韓国ドラマ『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』(原題・더 글로리)ドラマレビュー:18年前の19歳をもう一度やり直したい〜【イ・ドヒョン】【チョン・ソンイル】【パク・ソンフン】【キム・ゴヌ】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年4月9日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、韓流ドラマ『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』(原題・더 글로리)ドラマレビュー:18年前の19歳をもう一度やり直したい〜
を紹介するよ。
 
【基本情報】
 
演出・監督:アン・ギルホ
脚本:キム・ウンスク
プラットフォーム:NETFLIX
Part1:2022年12月30日
Part2:2023年3月10日
主演:ソン・ヘギョ、イ・ドヒョン、イム・ヨジン、ヨム・ヘラン、パク・ソンフン、チョン・ソンイル、キム・ゴヌ他
 
主演ヒロインは「太陽の末裔」のソン・ヘギョ。
今回はニコリともしない全身傷跡だらけの暗い過去を持つ女子を熱演。
 
これといったお目当てのイケメンもおらんが、おすすめに出てきたので試しに見たら、あまりに面白くてあっという間の完走だった。
顔面偏差値に頼らず、さらに有名どころの俳優を起用しているドラマは高確率で面白い。
脚本は「秘密の森」の方だし、面白いはずだ。(後から知った)
 
中華なドラマ主体でおよそ四年くらい経過中だが、久々の韓流(アイランド)が流石に面白くしばらく韓流が続いている今日この頃だ。
 
※1:てこブログは、大いなるネタバレを含みます。
閲覧の際は、十分にお気をつけください。
 
※2:画像は全てNETFLIX&NETFLIX公式Twitterからです。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

ザ・グローリーってどんなドラマなん?

高校時代の壮絶ないじめから心にも身体にも深い傷を受けたヒロイン@ムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)。
それから18年。
そのドンウンの、いじめの加害者への壮絶な復讐を描いたドラマだ。
傷跡がもっすごく痛々しいのだが、なんとこれはヘアーアイロンを当てられてできた火傷痕だ。
なんて酷いいじめだろうか。
彼女は18年何をやってきたかというと、いじめで高校を中退したので、大検からコツコツと(染物工場で働きながら)チャレンジし、教育大学を卒業し教師になっていた。
復讐にはそれ相応のお金がかかるだろうと、バイトもしまくってお金も貯めている。
 
どうやら、宿敵である女子の娘の通う学校の教師になりたいらしい。
その為に、理事長の弱みを握ろうと夜な夜なゴミを漁りシュレッダーゴミを復元し弱みを見つけたドンウンだ。
そこに現れたのがDVに悩まされる母娘。
 
「あなたの手助けをします。
そのかわり、うちの夫を殺してください。」
 
と奇妙なコンビが出来上がり、二人で復讐計画を実行していく。
 
時は遡り、数年前、ドンウン大学生の時。
ある一人の男子と巡り会う。
@チュ・ヨジョン、病院の一人息子。
彼はこの頃、地獄の扉を開けられてしまい辛い日々を過ごしていた。
彼の父は殺されてしまったのだが(殺人犯の怪我を治し命を救ったのにその殺人犯に殺されてしまった)、その殺人犯が刑務所からヨジュン宛にお手紙が届いており。
どうやらその内容が酷いらしく、ヨジョンは以降精神が病んでしまったようだ。
 
彼から囲碁を習うことになったドンウンだが、それには理由があった。
宿敵女子の夫が囲碁好きだかららしい。
ヨジョンは、ドンウンに囲碁を教えている時、二人で碁盤を囲んでいる時間がもっすごく癒しで、幸せだったようだ。
言葉少ない二人が、碁石を打つ姿が美しいし尊ささえ感じる。
この二人幸せになってほしいなぁ、と切実に思うのだ。
 
ドンウンが復讐する相手は
 
・いじめ五人組(女子三人、男子二人)
・当時の担任
・ずるい警官
・自分のおんま(母)
 
