中国映画『熱烈』(原題:热烈)映画レビュー:ブレイキンバトル・TEAM惊叹号、感動の”!”しゃおちー(小七)も居るんだぜ【黄渤ホアン・ボー】【王一博ワン・イーボー】【蒋龍/蒋龙ジャン・ロン】【卡斯柏Casper、キャスパー】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

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今日は、中国映画『熱烈』(原題:热烈)映画レビュー:ブレイキンバトル・TEAM惊叹号、感動の”!”しゃおちー(小七)も居るんだぜ
を紹介するよ。
 
【基本情報】
 
監督:大鵬
脚本:蘇彪、大鵬
P:陳祉希(総制片人)
主演:黄渤 、王一博 、劉敏濤 、岳雲鵬 、小沈陽
本土上映:2023年7月28日〜
日本上映:2024年9月6日〜
124分
 
ぃやぁ…お久しぶりですぅ…
ちょっと嘘つくと一年近く更新してないんだぜ。
てこは元気だ念の為。
 
秋は毎年中国映画祭的なのがあるんだが、今日レビューする『熱烈』は去年のエントリー作品だ。
およそ1年後の2024/9月からとーほーシネマズさんで上映されているのだ。
もう10月だし、1日何度かあった上映も9月下旬からは1日1回、これは打ち切りもありえるか?と危惧し、ようよう重い腰を上げて行ってきた。
しかし、てこがみた10/2は朝いち9:05開演というバッドな時間帯である。
とーほーシネマズさんでの映画の楽しみは、テイストたくさんのポップコーンなのだが、
朝いちなので食べる気が起きない悲しみ。
しかもその後おちごと(お仕事)なので昼麦ジュースをキメることもできない、ダブルの悲しみ。
 
劇場に入ってみると…
ちっさいし、水曜なんとかデーなのに観客は20人ほどだろうか。
まぁこんなもんなんだよ、ほんとに、実際のところはね。
などと思いつつ鑑賞開始だぜ。
 
ってな感じで始めるよ。
最後までよろしく!

熱烈ってどんな映画なん?

ブレイキンさいこー!
ニキ(※アニキのこと、黄渤ホアン・ボー)おむつーーー!!
いぼ(王一博ワン・イーボー)かっけーーーーー!!!
ケビン(卡斯柏Casper、キャスパー)も負けてねぇぞーーーーーー!
 
という青春スポコンアイドル(たまにギャグ)映画だ。
 
青春スポコン枠が3割、これは主にチーム惊叹号の面々の事情だったり、
ニキのまだ終わってない青春だったり、
いぼの生家事情だったり、
いぼの♡な女子との出会いだったり、で。
この女子(宋祖児)は九州縹緲録(九州缥缈录)の@ゆうらんじゃないだろうか。
 
因みに、チームの名前である惊叹号は翻訳すると感嘆符「!びっくりマーク」である。
チーム感嘆符(かんたんふ)って日本語だとわりとひびきダサいよねぇw
中国語だとJīngtànhàoジンへンハオっすね。
 
アイドル枠が3割、これはもちろん言わずもがなないぼの活躍、で。
まぁ、いぼは隙のない男子なんでね。
もう死角のない容赦ないかっけー感で納得せざるを得ない。
 
家族の借金返済の為バイト三昧の日々だが決してくさらず、ままや叔父にも礼を尽くす。
ついでにバイト先の先輩のプライドも傷つけない配慮。
ちみ(君)は代役、本番はNGよ、なんて言われたってぼきはへいきさ、だって頑張れば必ず希望がそこにあるのさ、なんて健気さも配備。
ブレイキンは、正直てこはそこいらへんは詳しくないけど、ふつーにすごい、まじで。
青春スポコンアイドル(たまにギャグ)映画だけど、ここまでオールマイティーにしかも高クオリティで表現できるいぼはすごいんじゃないかな、と思う。
 
いぼの古装劇はわりとレビューしてるはず。
ちんじょれなんて五本くらい書いてるし、ほかもあるんだぜ。
風起洛陽(风起洛阳)』も何本か書いてる。
有翡(有匪)』なんてまさかのヒロイン枠がいぼ、っていう画期的な古装劇なんだ。
興味のある人は読むがいい。
ギャグ枠が4割ほどを占めている。
中華沼人(ぬまんちゅ)には必須である「後宮甄嬛伝(宮廷の諍い女2011)」が度々登場し、ニキに天啓を与えてくれたりする。
ギャグ枠を担当してるのは主にニキ黄渤ホアン・ボーとてこがこの上なく推しているしゃおちーこと蒋龍/蒋龙ジャン・ロンの二人だ。
 
ニキは、もうね、串肉屋でテーブル叩いて泣きながら演説し、ビール一気飲みできないで吹いて、また泣くんすよ。
こん時、じつはいぼもそりゃぁそりゃぁ美しくも辛い悲しみの涙を流すのだが。
ニキの荒ぶりでいぼのきらきらが上書きされてしまう、というとんでもない事態が起こる。
言わずと知れた大古参なんで、すごいのよ、存在感がパネぇ。
でもまぁ絵面がひどい(それも含めて愛しいニキ)。
かっけー事も言うには言うけどおむつだしw
もう愛しさ10000%ですよみなさん。
 
