中国ドラマ『龍の花嫁~愛の嵐は永遠に』(原題・倾世锦鳞谷雨来)ドラマレビュー:恋した相手はドラゴン♡【王潤沢/王润泽ワン・ルンツォー】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2022年7月28日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『龍の花嫁~愛の嵐は永遠に』(原題・倾世锦鳞谷雨来)ドラマレビュー:恋した相手はドラゴン♡、
を紹介するよ。
 
ファンタジーラヴ史劇だ。
原著は《大唐奇案集》という小説の様だ。
監督は麦田さん。
30分(正味25分程度)✖️24集
2020/11/28播出(愛奇芸)
 
ノーマークだったがわりと最近ユネク(U-NEXT)に課金ながらも登場。
2022/08/05にはDVD発売&レンタル開始だという。
はて?
なんでだろう・・・?
 
考えられるのは、男主の【王潤沢/王润泽ワン・ルンツォー】としか思い付かない。
内容はどうであれ、るん君(王潤沢ワン・ルンツォーのこと、以下呼び名)なら間違いないだろう。
 
ファンタジーであるからCGが満載であり。
あり得ないアクションも”ファンタジーだから”、
あり得ない造形も”ファンタジーだから”、
と己を納得させられるのと並行し。
るん君の完璧ルックの前には、内容はどうであれ(2回言ったった)
”しのごの言ってないで黙って見れや”
となる仕様である。
 
このジャンルを視聴する上での最大のハードルは”女主”である。
 
男主が魅力的で、かつてこがときめく事ができる、というのはこのジャンルにおける視聴判断基準であるが。
恥ずかしながら、てこの場合おおよその場合でクリアだ。
イケメンには甘いジャッジのてこである。
 
しかし、女主はそうはいかない。
 
・女主がわりとまとも
・女主はひどいが、男主の魅力がそれを上まる。
 
↑の場合は視聴継続だ。
しかし、後ろ髪を引かれつつもどうしても”ムリっ”ってなる場合もある。
さぁ、本作はどうであろうか。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

傾世錦鱗穀雨来ってどんなドラマなん?

原題は「傾世錦鱗穀雨来」だ。
直訳すると”世界は黄金の鱗雨でいっぱい”だ。
で、邦題は「龍の花嫁~愛の嵐は永遠に」だ。
すごいなぁ、と思う。
今回は、さわりだけじゃなくてきちんと最後まで作品を見て邦題をつけたんじゃないだろうか。
いい仕事だ。
パッケージデザインもいいと思います。
 
海の上の船の中で、死産で生まれたヒロイン。
「龍神さま、娘を助けてくれたら一生お仕えします」
みたいなこと言って天を仰いでたら、ドラゴンが来て鱗を一枚娘に授ける。
 
18年後
娘は”ドラゴンのお嫁さんになる”って夢見てる。
そこで出会うのが、龍族の2皇子の@寧修睿【王潤沢/王润泽ワン・ルンツォー】だ。
女主の@音音(中の人、何花)は中華な女優にしてはわりとふくよかだ。
これをお姫抱っこすると、腰を痛めそうで心配だ。
 
しかし心配ナッシングだ。
ドラゴンは一見すると細身だが、程よく肌肉も付いている。
↑どや?
程よい肌肉、過ぎていないところが好ましい。
とてもナチュラル肌肉だ。
この肌肉ならば、ふくよかな女性も難なく抱っこできるはずだ。
 
実はこのドラゴンは、大事な龍の鱗をなくして早500年。
500年もの間、我龍の鱗を探しているのだ。
ってことは、ざっと見積もってもドラゴンは510歳くらいということだ。
ちーこの時に訳あってその鱗をある少女に貸してしまって、未だに返してもらってないらしい。
 
この鱗がないと、ドラゴン自身の健康にも害を及ぼすし、故郷の海にも帰ることが出来ないのだ。
なのでその鱗をなんとかして探し出したい。
 
そんな折に出会ったヒロインはたまたま隣人で、
なんだかんだで、そのキーアイテムとなる鱗がなぜか@音音の体内にあるらしい、
ということが判ってくる。
 
しかも2人の心はリンクしている様だ。
ドラゴンの方はシリアスな背景があるので大真面目なのに。
ヒロインは、己の夢である”ドラゴンに嫁入り”が現実化しそうで浮ついている。
 
早々に濡れ衣でヒロインのぱぱが牢獄行きで、真相を調べてやる、と息巻いてる割には。
ドラゴンにちょっかいばかり出してるヒロイン。
ヒロインがピンチの時は(リンクしてるから)すぐさま助けに来るし。
もうあっという間にドラゴンの虜になるヒロインだ。
 
そんな脳筋な天真爛漫娘と過ごすうちに、ドラゴンもついつい好きになっていってしまうのだ。
女は、シリアスな背景はほぼスルーで。
抱っこされて空飛んだり、助けに来てくれたから
「もうわたしの事好きだよね、ドラゴン
そうに決まってる」
という単純ストレイト思考だ。
 
いいけど。
できればずーっとくっつかなくていいが、それだとラヴ史劇にならんから。
もう諦めてるけど。
 
「ぇ、鱗返してもいいけど。
返したら海に帰るんでしょ?
やだ。
それなら返さない」(極訳です、念の為)
とか言われるとー。
ふくよかな見た目も後押しし、太々しくさえ感じて来るのである。
 
