中国ドラマ『九華の剣 ~Love&Destiny~』(原題・太古神王)ドラマレビュー:妖剣ヒーロー爆誕?【盛一倫/盛一伦ション・イールン】【向佐ジャッキー・ハン】【陳孟奇/陈孟奇チェン・メンキ】キャスト情報・感想※ネタバレあり
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今日は、中国ドラマ『太古神王』ドラマレビュー:妖剣ヒーロー爆誕?
を紹介するよ。
2020年8月播出のドラマだが、制作は2017年。
3年も壺漬けされてた間に、世の中の技術はどんどん進歩してしまって浦島太郎と化した。(極訳)
などという記事を目にしたことがある。
衣装やセット、CG技術が今見たら古いということなのであろう。
しかし、主角は【盛一伦ション・イールン】である。
@太子妃や@将军在上(花将)で根強い人気の明星である。
@太子妃は未だレビューをかいておらんし、@将军在上では彼の存在をスルーしてしまったので。
お詫びの気持ちも込めて視聴開始。
・・・
なんだかぜっんぜんへーき。
なぜなら、ついこないだ「玄門大師(玄门大师)」(2016制作)見たばっかりだからっ。
古さなんてこれっぽちも感じない。
慣れって怖いね。
で、確信したのは2016〜2017当時は女子のメイクは壊滅的な白塗りだった、という事だ。
@玄门でも散々にキャ○嬢だ、なんだと荒ぶったが。
本作も、女主(王子文)はまだ許せる範囲だが、ウザめの女はこぞって白塗りにクレオパトラアイラインである。
でも、だいじょぶ。
てこはもう@玄门抗体があるので、免疫力で乗り切った。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
太古神王ってどんなドラマなん?
背景となる事情は。
500年前に、太古妖剣が剣霊である姫凰の犠牲により封印される。
妖剣の禍を取り払えるのは、帝蒼の力を持つ星魂石を宿せる者である。
ってのが背景。
で、主人公の@秦问天(盛一伦)はチャクラが流れるチャクラ道が詰まってる絶道者で。
なのでどんだけ修練しても武芸者になれないという人種。
@将夜の寧缺もそんな感じだったよね。
「残念だな、才能はあるのに・・・絶道者か・・・」
〜からの、どんどんいろんなちぇんぺい(先輩)に出会って、強くなっていくんかー、
などと思ったらおおまつがい(大間違い)。
なんと1集で崖落ち。
〜からの謎の老人出現〜からのいきなりスターストーン降臨、という驚き展開。
序盤、プロローグで星魂石継承者確定、である。
棚ぼた式にスターストーンもらっちゃって、みんながぎゃふんと言って崇める構図。
なんだかなぁ・・・
この”なんだかなぁ・・・”は最後まで続く。
強くてかっこぇえはずなのに、なぜかあんましかっこよく見えない悲しみが全編を通して漂っている。
敗因を考察してみた。
まず、ヒーローに必ずあるべき
「おれはぜってぇ火影になるってばよ」
とか
「ONE PIECEは必ずある」
とかいう目標が@秦问天にはない。
戦う理由がない、という問題。
スターストーン吸収した時も、たいして感激したわけでもないし、困惑した風もなし。
「ぇ、そうなん、オレなん?」
って感じで、
「へぇ〜〜〜、こんなこともできるんだ、えへっ」
みたいな風だった。
本来なら、過酷な宿命が待ち受けてるわけだから死ぬほど精進しなきゃ、って時もほんわか学園ライフを楽しむアホムーブ(注:対義語はイケメンムーブ)である。
終盤に、妖剣を制御しなきゃ好きな女を助けられない、って言って頑張るんだけど。
理由・・・
薄い、薄っぺらい、実に。
NARUTOとサスケの”螺旋丸VS千鳥”
ヒーローはこんな風に胸熱じゃなきゃいけない。
ヒーローものに女は不要、これ鉄則、覚えておくがいい。
第2に、モテすぎで萎える。
NARUTOも女にはモテないし、ルフィーも浮いた噂ひとつない(ハンコックがいたな、そいえば・・・)
それなのに@秦问天には↓これがついてまわる。
