中国ドラマ『明蘭~才媛の春~』(原題・知否知否応是緑肥紅瘦/知否知否应是绿肥红瘦)ドラマレビュー:中華な”おしん”@锦心似玉と比べてみようか?【馮紹峰/冯绍峰ウィリアム・フォン】【朱一龍/朱一龙チュー・イーロン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2022年12月6日

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今日は、中国ドラマ『明蘭~才媛の春~』(原題・知否知否应是绿肥红瘦)ドラマレビュー:中華な”おしん”@锦心似玉と比べてみようか?
を紹介するよ。
 
本土中華でも非常に高い評価で、早々に日本上陸。
2019・秋あたりからBSあたりで放送され「中華版おしん」と人気上昇。
でも全73集は長いし、”昼ドラもの”だろうし、と手を出さずにいたのだが。
つい先日レビューした「恋心は玉の如き」(原題・錦心似玉/锦心似玉)が思いのほかおもろかったので、比較対象もいいかと思い視聴開始とあいなった。
 
ところで主角のお二人はリアルでもメオトであったわけだが。
2019の日本初放送時には、ちーこ命も誕生し、見るものは「メオトだから息がぴったり」などとみれたのであろうが。
てこが見た今現在は、およそ2年半の結婚生活にピリオドを打ったあとなのでいろいろと感慨深い。
「こんときはお互いが”好き”のチョモランマ時代だったんだなぁ、、、」って感じっすね。
 
邦題はイイと思いますヨ。
明蘭奮闘記ですからね、わかりやすくてイイ。
ここで少し原題の説明をしとこうか?
ぇ、いらない?
ぃやぃや、そう言わず。
説明させてください(お願い)
 
原題の「知否知否应是绿肥红瘦」は李清照の詩「如夢令·昨夜雨疏風驟」から抜粋した一節である。
李清照とは、宋代で「千古にして第一の才女」といわれた女流詞人である。
昨夜雨疏风骤,
浓睡不消残酒。
试问卷帘人,
却道海棠依旧。
知否?
知否?
应是绿肥红瘦。
で、これの訳文がこれ↓
昨夜雨虽然下得稀疏,
风却刮得急猛,
沉沉的酣睡却不能把残存的酒力全部消尽。
问那正在卷帘的侍女:庭园里海棠花现在怎么样了?
她说海棠花依然和昨天一样。
你可知道,
你可知道,
这个时节应该是绿叶繁茂,红花凋零了
で、それを日本語に訳すと↓
 
昨夜、雨は少しだけだったが、風が急に吹き出した。
深く寝たが二日酔いだ。
カーテンを開けている使用人に聞いたら、
「海棠の花は相変わらずですよ」と答えられた。
知っているか?
知っているか?
緑が太って(葉っぱがいっぱいで)赤が痩せた(花が散った)はずだよ。
 
わかるようでわからない、が。
要は、葉桜(はざくら)的な意味合いで、いつの間にか新緑が鮮やかな季節に変わったよ、って意味だと思う。
と調べるもタイトルとドラマの内容が合わない気がするが。
最後までドラマを見るとなんとなくわかるのだが、
「世には揉め事も多く、心がざわつくことは多いけど、時はいつの世もたんたんと流れていくのだ」的なことを匂わせてるのでは?などと思い至ってほくそ笑んでたのだが。
 
レビューの為にサーチしたところ
原著者いわく、この詩には、雑事に頭を悩ますことなく悠々自適な生活を送っている古代の裕福な女性の幸福感が感じられ、明蘭にもそうであって欲しいとの願いを込めてタイトルに採用した
などという記事があった。
ぜんっぜん違うしクッソ(失礼・ぺこり)
てこの解釈など、所詮そんなもん、うすっぺらーいという反省である。
 
ついでにさらっと言っとくと。
時代背景は宋代で登場人物は架空であるが。
物語冒頭で、皇帝がめっちゃZZIなのと
「子がいない、、、みな死んだ、、、」
と嘆いているので、北宋第四代皇帝・仁宗 趙禎(1010~1063)と考えてほぼ間違いないであろう。
ちなみに、次の5代目の英宗の在位はわずか4年であることも、見終わった後の感慨が深くなる理由でもある。
 