去年2023の上海国際映画祭エントリー作品の『封神~嵐のキングダム(原題・封神第一部:朝歌风云)』にも出演してた。
流れ的に第二部にも出演してるはず。
そしていとしのしゃおちー(小七) 【蒋龍/蒋龙ジャン・ロン】だ。
ケビンに嫌がらせされたあとにスポンサーになってくれた大喜家電の社員設定。
相変わらずモブだけど主役も張れるモブなんで、そこんとこよろしく(注:『虎鶴妖師録(原題・虎鹤妖师录)』参照のこと、ほかもたくさんレビューしてるんで検索して読むがいい)
ほんっとにかわいいったらありゃしない。
チームメイトじゃないとこがまたいいのよ。
打ち上げにもちゃっかり参加してるし、モブの心得ってもんがわかってるニクい男子である。
 
ほんとにさぁ、主役たちが輝けるのって、こういった体を張ってくれるモブたちがあってこそだ。
しゃおちーは怒ってるルックと悲しみルックと男前ルックが同居してる非常に珍しいタイプのルックをお持ちだ。
この珍しルックの各パーツを適材適所でデフォルメする事で、出番はわずかでも人様の記憶に残る存在感を醸し出すことができるのである。
結果、”ぁ、だれだっけ、見たことある”
”あー、〇〇じゃね?”
”えー、違くね、〇〇の〇〇だよ”
”そう?ぃや、〇〇だってー”(注:どっちにも出演してる)
みたいな事が日常茶飯事となる。
しかし、しつこいようだが主役も張れるモブなんで。
しかもかっけーーーーーんで、そこんとこよろしく。
 
そして忘れちゃいけないのがケビンこと【卡斯柏Casper、キャスパー】
てこブログお初の男子。
ブロンドぼーずのcoolさにノックダウン。
さらにはキレッキレのブレイキンにくるくるくるの超高速ヘッドスピンに、
”ぇ?そんなんまわってへいき?だいじょぶなん?”
って心配しちゃう現象が起きちゃうほどcuteな男子である。
まぁいろいろと拗らせてるおぼっちゃまんなのだが、ブレイキンの実力は申し分ない、という設定。
 
うさぎがラジコンで遊んでる間に亀が追いついて抜かしちゃった、という古式ゆかしいお話のうさぎ役。
最終決戦はたいまん勝負。
嫌いが一周したら好きに転じてしまうのはよくある事。
恥じることはないんだぜ、ケビン。
思わす”いぼ”って指名しちゃったとこなんて、てこはのけぞっちまったぜ、まったく。
 
韓国のボーイズグループで活動してたようだが7〜8年前に脱退し中国で活動中の模様。
いずれ来るだろう熱いNewカマーだ。

熱烈てこがみた感想

一言で言うと監督さんが優秀って事だろうか。
 
いぼの設定はわりと地味で、スポコン特有の超ポテ(高度ポテンシャルもち)でもない。
才能も実力も背景もケビンの方が優秀だ。
くずなケビンが心豊かな人間に成長するストーリーの方が作り手としては簡単だろう。
しかし敢えて特性の少ない方を軸に起き、
”ぇ、なんていい子なの”と所々で思わせ(叔父さんの足をやさしそうにていねいに洗うのよ)、背景の事情(チームメイトのあれこれ、生家事情)やコーチであるニキの葛藤、そしてニキの終わりなき夢の果てなんかを肉付けしてくと、きらきらした主役像が浮き上がってくるという寸法。
そしてなんといっても、命題であるブレイキン。
70年代にぬーよーく(ニューヨーク)あたりの貧困層のギャングが、暴力じゃなく踊りと音楽で対決したのが由来らしいブレイキン。
このブレイキンの出来が良くなきゃ元も子もない訳だが。
クライマックスには、てこのからだもリズムを刻むーーー、ってな感じになったのでもちろん合格だろう。
 
この監督さんは、俳優でもありミュージシャンでもある。
春節興行の御大(梁朝偉トニー・レオン)といぼの『無名(无名)』にも出演してたね。
1982生まれの42歳、これからも大活躍するであろう男子である。
 
ともあれ、なんだかんだて観れてよかった。
最後の見せ場、ニキ直伝の大技は、思ってたんと違った
ニキがヘルメットを投げて、それにいぼの頭がすっぽり入ってヘッドスピン!かと思ってたのに。
思わず大爆笑したくて(実際少し声出して笑った)たまらなかったが、同じ列で鑑賞してたマダムは、わりと早い段階から鼻をぐずぐずしてて、おそらく泣いてたんだろうと思う。
最後の方はもう大号泣みたくなってたので、笑ったら申し訳ないな、と思い、爆笑を堪えたてこなのだった。
 
 
さて今年2024もはや10月。
今年のとーほーシネマズさんは”台湾映像週間”を開催するらしい。(10/17〜)
熱い台湾エンタメを是非感じて欲しい。
 

華流映画

Posted by teco