中国ドラマ『異人之下』(原題・异人之下)ドラマレビュー:ピュアな♡で闇と闘え!胸熱熱血異人物語【彭昱暢ポン・ユーチャン】【侯明昊ホウ・ミンハオ】【畢雯珺/毕雯珺ビー・ウェンジュン】【王学圻/王學圻ワン・シエチー】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『異人之下』(原題・异人之下)ドラマレビュー:ピュアな♡で闇と闘え!胸熱熱血異人物語、
を紹介するよ。
 
【基本情報】
 
監督:許宏宇
脚本:蔣峯、陳仕澍(聯合) 王子旋(聯合)
P:王舒婧(總) 粥帥博(總) 李靜(總) 雨晨、瑞葉
原著:米二《一人之下
主演:彭昱暢、侯明昊、王影璐、畢雯珺
プラットフォーム:優酷、2023年8月4日〜
43分✖️27集
 
8/4にブロードキャストされわずか4集で停配となり。
てこなんてつべ視聴だったのでたった1集しか見てなかったのに・・・
「光渕」の二の舞かと心配してたが1ヶ月後に何事もなかった様にまた配信が始まった。
その後は滞りもなく順調に配信され、無事に大結局(10/10)を迎えることができた。
なんで停波になったかはわからない。
知らないとこでなんらかの改編をしたのかもしれないが、てこは大人気だと言う一人之下》という漫画もアニメも見とらんから比べようがないんだな。
 
で、キャスト見て欲しい。
主役のゆーちゃん【彭昱暢ポン・ユーチャン】は刺客列伝男子だが、その後の臥薪嘗胆で見事に演技派と称される男子に成長しておる明星である。
そしてみん君【侯明昊ホウ・ミンハオ】、
びー君【畢雯珺/毕雯珺ビー・ウェンジュン】、
調べるとジョー君(王一哲)なんかも居るし。
てこが注目してるNewカマー男子の康ちゃん(張康楽)の名前も見つけた。
 
そして、若手イケメンだけでなく叔世代がなんとも渋いメンツである。
沈先輩(沈保平)はじめ、修慶先輩まで。
ぇ、キャスト表だけでラスボスわかっちまうんだが(ハズレたけどw)などと見る前からどきどきが止まらないてこなのだった。
 
注:てこブログは、おおいなるネタバレを含みます。
閲覧の際は、十分にお気をつけ下さい。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

異人之下ってどんなドラマなん?

冴えない地味な大学生ゆーちゃん(@張楚嵐)のじいちゃんのご遺体が墓から盗まれた、って話から物語は始まる。
 
端的に説明すると、甲申年に異人(超能力者)たちの間で血で血を洗うような壮絶ないざこざがあった様で、多くの異人が犠牲になった。
じいちゃんはレジェンド異人で、その甲申年事件の首謀者であったとされていて。
異人の中には、記憶を操れる能力者が居るらしく、
じいちゃんの遺体から、その事件の記憶を取り出すために盗んだらしい。
結果、部分的にしか記憶は残っておらず大した情報は得られなかったが、
孫のゆーちゃんは、じいちゃんから”炁体源流”を受け継いでいるはずだと、多方面からオファーを受ける事になる。
 
関係背景を整理すると、天下会みたいな協会がありそこに10大長老がいて。
それぞれ得意とする能力を持っている様だが、一応トップは龍滸山の天師府の様だ。
で、ゆーちゃんがオファーを受け就職したのが”哪都通”という運送会社だが。
裏の顔は、異人界の正義と秩序を守る警察みたいな組織である。
他に、武当山や〇〇派みたいなのが居て、一応それら10大派閥は正統派と言う括りである。
そして、訳あって正統派に属せない、または属さない半グレ集団みたいな組織もあり。
それが”全性”と言い、それが反派だ。
 
主人公ゆーちゃんは、冴えないし弱いのだが。
実はきっちりじいちゃんの能力を受け継いでおり、ちーこの時に訓練も受けていた。
しかし、じいちゃんに
 
我慢だ。
その能力を外で使ってはならん。
 
と言われてたので、”我慢ゴムぱっちん”でずっと我慢し続けてきた、という隠れた事実があった。
じいちゃんに封印術も施されているらしいし、マジモードになった時のポテンシャルは非常に高い。
とぼけているし、ふざけているし、お調子者に見えるが、心の中はピュアで芯も強い、
というまるでうずまきなるとの様なキャラ設定であり、この青年がヒーローへと成長する英雄爆誕物語である。
 