ところで、このドラマ。
珍しく出てきた料理をたくさん食べる。
いつもんまほなものが出てきても、一口、もしくは箸で持ったけど口に入れない。
また食わんのか、、、
もったいない、、、
とか思ってたのだが。
本作はがつがつもぐもぐ食べてくれる。
加えて、料理といえば”汁もの”が主流だった古装界であるが。
本作は、煮る・焼く・揚げる・炒める・蒸す、と他種多様。
しかも菓子といえば練り物・ドライ棗、が主流の中、見たこともないぺらぺらの餅みたいなのも食べてた。
ほっぺた膨らませて、口に食べ物が入ったまましゃべるとか、日本じゃお行儀悪くて叱られるけど。
中華ではお行儀が悪い行為ではないのだろうか、お嬢様教育がこんなに厳しいのに?などと徒然た。
 
ってな感じではじめるよ、最後までよろしく!

明蘭ってどんなドラマなん?

「恋心は玉の如き」(原題・錦心似玉/锦心似玉)とほぼ一緒である。
 
ステイタス&ジェンダーハラスメントの中で逞しく生きる明蘭の一代記である。
 
@锦心似玉とほぼ一緒ではあるが、こちらは全73集と尺が長い為に設定が細かいし、関わる世界も広い。
なのでステイタスも多種多様である。
正室・側室・嫡子・庶子だけにとどまらず、家の格(文人・武人・伯爵・侯爵)さらには本家・分家ともうめいっぱい詰め込んでる。
さらに、権力闘争は政変にまで及ぶ。
夫のステイタスに全て依存する分、嫁に行く側のステイタスも求められるという、なんとも歯痒く理不尽な時代である。
 
両家の子女に求められるものは、実に多種多様で驚くべきことばかりである。
賢くないといけないが、かしこすぎてもダメだし。
男と同じ空間に2人っきりでいただけで、姉妹が嫁にいけなくなるとか。
恐ろしい時代だ。
 
BBA世代の女はマジで愚かすぎる。
自分の娘が殺されるのは我慢ならないが、自分の娘が人を殺めるのは許せという理不尽さ。
ものの道理よりも、自分の方が年上だとか格上だから無礼者だと曰う厚顔無恥さ。
ぉっと、そんなてこもジェンダーハラスメント発言であったな、反省。
言い換えよう。
BBA&ZZI世代はマジで愚かすぎる
 
しかし、世の中捨てたもんじゃない。
そんな時代にも、ある一定数リベラルBBA&ZZIが存在する。
そんな希少価値BBAお祖母様@盛老太太に育ててもらえた明蘭は幸せ者なのである。
あとお祖母様が毒に侵された時に診てくれた太医とかね。
 
”中華なおしん”と言われる所以は、少女時代の悲惨さから始まるからである。
実母の命の瀬戸際に助けてくれた少年がのちの明蘭の夫になる訳だが。
 
結婚するのが30集過ぎたあたりである。
結婚するまでにも、山ほどいろんな場所でいろんな問題が起こる訳だが。
総じて、”女どものあれこれ”である。
 
前半の山場は実家である盛ファミリーの側室@林噙霜を成敗する、ことである。
実に長いが、練りに練った計画がまさに思惑通りの結末を迎える。
諸葛亮並みの洞察力と綿密性。
ま、相手は司馬懿じゃなくて愚かな女どもであるから楽勝か。
明蘭はたとえ後宮に入っても生き残れる確実に。
 
で、明蘭が嫁ぐ前の@顧廷燁/顾廷烨の状況ってのがぞわっとするのだが。
元妓女を側室にするって息巻いてるし、子供までいる、しかも2人も。
で、なんとその女が
↑@朱曼娘(中の人、李依曉/李依晓リー・イーシャオ)
説明とかいる?いらんよね?
@曼陀姐さん(独鈷伽羅参照の事)ですよ。
名前まで一緒だし、やらかす感がぱねぇ。
 
明蘭が嫁入りする前に長男を連れて逃げ出すのだが、結婚した後に舞い戻る確信。
面白過ぎでしょ。
 
で、後半の山場は、
イー:明蘭と顾廷烨が真の夫婦愛に到達するまで
アル:顾廷烨の心の傷である顧ファミリーへの制裁
後半の肝は顧ファミリー@小秦氏(継母)を成敗するである。
 
この秦氏に言いよって顧家に悪さを仕掛けてくるのが盛家の正室の姉で王家の長女で康家の正室なのだが。
って、○家がたくさんでしょ。
それぞれ格が違うらしいよ。
「ふん、○家なんて所詮文人でしょ」とか
「ふん、どうせ○家に口利きをしてもらう気でしょ」とか
もう、聞くに耐えないオンパレードで面白すぎる。
 
