中国ドラマ『君、花海棠の紅にあらず〜WinterBegonia』(原題・鬓辺不是海棠紅/鬓边不是海棠红)ドラマレビュー:其の3 chapterⅡ:いぶし銀CP徹底検証《齐王爷&宁九郎》そこに愛はあるのかい?【黄暁明/黄晓明ホアン・シャオミン】【尹正イン・ジェン】【雷汉・张弓】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は中国ドラマ:原題『鬓边不是海棠红』(君、花海棠の紅にあらず)其の3 chapterⅡ:いぶし銀CP徹底検証《齐王爷&宁九郎》を紹介するよ。
其の1、其の2も読むがいい。
まだまだ本題には入れない。
てこブログ史上最長シリーズになる予定。
割とどうでもいい話ではあるが、
「覇王別姫」の主角は程蝶衣というが、本作の主角の一人は程鳳台。
お気付きだろうか。
そう、名字(姓)が一緒!
監督さんか、于正Pかは知らんがなかなかオツなことしよる。
ブログもあるので読むがいい。
で、今回は。
メインCPについては勿論だが、本作には見逃せない”いぶし銀CP”がいる。
それが《齐王爷&宁九郎》である。
彼らについて少し語ろうかと思う。
リアタイ組はそろそろ抗日タームが始まるころ。
いままでのほんわかムードが一転して、辛すぎの展開が待ち受けている。
リアタイ組が先入観なく没頭できるように、なるべくネタバレは避けたいがやむなくバレる場合もある。
そこんとこよろしく!
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
《齐王爷&宁九郎》そこに愛はあるのかい?
雷汉さん演じる宁九郎さんは西太后の前で歌ってたほどの有名役者ではあるが、その職業の社会的地位はすこぶる低く、差別の対象になっていたようだ。
商細蕊はそうゆうバッググラウンドを承知のうえで全く自分を卑下しない。
逆に自信さえある。
@覇王の程蝶衣はアーティストらしい繊細で危うい妖しさがあったが、@商は芸に対しては繊細であるが、それ以外の事はあまり頓着しない。
言い換えれば、芸さえしてられれば幸せだし、そこに一切の妥協は許されない、というストイックさが存在する。
いわば@商にとって役者という仕事は天職である、といえる。
宁九郎さんは二人を足して2で割った感じ。
若かりし頃のバリバリの宁九郎さん↑
中の人が誰かはわからんけども、これまたお美しや。
张弓さん演じる齐王とのなれそめはというと。
恐らくは成り行きだったと思われる。
特別な感情が初めからあった訳でなく、昔やむない事情で齐王の邸宅で奴隷として使えることとなった宁九郎さん。
でも実際はそうではなく、宁九郎さん救済作戦だったのかな。(たぶんそう)
そこから二人は長い時間を経て今に至る訳だが。
ふたりの間を取り持つ九官鳥。
九官鳥の覚えてるセリフや歌が後にドデカフラグとなる訳だが。
意味を知れば知るほど、切ないのである。
宁九郎さんは九官鳥に“我乃天喜星是也”をおぼえさせようとし、
それに対して齐王は”一挑一夺索,一夹一长往,长长往往的小干妈”とうたって九官鳥に覚えさせる。
“我乃天喜星是也”のソースは《红鸾禧》
応える齐王の歌のソースは《双摇会》である。
後にこの九官鳥は、抗日の重大なアレで商細蕊に託される。
そして彼もまた愛する人への心を九官鳥に覚えさせる訳である。
上手いストーリーを考えよる。
原作か脚本かはわからんが。
おかげで涙涙であるよ。
そういえば、原作者が脚本に携わってるとかいないとか、どっかで見た気もしないでもない。
ふたりが過ごしてきた時間は長く、しかし平穏ばかりでもなく、時には正直に、時には隠しながら、の暮らしであったのではなかろうか。
↓のおふたりのアイコンタクトを見て欲しい。
そこには誠実で濃密な時間が存在している。
そう、これは想像でもなく、妄想でもなく、確定事項として決定されている事なのだが。
確かにそこにある情愛を感じて欲しい。
間違いなくそこには愛があるのである。
很荣幸能陪你走过这样一段路,不管你是大红大紫还是泯然众人,我都愿意陪你从初春到暮冬。
なんっすか、泣けるんだが、、、。
あなたがどんなものであっても、わたしはあなたに寄り添う、いつでもどこまでも心はあなたと共に(極訳)
それなのに、、、
宁九郎さんの選んだ道は、、、
ぁあ、、、ぅう、、、(嗚咽)
マダム湘子について語ろうか?
