中国ドラマ『少年歌行』(原題・少年歌行)ドラマレビュー其の1(1〜22集まで):江湖義侠の世界で広がる”朋友の輪”♡【李宏毅リー・ホンイー】【劉学義/刘学义リウ・シュエイー】【敖瑞鵬/敖瑞鹏アオ・ルイポン】【李欣澤/李欣泽リー・シンズー】【範津瑋/范津玮ファン・ジンウェイ】【董李無憂/董李无忧ドンリーウーユー】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
今日は、中国ドラマ『少年歌行』(原題・少年歌行)ドラマレビュー:江湖義侠の世界で広がる”朋友の輪”♡
を紹介するよ。
【基本情報】
監督:尹涛
脚本:周木楠、馬佳妮、穆静文
P:穆静文、劉跇辰、鄧細斌、楊涵玉
原著:周木楠著《少年歌行》
主演:李宏毅、劉学義、林博洋、敖瑞鵬、李欣澤、戴燕妮
プラットフォーム:優酷、2022年12月26日〜
45分✖️40集
待ちに待ったブロードキャスト。
いずれ来るこの日のために、予習に余念が無いてこであったのだ。
まずはL(エル)こと【李宏毅リー・ホンイー】予習として
・「我叫劉金鳳」
しゅえっちこと【劉学義/刘学义リウ・シュエイー】予習として
・「清落」
・「千古玦塵(千古の愛)」
ぽん君こと【敖瑞鵬/敖瑞鹏アオ・ルイポン】予習として
【李欣澤/李欣泽リー・シンズー】予習として
・「沈香如屑·沈香重華」
【白澍バイ・シュー】予習として
・「天龍八部」
・「我叫劉金鳳」
・「聴雪楼」
つまり、過去てこがフォーカスしてきたイケメンたちが大挙している作品なのだ。
しかも武侠と銘打っている。
とか言うわりに、ブロードキャストからすでに半年経過でようやくレビューだ。
本作は、一足先(2018〜)にアニメ版が配信されており、こちらはあいちーいーで見れるようだ。
てこは見とらんが見た方によると、真人版はわりと忠実に再現されているらしい。
ゲームにもなっているそうで、なるほどヒーロー育成RPGにうってつけ物語である。
見目麗しきイケメンたちは、ほぼ皆ルーキー世代人気者であり。
各々が主役級の明星であるので、日本上陸の可能性は極めて高い。
なので、恒例の邦題を考えてみた、シリーズだ。
”少年歌行”はそのまんま日本語として読めるので、タイトルはいじらず副題でロマンを語る系ではないだろうか。
「少年歌行〜Boys be ambitious」
やっぱ天才ちゃう?我。
※てこブログは、大いなるネタバレを含みます。
閲覧の際は、十分にお気をつけください。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
少年歌行ってどんなドラマなん?
物語の背景は架空でジャンルは玄幻武侠。
北離という国、200年に渡り繁栄した明徳帝の時代。
第6皇子は皇太子の座に一番近かったが、反逆罪で死罪となった琅琊王を庇ったために、称号剥奪、天啓城を追放される。
⑥が居なくなった事で、皇子たちの間で熾烈な皇太子争いが始った・・・
と、アニメ背景でナレ説される。
この↑様な背景で
・青い服着た@蕭瑟、勘当されたケチ皇子男子【李宏毅リー・ホンイー】
・赤い服着た@雷無桀、ひたすらポジティブ男子【敖瑞鵬/敖瑞鹏アオ・ルイポン】
・白い服着た@無心、ナルシスト妖艶僧侶男子【劉学義/刘学义リウ・シュエイー】
この3人が、江湖という義侠ワールドで、友情を深めながら武術や法術の鍛錬に励み、切磋琢磨して成長していく、ついでに江湖と王室に潜む闇や陰謀も暴き解決ちゃう物語だ。
この3人は後で、てこ監修”イケメン備忘録”でフォーカスするが。
ほかにもたーーーっくさんのイケメンが登場する本作。
その男前たちを紹介しながらレビューして行こう。
【出会い編】友情生まれるターム1〜13集くらいまで
細かい話は割愛するが。
このタームで重要なのは3人のケミだ。
これさえ愛でれば、話の内容は分からずともさほど問題はない。
まずは無害な赤ボウイ。
邪さが0ゼロZEROなウザいほど善良MAX男子。
とんちんかんだが、彼の明るさに救われることも多い青・白ボウイたちなのだった。