大勢いて大変だがドンウンはやり切る覚悟だし、その為の臥薪嘗胆だ。
それプラス、例のDV夫もやっつけないといけないのでさらなる計画が必要だ。
 
このドラマの良点は、ヒロイン@ドンウンがもっすごく頼もしい事だ。
物事に動じないし、計画が万全でありついでに賢い。
復讐をするが人の道には外れない、という確固たる信念も垣間見れる。
まさに惚れ惚れする”無双ヒロイン”である点だ。
そして、自分に好意を寄せてくれる人間に対して頼らないことも好ましい。
 
次の良点は、メインの復讐相手である五人組のゲスさがブレないことだ。
酌量の余地が1ミリもないほどのゲスさで、それはそれはおぞましい。
てこブログのポリシーに反するので、女子のことは割愛するが男子二人については少しだけ紹介しておこう。
 
まずは@チョン・ジェジュン役の【パク・ソンフン】
「サイコパスダイアリー」でなんとか証券の取締役だったソンフンだ。
1985年2月18日生まれの38歳
引用元:namuwiki
公式instagram
 
高校時代に多くの女子をいじめてきた五人組だが、もれなく強姦もしていたらしい。
ひどい話だ。
見れば見るほど万死に値する男で、それ相応のカルマが訪れるはずだ。
皆も期待して待つが良い。
 
脚本が優秀で、彼の眼の事情にちょっとした布石を打っており、最後までそのスパイスは効果的に使われていた。
 
もう一人が@ソン・ミョンオ役の【キム・ゴヌ】だ。
たぶん「悪い刑事」に出てた。
1992年1月10日生まれの31歳
引用元:namuwiki
公式instagram
 
この男子は悪さが過ぎて早々にお隠れになる男子だ。
五人組の中でも最下層男子で、他の四人からも蔑まれてる存在であり、
それに目をつけたドンウンは、うまいことこの男子を駒として使うことを思いつくのだ。
天才だ。
殺されたおかげで、犯人は〇〇なのでこの罪を暴く事ができれば、相当な重罪で〇〇を葬る事ができる為、我ら視聴者はわくわくして待つ事が出来るのだ。
 
話は前後するが、冒頭でちょこっと説明した悩める男子@ヨジョンだが。
あの日から数年ずーーーーっとドンウンにコンタクト(メール)し続けていたらしく、彼女からの突然の返信にうっきうきだ。
で、再会しいろいろあって実はドンウン復讐劇実行中という話を打ち明けられる。
で、もっすごく省略して申し訳ないが、結論としてヨジュンはドンウンの”剣”となって一緒に戦う事になるのだが。
 
ヨジョンが仲間に入った事で、復讐劇の精度も上がりほぼ全部うまいこと行く。
しかし、物語が進むにつれ、実はヨジョンはわりと早くからこの事に気付いており、独自に行動をとっていた事が明らかとなって来る。
この男子は天才で大学も飛び級だったみたいだし、賢(かしこ)コンビなのでもっすごく安心して見てられるのが佳きだ。
 
グズ五人組は親ももれなくクズばかりなのだが、その中でも最大の敵である女子のおんまがワンノブザベスト邪悪だ。
その邪悪優勝おんまをうまいこと使って、例のDV夫を罠にかけて葬る作戦は見ているもの全てのスタンディングオベーションだったろう。
 
それまでに、勤めていた学校のロリコン教師を葬ったりもしているし。
もちろん復讐案件である、当時の担任も息子絡みで葬っている。
DVに苦しむ母娘を救い、娘さんを留学までさせてやり(金はいじめ五人組の一人から搾り取った)。
実のおんまは精神病院に強制収容、というのも胸を漉く展開だった。
なんだか正義の味方お助けヒーロー爆誕みも帯びてきていて。
もうみんなドンウン応援団みたいになってるはずだ。
 
物語は佳境へ入る。
最後に残るあの憎っくき女子への制裁だ。
彼女のちーこ娘には申し訳ないが、あの邪悪な女子の周りには誰一人残ることなどない、という状況を作ってきた。
殺すのは惜しい。
生きて法の元罪を償うのだ。

ザ・グローリーてこ監修”イケメン備忘録”

