韓国時代劇『テバク~運命の瞬間』<全24話>韓流ドラマレビュー:キャスト・あらすじ・イケメン図鑑・OST・感想つきで紹介※ネタバレあり

2022年2月19日

テバク~運命の瞬間~
出典:楽天TV

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てこブログへようこそ。

今日は「テバク~運命の瞬間~」を紹介するよ。
王道のチャン・グンソク様や!
お待たせしちゃってごめん。

チャン・グンソク(以下グン様と呼ぶ)の新境地を開いた「テバク~運命の瞬間~」は、王位と愛を賭け世紀の勝負に挑むというドキドキ時代劇。
朝鮮一の勝負師となるグン様に釘付け。
勝負所の目が…もう…ステキすぎで…うっとりんご🍎

グン様主役だけあって、他も豪華キャスト。
弟役のヨ・ジング(以下ジング君と呼ぶ)はぐっと大人っぽくなって登場。
主役を食っちゃうほどの勢いを感じる。
怖いお父さん(王様の方)はチェ・ミンス様。
好きなのよね~、ミンス様、渋くてセクシー💖
イケメンだらけでてこ忙しい。
精一杯紹介する意気込み!

って感じで、いつものようにてこの独断とえこひいき満載で始めるよ。
最後までよろしく。

テバク~運命の瞬間~:概要・あらす

テバク~運命の瞬間~ってどんなドラマなん?

本当は何者なのか!?
王座とは何か!?
民のためにとは!?

史実をベースに、運命に翻弄された2人の男が、王位を賭けた世紀の勝負に挑む歴史エンターテイメント。
第21代王 英祖誕生の裏に秘められたもう一つの物語…としてフィクションを織り交ぜた時代劇ドラマ。

主演チャン・グンソク様

自らの出生も何も知らず詐欺師となり、世の中に立ち向かう男と、いつか王座を狙う王族の男による、朝鮮式賭博を題材に王座を賭け、そして愛のために勝負に挑む、超大作歴史ドラマ。

テバク~運命の瞬間~のあらすじってどんなん?

生きることを許されなかった王の息子デキル(グン様)と、
王になることを許されなかった王の息子延礽君 ヨニングン(ジング君)。
2人の王の息子たちが出会い、命と国、そして愛を賭けた世紀の勝負が始まる。

粛宗(スクチョン)が第19代王として国を統治していた朝鮮時代。
賭博狂いの夫マングムの為に苦しい生活を送っていたボクスンは、イ・インジャの策略により粛宗と出会い見初められる。
マングムのもとを離れ粛宗の側室となったボクスンは、やがて粛宗の息子を身ごもる。
しかし、赤ん坊が予定日よりも早く生まれた為、王の子であるかどうか疑いを抱いた大臣達によって死んだものとして存在を消されてしまう。
自身が王の息子であることを知らないまま、ケトンという名前でマングムのもとで育てられたこの赤ん坊は、やがてテギル(チャン・グンソク)という両班の名を持った朝鮮一の勝負師となる。
その後、ボクスンは2人目の子供、王子の延礽君ヨニングン(ヨ・ジング)を出産。 延礽君(ヨニングン)は、成長するにつれて反対勢力の人々から冷たい目を向けられ、それに反抗するかのように廃れた生活を送る。
だが、いつか必ず王になるのだという強い思いを胸に抱いている。
出典:TOKYO MX

テバク~運命の瞬間~:ネタバレコーナー

ネタバレ-その1-もし永壽君(ヨンスグン)が生きていたら…!?

少年期を「ケットン」として生き、その後の人生を「テギル」として生きる主人公。
王宮内で生まれた時には、「永壽君」(ヨンスグン)と名付けられてる。
作中では、何度も命の危機に晒されながらも生きながらえ、別の人生を歩む永壽君だが、実際には1693年に誕生し、生後2カ月で亡くなったとされてる。
実在の人物たちに囲まれる架空の人物のストーリーとは…!?
王族の血筋を引くテギルの運命、さらに朝鮮歴史上で最大の反乱とされる「戊申政変(イ・インジャの乱)」の結末にも要注目。

©SBS

ネタバレ-その2-時代背景そのものはお馴染みの韓流ドラマと同じ!?