たぶん一番年下、なので三男認定。
拗らせ担当の青ボウイ。
この世代での天才の一人とかつて言われていた男子。
ぱぱ(皇帝・明徳帝)に勘当された上に、武魂なるものが破壊され武芸ができない身に。
絶望しスネくれてるが、心にはひとつ切実なる宿願をもつ男子だが。
仲間?は?朋友?いらねぇし、んなもん、とか言ってるcoolツンデレキャラ。
秒で”ずっ友至上主義”に変身するかわゆ男子だ。
おそらく一番年上、なので長男認定。
ナルシスト自己中の白ボウイ。
魔教ボスの一人息子。
12年前に和平協定の人質としてなんとか寺に預けられ、大和尚さんにそれはそれは慈しまれて育ったが。
魔教ボスの忘形見なもんで、何かと存在が疎ましがられ、刺客を差し向けられる人生。
しかし彼もまた、この世代の天才の誉高い才能溢れる男子だ。
頼んでもないのに赤・青に稽古つけたり、頼んでもないのに急に歌を詠んだりして、一人悦に入る男子でもある。
早く”3人ずっ友(ずっと友達)”にしたいので、茶番を繰り広げ拳で語り合おうとする。
まずはケンカで仲良しになるのは、少年らのお約束だ。
脳みそも優秀そうだし、僧侶なので達観しているし、実に落ち着いた物腰で、
人生2周目みが満載だが、実は17歳だ。
なのでこんなんだが次男認定だ。
とりま3人は、大和尚の故郷のなんとか寺に向かうのだが。
その間も、なにかとイヴェントは多く(護衛だったり刺客だったり通りすがりだったり)、すなわち新規登場人物が絶え間ない。
で、その新規組はもれなく武侠人なので、人の話を聞かない、自分の話もしない、という。
みなコミ障なので、見ている人は混乱したり狼狽えたりするだろうが。
いずれ行き着くところに行くのが武侠なので、ここは見守る姿勢で視聴して欲しい。
ここでお詫びがあるのだが。
本作は実に多くの登場人物がおり、男前らは驚くほど多いのだ。
ルーキー世代はフォーカスは当然だが、実は叔世代、爺世代にも男前らが大勢登場している。
皆をフォーカスしたいが、そうもいかない。
フォーカスしきれない男前もおるが、そこんとこは目を瞑ってほしい、ごめんな!
護衛チームでフォーカスしたいのは、のちに赤・青の大師兄になる@唐蓮【李欣澤/李欣泽リー・シンズー】だ♡
ここでちょっと舞台背景を説明しとくと。
・雪月城:とりま一番?名家が集まる
・無双城:過去は天下一だったが、今は衰退、剣に長けている
・唐門:毒使い
・雷門:爆薬使い
・魔教:国境を超えた宗派の集まりの総称で、リーダーグループ名は”天外天”
・暮凉城:孤剣仙という”五大剣仙”のひとりが住む城
・望城山:玄剣仙という”五大剣仙”のひとりが住む山
となっていて、名前の最初の文字でどこの門派かわかるのだが。
@唐蓮の場合は、唐なので唐門で毒使いと言う事だ。
唐門出身だが、なぜか雪月城に送られて一番弟子になった男子。
可もなく不可もなしなキャラだが、大兄らしく面倒見もよく善良で恋♡にはめっぽうウブなかわゆ男子だ。
お花見会みたいな時に、これは見せ場なのだが。
赤が剣舞、青が箏(琴?)、そして大古参の于波パイセンが蕭(笛?)というアンサンブル。
ちなみにパイセンも五大剣仙のひとりだ。
この夢のアンサンブルに、突如しゅたっ、って屋根に登って歌を詠む唐アニキなのだった。
空気読めなさが恨めしいほどかわゆな男子なので、皆も楽しみに見るがいい。
さまざまな門派や、五大剣仙の関係も複雑で。
それぞれ協力関係にあったり、恨みをもってて拗れたりしてるところもあり、武林は相変わらずカオスだ。
無双城も内部は一枚岩ではなく、いろいろとある様だが、ここへ来てとうとう待ちに待った天才弟子が現れたと喜んでる無双城主。
その天才が@無双中の人は【董李無憂/董李无忧ドンリーウーユー】だ。
ぃやぁ、随分とオトナに近づき整ってきた様子。
後ろに背負ってるのは無双剣箱で、どこぞで見た記憶がありますよね。(「雪中悍刀行」参照のこと。何中華さんもピーチブロッサム先輩として出演されている)
本作は、この様にどこぞで見たことのある武器や設定が多いのだが、使い古された感じはない。
皆の前で”名乗りムーブ”があったり、
