中国映画週間2023『封神~嵐のキングダム~』(原題・封神第一部:朝歌风云)映画レビュー:小説「封神演義(ほうしんえんぎ)」の実写映画化作品三部作、第一弾!【費翔/费翔クリス・フィリップス】【于適/于适ユー・シー】【陳牧馳/陈牧驰チン・ムーチー】【此沙ジェ・シャ】【陳坤/陈坤チェン・クン】【馮紹峰/冯绍峰ウィリアム・フォン】【黄渤ホアン・ボー】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は、中国映画週間2023『封神~嵐のキングダム~』(原題・封神第一部:朝歌风云)映画レビュー:小説「封神演義(ほうしんえんぎ)」の実写映画化作品三部作、第一弾!
を紹介するよ。
【基本情報】
監督:烏爾善
脚本:冉平、冉甲男、烏爾善、曹升
P:杜揚
主演:費翔、李雪健、黄渤、于適、陳牧馳、此沙、武亜凡、夏雨、袁泉、王洛勇、侯雯元、黄曦彦、李昀鋭、楊玏、陳坤、娜然
プラットフォーム:愛奇藝、騰訊視頻、優酷
148分
10月中旬から始まった中国映画週間2023。
すでに東京は終了した。
最終日に見たのが本作である。
満席でしたね。
本国では2023/7に公開されて、あいちーいーとかでも見れるんだが。
せっかくの日本上映なんで行って来ました。
東京国際映画祭はスケジュル調整できずにスルー。
来月の香港映画祭と、12月ののむコレはできる限り行きたい、そう決意してる今日このごろ。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
封神第一部:朝歌風雲ってどんな映画なん?
商王が妖狐に唆されて邪(よこしま)な行いをしたが故に天罰を受ける物語だ。
物語は戦いから始まる。
戦ってるこの子↑らは商という国に人質に取られた各国の子息のようだ。
戦ってる相手の冀州の子息もこちら側に居るようで、なんとかこの謀反を止めるように訴えるが冀州王は応えない。
結局、実のぱぱが息子を見捨て、商王への反抗を続ける選択をしたために。
人質息子は自害する事になる。
この人質子息らは結構な数が居て、その様子(自害)を涙を堪え辛い気持ちで見つめるものの、それ以上に伝わってくるのが、自害を命じた将軍に対しての強い尊敬と憧れの気持ちである。
将軍は、商王の第2皇子の@殷寿【費翔/费翔クリス・フィリップス】
6年ぶりの映画ご出演の翔先輩、御年62歳である。
むぅ・・・マンダム♡
憧れる気持ちもわかるこの男前さ。
このステキングすぎる翔先輩が、妖狐に唆されて邪な事をしまくる訳です♡
開幕の戦いの勝利の宴で”戦士の舞”を披露する実の息子&人質子息たち。
むぅ・・・マンダム♡
子息らは、若手イケメン(肌肉付き)で揃えておりその輝きは眩しいばかりだ。
若手イケメン(肌肉付き)を並ばせて踊らせようなどと考えついた監督さんは天才だと思う。
その中での軸となるふたりを紹介しとこう。
どどーんと前に居るのが実の息子設定のむーちゃんこと【陳牧馳/陈牧驰チン・ムーチー】
ついこないだ「星落凝成糖」でランクインしたNewカマー男子だ。
翔先輩は、この宴でぱぱとにいちゃんつまり、商王と皇太子を陰謀で殺し商王の座に座ったのだが。
むーちゃんは新商王のぱぱを尊敬し憧れ信じているので、翔先輩が不穏な事をしてるのではと疑うも、妖狐のせいだろうと、最後まで信じていたケナゲ男子なのに、本人(翔先輩)からは危険視されてしまうという切ない流れだ。
もうひとりは㊗️てこブログお初のNewカマー男子、Yoshヨシュこと【于適/于适ユー・シー】
むぅ・・・マンダム♡
こちらは西伯侯の次男でやはり人質として商にやって来た男子設定。
こちらもやはり、翔先輩のことを尊敬し英雄のように憧れている。
しかし、翔先輩にぱぱを殺せ、とムチャ振りされたあたりから、心情が変わって来た様子で。
最後は勇気を振り絞って反旗を翻す働きをする男子である。
ぱぱの西伯侯は清廉潔白な義侠の心を持つ人で、妖怪であろうと無闇に殺さない優しきぱぱである。
中の人の李雪健リー・シュエチェン長老の渋すぎる演技は見る価値があると思う。
抱いている魔物のエケチェン(赤ちゃん)は”雷震子”ちゃん。
魔物を助けた上に名を授け、その成長した震子ちゃんが助けに来た時はちょっと前のめりになったてこであった。
”震子ちゃんの恩返し”である。
妖狐が復活したとなると災厄が起こるのでそれを阻止しようと動き出すのが昆崙仙人たちである。
「封神演義」に出てくる仙人たちは、てこの記憶が確かなら12人ほどいたはずだが、今回の第一部ではそんなに居なかった。
そのひとりが殿下【陳坤/陈坤チェン・クン】(@元始天尊)と
【馮紹峰/冯绍峰ウィリアム・フォン】(@太乙真人)だった。
ふたりとも出演時間〇〇秒というちょい出だが、二部・三部にまた出番があることを期待したい。
それにしてもお髭が長い。
殿下(@元始天尊)曰く、世界を救うには正しい天主に「封神目録」を授けなければならないらしい。
その役目を担うのが黄渤ホアン・ボーさん(画像真ん中)だ。
翔先輩に渡そうと思って下山したが、翔先輩が邪悪人なのを知って渡すのを止めにした。
正しい天主ってむーちゃんなんじゃね?
