中国ドラマ『鳳囚凰(ほうしゅうおう)』(原題・凤囚凰)ドラマレビュー:于正Pドラマ・今ビッグな明星もこんなお仕事してました!?【宋威龍/宋威龙ソン・ウェイロン】【許凱/许凯シュー・カイ】【米熱ミー・ルー】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年6月14日

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今日は、中国ドラマ『鳳囚凰(ほうしゅうおう)』(原題・凤囚凰)ドラマレビュー:于正Pドラマ・今ビッグな明星もこんなお仕事してました!?
を紹介するよ。
 
2018年播出のこのドラマだが今改めて見るといろいろと面白い。
于正Pがテキトーに作った感じだが、今見るとそう思うだけで当時は于正の精一杯だったも知れないけど。
 
今をときめく主役級の俳優が脇である。
許凱が男主角の部下である。
当時はまだ22〜3歳くらいの彼を見れる。
 
そして白鹿はダブルキャストだが脇、女主角ではない。
そして、今後この子(王一哲)と@玉楼春やるんだなぁ、とか。
ちなみに一哲くんも今や主角級ですから。
許凱と@招揺やるんだよな、とか。
いろいろと感慨深い。
 
さらに趙露思のデビュー作である。
女主角じゃなくてヴィランである。
「死ねや」言うとります。
コケティッシュな役をやらせたら今や中華一と言われる女優の渾身のヴィランぶりを堪能できる。
 
さらに吴谨言(@瓔珞)なんて皇太后役で、宋くんのおねいさん役。
この若さで(当時はまだ20代)皇帝の義母とか。
 
さらに、これはおそらく于正が狙ってやってる事だと思うが。
女子たちの頭(髪の毛)がすごい。
↑のはまだいい方で、前半の北宋とかまじで両国のう○こビルのてっぺんにあるようなオブジェが頭に乗っかってる。
言っとくがコレほんの一部ですからね?
他ももっとあるから。
 
このように、内容は微妙だが他で色々と楽しめるのでなんとか完走できる仕様となっている。
そこいら辺をレビューしたいと思う。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

凤囚凰ってどんなドラマなん?

DVDなんかのイントロダクションと実際見た印象が全然違う、という事は言っておきたい。
皇帝暗殺を狙う女刺客が美男だらけの宮廷に潜入!宮廷スパイ・ラブ史劇!!
とかなってるが。
ぃや実際そうなのだが違うのだ。
 
説明しよう。
女刺客だったのはほんとだが、男だらけもほんとだが。
女刺客らしいことスパイ活動を全くしない。
男だらけだが美男じゃないし(宋くんだけ、美男は)、美男とのいざこざも全くない。
しかも、そのタームは16集で終了。
次からは全くの別物のお話が始まる、という画期的なドラマだ。
 
1〜16集までは、北宋の話で若き皇帝のあまりの暴君ぶりに皇帝の姉と瓜二つ(実は双子だった)の女を皇帝暗殺の刺客として送り込む。
皇帝の姉も皇帝と同じく贅沢を好み、身の回りの世話をさせるために若い美男を何人も囲うという放蕩女。
その女になりすまして皇帝の暗殺を目論むが、囲ってる男の1人@容止(宋くん)だけが
「こいつ別人やろ?」って疑う、ってのが初期設定。
 
全54集もあって、↑の女刺客話はほんのイントロであり。
むしろ17集〜が本編である訳だ。
 
さらっと説明すると、
女刺客と宋くんは相思相愛になるのだが、女は実は皇族(公主)だし宋くんも皇族(外戚・南宋)で事情があり。
女は記憶を消され、宋くんは崖落ちの後”心を喰う虫”に侵され愛を忘れる、
という面倒な状況になる。
面倒な状況になる訳だが、両国の和平条約のための婚姻でメオトとなる。
 
この↑の4行さえしっかり頭に入れておけば1〜16集までは見なくていいと思う。
というのは、16集までは実にどうでもいい話が続くし、うじうじやってていつまで経っても皇帝を殺れない女刺客にイラつくからである。
細かい布石はあるものの、知らなくても十分理解できるので許容範囲である。
 
しかも、女は最後まで記憶が戻らないし。
宋くんの虫問題も解決されないので
お互いに「お久しぶり、会いたかった、愛する人よ」シーンがないので。
なんなら4行事情も知らんでも問題ないレベルである。
 