”もうやめれば?そんな女”
てこがドラゴンの近くにいたなら1000%言ってると思うんだ。
 
でもね、予想通り。
もうすぐ来ると思ってた”命と引き換え”案件勃発である。
てこの読み通り、ヒロインから鱗を取り出すと死んでしまうらしい。
だと思った。
 
一応ヴィランズも居て。
 
イー:ヒロインに横恋慕男子
アル:ドラゴンのにいちゃん
 
このヴィランズの活躍で、ドラゴンは困る事態となる。
選択肢が一つまた一つと消され、最後は”死ぬしかない”状況を作り上げる。
 
で、それまで一貫して脳筋で自己中だったヒロインが突然覚醒する。
瀕死のドラゴンを見て決心する訳だ。
”ぉいおい、鱗の取り出し方知ってたんか?”というつっこみは各自自由にしてほしい。
 
ヒロインは愛のために尊い犠牲となるが。
残されたドラゴンはたまったもんじゃない。
なんとか生き返らせるぞ、と懸命だ。
当たり前だ。
ラヴ史劇の男主は一途で健気なのだから。
 
そっから面倒なことがまた起きる。
クライマックスの3集くらいは、鱗のやりとりがたくさんで。
ちょっと思ったのだ。
 
「おい、鱗よ。
おまいは誰の胸でもええのんか?
鱗よ。
おまいの意思はないんか?」
 
と。
・・・
そしたら。
あったー!鱗の意思が!
 
という感じで、ドラゴンはどこへ?ラストと続く。

傾世錦鱗穀雨来てこ監修”イケメン備忘録”

ホワイトドラゴンな男子@寧修睿【王潤沢/王润泽ワン・ルンツォー】

まずは美しい。
 
この美しいルックでヒロインのことを不思議そうに見るのだ。
「なにかな?このうるさくて失礼な生き物は?」
って感じで。
できればこれをずーーーっと通して欲しかったけど。
 
ドラゴンだからもちろん無双級の強さなのだが。
無表情で敵を薙ぎ倒すのは(CGも含め)なかなかのかっこよさ。
”オレはドラゴン”が全面押しで、ドラゴンであることを隠そうとしてないのが佳きだ。
 
てこの願いとは裏腹に、ついついヒロインを好きになってしまうドラゴン。
ヒロインの挑発にまんまと乗ってしまい。
↓これだ。
この”仕方”が実に男臭くて佳きであった。
そしたらなんと↓これだ。
角はえてきよった。
しかも銀髪だ。
にいちゃんの角の造形はわりと笑えたが。
るん君だとわりとかっこぇえと思う。
 
一見すると可愛い系統なのだが、顔の作りなどは意外とごつごつしていて漢らしさも漂うルックだ。
体格も申し分ないし、これは侍姿に期待が持てそうだ。
無精髭などをあしらい、乱れ髪でモノトーンコスチュームなど、考えただけで幸せだ。
いつか見れる日が来ますように。(願い)
1993年11月28日生まれの28歳、180㎝。
安慶師範大学卒業。
 
ドラマ
「別想打擾我学習」「這丫環我用不起」「無法直視」
映画
「御魂師之封神令」「魯班四傑之伏竜海眼」

傾世錦鱗穀雨来てこが見た感想

本文では1ミリも触れなかったが、本作には一応サブのラヴラインがある。
この2人だ。
まぁこの女は武芸もできるけど脳筋じゃないし、こっちがヒロインでいいくらいだったが。(お綺麗だったし)
2人の行く末が幸せで良かったが。
本筋には一切関係ないので、なくてもいいエピソードだ。
それなのに結構な尺を取っているのだ。
このドラマは、正味25分✖️24集なのでコンパクトだが。
実はもっとコンパクトにできたと思うのだ。
 
そうでなければ(コンパクトに拘らなければ)、
例えばこのラヴラインの代わりに、龍族のあれこれを描いて欲しかったのである。
というのは、ヴィランは重要だ。
例えばヴィランがしょぼいと、それに対する主役たちに
「こんなしょぼい相手に何やってんだ」
となる訳だ。
で、本作の場合、横恋慕係の男ではなく、ドラゴンにいちゃんの背景をしっかりと描いて欲しかった。
そしてあの脳筋娘が思い余ってにいちゃん刺したりしたらよかったのに、とか思う訳である。
 
話を本題に戻すと。
龍鱗の行方は
 
ヒロイン
ドラゴン
ヒロイン
ドラゴンにいちゃん
 
とあっちこっちに行ってたのだが。
結局のところまた行方しれずになる。
 
しかし3年後〜
藤の花が咲いたことから、何かが起きてる、ってことで。
ヒロインは辛抱たまらず龍族の住処へ(海の底だぜ?)泳ぎ、昏睡中のドラゴンと再会。
すると、どこからともなく龍鱗がやってきて。
・・・
で、終わる。
と思わせといて終わらない。
・・・
干ばつで民が苦しんでいる。
雨を降らしたら○○になってしまう・・・
 
という、これでもか!というほどしつこくジレンマを詰め込んだラストだ。
 
ここは本当に辻褄が合わないし、大事なところの説明は華麗にスルーだ。
中華な古装劇ぬまんちゅ(沼人)ならもう慣れっこだろう。
自由に突っ込み荒ぶってほしい。
 
てことしては。
ヒロインがお隠れになるその時まで”春に来る嵐”であって欲しかった。
それでこそ”愛の嵐は永遠に”であろう?
なぁ?