中国映画『修羅 黒衣の反逆』(原題・繍春刀II修羅戦場)映画レビュー:明朝末期ゲス時代を生きる胸熱な男たち「宸夕縁」の【張震チャン・チェン】主演、黒衣の最強戦士を見よ!キャスト情報・感想※ネタバレあり

2021年10月14日

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今日は中国映画「修羅 黒衣の反逆」(原題・繍春刀II修羅戦場)を紹介するよ。
「ブレイド・マスター」の続編だが前日譚なので前作見なくてもだいじょぶな作りとなっている。(もちろん見た方が感慨深いけれども)

前作同様にてこが愛してやまない張震様が主演。
前作以上に素敵すぎる張震様を存分に愛でれる仕様となっている。

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前作「ブレイド・マスター」とは打って変わり、ポスター等ヴィジュアルデザインから邦題の付け方まで、劇的に改善されとる👍
同じ配給会社が手掛けたとは信じがたい。

「ブレイド・マスター」が日本ではイマイチ人気だったので続編が公開に至ったのはうれしい誤算である。
ひとえに張震様のおかげではあるまいか?

ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

修羅 黒衣の反逆ってどんな映画なん?

明朝末期ゲス時代を生きる胸熱な男どもを愛でる映画である。

前作も含め、この錦衣衛シリーズは史実をふまえての歴史フィクション作品であるため、ある程度の歴史は理解しておいた方がよろしい。
なので、中国歴史マニアのてこが少し解説しよう。

で、明朝だが、、、
極めて印象が薄い明朝時代、明代は研究者の数も少ない。
因みに、元朝は滅びていないし鞭靼はモンゴルである。
明のプロパガンダに騙されてはいけない。
明は元朝システムをそのまま継承し、更に皇帝は総理大臣を兼務、更に参謀総長も兼務、と皇帝は完全に権力を掌握した。
その後、例によって後継者争い、北方への野望と、徐々に朝廷は腐敗してゆき、奸臣が朝廷を牛耳る事態に。

~からの冒頭エピソード、天啓帝と宦官・魏忠賢が舟遊びをしたら、皇帝の方が小さい船でひっくり返った、である。
マイナー、、、
どーしよーもなくマイナーこの上ない、が史実に記されてる事実である。
ついでに言うと、この明朝はほどなく自滅する。
大飢饉→反乱→崇禎帝、皇女たちを自ら切り殺し自害。
明の将軍、呉三桂の裏切りにより棚ぼた式に清朝がシナを手に入れる。

ぃや、何が言いたいかというと、明代はとてつもなくマイナーで煌びやかとか偉業とか全く縁がない時代と言うこと。(明の初代皇帝は庶民出身だしね)
度重なる北方遠征で国力は疲弊してるし、女真族・朝鮮・倭国からの干渉もある上に、権力集中の恐怖政治・腐敗政治で民も苦しんでる暗~い時代である。
皇帝とか宦官とか錦衣衛がゲスとかではなく、時代そのものがゲスなのである。
何故そんな明末を舞台に映画を作ったのか?
ダレ得?である。

じゃ、そのゲスをやっつけるん?とか思う?
ぃや、違う。
前回同様、まったくの成り行きである。
というか、皇帝の名でわかるように、時系列で言うと本作は前作の約1年前の出来事(前日譚)であるから、要は昔から沈煉は成り行き任せの男だったということになるね。
たまたま逢った女(楊冪ヤン・ミー)に暗殺指令が出るが、前作同様助けちまった(一目惚れっぽい)ことから負の連鎖が始まる。
成り行きだが、保身に走る訳にもいかず(一目惚れしちゃったから)襲われたら戦うし、脅されたら放火もするし、証拠隠滅で人も殺す。
設定がどこまでも暗いし、武侠モノの義侠や爽快感もない。

ただ、多彩な武器使用のアクションは見ごたえ十分。
張震様の「グランド・マスター」を彷彿とさせるパワー系剣術もかっこえぇし。
ワイヤーワークもあるが、塀は飛び越えれないリアル寄り。
殺陣も地に足をつけて捌き合うしっかりした作りで良し。

↑この人の武器はイガイガ付金玉なのだが、金玉捌きがハンパなくメチャ強であった。
張震様との一騎打ちはかなり興奮した👍

死体を囮にして待ち伏せの鉄砲に撃たせてからの、二人乗りで馬で駆けながらのボウガン。
追いついた追手の馬を切り倒し、横に並ぶように現れる連れ。
張震様かっこ良すぎな追跡劇グッジョブ👍

