイルっていまいちである、ということだ(すみません・ほんと)
まずこの帽子、リボン結びもいただけないし、帽子の下のあみあみ(網・編)な下帽子?も格好よくない。
そして、着物。
シルクなのだろうし、てかてか感は許すとしてもパステルカラーはダメだ。
イケメンなら許せるがそうでないモノ(例えば本作のイチョムの長兄)がピンクとかは許されない。
↑ね、でしょ?いる兄さんレベルでもギリである。
さらには、この着物を胸の下あたりで細い紐で結んでいる。
脚長効果なのかもしれんが、なんか太って見えるし”ちんまい感”が出るんだよね。(注・ちーこな子の着こなし、ぇ、わからない?)
いる兄さんの魅力ってなんだろう?
このドラマは”アウトローから貴公子まで”って触れ込みなのだが。
たしかにそうだが。
・・・
アウトロー時代もワイルドでかっこぇえが、言うてワイルドでもないんだな。
貴公子時代もプリンスでかっこぇえが、言うてプリンスでもないだな。
まさにソレが兄さんの魅力なのである。
イケメンだけど、手が届かないほどの絶世のイケメンではなく。
ワイルドだけど、♪さーわる(触る)者皆、傷つけた♪、ほどワイルドでもない。
大型犬のようでいて、座敷犬の小型犬感も漂う。
何かと何かを足して2で割った感じ。
クラスにいる誰かに似てる感じ。
そう、なんか”ふつーに居そう”それがいる兄さんの魅力である。
今回は、隙のないヒーロー設定で♡満載なので満足ではあるが。
例えばハードボイルドなアウトローとか。
目を背けたくなるようなクリミナルマインドのサイコパスとか。
とんでもなくメインCPを拗らせるヴィランな悪さをする役とか。
そんなのを見れたら、いる兄さんの真価がわかるのではないだろうか。
とか言ってたけど、めちゃイケメンでした。(ふつーに居そう、とか言ってすみません)
1987年9月9日生まれの34歳、184㎝。
漢陽大学院演劇映画科卒業。
「夜食男女」「ヘチ」「シンデレラと4人の騎士」「ステキな片想い」「夜警日誌」「黄金の虹」「オフィスの女王」「太陽を抱く月」
気の毒枠認定2号な男子@イ・デヨプ【シン・ヒョンス】
気の毒な世界選手権優勝は@石晋(趙順然/赵顺然ジャオ・シュンラン)であるが。
本作の彼@イ・デヨプ【シン・ヒョンス】は2位になれるくらい気の毒であった。
イケメンなんだろうがてこ好みではなく(失礼・ぺこり)ランクインは悩み処であったが、最後の散り際がステキすぎたのでランクインである。
スギョンのことがちーこの時から好きで、一緒になりたかった。
しかしスギョンは自分の兄と結婚することに。
「私を連れて逃げて」
との懇願を袖にした過去を持つ、いささか思い切りの悪い男子である。
自分の兄に嫁ぐはずが、兄が婚儀直前に死亡。
それでも輿入れしてきた。
愛する女を義姉と呼ばねばならない苦しみを味わってきた。
(逃げれなかったくせにね)
それでも、義姉と呼ばなくてはならないが、スギョンはいつもそばにいる。
この家にいる。
いつか、いつか・・・
スギョンをこの腕に抱ける日は来るのだろうか。
などと夢見ている、まるで世間知らずのお坊・ちゃま(byおぼっちゃまくん)である。
そんな彼は、本来なら、デフォルトならば闇落ちするはずだった。
しかもぱぱはヴィランズキャプテンである。
ヴィランズキャプテンのぱぱは否応なしにデヨプを追い詰める。
かたや、立場さえ違ったら間違いなく親友として生きていけたであろう@バウ(いる兄さん)のうざいほどの愚直さを目の当たりにしての自己嫌悪。
更には、バウは自分の愛する女と相思相愛である。
・・・
もう追い詰めないであげてほしい。
もう幸せな姿なんて見せないであげてほしい。
もう青臭い愚直さなど求めないであげてほしい。
そう懇願せざるを得ないほどに可哀想なのである。
それなのに
「じょな(王様)になれば、好きな女をその手に抱けるぞ」
という悪魔の囁き。
「そ、そるま(まさか)そんな理由で謀反に加担?」
などというてこの心配もなんのその。
はっきりきっぱりと拒絶。
・・・
なんて胸熱な男なのだろう。
はっきり言って。