見所(みどころ)は、昼ドラ調の家庭劇であるから、やはり女どもの活躍である。
上流階級の女どもにとどまらず、それは後宮の皇太后や皇后にまで至るスケール感・笑。
高貴な者も思考回路は一緒、という苦笑い要素をぶち込んでくるのに製作陣のセンスを感じる。
とにもかくにも豚骨味の女どもが大挙なので、てこ監修”イケメン備忘録”はなんとも寂しい感じである。
大抵の男どもは困り顔で言う
「むぅちん(お母さん)」
マザコンにも程があるぜよ。

明蘭てこ監修”イケメン備忘録”

蘭陵王アップデート男子@顧廷燁/顾廷烨【馮紹峰/冯绍峰ウィリアム・フォン】

ぃやぁ、完全に上書きされたよね、蘭陵王(蘭陵王参照のこと)
蘭陵王は、いわゆる正統派ヒーローであった訳だが。
本作における@顾廷烨は、冯绍峰にとってmustな当たり役と言って差し支えないだろう。
それほどに魅力溢れるキャラクターであった。
清流住みではないダーク面も兼ねる半グレ感を醸し出すが、アイデンティティーは申し分のない貴公子である。
こんな破格な設定とか、皆が喉から手が出るほど欲してるキャラであろう。
蘭陵王の時は、愚直さに感動するも「もうちょい妥協したらいいのん、、、」感が否めなかったのだが。
今回はそんな視聴者の気持ちを痛いほどわかってくれた制作陣が、寸分の隙もないキャラ設定をぶっこんできたのだと思われる。
今後は冯绍峰=蘭陵王 改 冯绍峰=顾廷烨になること確定。
それほどに当たり役であるということを明記しておきたい。
相も変わらずのイケメンすぎるビジュアルではあるが。
納得いかない点が一つだけある。
みなさんお気付きか?
ぃや、マニアならとうにお気付きかとも思うが。
それは上半身裸体案件である。
わかりますかね?
傷の手当ての時、または皇太后が棒打ち刑にする時に見せびらかす背中の傷跡。
あきらか別人の裸体である、ということにお気付きか!?
なんっスかね、あれ?
あれですかね、下々の者に俺様の裸体など拝ませる訳ねぇだろ?って事っスか?
それともあれですかね、ぶよぶよとか?
よもや、恥ずかしいとか?
 
体を見せるなら本人裸体であるべきだし、見せたくないなら裸体シーンはオールNGにしたらよろしい。
ここまで細部にこだわった脚本なら、そこんとこも徹底していただきたい。
ぇ?無理な相談ですか?
ぃえ、いいんです、ここはてこのアウトプットの場所であるからして。
思いの丈をぶつける場所であるのだから。
1978年10月7日生まれの43歳、178㎝。
上海戏剧学院卒業。
 
蘭陵王」でブレイク後もリアル生活以外では順調で、コンスタントにドラマ・映画に出演。
「九州·朱颜记」は古装で播出待ち、タイトルから察するに九州シリーズっぽい。

きょどる男子@齊衡/齐衡【朱一龍/朱一龙チュー・イーロン】

高貴な身分、おまけに眉目秀麗、心根も善良、とまさに完璧な貴公子設定。
それが、庶子の明蘭とフォーリンラヴ。
彼のままんは、そこいらのマダムとは比べ物にならないほどの高貴な出自(公主)でレベル最強である。
それでも「死んでも明蘭を正室に」と目をうるうるさせて誓うのだ。
だけど、百戦錬磨のままんの計画に尻尾を巻いて逃げるしかない”ぼん”なのである。
 
彼は品行方正で、今までままんに反抗したことなど一度もない優しい子なもんで、切羽詰まった時にどう行動したらいいかわかんないんだよね、おそらく。
現代っ子もおおむねそんな感じだが、俗にいう”指示待ち”っ子なのである。
ぐだぐだ、うねうねしてるうちに@顾廷烨にかっさわれちまった。
で、定番の闇堕ち、、、とはならない。
なぜなら彼も”清流属性”だから。(※@健次と同属性)
 
やむなく彼は、家の為に愛してもいない女を娶るのだが。
ということは?
そうですヨ、みなさまの大好物の
死んだ魚の目をした婿”を愛でることができる仕様なので、大いに楽しんで欲しい。
 