第19代の王は粛宗で、ボクスンは淑嬪チェ氏になり、ヨニン君はのちの英祖、異母兄弟である兄ユンは景宗…とくると。
はい、ピンとくる方も多いはず。

「テバク~運命の瞬間~」で描かれているのは、これまでにも、韓国ドラマの様々な作品の題材になってきた時代背景と同じ。
具体的に、韓流ファンの方の間でよく知られてる作品を挙げるとだな。
淑嬪チェ氏が主人公のドラマ「トンイ」(2010年)
ヨニン君(のちの英祖)が主人公のドラマ「ヘチ 王座への道」(2019年)など。
もちろん、実在人物であるイ・インジャが重要人物として登場する作品もあるよ。
これまでに観たことのある時代劇ドラマと照らし合わせてみるのもよいのでは。

ネタバレ-その3-フィクションドラマの結末に待ち受けているのは…!?

賭博好きの父をもち、賭博に熱意を向ける博徒として過ごしていたテギル。
父の死を境に、自分の出生の秘密を知り、ヨニン君との出会いも相重なって、王宮へと関係していくようになる。
誰が敵なのか、誰が味方なのか…葛藤を続けるテギルの人間としての成長も描かれているこのドラマ。
最初の頃は、賭けても武術でもイ・インジャに負け。
女のタムソにも完敗。
虎にも殺されそうになるしで、あるのは度胸だけって設定。
ようやく覚醒するのが10話あたり。(長かった、正直な話。早送りしたい気持ちを何とかこらえたし)
覚醒後はハンパなくかっこいい。
勝ち確BGMの後押しなしでも勝ち確定を確信。(笑)
テギルがどう生きていくのか、どのような選択をするのか、何が待ち受けているのか、その予想不可能な波乱の展開なんだけど。
勝ち確定確信👍

ネタバレ-その4-愛の行方は!?

本作のように、”男臭がムンムン作品にはラブ要素はいらねぇ”と常々思っているてこ。
願いが伝わったのか、ラブはほとんど割愛されてる模様。

本作には3人の若い女性が出てくる。
タムソ役 ( イム・ジヨン)ケ・ソリム役(キム・ガウン)ヨヌ役(ホン・アルム)。
テギルとヨニングンの二人から愛されるのはタムソ。(悔しすぎ)
でもこの三角関係はあっさりと崩れる。
タムソがイ・インジャ側の人だったから何かと弊害があったわけで。
タムソは哀れにもイ・インジャの身代わりとなって刺されて死ぬ。
このあっさり感には拍手を贈りたい。
テギルよりヨニングンの方が本気っぽかった。(若さゆえ、ってことにしとこう)

タムソはあっさり消えたが、問題はソリム&ヨヌ。
ちゃっかり同居したりして、気が気でなかったけど、結局テギルはのらりくらりとラブ攻撃をかわしてたのか、最後まで同居人の枠は超えなかった模様。
拍手👏

テバク~運命の瞬間~ :キャスト

チャン・グンソク / 役:ペク・テギル

©SBS

生きてはならない王の息子
「すべての闘牋房(トゥジョンバン)を私の足元に跪かせる!」
※牋・・・フダの意
闘牋一つで朝鮮八道を制覇したので、別名も多くうわさも多い。
闘牋の神、冷骨、祠堂谷の鬼神。清国皇帝と将棋を差したという噂もあるし、最初に闘牋札を手に握って生まれたという噂も飛び交うので、へその緒を切る瞬間、彼の運命はもう賭博師に決まったのかもしれない。
四書三経をすぐに覚える頭、十里の果ての雁の羽ばたきを知り得る視力で、矢も手繰るという鬼神のような手つき、しかも一度席に着くと、場を独り占めにしたり、すっからかんになる時まで、決して席を離れないものすごい固執まで、ことごとく父ペク・マングムの資質を受け継いだ。
しかし、それもまた、明確な王の血を受け継いだ者。
賭場を転々としながら節制のない人生を送ろうとも、生まれつきの王の気質は隠せない。
鋭い剣一振のようだった朝鮮第一剣と、復讐だけのために生きた女性も、彼に心を開かなかったのか!(いや開いた)
しかし、テギルは自分の血筋を知るようになっても、生きてはならなかった王子であることを知っても、意に介さなかった。
ただし、決心するだけ。
「太陽の下の王になれないなら、夜の王になる」