申し訳ないがてこ好みではない。(すみません、ほんと・ぺこり)
いる兄さんと同じ塩顔なのだが、なんか違う感。
なんでかな。
メイクかな。
のっぺり系なのにむりくり陰影をつけるメイクのせいなのか、どうなのかは知らんが。
イケメンには感じない。
しかし。
しかしである。
彼の最期は”座死”であったのだ。
韓国時代劇において”座死”とは最上級であることを皆さんご存知か。
記憶に新しいところでは「哲仁王后」のオラボニがやはり座死で退場であったが。
韓国時代劇では重要人物を”座死”というマストな演出で締め括るのが名誉とされている(注・当社比)。
そんなマストディレクティングなラストなのである。
心から愛する女のために、ぱぱを殺したかった・・・
しかし、どうしても出来なかった・・・
愛する女にも
信じたかったぱぱからも
誰からも
誰からも愛してもらえなかったんだ、オレは・・・
・・・
くぅーーーーーー
気の毒枠第2号認定で!涙
1989年7月8日生まれの32歳、187㎝、77kg。
東ソウル大学演技芸術科卒業。
「リメンバー~記憶の彼方へ~」「恋のドキドキスパイク」「黄金の私の人生」「仮面の王イ・ソン」「ウラチャチャ My Love」
泣き虫な男子@光海君【キム・テウ】
てう先輩です。(キム・テウ)
いつもはヴィランな先輩が、今回は悲劇の王様光海君を熱演。
”綾陽君の反正”という史実に基づいた流れになってるので、悲しき最期は約束されている。
いつも不穏で悪さばっかりしてる先輩が、本作では酒飲んで泣いてばっかりである。
「私が家臣のようだな」とか
「恐れ多くも、とかもう言わないんだな」とか
もういじけモード全開な先輩を皆さんもぜひ見てやってください。
いつものきれっきれの策略とか1ミリもない。
やることなすこと全部失敗。
泣いてたかと思うと怒鳴り散らすという壊れぶり。
もぅステキすぎるのです♡
(ところで、てこが常々思ってたことであるが。
ハングルってかわいいよね。
すんごい怒鳴ったり怒ったりしてるのに。
語尾が”にゃ”とか”にょ”とかなんだよね。
○○だにゃ、とか言われたらにやにやしちゃう。)
全編を通してずーっとキモかったキム尚宮は、
最後はどーするんだろ、とか面白がってたら。
さっさとじょな(王様)見捨てて、金銀財宝詰め始めた(逃走準備)
ぇえ!?さいてーーーーーなキム尚宮。
キム尚宮にまで見捨てられ・・・
ひとり寂しく宮殿から去る先輩の背中。
それはそれは哀愁が・・・
1971年04月15日生まれの50歳、183㎝、73kg。
キム・テフンのお兄ちゃんです。
「神様がくれた14日間」「ブラック」「世界でもっとも美しい別れ」「ロマンスは別冊付録」「ノクドゥ伝」「私を愛したスパイ」ほか多数
ポッサムてこが見た感想
ピンクのきらきらうふふなスチールだが、キスシーンは1度もない。
いつも状況が逼迫しているためにデレる暇がないのである。
なので思ったよりイチャコラはない、ってかほぼない。
見つめあって(心の中で会話)手を握る・・・終了。
みたいなのがずーっとである。
なので、本作は割と硬派なドラマなのである。
ラストは・・・
ポッサムで始まりポッサムで終わる、という幕引き。
すんごいむりくり感。
まぁ、いいけど。
それまでがわりと史実に沿って、丁寧に辻褄合わせてきただけに最後がなし崩しなのはいささか残念ではある。
あの最後だと、身分を捨てて別の場所で生きることにしたのか、とも思えるが。
じゃあ、ままと妹は?とか。
嫁のまま(元王様の嫁)は?とか。
もういろいろと気になりすぎる。
それと、やっぱり思うのは。
バウが包み間違い(人違いポッサム)さえしなかったら。
あの気の毒2号も死ぬことはなかったし。
じょな(王様)も廃位されなかったし。
なによりスギョンの運命が変わりすぎであろう。
ほんとに愛と運命を盗んだ男なんだな、バウは。
でも、いい。
ハピエンだし。
これで死に別れも悲しすぎるし。
数珠る(出家)のも可哀想だし。
全体的には間違いなく面白いし、中弛みもないが。
コレ!といったアピールポイントもないんだな、実は。
なのでいる兄さん目当てで見るのが一番幸せだと思う。