ところで、皆さんは@朱一龙を「鎮魂」などを見てファンになり、よもや
「ぇー、男②なの?」とか
「ぇー、報われない枠なの?」とか
「ぇー、もっとかっこいい役がいい」とか
残念がったりしておられるのだろうか。
しかしながら、てこはこの役、まさに彼に”ハマり役”だと思うのである。
 
説明しよう。
「鎮魂」の時も思っていたのだが、嘘がばれそうになる時の、彼のきょどる目がとてもcuteなのである。
で、本作ではどうかというと。
明蘭は、はたして自分の事が好きなのか?ってのを確かめようとする目。
好きなら、なんですぐ結婚を申し込まなかったんだ?と顾廷烨に責められる時の目。
火事で明蘭がピンチだと知った時の目。
↑この目デスよ。
このきょどる演技が神である。(陳坤殿下といい勝負)
 
たとえば冯绍峰がこの目をしようとも、てこの心臓がきゅっとなることはないと思う。
なぜなら@顾廷烨がそんなキャラじゃないのと、そもそも誰でもできる”目(演技)”でもないって事に他ならない。
要するに、@朱一龙だから演じれた”きょどる齐衡”であるという事だ。
彼じゃなくては、このナイーヴさを表現できないのである。
そんなキャラクターを演じれたことに感謝したいほどである。
1988年4月16日生まれの33歳、180㎝、62kg。
北京电影学院卒業。
 
彼の下積み時代は長くおよそ10年ほど。
実に多くの作品に出演しており、てこも相当数見てるがレビューを書いたのは「鎮魂」のみ。
「新萧十一郎」「新边城浪子」など古装劇が多く《新:古装F4》なるものに認定済である。
「盗墓笔记重启之极海听雷」「叛逆者」と現代劇が続く。
最新は「北辙南辕」(たぶん)

明蘭てこが見た感想

主角の明蘭のことに一言も触れないまま、最後のてこが見た感想まで来てしまった。
↑は嫁入り前の前髪あるヴァージョン。
↓は嫁入り後の前髪アップヴァージョン。
庶子でありながら、お祖母様に大事に育ててもらい、あらゆることを仕込んでもらった。
そのおかげで、なんと聡明に育ったことか。
それに、元々の明蘭の気質である”根性”がバックグラウンドにある為に、ある意味”最強の女性”が出来上がったという訳である。
 
@锦心似玉の十一娘はてこは”わがまま娘”と言って散々にディスったが。
彼女は”自分>家”であったが、明蘭は”自分<家”であった。
しかし自分が我慢するということではなく、あくまでも彼女が願うのは”家全体の幸せ”であるという事で、すなわちそれが”自分の幸せ”である、と認識しているからに他ならない。
「本当ならお祖母様は孫や曽孫に囲まれて、のんびりと暮らすはずなの、、、」とお祖母様の幸せを願う。
夫の心の平穏のため尽力し、戦うのである。
決して私利私欲ではないところが、明蘭を応援したくなる所以である。
 
とは言ったものの、、、
言っていいですか?
、、、、
最後は↑この人@小秦氏(中の人、王一楠)にぜーんぶ持ってかれちゃったんじゃ?
間違いなくMVPはこのお方でしょう。
途中、ネジが外れてきた辺りからの演技がヤバい(語彙力)
よくある”悪さがバレてぎゃふん”じゃないラストにこれまた製作陣のセンスが窺える。
 
明蘭の”チームヴィランズ”の筆頭の毒婦御三家は全員死亡退場である。
キャプテンの@秦氏は流石のラスト退場劇だったのだが、見せ場がすご過ぎて明蘭喰われちまった。
最後までへこたれずに拗らせてくれたチームヴィランズよ、
くっ、、、明蘭め、、、生まれ変わっても、、、おま、、、バタッ、、、
 
お疲れ、安らかに眠れ、ってムリか byてこ
 
朝廷の方の権力争いも、なるほど〜だったのね、って想定通りではあるものの。
ヴィランズをかたっ端から成敗できて、風通しもよくなり安泰のラストなのだが。
上述したように、てこの読みが確かならばこの皇帝は五代皇帝の英宗である。
彼の在位は4年で、病死している。
ということは?
ようやく訪れた安寧の日々があと数年でまた怒涛の日々に変わるということを暗示している。
 
まぁ、でもこのメオトなら乗り切れる、はず。
いつまでも仲良く幸せに暮らせますように、、、。