韓流ドラマ『師任堂』(サイムダン)色の日記<完全版>-ドラマレビュー:キャスト情報・あらすじ・イケメン図鑑・ネタバレあり・OST・感想つき-で紹介
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てこブログへようこそ。
今日は『師任堂(サイムダン)色の日記<完全版>』を紹介するよ。
今日はいつもと違ってまじめに紹介したい。(typeBで紹介、因みにtypeAはイケメン寄り)
なぜなら、てこが今まで見た韓流ドラマ中間違いなく”一番泣いた作品”だからだ。
殿堂入り確定。
今てこはまさしく”ギョムロス”中である。
サントラ(韓流ではOSTというらしいが)YouTube見て、脳内リフレインしながら~の泣き。
全30話だが、1話平均2回泣いたとして少なくとも60回は泣いてる計算。
なぜ、こんなにもてこ涙腺にフィットしてしまったのか。
ひも解いてゆこうと思う。
備忘録としてでもぜひ残しときたい回である。
師任堂(サイムダン)あらすじ・ネタバレあり
朝鮮時代、日本では室町時代に当たるころ。
1534年に織田信長が誕生、その後に豊臣秀吉、徳川家康が誕生し、その後戦国時代、安土桃山時代と時代が変わる頃の話。
大体想像ついたかい?
今から500年前の時代と現代を、意識がサイムダンに同調するって話。
現代の自分に起こる事件、災難が過去のサイムダンの身に起こる不幸とリンクしているという流れで同時に話は進行。
お互いに結婚まで考えていたのにある事件がきっかけで、二人は一緒になれません。
サイムダンを巡る人々の愛憎が渦巻くドラマ。
一生をサイムダンだけに捧げるギョムの一途な愛のドラマでもある。
あらすじ序盤:導入部
韓国美術史教授を目指すジユンは夫と子供、理解ある姑と4人暮らし。
恵まれた生活と思われたジユンの生活が、『金剛山図』の真贋をめぐって指導教授ミン・ジュハクと対立、大学を追われることに。
失意のジユンを奮い立たせたのは、偶然イタリアで発見した漢文の古い日記であった。
そこには若き日のサイムダンの姿と『金剛山図』に関することが綴られていた。
一方、16世紀の朝鮮時代。
絵画に並々ならぬ才能を持つ少女サイムダンと、美術を愛する王族の青年イ・ギョムが『金剛山図』を介して出会う。
たちまち恋に落ちた2人は結婚を誓うが、ある事件をきっかけに無残にも引き裂かれる。
サイムダンが別の男に嫁いだことを知ったギョムは、呆然自失の果てに各地を放浪する。
『ーあなたとわたしの心は、どうしてこんなにも同じなのだろうかー』(ギョムが詠んだ詩)
どうですか?切なくね?
すでにこの時”この後引き裂かれるフラグ”が立ってたので、もうもう切なくて泣けて泣けて。
あらすじ中盤:朝鮮時代20ぶりの再会
20年後、サイムダンは4人の子だくさんママに。
夫イ・ウォンスがダメ亭主で苦労してるのを見て、陰であれこれ世話をするギョム。(ストーカー並み)
高潔な女サイムダンは家計の為に高麗紙作りを始める。
そして韓流に欠かせないのがいじめキャラ、本作はミン・チヒョンとその妻ウィムダン。(悪縁繋がり)
こやつらは徹底して邪魔をして嫉妬して下剋上タイムに向け、いじめは一層加速する。
中盤は1、20年間筆を執らなかったギョムが復活するシーン
2、別れの真相を知り、”生涯そなたのそばにいる”と先走ったシーン
3、サイムダンが20年ぶりにチマに描いた墨葡萄を見たシーン
4、サイムダンが赤一色に塗った絵にギョムが一輪の芍薬を描くシーン、そのすぐそばにサイムダンが蝶を書き足すシーン
と数え上げればきりがないほど泣けシーンが続く。
現代の方は、、、まぁ夫いなくなる(死んだかも)子供精神的に不安定になる、姑は息子の心配ばかりで嫁をけなす、と型通りの不幸加減で進む。
普通に考えると、”後世で再会し幸せになる”パターンなんだけど。
どうもそんな感じじゃない、相手が青年期ギョム(ヤン・セジョン)だし(こんな若いイケメンとは許せない展開だろ?)