修羅 黒衣の反逆【張震チャン・チェン】特集

ぼっち飯~黒猫と共に~

キアヌリーブスにも負けないぼっちぶりと孤独ぶりをご覧あれ💖
ゲス仕事を終えてのワンシーンだが、孤独感丸出しで可愛すぎ👍
この黒猫だが、侵入者がいることを教えてくれたりするかしこクラス。
だが後に銃で撃たれてお亡くなりに😢
どこまでも完膚なきまでに暗い。

前作に引き続き、相変わらずの成り行きに身を任せ状態。
上の方でやってる陰謀には全然迫れず、追われる身になって追い回される。
”なんで、こうなるのかな、、、?”って感じだろう。

本作は「倭刀術」とやらが登場。
多くの江胡ものを見てるが初登場では?
恐らく日本刀の剣術と思われる。
明代は倭寇にかなり苦しめられてたので、戦闘時に”日本刀って便利じゃね?”みたいになって、”だよな~、槍だと船とか狭いとこで戦うの不便だしな!”ってことで伝道師を見つけてお師匠にしたのでは?(想像、裏付けなし)
「倭刀術」の使い手の辛芷蕾シン・ジーレイがお美しく、そしてお強い。
沈煉との初戦「倭刀術」で沈煉の刀を折るとか!
倭刀術最強じゃね?

沈煉は、ゲス仕事に励む中、絵画収集が趣味という、、、
そもそも、そーゆー設定に無理がある。
肉体だけでなく心も豊かな”出来過ぎ君”設定はよくあるが、それが許されるのはプリンス貴公子だけ。
音楽や書画の理解度と裕福さは比例する。
沈煉がどんな育ちかは定かでないが、実は御曹司だった、っていうならアリかも。
まぁ、そこは置いといて。
沈煉お気にの画家”北斎”が楊冪ヤン・ミーで、一目惚れしちゃう。
でも北斎は別の男が好き、という前作同様の横恋慕設定。
気持ちを伝えることも出来ずに撃沈。
↑優しすぎる壁ドンに不整脈ドキっ💕

んもぅ、立ってるだけで素敵すぎ💕
吊り橋を叩き切るシーン。

【天竜八部衆の一つ、阿修羅は帝釈天と死闘を続けた、その戦いの場を”修羅場”と呼ぶ】
っていう冒頭シーンを思い出す。
”ふむふむ、これが修羅場な訳ね、タイトル(修羅 黒衣の反逆)に繋がるのか”
などと思ってたが。
・・・・!?
黒衣じゃなくて青衣じゃん!?

修羅 黒衣の反逆てこが見た感想

ラストで楊冪ヤン・ミー生きてて絵を書いてるが。
沈煉も復帰してるのだから彼女と愛を育めたはずだが、1年後は劉詩詩リウ・シーシーに夢中とは。
命を捧げるほど助けたかったのでは?
好きだったのでは?
僅か1年で心変わりとは
、、、、、。
ぃや、”今を生きる男”なのだと独り納得させる。
で、エンドロールで周一圍ジョウ・イーウェイが出てきて前作「ブレイド・マスター」に繋げる、というオチ。
無理くり過ぎ感が否めない。

「意味もなくただ生きながらえることなど到底受け入れられない」 (by予告編)
予告編で死亡フラグとは!オドロキ!
(ってか前日譚だから死ぬ訳なくね?と、ひとりつっこむ)
これだけを聞くとなんかめっちゃかっこえぇのだが、実のところはそんなかっこえぇ生き方などしておらん。
沈煉は前作ではお金ほしさに取引して結果みんな不幸になったし、本作は任務と情の狭間で迷い結局情を取るという選択。
保身に走り同僚も死に追いやってたし。

最後は、男①結局はただの駒だったと裏切られたり、
男②借りは絶対に返すぜ、だったり、
男③彼女の命は死んでも救う、だったり。
「余計な事を考えず、目の前にあることを、やりたいようにやる」
切ない恋愛時代劇でもないし、爽快な武侠時代劇でもない。
ただただ暗~い歴史フィクション時代劇ではあるが、胸熱であることは間違いない男3人であった。

華流映画

Posted by teco