チャン・グンソク  プロフィール

出典: www.hot-twit.jp

良きかな、良きかな💕

生年月日:1987年8月4日
身長:182 Cm & 体重:63kg & 血液型:A型

彼には子役スターという名が常に付いて回ってたよう。
しかし彼はもう少年ではない。
時々刻々、カメレオンのようにグン様は変身中。
2018年7月に入隊。
ってことは今年復帰だね💕

出演作品:「美男<イケメン>ですね」「キレイな男」「快刀ホン・ギルドン」「ファン・ジニ」

ヨ・ジング / 役:延礽君ヨニングン(のちの英祖ヨンジョ)

©SBS

王になることができない王の息子
「私が、王にならねばなりません」
本名は李昑(イ・グム)。
名前そのままに、いつどこでも彼は冷徹で明晰たが、王位についたその日まで、一度も自ら光を放ったことはなかった。
自らその光を抱き、時を待った。
王になろうとするイ・グムの心もまた、誰も気づいてはならなかった。
しかし、そう私の命を持ちこたえるために光を隠して生きる時も、生まれつきの王骨の性情は、通常の王統とも格が違った。
父・粛宗の怒号にも萎縮しない覇気。
たった一度も正当な理由なしに誰にも頭を下げておらず、ただの一度も虚言や失言を飛ばしたこともなかった。
彼が正しいと言えば正しく、彼が間違っているといえば間違っていた。
自分の意志と関係なく、王子に生まれた少年。
まっすぐな芯に話術まで備えたので、欠かさず、すらすらと吐き出す言動も詰まりがない。
特有の洒落っ気を混ぜ今上にさえすらすらと直上な発言を飛ばすので、ひどい目にあって後ずさりする朝廷の大臣は一人や二人ではない。実に愉快で痛快な快男児。一体誰がこの男を拒むだろうか。
しかし、いくら捕まえようとしても、捕まらない人もいる。
朝鮮八道にたった二人だけのヤツ。
一人は崖っぷちになってこそ、やっと手を差し出したテギル。
一人は、首に刃を突きつけても絶対に自分の意志を曲げないタムソ。
この二人と縁を結んだ時は、確か自分が延礽君(ヨニングン)と呼ばれている時だった。
その日、紅梅館(ホンメグヮン)でタムソと呼ばれた女性に会ったのではないか。
タムソのために自分の命を差し出したテギルに会ったのではないか。
運命のように。

ヨ・ジング  プロフィール

良きかな、良きかな💕

生年月日:1997年08月13日
身長:177 Cm 体重:65kg 血液型:O型

ジング君も子役として順調に活躍。
「太陽を抱く月」で主人公(キム・スヒョン)の子供時代を熱演。
当時中学生だったらしいけど、愛らしい表情と魅力的な声でてこは一発で虜に。
「オレンジ・マーマレード」ではバンパイヤ役。
ラブ要素はイラついたけど、ジング君のかっこよさは完璧であった。

