中国映画週間2023『マニフェスト』(原題・望道)映画レビュー:「共産党宣言」胡軍兄さん✖️劉燁、20年ぶりの映画共演、夢のひととき♡【胡軍/胡军フー・ジョン】【劉燁/刘烨リウ・イェ】【呉暁亮/呉曉亮/吴晓亮ウー・シャオリャン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
今日は、中国映画週間2023『マニフェスト』(原題・望道)映画レビュー:「共産党宣言」胡軍兄さん✖️劉燁、20年ぶりの映画共演、夢のひととき♡
を紹介するよ。
【基本情報】
監督:侯咏
脚本:賀子壯、宋晋川、侯咏
P:袁孝民、朱丹
主演:劉烨、胡軍、文詠珊、王锵
上映:2023年3月24日(中国大陸)
112分
中国映画週間2023レビュー最後の作品だ。
胡軍兄さん✖️劉燁、といえば言わずと知れた「藍宇 ~情熱の嵐~」だ。
もう20年も前の話である。
このお二方を再び見れる、しかも東京で、大スクリーンで。
咽び泣く案件だ。
だから「熱烈」のチケットが取れなくたってなんら問題ナッシングなんだぜ。
共産党宣言のお話なんで、赤い映画なんだが。
国も違うし、思うところもそりゃあるが、もうそれはいいんだ。
納得する・しない、共感する・しない、に関わらず物語として受け入れ、そこに描かれているものを感じたい、いつもそう思って鑑賞している。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
望道ってどんな映画なん?
主人公は、日本留学から帰って来たとある教師@陳望道。
タイトルの”望道”は彼の名前だ。(思えば「藍宇」も彼の役名だった)
望道は「共産党宣言」の初の中国語全訳の翻訳者である。
表紙にマルクスの写真が使われた「共産党宣言」の全訳の出版は当時の中国思想界に大きな影響を与えた。
望道も訳すにあたり心底共産党宣言に心酔しのめり込んで行き、その後の生き方へ大きな影響を与える事となった。
1920年あたりから始まった共産党組織作りだが、それは激動の歴史である。
さまざまな困難を乗り越えて、第1次、第2次国共内戦と抗日戦争に勝利し、第3次国共内戦を経て、国民党の擁する800万の軍隊を打ち負かし、結党28年後の1949年、旧政権に代わる人民の新政権——中華人民共和国を打ち立てたわけだが。
その激動の時代を生きた望道の半生を綴った映画である。
と言う、ごく普通の真っ当な赤い映画なので淡々と見るしかない物である。
しかしながら。
てこは出演者に萌えますので、ぜんっぜん淡々と見ることは出来なかった。
まずは主役の望道の【劉燁/刘烨リウ・イェ】
ぁあ・・・藍宇だ・・・
と初登場だけで涙涙のてこなのだった。
↓@藍宇
訳す時に、うまい言葉が見つからなくて気分転換に太極拳しにいくんですけど。
めたくそかっけーーーーー感じにキマってるんんですよ、太極拳姿。
翻訳に夢中になって、ちまきに砂糖じゃなくて墨をまぶしちゃっておはぐろにもなる。
ついでに、教え子がわりとぐいぐい来るもんで狼狽えちゃったりする姿も拝める。
もぅ全てが尊いんですね。
で、彼に翻訳を依頼した、そもそもの人がわれらが胡軍兄さん【胡軍/胡军フー・ジョン】である。
兄さんは、レジェンドでよく見てるんで涙は出んのだが、ふたり並ぶと思ひ出が蘇る。
↓@陳捍東
変わってない、変わってない、20年前と同じだ♡
兄さんは歴史上実在する@陳独秀役であり、当地の共産主義グループの主宰であり社会主義研究社の社長である。
望道にとってのターニングポインツが、兄さんとの出会いなのである。
他にも歴史上の人物が次々と登場し、仲間達は去ったり犠牲になったり、あちら側(国民党)に寝返ったりする。
あちら側に寝返った友人は@戴季陶(画像左)【呉暁亮/呉曉亮/吴晓亮ウー・シャオリャン】
彼も歴史上実在した人物だが、彼は長安十二時辰男子だ。
↓@曹破延
時は経ち。
あちら側が武力で制圧すればするほど、民衆はこちら側に共感する。
共産党は集会やデモを開催しあちら側に対抗していた。
望道は今もなおマニフェストを実行し続け、報道の自由を求め学校を設立し、その行動は目立ち命をも狙われる立場となる。
学校設立の募金運動中に、しかし望道は倒れてしまう。
ペニシリンを投与しなければ死んでしまう。
しかしペニシリンはない。
国民党にはある。
ペニシリンの施しを受ける為に国民党へ嫁が向かう。
ここが本作のクライマックスだろう。(てこのクライマックスは違うところだったけれど)
この時の嫁(文詠珊ジャニス・マン)の泣きの演技にはさすがのてこも、気の毒になぁ、ともらい泣きしそうになった。
望道てこが見た感想
この映画は、共産党創立100周年お祝い映画なので、最後は赤い旗がゆらめいて終わる。
そして歴史で望道は長い一生を送ると知っているので、あの病気(ペニシリン云々の)で死なない事も知っている。
でも、そのペニシリンの出所を知らせウルっとさせる術、に見事に嵌った我はチョロい。
と我ながら単純な脳みそでよかった、などと自嘲する。
てこ的クライマックスは、やはり兄さんとの再会シーンだろう。
時が経ち、
兄さんは?
胡軍兄さんは何処行ったの?
生きてるの?
殺されたの?
と言う、湧き上がる不安を打ち消してくれた再会シーン。
「藍宇」では叶わなかった再会が、20年の時を経てこうして果たされ向かい合う事が出来るとは。
違うけど違わない、という確固たる思いに咽び泣いたあの瞬間。
これこそが本作のクライマックスだった。
まぁあれです。
作品の感想など千差万別。
見たまんまをそのまま素直に受け入れられる作品だってあるし、ぁあこれはムリだ、と拒絶したくなる時もある。
今回は、この再会シーンだけでこの映画の意義を見出せる、そんな類のものであり。
それは、違う映画(「藍宇」)のせいである。
だって胡軍兄さんのその後のあれこれの心配してたのはてことレッドさんくらいのものだろう。
なので今回のレビューは”望道”のレビューとは言えないかもしれない。