中国ドラマ『花不棄〈カフキ〉‐運命の姫と仮面の王子』(原題:小女花不弃)ドラマレビュー:美形スタア&極上トキメキの宝庫!【張彬彬/张彬彬チャン・ビンビン】【林柏宏リン・ボーホン】【孫祖君/孙祖君クリス・スン】イケメン三つ巴!キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年5月5日

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今日は中国ドラマ「花不棄~運命の姫と仮面の王子」(原題:小女花不弃)を紹介するよ。

3人の貴公子に愛される女主。
またかよ、ジーザス、、、。

恐ろしい数の分母から激しい競争を勝ち抜いてきた殿方たちは容姿も実力も一流であるし。
恐るべしチャイナマネーで再現された古代の宮廷や衣装の数々は、壮大なスケールと美しすぎる映像美で淑女たちを魅了する。

邦題・副題のダサさはいつも通りだが、来るであろうトキメキに期待を隠せない淑女たち。
華流ロマンス史劇は淑女必見の人気ジャンルに進化したと言える。
王子がたくさん出てきて女主が愛されヒロインって構図はまぁ大概の女子は食いつくわけで。

しかしながら、なぜ林依晨アリエル・リンなのか?問題である。
彼女はてこが嫌悪感なく見れる数少ない女優さんのひとりであるが、なぜ彼女なのか?
年上すぎだろ。
普通に若手起用で良かったのでは?
新世代の若手有望イケメンズを引っ張るために視聴率女王が必要だったのだろうか?
それこそね、分母が多いんだからね、お直し工事技術もすごいしね、フレッシュなガールがいるはずだけど?
客寄せは張彬彬で十分なはず。

ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

花不棄ってどんなドラマなん?

一言でいうと”張彬彬による張彬彬のためのプロモーションビデオ”である。

張彬彬だけがどこまでもかっこよく描かれてる。
仮面姿は義侠で正義の味方(デレ担当)
仮面ナシ姿は信王府の世子(ツン担当)
しかも本人声である。
こもる感じが堪らない。
今後も吹き替えはなしでお願いしたい。

冷静に考えると、張彬彬扮する陳煜は結構ひどい。
例えば柳青蕪にたいする仕打ちである。
確かに青蕪は邪悪だし不穏だけれども、利用して捨てるのは哀れでは?
道徳に反する行いである。
それなのにかっこえぇ。

やってることは東方炻とさほど変わらないのに、東方炻だけがヒール扱いとは。
東方炻は最後までまったくぶれない信条を持っていて、碧羅天の力など借りずとも己の力で天下を取る、女も守る、なのに対し、陳煜は?
女は守りたい、けど天下は皇帝のものだし、うまいことまとめて遠くに逃げて暮らしたい、的な?
それなのにかっこえぇ。

「青蕪と私、どっちとるの?」の時、あてつけに物乞いしに行った不棄も最悪だが、「ゴメンゴメン悪かった、帰ってきて」で傷が痛いふりした陳煜も最悪。
それなのにかっこえぇ。
大概の事は仮面姿の張彬彬で帳消し方式である。

しかしながらてこは、砂漠エピソードあたりから東方炻が不憫で情が移ってしまい、推しメンへ昇格。

↑サソリの毒も吸ってあげたのに、、、泣

もう一人の貴公子雲琅も哀れであった。
↓こんなイケメンなのに。
不棄を一途に想うがいろんなしがらみで他のメンズたちのように声高に「不棄好き!」って言えないつらさ。
そんな雲琅を想う林丹沙も哀れであったのぅ、、、タメ息

この哀れな2人の貴公子に言いたい。
28話で床入り済みやで”と。
だから早く自分の幸せ探しをしてくれ、と。
(最近立て続けに早々床入りをみたby白華の姫)

陳煜=蓮衣客(仮面ナシ=仮面アリ)になってからは極端に仮面姿が登場しなくなる。
この辺から見るのがつらくなってきてちょっと倍速で見始めた(笑)
蓮衣客時は文句なしでかっこえぇのだが、陳煜時は衣装がパステルカラー、肩パットいりでイケメン度が下がる。
どんな世もコスプレは不滅である。

花不棄てこ監修”イケメン備忘録”