まだまだ若いし、どんな風に成長してくか楽しみなイケメンである。

イム・ジヨン / 役:タムソ

©SBS

王を殺すために生まれた女性
「次は、貴様の首を刎ねるだろうぞ」
タムソ、彼女の関心事はひたすら一つ。まさに王の命。
粛宗が断行した換局(ファングク:환국)で家門は一日にして滅亡の禍を受け、臨月だった母は逃走中に自分を生んでこの世を去った。
そして、ともに生き残った父まで、粛宗の手に死んでしまったから!
「私の手に刀が握られれば王の首を斬ることであり、毒が握られれば王の唇を盗んで毒を飲み込ませるのであり、これもあれもなければ、ただ私の手で王の首をひねって息の根を止めるのだ!」
彼女にとって李麟佐(イ・インジャ)は父で師匠であり、命まで捧げることができるたった一人だった。
時を待てとの李麟佐の教えの中に、長い怨恨を研ぎ、また、研いだ。
しかし、李麟佐はずっと待てと言うだけ、これといった言葉がなかった。
そんなさなか、あいつらに会った。
英敏な顔で世間知らずのように間抜けなことこの上ない愚昧なやつ。
危険を目前に置いても、ゆったりとして余裕満々だった荒唐無稽な奴に。
2人の男と絡まって以降、復讐に燃えていたタムソの心が揺れた。
そして気付いた。
復讐の化身ではない、一人の男の女人になりたい自身の心に。
しかし、そう決心した瞬間、あれほど閉ざされていた李麟佐大監の口が開かれた。
「時が来た」と。

チョン・グァンリョル / 役:イ・インジャ

©SBS

朝鮮の反乱者
「玉座だけが、この腐った朝鮮を変えることができる!」
世宗大王から降りてきたこの李氏の血筋を譲り受けたが、王となってはならない運命も持って生まれた。
彼は南人が失脚した庚申換局(キョンシンファングク:경신환국)、西人(ソイン:서인)が失脚した己巳換局(キサファングク:기사환국)、二度の換局を祖父イ・ウンジンのそばで見て育ち、どうせ王になれないのなら、王権に振り回されない朝廷を作るぞと決意し、19の年に登庁した不世出の天才であり、政治家だった。
王になれない人生を持っているが、王を手の平の上で持って遊ぶほどの優れた人材。
都城最高の将棋棋士をわずか10歳の年に越えた読みの達人で、いくら側近であっても、得ようとするものより価値が減ると判断されるときには、容赦なく斬り捨てる冷酷さまで揃えた。
それで、祖父イ・ウンジンは、将棋盤の横で入れ知恵する李麟佐を直ちに調べてみて、百年に一度生まれるかどうかの天才と言った。
しかし、彼の歳19、誰より優れた頭で文武に精通したが、悲しいかな逆賊の家門、謀逆の子という烙印で、彼は科挙さえ受けることができなかった。
これを残念に思った祖父であり、正2品訓練大将イ・ウィジンが、彼を養子にして党籍に上げようとしたが、李麟佐はむしろイ・ウィジンの好意を断り、こう話した。
「おじいさま。一度置いた手を無い手にすることは出来ないのです」
そして、決心した。
「私が・・・むしろ私が王になります」

チェ・ミンス / 役:粛宗スクチョン

©SBS

野心と非情の王
「私は決して、私のうしろで企むことを黙認しない」
敵には冷静で冷酷で、気まぐれで鋭敏だが、国政においては徹底的に大公無私な王。
心中を見抜くことは考えもできないことであり、なまじ意中を推しはかっては、血の嵐飛沫が吹くことになる。
粛宗は権力の化身であり、妖婦だった禧嬪張氏(ヒビンチャンシ:희빈장씨)から抜けだしてからいくらも経たず、仁顕王后(イニョンワンフ:인현왕후)の処置を置いて、大臣たちと猛烈な葛藤を生じさせる。
禧嬪張氏に対する懐疑心が深まるほど、南人(ナミン)の独走に警戒心を増幅させたのだ。
また、王室を掌握する外戚勢力を排除し、王権を確立するための政争で、彼は王座に対する懐疑心に直面したりもする。
すでに彼の心は疲弊して孤立していた。
そんなさなか、ポクスンイ(淑嬪崔氏:スクピンチェシ:숙빈최씨)に会った。
張玉貞(チャン・オクチョン:장옥정)に劣らない美貌に、ムスリとは思えない気品を備えた。
彼女は夫がある女子だったが、粛宗には問題になることではなかった。
抱いていたい女人一人持つことができないならば、どうして国王と言えるだろうか。