ん?あのカメラ持ってんの”大人ギョム(ソン・スンホン)か?”って結末ハッピーエンドフラグが立った気もするけど、流れ的に家庭を捨てる感じじゃなさげだし。
あらすじ終盤:結末部
いよいよ終盤。
いつものてこなら終わりが気になって早送りしたりするんだけど、本作に限ってはどれも見逃したくなく。
イラっとしながらもじっと耐えた。
まずは朝鮮時代はというと。
ミン・チヒョン失脚から2年。
きっぱり、はっきりとダメ押しでふられたギョムはカンボジアとか放浪した後帰国。
サイムダンは事業も軌道に乗り、絵の制作に余念がない様子。
でも、相変わらずギョム君はあきらめきれずにストーカー。
雲行きが怪しくなったのはサイムダンが御真画師に選ばれたあたりから。
王様関係問題で命にかかわりそうな予感の流れ。
こっからは泣き通し…
金剛山での再会シーン、2人で肩を寄せ合って描くシーン、見つめあうシーン、
書ききれない程。(しかも、ギョムの乱れ髪がかっこえええ💕)
こんなにもお似合いな2人なのにね、運命って残酷だよね。
ギョムがサイムダンを呼ぶ姿、まさに慟哭。
天に届く悲しみ。
結局フラグ通り二人の愛は悲恋に終わり、しかし命は助かったギョムはイタリアへ。
一方の現代versionの方はというと…
まぁ、結果から言うと大団円。
予想通り夫も生きてたし、スッとする下克上タイムありで、何もかも良い方向へ。
ただ一つ気がかり案件の”現代大人版ギョムはいずこ?”問題。
やっぱカメラ男がそうだったんだけど、一度目が合って会釈、ってソレだけなん?
師任堂(サイムダン)キャスト情報
イ・ギョム役: ソン・スンホン
良きかな、良きかな💕
良いであろう?
彼については、見どころポイントでスポットを当てるのでそちらで詳しくね。
1976年10月5日生まれ。雑誌モデルから芸能界入り。「男女6人恋物語」(96)でブレイクし、「秋の童話」(00)の大ヒットで海外にも熱烈なファンを獲得。その後も「エデンの東」(08)、「マイ・プリンセス」(11)、「Dr.JIN」(12)など話題作に出演。14年の映画『情愛中毒』では過激なラブシーンを演じるなど、年齢とともに益々演技に磨きをかけている。
宜城君(ウィソングン)【朝鮮時代 】
第4代王・世宗の孫である亀城君と芸妓の間に生まれた子を父に持つ王族。父の死後、大伯母イ氏に引き取られる。幼い頃から父と放浪生活を送ったため、王族としての堅苦しい暮らしは性に合わず、絵を描くことに心の拠り所を求める。サイムダンと出会ってからは一途に彼女に想いを寄せる。他家に嫁いだサイムダンと再会した後も、ひたすら彼女を見守り、愛し続ける。
サイムダン 役:イ・ヨンエ
チャングムから13年。
全くブランクを感じさせない美しさぶりに驚く。
朝鮮時代女性と現代女性の演じ分けには脱帽。
驚くべき演技力。
結局一度のキスシーンもなかったから、美しくても許そうと思う。
1971年1月31日生まれ。雑誌モデル、CMモデルを経て「お宅の夫はいかがですか」(93・SBS)で女優デビュー。映画『JSA』(00)のヒットで日本でもファンを獲得。03年ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」が大ヒットし、国民的大女優の座に。映画『親切なクムジャさん』(05)以来、女優活動を休止。09年に結婚、11年に男女の双子を出産。本作が13年ぶりのドラマ復帰作となる。
師任堂【朝鮮時代】& ソ・ジユン【現代】
【朝鮮時代】師任堂(サイムダン)
好奇心旺盛で才能豊かな女流画家。王族であり画家のイ・ギョムと愛し合うが、ある事件に巻き込まれたことで別れを余儀なくされる。以降、絵筆を握れなくなる。怠け者の夫と小さな子どもを抱えて苦労するが、そんな家族を愛し前向きに生きる。
【現代】ソ・ジユン
韓国美術史の教授を目指していたが、指導教授ミン・ジョンハクと対立したことで、大学を追われてしまう。偶然見つけたサイムダンの日記を手掛かりに、友人のヘジョン、後輩のサンヒョンとともに本物の「金剛山図」を探す。
イ・ギョム(青年時代)【朝鮮時代】役:ヤン・セジョン
良きかな、良きかな💕
今回てこが見出した“光る原石"
それがこの子ヤン・セジョン君😍
サイムダンの初恋がキーとなる本作で、その10代の愛らしく瑞々しい恋を担った彼。
182cmのスラリとした長身で目を引くと同時に、図々しくも茶目っ気のある憎めないキャラクターを飄々と演じ、妙に気になる印象を残した。
1992年12月23日生まれ。韓国芸術総合学校演劇院演技科休学中。16年、「浪漫ドクターキム・サブ」でデビュー。本作では1人2役、「デュエル~愛しき者たち~」では1人3役を演じ、新人とは思えぬ高い演技力が評価された。イ・ヒョンスと共演した「愛の温度」では積極的な年下男子を演じ話題に。
イ・ギョム(青年時代)【朝鮮時代】& ハン・サンヒョン【現代】