物語の軸になっているのもは、家族・友情、である。
家族・友情・英雄、とくれば少年誌の王道のテェマである。
背中がむず痒くなるあの青臭さがクセになる、そして若い頃に戻りたい、と切実な思いが募るジャンルであり。
いつだっててこに夢を運んでくれるジャンルである。
 
じいちゃんが死んでから、人目につかぬ様地味に孤独に生き、楽しい事などあまりなかった。
そんなゆーちゃんがひとりのスペシャル少女に出会う。
それがバオバオ(@馮寶寶)だ。
アンドロイドの様な女子だが、彼女との因縁を知るにつけ、彼女に居場所を作ってあげたい、守りたい、と心から願い。
そして、じいちゃんから受け継いだ力は何の為に存在するのかを突き詰めて行く。
 
成り行きで参加した天下一武道会(ほんとは比武大会)は、八奇技の一つ「通天箓」が優勝賞品でそれを受け継ぐと多くの謎が解明出来るらしいのだが。
少年ジャンプと違うところは、ゆーちゃんが恥知らずなことばかりしてる点だろうか。
参加者や観客、実況担当からも随分と軽蔑されている。
しかし、この大会の途中でじいちゃんが裏切り者扱いされてる事や、バオバオの過去を知り、
最後はやはりポテンシャルを発揮しそれなりな活躍を見せてくれる。
ここで戦った相手が、ひとりまたひとりとゆーちゃんを認めて行き、
そして、周りの者(他の参加者や長老たち)の見る目も少しずつ変化して行く流れに非常に満足だった。
 
ここで少しだけ対戦相手を紹介しておこう。
まずは@王也、みん君こと【侯明昊ホウ・ミンハオ】
武当山で修行する道士で、八奇技のひとつである風后奇門を継承した男子だ。
白昼夢で、謎の列車に乗り込み、そこで血まみれになったゆーちゃんを見る。
列車内の人は皆無惨な姿になっており、世界を滅ぼすのはゆーちゃんかもしれない、と視聴者に心配させる事になる。
この奇技が何なのか、いまひとつ理解できないが、
時間や空間の概念を操作する事で、なにかしらが出来る、そんな感じ。(意味判らんけど)
 
ぃやぁ、役はどうあれこの造形見てくださいよ。
現代人なのに道士姿って、なんですかね、もっすごく色気があるんですねぇ。
風后奇門を人前で晒した事で破門になってしまい、下山するのだが。
下界での白ランニング姿は超レアものなので、皆も見といた方がいいですよ。
 
次が@張靈玉、びー君こと【畢雯珺/毕雯珺ビー・ウェンジュン】
びー君は、龍滸山の天師府の弟子で次期掌門候補の男子だ。
しかし、師傅はゆーちゃんにその座を渡したいと考えており、それを察したびー君の心はざわついている。
 
大会の前に、一度ゆーちゃんと手合わせした時に、互いに同じ技なのにビームの色が違う事に気付いたのだが。
どうやら、この技は純潔(チェリーボウイ)でなければ純粋な技にはならないらしい。
つまりびー君はどこぞの女子と♡なのだとい言う事だ。
正直がっかりしたこの設定。
お相手はピンク頭の女子で、反派”全性”メンバーのひとり。
4大欲魔の”色”担当の女子のようで、この4人が何かと邪悪で面白かった。
 
この様な、スペシャル級のイケメンを脇キャラとして惜しげもなく使い、
他の参加者や全性組にも若手イケメンが大挙している。
しかし、特筆すべきは叔世代の先輩たちの熱演である。
 
天下一武道会はゆーちゃんが優勝したが、物語は次のステップへと移行。
全性が大会直後に龍滸山討ち入りを決行。
 
そこで沈先輩のマジモードを見る事ができる。
沈先輩は湘西柳家のマスターで、これまた八奇技小道具のひとつを取得している男子なのだが。
本気出すと髪が長くなり、目ん玉も赤くなって
 
”三重逆生”
 
みたいなテロップがどんっどんっどんっ、と出る。
何なのかよくわからんが、とりま絵面は強そうだしヤバそうな感じ。
まぁ終始能力晒す時はこんな感じで、人によってはチープだとか古臭いなどと感じるかもしれないが、
てこはこう言う体裁は嫌いじゃない、むしろ好き。
 
で、天師府マスター【王学圻/王學圻ワン・シエチー】がいろんな場所でいろんな人を助けるのだが、これが激強の無双マスターなんだ。
こんなコスチュームなんで、古装劇と錯覚しそうになるが、
手にはタブレット、シューズは赤いズック(ナイキとか?)なのがとても新鮮。
 
