韓流ドラマ『悪の花』ドラマレビュー:偽りの愛・隠された人生【イ・ジュンギ】【キム・ジフン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2022年8月22日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、韓流ドラマ『悪の花』ドラマレビュー:偽りの愛・隠された人生
を紹介するよ。
 
イ・ジュンギ登場です。
韓流俳優におけるてこによるランキングでは不動のツートップのうちのひとりである。
 
そのツートップの彼が「無法弁護士~最高のパートナー」以来、2年ぶりの主演ドラマである。
サブスク出た瞬間に見ましたよ。
これがまた見応えがあって、一度じゃ消化しきれない。
で、うろうろと2巡したりなんかしてたら、他の韓ドラ(哲仁王后)などのレビューが先になってしまったという。
なのでレビューのためにもう1巡しての晴れてのレビューなので心して読むがいい。
 
偉大なるイ・ジュンギのことはあとでねっちり語るとして。
ヒロイン役のムン・チェウォンであるが。
・・・
正直驚いた。
てこが中華な古装ドラマでイケメン備忘録を量産している間にこんなに進化しているとは思わなんだ。
はじめは、パートナーが泥棒でも気づかない”見ーつめるキャッツアイ♪”な鈍感な天然かと思いきや。
愛と正義感あふれる胸熱女子だった。
 
そして子役マジックである。
中華な古装の子役は可愛いか可愛く無いかの2択である。(しかし演技はうまい)
しかし韓流におけるそれは”微妙”なところをついてくる。
可愛すぎず、ブサイクほどではなく、しかし演技はすこぶる上等である。
そして、微妙に親に似てなくもないかな?ラインをついてくる。
この子役を決定的な場面に使いなし崩しに収めるのではなく、あくまでエッセンスとして使う。
子を通じて、見る側がいろんなことを想像し妄想できるマジック効果である。
 
彼女のあどけない
「でぇ〜ぃ」(はぁーぃ)
がたまらなくツボだったてこである。
 
ちなみにどこで見たかというと、これまたRakutenVikiである。
もしかしたらこれもVikipassないとだめなやつかもしれん。
ビール1杯くらいの値段なので皆も見るがいい。
U-NEXTは1話無料とかであとは課金だった気がするのでVikiのが断然お得だね。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

悪の花ってどんなドラマなん?

冒頭、プールに沈められて息も絶え絶えなジュンギ。
そのプールに女が入ってきて口移しで空気を送り
「だいじょぶ、わたしが助けてあげる」
から物語は始まる。
 
で、次が熱烈なキス(↑画像)で時間を忘れ、職場に遅刻するかも〜ってシーンである。
 
冒頭のジュンギと熱烈キッス中のジュンギがイメイジとして=(イコール)にならない。
プールジュンギはハードボイルドジュンギ。
↑キッスジュンギは甘々ロマンチックジュンギ。
 
何やら秘密がありそうだ。
 
ぱぱが連続殺人のサイコパス殺人犯。
自身も殺人容疑で指名手配中。
死んだぱぱが見えるし、自分もサイコパスなんじゃ無いかと日々悶々としている。
という絵に描いたような悲劇のヒロイン設定。
 
何らかの理由で別人になりすまし、偽りの人生堪能中。
嫁だけじゃなく、驚いたことに娘までおった。
裏の顔があるのか?
この満点ぱぱとは逆の冷酷な殺人鬼なのか?
韓流なレディントンなのか?(ブラックリスト)
 
などと思って見てるのだが、早々に違うことに気づく。
だってレディントンにしてはポンコツすぎる。
冷酷でも無いし、狼狽えすぎる。
 
OPのあとに2〜3分の過去編を入れちょこっとだけ過去の出来事を視聴者に教えてくれるのだが。
そーゆーのをつなぎ合わせると、ジュンギがいかに他人との関わりを避けて暮らしていたかがわかるし。
嫁になる女がどんなふうにしてジュンギを落としたのかがわかる。
 
彼は非常にナイーヴでそして誠実な人間で、レディントンどころか愛に飢えた孤独な弱者であることがわかってくる。
彼は、このなりすましの人生を全うしたかったのだ。
ト・ヒョンスではなくペク・ヒソンとして一生生きて行きたかったのである。
 
ところが、因果はめぐり。
ぱぱの犯した事件がジュンギの周りで盛り上がり始めるのである。
たまたまの模倣犯から、本物の模倣犯まで。
なりすまそうと思ってるのに、状況がそれを許してくれないのである。
 