陳煜・蓮衣客【張彬彬/张彬彬チャン・ビンビン】

とにもかくにも素敵すぎ。
キレッキレの武侠アクションも素敵すぎ。
気を抜くと”かっこよ死”してしまうほどのイケメンっぷり。
仮面姿は殿堂入り決定。

良きかな、良きかな💕
今までセカンドが多かった彼だが、「麗姫と始皇帝」でファーストデビュー。
永遠の桃花」「如歌」では不本意ながらけっこうなクズ男キャラであったが、そのクズさが癖になる。
「皇帝の恋」(記事は気長に待ってほしい)のセカンド役は切なくてとても良かった記憶があり、それで追っかけ開始。
本作では正統派二枚目キャラを完璧に演じている。
183㎝と長身で、単体で見ると大きく見えないけど、誰かと並ぶと大きいとわかる。
張彬彬の美しさと逞しさと爽やかさが存分に堪能できる作品となっている。

東方炻【林柏宏リン・ボーホン】

最初はただのうざキャラの横恋慕係だったのが、だんだんと不憫になってきて、人柄も知るうちにイチ推しメンに昇格。
よくある”利用するために近づいたが本気で好きになってしまう”設定。
おじいさん(旦那様)の野望という強い執念と、不棄への愛情のはざまで健気にもがく姿がてこごころをくすぐった。
不棄に拒否られてショボンヌになる姿にときめいた。

太い眉、太い鼻筋、濃いめの感じがなんとも好み。
白い鎧が若干野暮ったく、これが「花と将軍」のヴィヴィットなブルーならばより良いのに、と脳内補正スキル作動で一人満足の夜。

良きかな、良きかな💕
1988年生まれ、張彬彬より年上なのが驚き。
彼は師範大学なるところを出ていて、なかなかの賢こクラスのようだ。
ドラマはほぼ出演なしだが、日中合作映画『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁(原題:冰峰暴)』のメインキャストに抜擢された。
役所広司がかなり年取ってて驚いたが、やっぱりイケオジだった👍

本作で注目されファーストデビューも近いのでは。
今後を期待したい。

雲琅【孫祖君/孙祖君クリス・スン】

本作では不本意ながら、脳筋属性タイプであったが、一途な好青年を好演。
なぜか普通にしてても”困った顔”なので切ない表情がより切ない。
エキゾチックな美形。
ドレッドがよくお似合いだった。
「三国志 Secret of Three Kingdoms」(記事は気長に待ってほしい)では一途なナイト属性で切ない愛に身を捧げてた。

良きかな、良きかな💕
1990年生まれ、180㎝。
なかなかダークな感じもよろしいではないか。
↓「雲衣坊」では男主デビューの模様。
大いに期待したい。

花不棄てこが見た感想

もぅ、いろいろと不完全過ぎるドラマであった。

結局、碧羅天の宝とは何だったのか?
”碧羅天の宝を得る者天下を得る”っていう予言で、ただのラブ物語ではなくて政変絡めて禁断・悲恋にする目論見。

物乞いになる必要性も感じない。
普通に男装で育てる、でよいのでは?
若菲ねえさんもそうだったし、できないことはないはず。
物乞いから姫に、っていうドラマチックなギャップ欲しさの目論見。

莫若菲ねえさん(邢恩シン・オン)

ついでに阿黄、あのかしこいシェパード君。
早々に退場ならわざわざ犬いらなくね?
悲しいエピソードてんこ盛りにする目論見。
最後までバディとして存在してほしかった。

中盤で不要なネタをぶちこみ、結局尺が足りなくなるというオチ。
なんですか?みんな死亡退場って。
あんまりなのだが。
じいさん(朱八華)だけ生きてる違和感。

一番納得できないのはラストである。
淑女の皆さんは水に流しましたか?
”生きてるなら、、、いいか”ですか?
てこは、流せません、断固として許せません、あんな終わり方は。
冒涜、と言っても過言ではなかろう。
まじめに見た淑女たちに説明してもらいたい、謝ってもらいたい。
どのようにして死を逃れたのか、どのようにして復活したのか。
”まじめに見てくれた皆さま、こんなてきとーなラストにしてごめんなさい”と言ってもらいたい。

アナザーストーリーとして、花不棄も一緒に井戸に落ち、陳煜は地の底で碧羅天の珠を見つけ、なんだかんだでみんな生き返り(若菲ねえさんのお母さんは生き返らない、一番悪人だから、あと旦那様も生き返らない)それぞれお家再興、ささやかだが穏やかで幸せになる、を制作していただきたい。
皇帝&青蕪、雲琅&丹沙、東方炻&… そう東方炻だけはお相手がいない悲しさよ、、、。