で、この仙人をマスターと慕う弟子がふたり。
左に座すのがてこブログ古参の【此沙ジェ・シャ】だ。
おそらく三つ目兄さんポジで、美しくそして強い槍遣い男子だ。
今回も泣きぼくろがお美しくも儚げで佳きであった♡
もうひとり(画像左)の武亜凡くん。
本作がデビュウのNewカマー少年は今後の活躍に期待が持てるかわゆボウイだ。
むちむちみが佳きである。
師傅は人間に戻った為に仙術は使えないが、弟子ふたりは使える設定で。
↓このように戦う。
物語は複雑な話は全くなく、わりと単純に進んでいく。
単純な割に、見入ることができるのは野心あふれる翔先輩の老練な魅力と、若手イケメンのきらきらな眩しさだ。
翔先輩の魅力がマシマシ全部載せ状態は、上映後の舞台挨拶も相まって絶大である。
開幕こそ兜かぶって強強(つよつよ)ムーブだったのだが、狐に魅入られてからは、
↑こんな感じに崩れて来て。
最終的には↓こんな感じに壊れてしまうのだ。
そんな翔先輩と対照的に、青臭く脳筋なヤングらは、
きらきらした目でヒーロー(翔先輩)を崇め、
自分は間違った人を崇拝しているのでは、と苦悩し実のぱぱを思い胸を痛め、
そこかしこにエナジーを迸しらせるのだ。
狂気VS純粋エナジー
この対比はちょっとクセになるかんじだった。
そうこうしてるうちに、物語は佳境へと近づいていく。
妖狐の正体が明らかにされ、諸悪の根源は妖狐ではなく翔先輩本人だったのだと、
むーちゃんは気付いたが、時すでに遅し。
むーちゃんは無惨にも首を落とされ、未来は親友Yoshヨシュに託された。
第一部のクライマックスは、
打倒、翔先輩!
だ。
封神第一部:朝歌風雲てこが見た感想
上述したように、物語に複雑さや難解さはなくわりと単純に進んでいる。
そして”第一部”である為に、なんら問題は解決しないままの第一部・完、である。
世界を救う為に天主に届けられるはずの「封神目録」も、未だ届けられずに昆崙の元仙人が持っている。
そもそも天主だと思われていた翔先輩が、邪悪の悪悪(わるわる)根源であり、その根源を助長させた妖狐も無事のままだ。
エピローグは第二部のプロローグとなっていて、巨人族が登場していた。
つまり、
よくわからなかったかもだけど第二部を楽しみにしててね、
だからみんな第二部の為に大勢見るように宣伝してね、
という仕様である。
最近のあちらのエンタメは技術的にもすごいものがあり(語彙力)、本作で驚くことももはやなく、
逆にこれがあちらの”標準”か、と褪めた思いで見ていたのが本音である。
しかし観客は9割中国人で、時に”ぉおー”と声をあげたり、時に啜り泣く声も聞こえたりして、温度差は感じた。
てこの知っている「封神演義」よりオサレに演出されていて、オリジナルのキャラも多かったように思う。
お家へ帰ろう
の白馬のエピはわりと気に入ってるてこだ。
主役の翔先輩はじめ、李雪健、黃渤、楊立新、陳坤、夏雨、高冬平とスペシャルなレジェンドが多数共演しており、
加えて中堅どころのイケメン男子、馮紹峰、此沙、
追い討ちできらきらなイケメンヤングらを大挙起用となれば、
”振り向けばそこにイケメン”が体感できる作りとなっている。
そんな徒然なる思いも吹っ飛んだのが、上映後の舞台挨拶だった。
トイレを我慢して待ってて良かった・・・