マダム湘子:本名 范湘儿(佘诗曼 飾)、程鳳台の嫁である。
淑女の皆さんにおかれましては、「程&商」推しであるからして、マダム湘子が「もしかして女?」とか思ってるのを「ちがいますぅー、女じゃなくてハムスターでしたぁー」とか言ってると思うのだが。
加えて、隠し子騒動やら、写真燃す事件、でこの上なく憎しまれているであろうマダム湘子であるが。
其の1でも書いたと思うが、大事な事なのでもう一度言う。
てこはマダム湘子、絶賛中である。
皆が何といおうと、終わってみれば絶賛したくなるので、そこんとこよろしく。
アレですかね、娴妃のイメイジが強すぎで先入観とかもありますかね。
彼女はバリバリのキャリアウーマンだったので、結構な賢こクラスなんですね。
ただ、恋愛の方はおぼこ娘ですね。
当時はみながそうだったはずなのでバカにしたりしませんよ。
従妹の夫婦愛を(主に夫が妻を溺愛)目の当たりにして、それが羨ましくなったりして。
家の事業も手伝いながら、子育てもして、まぁ、ご飯や洗濯はしなくてよさげだけど。
毎晩、子の父親が遅くて、なんやら綺麗な女が写ってる写真見たら、ねぇ。
自分の過ちを、泣いて謝る、みたいな女々しい事はしないマダムである。
行動で示す男前なマダムである。
裏表のない、思ったことを素直に口に出し、行動してしまう。
”あさはか”ですか、ぃいえ、落ち込んだり、後悔するより、行動に移す強さがステキです。
で、↓を見て欲しい。
これは1914年の协和贸易公司の広告(左)である。
マダムの洋服とほぼ一致している。
本作は1930年代のお話であるから、およそ15年前のいわばひと昔前のファッションをしているという事である。
これは何を示すかというと。
粘着な制作陣が間違う訳もなく、彼女(マダム)がトラディショナルな保守的な人であったことが容易に想像できるという事である。
更に、同性愛などとうてい受け入れられないし、理解もされない時代である。
しかし聡明であり強さもあるマダムであるからして、、、
さぁ、マダムが下した決断とはなんぞや。
自分なら、とか、いろいろと考えたらよろしい。
義姉の程美心のファッショナブルさと対照的なトラディショナルスタイルのマダムである。
チャイナドレスの刺繍もオシドリとか超保守的。
マダムが好んで着てるのはインゴットカラーと呼ばれる高襟のもの。
首をすっぽりと覆い、顔も隠れるので”小顔”に見える。
当時の親世代は、”小顔”の嫁が人気だったらしいから。
お母さまの教えをくそ真面目にうけいれるマダムである。
田舎のお嬢様で、新しい風にはいささか鈍感だったマダム。
きっと外食しても”新メニュー”とかはオーダーせず、オーソドックスなものを食すのであろう。
”期間限定”とかもちろん論外タイプ。
割とどうでもいい話だが、てこは外食と言ったらやっぱりかつ丼かなぁ。
外食おもひで断トツ1位である。
次回の@ベゴニアは?
次回は@健次の悲劇を語ろうと思う。
リアタイ組ももう目にしたであろうし、語っても差し支えないだろう。
多くの淑女が@健次の坊主頭にノックアウトされ、その後なりをひそめてたが、再登場を心待ちにしていたはずである。
@七番(月花)も語りたいが、どうだったかな。
ヤラかすのが何集だったか確認してから書こうと思う。
あとは美しすぎるコスチューム、着こなしあれこれを語りたい。
主に美心姐さんと殿方たち。
ってことで、今回はここまで、アディオス。
読んでくれてありがとう!