ポスト曼陀ねえさん(独鈷伽羅参照のこと)と謳われる汤晶媚である。
女主より目立つとかだめでしょ。
存在がヴィランという、彼女にとっては不名誉な話ではあるが。
そして、その妹役が↓
このクレオパトラ姉妹への対応が悪すぎた。
@夜華(三生三世十里桃花参照のこと)があそこまで淑女たちに支持された理由の一つは@素錦への塩対応である。
それに比べて@秦问天の態度のはっきりしない事、この上なく。
もっとはっきり断れよ
「お前キライ」って。
出た。
「君は妹みたいなものだ」
これダメ。
もれなく見てる者をイラつかせたに違いない。
第3に、@秦问天という人間の描写がなさすぎる。
為人(ひととなり)がほぼ描写なしという怠慢さを嘆きたい。
男③の闇堕ちキャラの方が丹念に描かれてる不思議。
NARUTOは九尾の化け物って言われて、親もなくカップ麺食べて生きてきた。
サスケはちーこ命の時に一家惨殺、犯人は実の兄という苦しみの中で育ってきた。
シャンクスの腕もげたのルフィーのせいだし、エースも助けられなかった。
だからこそのカモン火影。
だからこそのカモン力。
だからこそのカモンワンピース。
まぁ、ここまでとは言わんが、ある程度は人間描写があって然り。
成り行きで修行し、暇さえあれば
”ぼーーーーっ”と好きな女とのきらきらシーンを思い出すとかばっかりではなく。
「オレは・・・オレは・・・・っく(涙)」
みたいな背景がないといけない。
で、”なんか、いいよね・・・@秦问天って”みたいに感じられないとダメなのである。
敗因は大体がこんな感じ。
決して盛一伦がへぼい訳ではない。
あくまで脚本がへぼかったということだ。(失礼・ぺこり)
ストリートか全然説明できてなくてすんません。
わかるようでわからない、わからないようでわかる、それがてこブログ。
太古神王てこ監修”イケメン備忘録”
次回に期待したい男子@秦问天【盛一伦ション・イールン】
ぃやぁ、決して悪いわけじゃなかった盛一伦。
かっこいいはかっこいい。
何がいいかって、それは↓
このもみあげね。
ツーブロ仕様で、もみあげ部分は自前なのである。
古装で額とかうなじとかもみあげとかが、ズラの関係でなんとなく残念な仕上がりになってしまうのはよくあることだが。
今回は、その”不自然なもみあげ”が自前なので非常にナチュラルで見た目もかっこぇえ。
もともと顔面偏差値は高い上に自然なヘアスタイルのおかげで、他の古装イケメン達よりもかなりイケメン度は高い。
だからこそ悔やまれる↓
”魔モード”の特殊メイク。
コレ特殊メイクでもなんでもなくね?
シールみたいなの貼ってるだけの気がする。
メラメラ燃える妖剣をずるずる引きずって歩く姿はかっこよかったから尚のこと残念である。
与えられたキャラクターを精一杯演じてはいたし、アクションもそれなりにこなしてはいた。
しかし、深みのある演技力を求められるキャラでもないので、不完全燃焼と感じざるを得ない。
せめて、せめてキレッキレの殺陣などが見れて、ワイヤーアクションを華麗にこなす一伦をみたかったなぁ、と思う。
1992年9月23日生まれの29歳、180㎝、67kg。
「太子妃升职记」「漂亮的李慧珍」「将军在上(花と将軍)」「燕云台」
@燕云台はようやく登場ってなったらシュワってて(注・シュワる:しばらくぶりにみたらムッキムキになってる事の意)驚いた。(記事は気長に・・・)
皇太子の衣装がダサい男子@羿无为【向佐ジャッキー・ハン】
皇太子なんだけど、皇帝は毒を盛られて昏睡中。
昏睡してる間に、皇帝の弟が摂政王となり権力を掌握、いずれは皇帝に、と虎視眈々中。
皇太子は身の危険を感じて九華門に逃げて来る、って初期設定。
少年設定とか、学生設定とか色々と無理があるが。
一番ムリっ、な案件は皇太子スタイルがダサい、事である。
金色のコスチュームがダサいのと、乗っけてる冠も無駄に長い。
気になるのは、なんだか髪の毛の結が緩いのか若干だらしなく見える事。
ほかはもっとピチッと結われてるのだが。
もみあげとかひたいとかみると・・・もしや地毛?