テバク~運命の瞬間~:イケメン図鑑

イケメン図鑑-その1-グン様&ジング君、ダブルでかっこ良すぎな件

「運命に逆らう」王子として生まれながらも詐欺師として生きるテギル(グン様)。
「宿命に立ち向かう」運命のいたずらにより王位へ上がる英祖(ジング君)。

まぁ、この二人がとにかくかっこええ。
まず、テギル(グン様)
回を重ねるたび大義を持つ虎に変貌していくテギルの成長は、グン様の熱演でドラマの大きな見どころ。
これには、今までさまざまな作品を通じて演技力を磨いてきたグン様ならではの魅力が加わり、物語とキャラクターの豊かな変化を与えてるように見えた。
天真爛漫な少年から、初恋のタムソ(イム・ジヨン)に積極的に求愛する純情的な男、生きている蛇をかじって食べるくらい、凄絶な生存本能までみせるテギルの歴史は、グン様が作り上げた成果であることを証明してる。

お次は、ヨニングン(ジング君)
これまでも「太陽を抱く月」「オレンジ・マーマレード」らフュージョン時代劇で深みのある演技で観るものを惹きつけてきたジング君。
本作ではテギルの腹違いの弟であり、朝鮮王朝の王子イ・グム(のちの英祖)役。
同じ子役出身のグン様とはまた一味違う魅力を持つ王子役だったが、磨きがかかった演技力を余すことなく披露してる。
グン様は正統派の美男子、ジング君はその流れとはちょっと違う。
奥二重の切れ長だけど目力のある大きな瞳。
顔の存在感ってゆうのかな、初登場シーン(賭場で女侍らせて酒飲むシーン)ですでに虜に💖

イケメン図鑑-その2-その他のイケメンたち

ムミョン役チ・イルジュ
ファン・ジンギ役ハン・ジョンス
景宗 (キョンジョン )役ヒョヌ
サウン役ハン・ギウン
サモ役ハン・ギウォン
黄海道ケジャクトゥ 役 キム・ソンオ
ワイルドでステキっす: チェ・ミンス 様

テバク~運命の瞬間~:OST(サントラ)

1.  時間が止まれば – パク・ワンギュ

2.  恋しい – キム・ボヒョン
3.  愛したい – Postmen -TITLE

4.  同じ願い – チョン・ダンビ

5.  Jackpot(Opening Title) – オ・ジュンソン
6.  Choice Of The Gambler – オ・ジュンソン
7.  Lady’s Knife – オ・ジュンソン
8.  Me vs King – オ・ジュンソン
9.  Game Of Death – オ・ジュンソン
10.  Gisaeng’s Night – オ・ジュンソン
11.  Sky Of Love – オ・ジュンソン
12.  Lonely Sorrow – オ・ジュンソン
13.  Under The Moonlight – オ・ジュンソン
14.  Dangerous Race – オ・ジュンソン
15.  I’m Alone – オ・ジュンソン
16.  Tears Of Royal Family – オ・ジュンソン
17.  To Be Daegil – オ・ジュンソン
18.  Love Or Hate – オ・ジュンソン
19.  Two Princes – オ・ジュンソン
20.  Destiny Of The Brothers – オ・ジュンソン
21.  Finally Meet – オ・ジュンソン
22.  Big Match – オ・ジュンソン

テバク~運命の瞬間~:てこが見た感想

王の初の息子が生きていたら…架空と実在を忠実に再現

朝鮮王朝第19代国王の粛宗スクチョン、彼と側室との間には、現実に第1王子がいたと言われてるが、その息子が生きていたら…!?
という架空の設定と、実在した人物や出来事を忠実に入れながら、朝鮮式賭博と王位、そして同じ一人の女性を愛する熱き男たちの戦いが描かれた。
その架空の息子、ペク・テギルを演じるのが、アジアの大スタ-であるチャン・グンソク様。
『快刀ホン・ギルドン』以来8年振りの時代劇となるチャン・グンソクだが、このドラマで今までのアイドル路線を一新し、迫真の演技を見せた。