先輩はだいっ好きだった兄弟子を全性リーダーに殺されてしまい、怒り心頭。
ぶっ潰す為にひとり下界へ降り真っ向勝負。
それが強いのなんのって。
先輩は雷能力者らしく、先輩が能力使うと雷雨に見舞われると言う天候さえも変えてしまうすご爺だったのだ。
このタームが全編を通して一番楽しんだかもしれないてこなのだった。
 
で、全性もぶっつぶし、残るは甲申年事件の真相と、バオバオの秘密究明なんだが。
ラスボスと思ってた修慶先輩演じる風家は別段変わった動きもないし。
見せ場もなく、単なる脇役だった事にがっかりするも。
じゃぁ一体誰がラスボスなのか、と頭を悩ませていたら。
物語は、意外な方向へと進んで行く。
 
ずっとモブだと思ってた、序盤で悪さをしてた記憶を操る男子の人生にフォーカスしてきた。
・・・
なるほど。
バオバオは、過去のことをすっかり忘れている、と言うことをすっかり失念していたてこである。
10大家族にも記憶を操る系が居たよね。
てこ推しのNewカマー康ちゃんも龍滸山来てたよね。
 
ってとこから、いよいよ核心へ迫るストーリー。
クライマックスの肝は、
 
・真実はなに?
 
この1点である。

異人之下てこ監修”イケメン備忘録”

実は賢いピュアボウイ@ゆーちゃん(張楚嵐)【彭昱暢ポン・ユーチャン】

㊗️てこブログおはつのゆーちゃんこと【彭昱暢ポン・ユーチャン】だ♡
 
刺客列伝からずっと見守ってきた男子だが、今までフォーカスできていなかった男子だ。
去年の中国映画週間の上映作「我和我的父輩」でちょっとだけ出演していたがフォーカス出来終いだったのが残念だ。
まずは、こんなおもろいドラマに主演できて輝けた事を喜びたいし感謝したい。
 
冴えない出来損ないの男子と、アンドロイドみの女子とのコメディ風味の演技は大袈裟でわりと鼻につく感じもなきにしもあらずだったが。
やるときゃやるマジ(本気)モードの対比としてあえてわざとらしくしたのかな、などとエコ贔屓な目線で終始見ていたてこなのだが。
顔面に頼らない(←褒めてます、念のため)存在感というのは確実にあったと思う。
古参たちのいぶし銀の演技に助けられているところも大いに感じるが、背伸びせず素直な演技をしていたと思う。
 
これを機に、ドラマのお仕事が増える事が祈るばかりである。
微博:彭昱畅
 
1994年10月25日生まれの28歳、178㎝、66、9kg。
上海戲劇学院(12級木偶表演系)卒業。
 
代表作:快把我哥帶走、風犬少年的天空、大象席地而坐、奮鬥吧,少年!、閃光少女

異人之下てこが見た感想

↑このスチール見てくださいよ。
叔世代大集合スチルである。
この叔、爺らがほんとにしぶく要所要所をきっちり抑えてた印象の残るドラマだった。
 
物語は”漫画でした〜”のオチで終わっているが、いくらでも続編は作れるポテンシャルを残しての終了だ。
 
クライマックスの肝は、真実は何、これ1点のみと書いたが、
結果として真実は何一つわからなかったw。
 
みん君が見た白昼夢と事実はまるで違ったものだったし、ゆーちゃんが血塗れで虐殺を行ったりもしなかった。
まじで辻褄があわねぇw
ラスボスの企みは、皆の協力で阻止する事が出来たが、
全ての鍵となるバオバオの記憶は何処かへ消え去ってしまった、という展開。
まぁ、その前の先輩の活躍タームで満足してたんでいいんですが。
これまでを非常に面白く見てたので、最後の展開にはいささかがっかりした次第である。
 
終わって見て感じるのは、この脚本が主人公に寄り添っていない、という事だ。
その他のキャラはわりと上手に描いているし、特にバオバオが何年も置いてけぼりの家でぽつんと座っているエピソードなどは、非常に心に残っている。
主人公であるゆーちゃんが、さほど強くなっていないし、修行などが一切ないのも少年誌好きには物足りない部分でもある。
事故でホルマリン漬けになってる少女とか(とても美しい子だった)、その辺も全てを置いてけぼりの結末であった。
 
それでも能力者が戦う時の道具(本とか)でガッシュベルを思い出したり。
いろいろと感慨深いドラマであったことは間違いない。
機会があったら(つべでみれる)皆もチャレンジして欲しい。