【朝鮮時代】宜城君(ウィソングン)イ・ギョム(青年時代)
芸術を愛する自由な魂の持ち主。「金剛山図」を見るために他人の家に忍び込むほど情熱的なサイムダンに心を奪われる。
【現代】ハン・サンヒョン
大学院生。ミン・ジョンハクによって大学を追われ、不当性を訴えている。漢文に精通していることから、サイムダンの日記「寿進坊日記」の読解を進めるジユンにヘジョンとともに協力する。
師任堂(サイムダン)見どころポイント
見どころポイント1:美しい自然・風景と絵画の融合
このドラマは風景と美しい絵画の織りなす世界観がとても美しい作品。
イタリア・トスカーナや、韓国の金剛山などの景色の美しさ、それを写実する師任堂と宜城君(ウィソングン:イ・ギョムのこと)の絵画の素晴らしいことと言ったら。
自然を忠実に再現する能力を持つ500年前の絵師の2人の才能と、それを見ることができる目の確かさをドラマを通して感じられる。
韓国の最高の美術スタッフを集結させ作り上げた映像美は、観る者すべてに感動と運命の切なさを感じさせてくれる。
見どころポイント2:初恋を想い続ける宜城君のあきらめの悪さ
どんだけフラれても思いつ続けるひたむきさ(執着だろうけど、純粋さが勝る設定)
ざっと振り返ると、
1回目:ギョムの命を守るため他の男に嫁いでフラれた形に。
2回目:別れの真相を知り先走って抱きしめるギョムだが、あっさりフラれる形。
3回目:重症のギョムをおいて行ってしまってあっさりフラれる形。
4回目:ミン・チヒョン問題解決の後も”違う道を”とこれまたあっさりフラれる形。
5回目:金剛山で感動の再会の後も、あっさり置き去りフラれる形。
6回目:死罪から逃れ”一緒に逃げよう”宣言するも、最後まであっさりフラれる形。
6回もフラれてる。
細かいフラれも数えたら最低10回はフラれてる状況。なのに、好き。
病気です、はっきり言って。
しかも、こんなに想っててもキスどころか手を握る事さえかなわず(泣)。
頭では解ってても、泣けるって状況、おわかり?
それほどにサイムダンは高潔、ギョムは純粋。
これを見事に演じ切った二人に深い感謝と拍手を贈りたい。
そんな素敵な画像をいくつかお届けしよう。
見どころポイント3:多彩なサントラ
とにかく泣けるサントラ勢ぞろい。
情景と相まって感無量。
今のてこはサントラだけで泣けるほど。
この後スペシャル完全版で紹介するよ。
師任堂(サイムダン)OSTスペシャル完全版
01.ヘミ(FIESTAR) 「その時その日私たちは」
02.キム・ユナ(紫雨林) 「縁」
03.The One(チョン・スンウォン) 「君へと行く」
04.LYn(リン) 「いつでも、どこでも」
05.ジア 「どうしてあなたを」
06.イス(MC THE MAX) 「ただ一度の愛」
07.キム・ボムス 「記憶喪失症」
08.MelodyDay 「星の歌」
09.Anda 「誰にも知られずに」
10.ムン・ヒョンソ 「半分」
11.ハウル 「春が来れば」
師任堂(サイムダン)てこが見た感想
500年前と現在をリンクさせながらの話は、タイムスリップものではよくあるけど、これは全くの別物。
過去と現在を交互に織り交ぜながら、「金剛山図」の謎の解明と、現代と昔の女性の、時代は違えども、女性として、母としての強さを見せつけられる作品 、ではあるが。
20年の月日が流れて再開したギョムとサイムダンだが、彼女は恋心よりも母として生きることを選ぶ。
若い頃あれだけ真摯に互いを想い合った2人だが決して結ばれることはなかった。
体は離れてても心は一つみたいな魂昇華風な納得の仕方。
500年前にトスカーナへ渡った宜城君の「想い」だけが、ずっと彼の暮らした「シェスタ デ ルナ」に残り続けてる。
そして、一度夢幻の空間でサイムダンに会ったジユンを通して、彼女の再訪したトスカーナで2人は出会う。(サラッとね、目が合う程度で会釈して別れる)
現世では決して結ばれなかった2人が、500年の時を経てイタリアで結ばれるっていう 壮大な初恋の物語が終焉なら受け入れたけど、 そうじゃないんだよね。
なら、現代versionストーリーいらないんじゃね?と言いたい。
てこ的には悲恋は悲しすぎだから、今世では末永く仲睦まじく、って方が良かった。
もう、トスカーナでサイムダンとの生活を妄想するギョムにはほんと泣けたし。
でもジユンが見た幻的なもの(最後の2人のシルエット)は幸せそうで、やっとサイムダンとギョムは一番愛する人と一緒になれたのか、とまた胸が熱くなった。
それが肉体を伴わない「想い」という概念で昇華されるなんて、本当に2人は運命で結ばれていたのに、時代や政治的な欲望が邪魔をしたのだなと、またもや悲しくもなった。
この記事を書きながらもやっぱり思い出し泣きを何度もした。
間違いなく殿堂入り。
終生忘れることのない作品だと思う。
ぜひ見てくれ。