中国映画『The Soul: 繋がれる魂』(原題・緝魂)映画レビュー:死なないで!【張震チャン・チェン】【林暉閔リン・フイミン】【古斌グビン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2022年12月29日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国映画『The Soul: 繋がれる魂』(原題・緝魂)映画レビュー:死なないで!
を紹介するよ。
 
久しぶりの張震チャン・チェンさまのご登場。
てこがこよなく推しておる殿方である。
女主は張鈞甯チャン・チュンニン。
もうみなさんお馴染みの女優、いろんなとこに出てますね。
彼女が張震さまのお相手になるまでに成長しておったとは、時が経つのは早いと言うかなんというか、、、。
 
ネトフリさんの予告だとゾンビなホラーみたいだったが、ぜんっぜんそんなことないっすから。
安心して見るがいい。
てこは張震さまをじっくりねっちり愛ですぎて、噛み締めすぎて、何度も反芻してたらおよそ半年経ってた。
そろそろブログに書くかって事ですよ。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

The Soul: 繋がれる魂ってどんな映画なん?

黒魔術殺人みたいなのから始まる。
冒頭に書いたようにネトフリさんの予告がゾンビなホラーっぽかったので、まんまそれだと思った。
で、主角の検察官役@梁文超(張震)は末期癌で。
嫁の警察官役@阿爆(張鈞甯)は妊娠初期、しかもようやく授かったぽい、し。
中華な古装ドラマを見続けてるてこは、この黒魔術で癌がきれいさっぱりなくなって、でも悪魔に魅入られるかなんかして人が変わって、魂取り返すために嫁が殉死とか?という華流ドラマ脳で考えてた。
 
、、、、、。
三分の一くらい見たとこで、こりゃ違うな、と気づく。
だって動きがなさすぎる。
しかも、どんどん張震さまが痩せて弱ってく。
これ以上は見せたくないから貼らないが、抗がん剤治療の頭髪のアレとか、全裸でお風呂場で介護されたりとか。
もぅっ、、、むりっ、、、ってくらい。
しかもはなしの肝は黒魔術とかじゃなくて、遺伝子うんぬんのばりばりのサイエンスだった。
そう、この映画は遺伝子で魂は繋がれるか?って話だった。
久々に邦題が的を得ていたと言うことである。
 
時代は2031年という微妙な近未来である。
出来そうな気もする、たしかに。
作中で何度も”RNA修復”という言葉も出てくる。
今まさにコロナワクチンに使われている技術である。
10年後にこれが生体への治療法として成り立ってる可能性はある。
 
ま、でも本筋は肉体が死んでも魂を引き継げるか、ってことだからRNAで癌治療はまた別の話だが。
何が言いたいかと言うと、
「そんな夢みたいなこと〜」じゃなくなってるかもよ、って事である。
 
でもみんなそもそもDNAとかRNAとか知ってる?
さもすごい単語に聞こえるけどDNAとはただのアミノ酸塩基配列のことだよ。
タンパク質ね。
RNAはDNAを作るための翻訳機能だよ。
そう、ぼくら人間はタンパク質で出来ているんだ、念の為。

The Soul: 繋がれる魂 てこ監修”イケメン備忘録”

圧巻の役作り@梁文超【張震チャン・チェン】

ぃやぁ、いったいこの役作りのために何kg減量したのだろうか?
しかも↑はまだまだ序盤で終盤はもっともっと痩せてくる。
喋り方も、段々と覇気がなくなって、最後のボイスレコーダーは声だけで切なくなる。
思わず「死なないで!」と呟くてこである。
残すもののの気持ち、残されるものの気持ち。
すでに究極の状態でさらに嫁の罪を知り。
更なる、悲しさ、辛さ、苦しさ、切なさが彼を覆う。
そして全ての真実を知った時、彼の下した決断は、、、。
1976年10月14日生まれの44歳、178㎝65㎏。
台湾の名優・張国柱チャン・クォチューの次男。
映画「ブエノスアイレス」「百年恋歌」「レッドクリフⅠ・Ⅱ」「項羽と劉邦 鴻門の会」「グランド・マスター」「ブレイド・マスター」「修羅:黒衣の反逆」「雪暴 白頭山の死闘」「椿の庭」「DUNE/デューン 砂の惑星」

こじらせ厨二な男子@王天佑【林暉閔リン・フイミン】

夫がトランスジェンダーと知らず隠れ蓑要因で騙されて結婚し、子供まで産んだが、一生相手にされす孤独に生き、挙句自殺した女の息子。
こう書くと、マジ不幸。
そんな不幸ままんに育てられたボーイはやっぱり不幸。
絵に描いた負の連鎖。
初登場は黒魔術で顔になんやら塗りたくっててわからなかったが、ままんとの回想シーンで素顔が。
ぁ、あーーー!
こりは、あの子では?
ですね、@星空にでてたあの子です。
@星空時は14歳、現在は23歳らしい。
どうやら今、BLドラマでブレイク中のようで@石知田くんとやらと、仲良し画像がたくさん出てくる。
頑張っている模様。

諸悪の根源@王世聰【古斌グビン】

↑画面右である。
実は諸悪の根源はこの人物。
ずーっと、会社を経営し続けたい、なので”脳コピー”作ろうよ、の言い出しっぺである。
さらに
↑女装するトランスジェンダーなので、できれば新しい皮は女がいいな、自分の子供も人工授精で産めるし。
で、実年齢➕20才を演じている。
加えて脳腫瘍も発症し、息も絶え絶え演技まである。
素晴らしい活躍であるのにスチールの一枚も見つからない、なんて雑な扱いであろうか。
なのでてこがリスペクトしときましょう。
1986年9月10日生まれの34歳、178㎝65kg。
「鹿鼎记2014」「我的30定律」「角头2:王者再起」「我们不能是朋友」

The Soul: 繋がれる魂 てこが見た感想

ものすごいジレンマである。
死んでほしくない、という強い思いと、倫理的な思いとのジレンマ。
証拠の改竄は罪だけど、悪者をやっつけるためには嫁が、、、腹に子もいるのに、、、というジレンマ。
など、ジレンマ✖️ジレンマ=すんごいジレンマ、という構図。
 
張震ファンとしては、作中ずーーーーっと弱ってて、かっこよさとか無縁が辛いといえば辛い。
あの刺すようなような視線や、キレッキレのクンフーとか、ギラついたワイルドさが当たり前だが1ミリもない。
なんせ癌患者だから、、、。
しかし、癌が脳に転移して手が震えながらの
「お前は王世聰なのだろう?」や、
末期で朦朧となりながらも法廷に赴き、妻に目でうなずく、あの演技。
惚れ直さずにはいられない。
 
加えて、言わば神の領域である遺伝子うんぬんや命の尊厳など、見終わった後に皆少なからずいろんなことを考え思うだろう、と思われる作品である。
技術的なことは、近未来では可能である確率が高いが。
倫理的にはどうであろうか。
倫理的に考えたらNGでも人道的に考えたらそれは、、、?
と、そこがまさしくジレンマなのである。
さぁ、みなさんはどうであろうか?
 
しつこいようだが、かっこよが1ミリもない張震さまは残念この上ないが、その分神レベルの役作りと演技を堪能させていただいた。
ドラマ(「運命の桃花 〜宸汐縁〜」)では心底がっかりして非常に落ち込み、過去作を何本も見たりしたがなかなか頭の中が更新できず苦しんでいたが。
とりあえずは、この映画で救われた。
 
ま、見てくれ。

華流映画

Posted by teco