そして何と言っても、@許凱くんと@米熱さん。
てこはこのお二人が見たくて視聴してた訳だが。
17集からめでたく降臨。
 
白鹿や趙露思、一哲くん(王一哲)も出てきます。
吴谨言も出てきます。
何奉天(@大唐流流:原題・骊歌行/@コウラン伝)は北宋では仮面姿だったが、後半は仮面返上で出演だし。
とにかく今や主角級の俳優が大挙なのである。
 
于正作品でほぼヴィランの王茂蕾も本作でも安定のヴィランぶり。
↑米熱さんとの夢のツーショット。
@チームヴィランズである。
娘の趙露思が、愛憎でどんどん壊れていく様を
「娘よーどうしたんだ、
愛が何だというのだ、
そんなものはなんの足しにもならんのだぞーーーー」
と諌めるのを、”せや、せや、と共感する視聴者の図”が出来上がる。
 
17集からは大きく分けて3タームある。
その大枠の元になっているのは勢力争いなどの政治的なものではなく、
基本は3人の女の愛である。
 
男主格の宋くんは3人の女に愛される。
それも熱烈に。
 
1ターム目:趙露思
2ターム目:白鹿
3ターム目:女主角(女刺客)
 
要するに、宋くんもってもて物語である。
 
陰謀の中で育った愛を知らない冷酷な男、ってのが周知の設定なのだが。
宋くんが女主にいう言葉で
「自分に何も求めないのは君だけだ、
みんな何かが欲しくて自分に寄ってくる
だから君といると心が休まる」
・・・
求めまくってたやん?女主も?ってみんなも思ってたはず。
女主が最後までダダこねてた理由は
「嘘つかれたれた事はゆるせない、だけど愛してるってはっきりと口にしたら百歩譲って許してあげてもいい」(極訳)ってな感じだった。
宋くんも、最後の方は言ってたよね
「おれに何してほしいんだよっ、わっかんねーーーーー」ってさ。
 
結局和平交渉無視して北宋帰ったり。
そんで宋くんが嫁取り返すぞーーーー、って軍引き連れて討ち入りしたり。
メオトふたりして拗らせるけど、ラスボスは○○というね。
さすがに、ぇ、そこ!?だったので、見てもいいかもヨ、って感じである。

凤囚凰てこ監修”イケメン備忘録”

もってもてな男子@容止【宋威龍/宋威龙ソン・ウェイロン】

↑は1〜16集までの北宋versionである。
最初よかった、まじで。
囲われてる男よろしく色気もあり、そして何やら企むミステリアス感もあり。
公主(女刺客)を掌で転がす感じに今後を期待してしまった。
そんな自分を叱りたい。
というのはね。
なんやら出自も訳ありのようだし、志が高そうで不穏なことを企んでるのに、早々に女刺客に好意を持つからである。
恋などにかまけている暇などないはずなのに。
”心を喰う虫”で愛を忘れてくれた時など虫に感謝したほどである。
 
さらに↓自分の国に戻ってからは???が続く。
わかるかな?
なんかほっそい気がする。
ちょっと細めかなぁ、なんて感じた瞬間に剣舞とかやってもコアが鍛えられてない気がしてくる訳で。
 
あと、彼は皇太后の弟だから皇帝の義叔父ってポジション。
皇帝の兄弟である米熱さんのがよっぽど権力に近いはずだが。
なぜか敵対していて。
米熱さんが躍起になってるのに、結果こっちのオール勝ちなのだが。
正直出来る感があんまし伝わってこない。
しかも、毒とか怪我とかで昏睡状態も多いし。
 
あと超甘々でコレ来るな、ってとこもおでこチューだけ。
よもや撮影時はまさかのガラスの10代だったとか!?
今現在ならがっつりキスシーンが見られるはず(以家人之名ならきっとしてるはず)
1999年3月25日生まれの22歳、185㎝、62kg。
辽宁省民族艺术学院卒業。
 
「半妖倾城」(これも于正P作品)「漂亮书生(トキメキなんとか〜)」「以家人之名(家族のなんとか〜)」
この@以家人之名が面白いらしく評判が上々なのだが長くてねぇ、どうも躊躇してるんだが。