それと、顔色が不自然に黒い。
古装は、男も白塗りが基本のところ、こうも黒いと逆に新鮮ではあるが。
役どころは、九華門で一緒に学ぶうちに一伦と親友になり。
門派の仲間みんなで皇帝弟をやっつけて帝位に就く。
っていうまぁ、可もなし不可もなしな役どころである。
そして、一伦の姉との恋物語もある。(いらないけど)
馴れ初めだけは何度も見せられたからわかるけど、恋の育みパートはスルーなので。
見てる方は正直置いてけぼり。
なので、姉が他の男に持ってかれそうになってヤキモキしてても、見てる方はヤキモキしない。
1984年7月20日生まれの37歳、178㎝。
見事な肌肉マンの彼だが。
彼はどうやら中華なスタースクール?の会長の長男という、リアルでもプリンスの模様。
イギリスあたりで勉強して、香港あたりでモデルをやって。
今は中華な俳優をしており、主に映画の出演が多いようだ。
「封神传奇之雷震子」「澳门风云3」「我的拳王男友」
宦官な男子@叶无缺【陈孟奇チェン・メンキ】
ぃやぁ、良かったですね、彼。
エリートだったのに、ぽっと出の@秦问天に全部持ってかれちまって。
しかも絶道者でノーマークだった男が、まさかのスターストーン継承者とか。
頭にきて当然ですよ。
しかもこっそり好きだった@莫倾城(王子文)とのラヴラヴを見せつけられて。
しかも娶る予定の女(クレオパトラ姉)も@秦问天をぐじぐじ思ってて、自分を裏切るし。
黒化して当然ですね。
堕ちっぷりが素晴らしく、しかしクズすぎでクレオパトラ姉を手籠にしてしまうのはひどいかな。
でも、クレオパトラ姉に宦官にされてしまうというカルマである。
ずっとつまらない脚本だったのだが、この流れは少し期待してしまった。
そんな自分を叱りたい。
宦官パワーはさぞやすごかろうぞ、と期待したが
↑まず衣装が変わった。
ヘアースタイルも変わった。
そして、子供ができたとわかったら”いいパパ”になろうとしてる。
本来ならば、ヴィランの散り際とは、善に無惨に玉砕する事なのであるが。
こんな退場劇はザマァ、にもならないし、あっぱれとも言えない。
せめてヒーローと戦って逝かせてやってくれ。
1991年7月8日生まれの30歳、183㎝、75kg。
中央戏剧学院表演系卒業。
記憶に新しいのは「绅探」(記事は気長に・・・)
あとは@徐正溪の「凤弈」にも出てた気がする(たぶん)
太古神王てこが見た感想
ラストは妖剣VS问天。
つまりラスボスは妖剣という斬新さではあったが。
@あすらも自分の剣の邪悪さと戦って魔神ブゥコントロールを覚えたが(九州缥缈录参照のこと)
本作はどうだったかというと、剣と共に死のうとした问天だったが。
剣霊である愛する倾城が割って入って犠牲殉死。
でも葉っぱバード(CG獣)が
「だいじょぶ、〜したらいずれ生き返るよ〜」
って事でみな待機。
全ては丸く収まるハピエン。
しかし、話のテンポが悪すぎる。
長いの、悪戯に。
例えば、秦家の危機、養父と祖母が牢屋に入れられた時も
「助けなきゃ」
になるまでが非常に長い。
クレオパトラ姉妹の事情とか、他の門派の事情とか、他のラヴラインとか。
ある程度は必要だとは思うが、本筋となんら関係のない話はご免である。
その尺を、少しでも主人公CPの人間描写をしてくれたならもっと厚みが出たであろうに。
終盤にわかるのだが、主人公はどうやら古代の人間で500年かけて転生みたいなもんでやってきたらしいし。(だから孤児なのだ)
女主人公も500年前の胎児が500年かけて生まれてきたようだ。
要するに出会うべくして出会った因縁の宿命を持つ2人なのだ。
そんな過酷な宿命を持つ2人は、のほほんと恋ライフなど送ってはいけないし、宿命に抗う努力をせんといかん。
そこまでは期待せずとも、華麗でキレッキレのアクションシーンを見せてもらえれば、それなりに納得したかもしれないが。
まぁ、こんあこともあろうて。
次回作に期待したい。