泥の干潟に埋まり、生のヘビを手づかみで食らい、汚物を顔に受ける…ここまでやるのか!?と、正直驚き。
その一皮向けた演技力がテギル役には適任だったかも。
そして、時には弟であり、友人であり、のちに英祖になってテギルと対立する、実在した人物の延礽君ヨニングンをヨ・ジング君が演じる。
母親の身分の低さのため、王である父の粛宗スクチョンからも、王宮の高官からも常に存在は2番手。
そこにイラ立ち苦悩していたのか、実際の記録でも即位前も即位後に先王である兄の景宗キョンジョンを毒殺したとか、後継ぎとなる世子セイシを米びつに入れて殺害したなど、悲惨な事件の多い人物。
そんな延礽君ヨニングンの冷酷かつ苦悩を演じるヨ・ジング君も、威厳と非情さがなんとも好印象。

干潟にすっぽり埋まっているテギル
「父ちゃん、心配すんな。俺は死なない 」
師匠が放った矢を手掴みシーン
俺が育てた感丸出しのドヤ顔師匠

数々の謎の多い実在した名脇役イ・インジャ

延礽君ヨニングン同様、実在の人物ではあるが、謎の多い人物してイ・インジャの存在がある。
作中では、最後の最後まで悪人だったが、歴史上も有名な反乱を起こして、王宮をも揺るがすものすごい権力者だったようだ。
このイ・インジャを演じるのが、「悪役の代名詞」とも名高い、チョン・グァンリョル。
「朱蒙〔チュモン〕」「火の女神ジョンイ」 での悪ぶりもすごかったけど。
彼の「悪人」っぷりは、すでに天職とも言えるんじゃ?
声までが悪役(笑)
彼の顔芸はマジすごい。
目だけで憎しみ、怒り、その他諸々を表現。
粛宗スクチョンによって一門を破滅させられ、一門の再起を目指して王に復讐するインジャだが、「君主」と忠誠を慕われつつも、ひとつの目標に向かってかなり殺気立ってた。

テギルと延礽君ヨニングンの関係

このドラマで注目すべきは、やはり突如出会うテギルと延礽君ヨニングンの関係。
この2人が、まさか同じ母親から生まれ、同じ女性を好きになるなど、運命の繋がりがあり、さらに王位まで争うことになるとは知る由もなかったはず。
でも、やはり出会うべくして出会う2人。
そして2人の運命を知ったことにより、お互い争いはしたものの、延礽君ヨニングンに関しては、王位に付いたときに道を外さずに済んだのは、兄テギルの存在のおかげ。
また、テギルも最終的に民の気持ちに寄り添えたのも、延礽君ヨニングンのおかげではないか?
お互い王族に生まれた者同士だが、決して身分の高い者ではなかったことが、2人の強い意思や精神を振るい立たせていたに違いない。
だからこそ、最後には立場は違えども、分かりあえたっぽい終わり方。

でもその後の英祖の歴史を知ってる者としては、テギルの幸せな感じと対照的に、寂しさ・虚しさが 纏わりついてる感じの英祖が気の毒でもあり。
その辺の憂いを、ジング君の目演技が上手く表現できてたと褒めたい。

『テバク〜運命の瞬間〜』まとめ

韓流時代劇は、現代劇とは違う風貌や時代背景の影響からか、キャスト全員が迫真の演技で魅了してくれるのが特徴。
この『テバク〜運命の瞬間〜』もまさにソレ。
若手もベテランも、それぞれ個性的でカリスマ性があり魅了される。
ラブ要素もごく最小限に抑えられ、とにかく「男の熱い戦い」が前面に押し出されてるのが好印象。
題名にもなっている「テバク」の意味は、「最高だ!」とか「大当たり!」などの意味。
その名の通り「最高」かどうか、みんなもみてくれ!