各人が色分けされていてレンジャーものの様だったり、
少年ジャンプみの冒険ものの様だったり、
と、お決まり・お約束ムーブの連続、などと思われるかもしれないが。
実際その通りだが、決して古さは感じないし、逆に古かったらダメなの?と荒ぶりたいし、でも実のところ古臭くなどなく、新鮮にアップデイトされているNew武侠なのだ、と訴えよう。
そもそもぶきょんちゅ(武侠沼人)とは、大侠好きで、ヒーロー好きで、成長譚好きで、義理人情好きなのだから。
古いも新しいもないのだ。
武侠の肝は不動なのだから。
で、青・赤ふたりは雪月城でそれぞれ弟子入りし、いろいろあるも落ち着いてきたが。
白ボウイと離れて久しく、だんだんと寂しくなってきた。
白ボウイは魔教の混乱状態を救うべく、魔教リーダーグループである”天外天”に行ったのだが。
天外天といえば。
その昔、20年ほど前に気に入って通ってた千駄木の中華料理家さんの店名が”天外天”だった。
なつかしい・・・
まだあるなら食べに行きたい。
で、魔教の内情も落ち着いたし、「旅に出たい」言うとります、白ボウイ。
早くずっ友再会して欲しいっす♡
白ボウイの旅のお供は↓大刀遣いの@冥侯【王毅凡ワン・イーファン】
⑦のせいで傀儡みたくなってるけど。
心配だが、白ボウイがなんとかしてくれるはず。
【雷VS唐編】雷兄弟に涙するターム14〜22集まで
青・赤ボウイは雪月城、白ボウイは天外天から旅行へ〜。
このタームも、新規の登場人物が大勢だし、背景も複雑になってくるし、間髪おかずにイヴェントが発生して、理解が追いつかないかもしれないが、要点さえ押さえておけば細かい事は気にしなくていい。
イー:まずは天啓城組
・皇太子争いの勃発、⑥青が最有力、②(白王)・⑦(赤王)がそれぞれ画策しながら追随する
・最強大監軍団”五大監里”という強そうな組織があり、5人それぞれの推しをサポートする
・そもそもの明徳帝のグレー性(本来、帝位に着くのは琅琊王ではなかったのか)
アル:天下四城の勢力関係
・雪月城:唐家、雷家、温家と協力関係、、諜報機関も持つ大勢力
・無双城:100年ぶりに天才が出現し城主に就任、巻き返し計画に余念がない
他の二つは置いといて、とりま↑この二つのパワーヴァランスが微妙なために、名家が揺らぐ事になる。
つまり雪月だけが抜きん出てると、無双が困る→唐と雷が仲違いすればいいんじゃね、みたいな思考。
サン:武林の勢力関係
・唐、雷、九龍、百曉堂、望城山
・天外天:魔教のリーダーグループ
・暗河:暗殺組織
・五大剣仙
この関係は一言で言ってカオスだ。
だからただ受け入れて観ればいい。
皇族たちは、どこを味方につけどこを潰せば特になるかを考え。
それぞれの思惑で、各門にオファーする。
江湖は義侠ワールドだが、義理人情だけでは腹は膨れんので、それなりに思い切った対策も必要なのだ。
もちろん義理人情最優先で餓死する輩もおる、それが江湖だ。
で、あっちでごちゃごちゃ、こっちでごちゃごちゃ、ついでに穏やかそうで激しい愛物語などもぶっ込んで話は進む。
絡まる人間関係。
ぇ、あなたはあの人のお弟子さん、ならぼくら師従兄弟ですね。
ぇ、初めましてお祖父さま。
ぇっと・・・師匠が僕の姉を好きで、僕の姉は好きな人がいて、その男子は師叔父の腕を切り落とした人で〜続く
僕の父を殺したのは、四守護の娘で、その女子は親友の姉、まじかよっ
とか、もう絡みまくってる相関図。
でも気になるのは青・赤・白の3ボウイでしょ。
赤ボウイは、おじいちゃまから最強剣もろたり、順調。
白ボウイは、⑦からのオファー受けとるが、まぁ問題ないだろう、だいじょぶなはずだ。
問題は青だよね、青ボウイ。
まずは②白王が皇帝ぱぱの勅令持参で連れて帰ろうとするが。
「い・や・だ」
この嫌だ、になる前に、青は白の夢見てるんっすよ♡
悩んでてね。
どーすりゃいいんだぁ、おれは・・・、ってね、悩んでたんっすよ。
夢にまで出てくるのか、おまえは。
なーんて言ってるけど♡
夢でまで会いたいのか、おまえは。
なーんてレスポンスっすよ♡
ぃやぁ、互いに会いたくってたまらんのでしょうなぁ、ふぉっ♡