悩める男子@チュ・ヨジョン【イ・ドヒョン】 

㊗️てこブログお初の【イ・ドヒョン】だ♡
 
イ・ドヒョン扮するチュ・ヨジョンは院長の息子として生まれ何不自由ない温室育ちの坊ちゃんだ。
しかし、その内面には暗くて深い傷を抱えている。
人懐っこく善良で誠実で会話も楽しく好印象だが、回を重ねるごとにヨジョンの内面に隠された闇が頭角を現す。
ヨジョンの闇を表現した潜水シーンや殺人犯を思い浮かべながらの妄想虐殺ムーブは、よもやのサイコパスかと見紛うほどだ。
 
「御心に従うまでだ」
 
とドンウンを崇める姿は尊く、同時に彼の心の闇の深さを思い悲しくなる。
彼は救われるべきなのに・・・という(視聴者の)気持ちが、このドラマにハマる推進力の一つであったと思う。
 
全てを包む太陽系の如しの包容力でドンウンを受け入れ、真っ正面からの正統派な告白。
 
「やりたいことは全てして欲しい。
すべてサポートします。
そして僕のための容量も空けてください。
好きなんです。」
 
誠実すぎて惚れてまうやろ。
 
かと思うと
 
「ぼくがあなたの剣になります。
殺しますよ。」
 
と、これまたどストレイトの真っ向勝負な危うさも持ち合わせる、もういろいろと魅力的すぎる男子なのだ。
1995年4月11日生まれの27歳、182cm、67kg
引用元:namuwiki
公式instagram
 
「刑務所のルールブック」「ホテルデルーナ」「18アゲイン」「Sweet Home」「五月の青春」「メランコリア」他多数

痺れる渋さ、な男子@ハ・ドヨン【チョン・ソンイル】

㊗️てこブログお初明星 【チョン・ソンイル】だ♡
 
ぃやぁ、渋くっていいっすよね♡
 
いつの間にか日常に入り込んできたドンウン。
 
「気になるのか?自分。
好きなのか?自分。」
 
の自己問いかけも萌える。
一貫してcoolだったのが、ドンウンとの出会いで少しずつ崩れていく様がセクシーだ。
 
現地では「韓国のトニー・レオン」などと言われているそうな。
トニー・レオン説には反対だが、この財閥cool男子はもっすごいイケボだった♡
 
しかし、そんな女子との出会いが実は計画的だと知った時から彼の苦悩は始まるのだ。
邪悪な妻の本当の顔を知り、可愛がってたちーこ娘まで・・・
1980年2月3日生まれの43歳
引用元:namuwiki
公式instagram
 
「イモン」「99億の女」「秘密の森2」「パンドラの世界(産後ケアセンター)」「TIMES」「花咲けば、月を想い」「バッド・アンド・クレイジー」「私たちのブルース」

ザ・グローリーてこが見た感想

高校時代のドンウンへのいじめは壮絶残酷でおぞましい。
加害者は罪悪感など1ミリもなく、ゲーム感覚で被害者をいたぶるのだ。
権力者は社会的弱者をどうしようと問題ない、という不遜な態度がとても不愉快だ。
 
しかし、それらのカルマはいずれ必ず訪れるはずで、これはそれを見せてくれるドラマなのだ。
主題はいじめと復讐であり憂鬱な話なのだが、隠れ主題は”希望”だと感じる。
抗え、何かしろ、アクションをおこせ、そうすれば何かが必ずあるはずだ、と伝えたい、という気持ちが感じられた作品だった。
 
いじめの親玉だった女子のカルマがようやく訪れて。
それはドンウンの復讐の旅の終わりである。
彼女に残されたものは何か。
虚しさ、などというありきたりなものではなく、それは贖罪だった。
自分のわがままを通したことに対する贖罪をし、彼女は復讐劇の幕を閉じようとしていた。
 
しかし、そこにある声が聞こえた。
 
「次はわたしの息子を救って・・・」
 
悲しいバドエンのフラグが立っていたので半ば諦めていたところへの神の啓治だった。
レビュー途中で書いていた”お助けヒーロー爆誕”が現実となり、とても幸せな気持ちで見終わる事が出来た。
真っ赤なルージュのスパイも復活し、満足だ。
財閥cool男子も最後に漢前なcoolさを見せつけて目に問題のある男子をやっつけてくれたし。
そして、なんといっても”幸せになって欲しいNo.1男子であるヨジョンの憂鬱が晴れそうで何よりだ。