で、天然な鈍感女だとばかり思ってた嫁が意外にも頭が良くて驚く。
おそらく見てる人はほぼみんなジュンギ応援団になってるはずなので
(辛い過去編で、気の毒だしほんとはいい人だって視聴者は知ってるから)
ジュンギの身元がバレそうになるのをヤキモキして見てたはずである。
でも反面、視聴者は知っている。
結局のところ身バレもするし、ぱぱ事件も村長殺人事件も全部行き着くところまで行く、という事を。
ただそれが、どんな状況でどんな時なのか、は全て予想が外れた。
 
あぁ、嫁が怪しんでるな、とかも思うのだが。
だいじょぶ、ジュンギ、まだ行ける、などとも思える。
それなのに
「バレてたんかーーーーぃ」
なのである。
 
ほんとにこのドラマ、こーゆー仕掛けが多くて。
「ぇ、まじか・・・」
みたいなのが多かった。
こんなに韓流・華流ドラマを見続けているてこなのに。
こんなにも予想を裏切られるとは。
なのでこのドラマは何一つセオリー通りな展開はない。
よくある、愛する人間が拉致されるようなことも起こらない。
 
わりと早い段階で嫁には身元がバレるのだが、そっからの嫁がすごい。
ってかあんな事件のあとも嫁を騙せると思ってたジュンギも相当なポンコツだが。
すぐに
「なんで?」
ってならない嫁がすごい。
”教えてくれないなら自分で調べる”って発想がグレイト。
褒めたい。
そしてすごい自信。
自分に対する自分の自信がすごくて尊敬する。
こんな自信満々で生きれる人っている?ってレベル。
 
ジュンギの姉が勇足でやばいことしそうになった時も。
遠回しではあるが
「よけいなことすな」
ってはっきりと言った後
「私って性格悪いでしょ?」
って何?
今度からてこも使おう、このセリフ。
開き直りとは違う、何か。
ひどいこと言われてるのに
「気持ちのいい人」
と勘違いさせ爽快感までも生ずる、何か。
 
この嫁の凄さは止まるところを知らず、ラストまで加速する。
「俺は殺ってない
信じてくれなかった」
って恨言をジュンギが言った時も
「はぁ?もしかして私のこと責めてるの?」
である。
すごい、まじで。
主人公はジュンギだが、裏ボスは間違いなくこの嫁である。
 
次々とてこの予想を裏切るのは展開の複雑さである。
・ぱぱ事件
・村長事件
・嫁が解決した子供階段事件
・模倣犯の嫁行方不明事件
・なりすまし
・人身売買
・家政婦事件
これを相関図なんかで説明したらとても複雑であることがわかるだろうが。
そんなことはしないから、ドラマを見るのが一番だ。
 
院長と警察トップの忖度もぶっ込んでくるし。
さらには、ちょこちょこジュンギ姉と同級生の話なんかもぶっ込んでくる。
忘れた頃にボイスレコーダーなんかも
「忘れてませんよー」
ってぶっ込んでくるし。
 
クライマックスの肝は
新旧ペク・ヒソン対決である。

悪の花てこ監修”イケメン備忘録”

愛がたっぷりな男子@ト・ヒョンス/ペク・ヒソン【イ・ジュンギ】

↑はト・ヒョンスがペク・ヒソンになりすまして少し経った頃。
嫁から猛アタックされて心が揺らいで嫁に落ちそうになってるところである。
 
ちーこ(小学生)の頃から心療内科に通わされてたし。
ぱぱもサイコパス殺人鬼だし。
死んだぱぱも見えるし。
自分も頭のネジが幾分緩んでるし、サイコパスなんだろうし、感情なんて理解できない。
と思い込んでる男子である。
 
このCPは言わば奇跡のCPで凹凸がぴったりハマるゴールデンCPなのである。
普通の男だったらこの嫁は
「ムリだ」
ってなるはず。
普通の女だったらト・ヒョンスは
「ムリだ」
ってなるはず。
要するにお互いが普通じゃないがために上手くいったというレアケースである。
 
ジュンギはこのドラマのオファーが来た時、自分には荷が重いと一度断ったそうだが。
↑ハードボイルドなサイコパスなト・ヒョンス
↑恐ろしいほど優しくてにこやかなペク・ヒソン
との見事な演じ分けを見せてくれたし。
身バレしてからは、おいおいと泣き崩れるト・ヒョンスも涙を呼ぶ。
 