②白王【範津瑋/范津玮ファン・ジンウェイ】
お久しぶりの範津瑋、「山河令」以来っすね。
そいえば、サンガレと似た様な設定も多い。
冒頭で頑張ってた暗殺連盟9品の月姫の武器は軟剣だったしね。(阿絮も軟剣)
四守護の後継者説明とかもあって、まぁ要するにみんな全力で青ボウイをアゲる図、ってのが出来上がりつつある流れ。
そこに立ちはだかるのが、⑦赤王の策略で、唐門・暗河チームVS雷門、という悲しい対決が始まってしまう。
それに付随して、暗河がいろいろと企んでいるので。
ここで月雪剣仙と玄剣仙との穏やかそうで激しい愛物語の結末が入ったり。
怒剣仙に追いかけられる白ボウイとか。
相変わらず一様に人の話聞かない、説明しない、の連続で。
どの場所でもやりとりも見逃せない楽しさだ。
雷門とは我らが赤ボウイの故郷であり、大師匠、師匠、師叔父といわば皆身内。
ぃやあ、お馴染みというかもはやセオリーだが。
物事ははいつも紙一重。
ちょっとした事で正派が反派になり悪事に手を染めてしまうのは、武侠界ではもはやデフォルトだ。
かわいそうに、唐アニキ。
唐門を裏切るのか、貴様・・・
と唐長老に言われとりますよ、気の毒・・・
雷門三兄弟の苦しい戦いが続く中、長男悔しくも殉死。
〜からの、きたぁーーーーーー、の長男とかもう胸熱展開。
そこへルーキーたちのお出まし、赤ボウイ、唐アニキ、みんながんばるけどピンチ。
〜からの、青ボウイ覚醒だ。
これで終わらんのがNew武侠、これでもかっ!と畳み込み。
〜からの、白ボウイ大鐘降臨だ。
この覚醒・降臨の2連発のせいで雷兄弟の悲しみが激減したがフォーカスはしときたい。
長兄ポジ・画像左【聶子皓/聂子皓ニエ・ズーハオ】
知ってますかね、彼は「公子傾城」のヴィラン皇子だったのだ。
末っ子ポジ・画像右【程誠/程诚チェン・チャン】
「司馬懿軍師連盟」の夏侯玄っすね。
次兄ポジ・画像なし(すんません・・・)【于小鳴/于小鸣ユー・シャオミン】
3人並んだ画像あればよかったのにね、探せずにすみません。
で、青ボウイが武魂は壊れてて武芸はできないものの、類稀なチャクラはいまだ体内にあり。
3年かけて養生すれば〜などと三城主に言われてたが。
もちろんナカーマのピンチにはその内なる力を発揮しちゃうよね。
そうなったらもちろんダメイジ受ける訳で、このままでは死ぬよ?って状態になる。
そこへ皇叔さんまで迎えに来て。
1年と言う猶予で、蓬莱島へ治療へ行く事に。
メンバーは、青・赤・唐アニキ、と新規加入の沐ファミリーの三公子。
白ボウイがいないのが、まじで残念すぎるのだが。
なんかやる事あるらしいの、だから待ってよう。
蓬莱と言えば。
やっぱり肉まんですよね、551。
蓬莱島には医術仙人が居るんだって。
沐ファミリーの船に乗っていざ出発だ。
少年歌行1〜22集まで、てこが見た感想
たくさんの登場人物がいて、それぞれにいろんな事情を抱えている。
そしてそのたくさんの人が、なんらかの形で絡んでいて、さらには皆一様に頑固者で絡まった糸は硬くこんがらがる。
そんな中で赤ボウイは
「オレってば、難しい事はわかんねーけど曲がった事は嫌いだよ」
とナルトの様な気持ちのよい少年だ。
そして白ボウイは、
「うっるさいなぁ。
・・・ハイ、これでどう?
いいよね?これで」
と、言葉は少なく拳で語るタイプ。
こちらも、なんだかんだで気持ちの良い少年だ。
青ボウイは長兄ポジだが、一番拗らせ面倒なタイプだ。
まぁ、背負ってるものが重いし複雑なので当然だが、今後おそらくは”戦える男子”に蓬莱でなると思うし。
天啓城に戻って向き合うことになるだろう、兄弟や父皇とのあれこれに期待が昂る。
中盤からは、イヴェントの度に誰かしらがお隠れになったり、酷いことになっっているが、不思議と悲惨な感じにはならず、謎にポジティブに進んでいる。
このポジティブさがこのドラマの魅力の一つだと思う。
そして、刀一つにそれぞれ意思がある、みたいな武侠設定が本作は念入りで楽しい。
医療忍術も、これまでになく詳しい説明だ。
武魂って神経なのかなぁ・・・?
ってな感じで其の2へ続く。