さらに、クライマックスの新旧ペク・ヒソン対決の覚醒サイコパス降臨は鳥肌ものであったし。
そこに行き着くまでの、ト・ヒョンスの心の動きがよくわかる神演技だったと思う。
やはり出来る男なのだジュンギは。
 
ギリのところで颯爽と駆けつけるヒーロー感は1ミリもないのだが。
ヒーローどころか逆にしくしくおいおい泣いちゃうのだが。
サイコパス殺人鬼になりそう、になっちゃうのだが。
”危険な男”のゾクゾク感よりは、そうならないで〜っていう懇願のが強かったのだが。
 
笑顔の下の冷たい目、
冷たい目に隠された熱い想い、
思い込みとは裏腹な優しい口付け・・・
全てがステキです♡
1982年4月17日生まれの39歳、178㎝、63kg。
 
「麗 」(れい) ワン・ソ(4皇子)役
「無法弁護士 」ボン・サンピル (弁護士)役
「イルジメ」 (一枝梅) ヨン⇒イ・ギョム(本名)⇒イルジメ(義賊)役
「アラン使道伝」 (サトデン) キム・ ウノ(使道・サト)役
「夜を歩く士 」(ソンビ) キム・ソンヨル(ヴァンパイア)役
「クリミナル・マインド 」キム・ヒョンジュン(NCI要員)役
 「犬とオオカミの時間」 イ・スヒョン (ケイ・ポログ)役

イケメンすぎる殺人鬼な男子@旧ペク・ヒソン【キム・ジフン】

本物のペク・ヒソン【キム・ジフン】である。
本物は正真正銘のサイコパスで諸悪の根源である。
15年間寝たきりなのにイケメンだし上半身もマッスルなのはスルーしてあげようね。
だってこんなにもイケメン。
金髪も嫌味なく見れるし、なんといっても長髪がぇえ。
さらには爪を噛む♡
何とも言えぬ痛々しさ♡
彼は若く見えるけどジュンギと同い年の39歳。
もう古参風ふかしていいくらいのベテランである。
ちょっと驚くのがパク・シネの隣に住んでた一途君だから暇な方は検索するがいい(となりの〜)
随分とイメイジが変わって、別人かと見間違うけど。
 
目覚めたばかりの頃はブルブル震えて子犬感出してたのに。
まさかのサイコパス。
 
本ドラマではクライマックスが実に良かった。
「殺せよ〜〜」
って言いながら、ジュンギのマジモードが怖くって怖くって。
ジリジリと後ずさる(あくまで感覚)感じが上手かったし、ゲスさが出てて佳き。

悪の花てこが見た感想

クライマックスだと思ってた新旧ペク・ヒソン対決は15話である。
ぇ!?
じゃぁ、残りの1話は?って話である。
・・・
実は、ずっと自信満々でぶいぶい言わせてた嫁だが。
とうとう報いが来る時が来ました。
ぃや、報いではないが(念の為)
 
この最終話が製作陣の1番の主題なのではないだろうか。
ぱぱの事件も。
村長の事件も。
詰まるところ真実とはひとつしかなく、その真実は動かしようがない事柄である。
しかしその動かしようのない事柄の周りは実に不確かなもので溢れかえっている。
その最たるものこそ人間の感情である。
真実がそこにありながら。
その時々の人間の感情で真実は歪められも出来るし、その逆もありきである。
 
自分の15年がなぜかぽっかり空白に、いや透明になった時。
しかし、透明な中に何かが存在していることに気付く。
それはきっと自分にとって幸せな何かだったに違いない。
そう無意識に感じ取れる類の感覚だ。
”手放せない”
その執着こそが彼の心の真実かもしれない。
 
わかるようでわからない、わからないようでわかる、それがてこブログであるわけだが。
この残り1話は先入観なしで見ていただきたいのでバラすわけにはいかないのである。
なのでこれが精一杯のレビューである。
 
ただ一つ、わりと評判の良かった@キム・ムジン記者(中の人ソ・ヒョヌ)だが。
てこはこの男は嫌いだった。
いろいろとあるだろうが嫌いだった。
姉が
「なんでいつも大事なところで卑怯なの?」
まさしくそれっ!ってなる。
 
事件は全部解決。
ぱぱも濡れ衣でサイコパスじゃなかったし。
自殺じゃなかったし。
身分も新たに再出発!
みんな幸せ、ハッピー♡
なドラマになると思ってたが、そんな予想も外れ。
最後まで驚かせてくれるドラマであった。