やはりオレの魅力は隠せないな男子@沈遇【許凱/许凯シュー・カイ】

ほんとにかっこよさがまったく隠せてないかっこよさ♡
ぃや、隠す必要ないけども男主角より目立っちゃうとなにかと困らない?
困らないよね。
かっこいいは正義。
ほんとに↑の伏し目が罪。
こんなキレイな生き物がいていいのか?
いいの、居て。
おわかりか?
↑をよくよく見てほしい。
宋くんとの夢のツーショットであるが。
彼らふたりはほぼ同じ身長である。
しかし肩の位置を見ると、許凱くんの方が高いよね。
このことから導かれる結論、それは許凱のが小顔であるという事である。
(並びが横一列じゃないという可能性は考えないでほしい、なんとなく優位に立ちたい、そんな気持ち)
 
まぁ、ビジュアルの話題は置いといたとしても。
彼はやはり演技もアクションもすこぶる上等である。
彼もどちらかというと細マッチョの類ではあるが、コアはしっかりしている印象のアクションをする。
何と言っても讃えたいのは
↑このキモめんをやっつけた事である。
きっとイケメンなんだろうけど、ズラとか衣装とか。
さらには役柄の思考とか行動とかのせいで、いちいちキモい。
忘れた頃にちょろっと出てきてはキモさを振り撒いてて、わりとウザかったのだが。
とうとう許凱くんが成敗してくれました♡
 
許凱くんの本作の役どころは、男主角の宋くんの1番部下なのでコンスタントに出番がある。
オフシャルだけでなくプライベートな頼みまで聞ける部下なのです♡
忠誠心の強い1番部下は身代わり殉死などが多いが、
”それだけはダメだ”とてこが念を送ったおかげで無事です♡
男主の部下なんでいつもつきっきりで、女主とのあれこれもよーくわかってる。
「誤解しないでください、彼(宋くん)は〜なんですよ、わかってやって下さい」
とかナイスなフォローしちゃう出来る男なのだ。
てこだったら間違いなく乗り換えるけどね♡
1995年3月5日生まれの26歳、185㎝。
 
「朝歌」「瓔珞」「招揺」「烈火军校」「从前有座灵剑山」「天舞纪」「大唐流流:原題・骊歌行
「千古玦尘」「你微笑时很美」
待播は
「尚食」「雪鹰领主」「爱的二八定律」(もっとあるかも)

とくべつな美しさな男子@拓跋昀【米熱ミー・ルー】

ルーさんこと米熱さんです♡
@ベゴニアのマダム湘子の弟役っていったらわかるかな(わからん?これ参照
本作はもぅ、それはそれはステキな役どころで。
@ベゴニアでは、苦労知らずののほほんとしたぼんだったのが、この変わりよう。
正統派の二枚目なんててこ的にはつまらんので。
 
彼は前皇帝の側室の息子、つまりは現皇帝の腹違いの兄弟である。
ままは、頭にワインのコルク抜きみたいなのをのっけてた人。
で、なにかと宋くんと張り合ってるのだが、最終目標はもちろん玉座。
ままも彼も、ついでに従兄弟までもがやる事なす事All失敗で負け確オーラが漂っている。
 
好きで好きでしょうがないほど好きな女(白鹿)は、最大のライバルである宋くんにベタ惚れ中。
しかし、瓜二つの女(白鹿、二役)を見つけてしまった。
なので、このそっくりさんを嫁にする。
この女までもが宋くんの策略の一駒とも知らずにねぇ。
 
悪巧みをしてる最中のジャイアンな目。
悪巧みが成功したときの夜神月な目。
悪巧みが失敗したときのスネ夫な目。
そして、それらと対照的なこの女を愛しむ目。
目演技が神なのである。
などと思っているのはてこだけであろうか。
1991年7月20日生まれの30歳、179㎝、65kg。
上海戏剧学院卒業。
 
「班淑传奇」「半妖倾城」「芸汐传」「鬓边不是海棠红」「明月曾照江东寒」「你微笑时很美」「满月之下请相爱」
今後の活躍に大いに期待したい。

凤囚凰てこが見た感想

女主角がうっすい、非常に。
見れば見るほど女主角は白鹿だと感じる。
 
彼女は女将軍とルーさんを惑わす嫁の二役なので出番も多いのだが。
同じ顔なのに性格も生き様も違う役をうまく演じていたし。
何と言っても女将軍が男前すぎでマジでかっこぇえ。
宋くんを好きすぎたのにある時、宋くんに幻滅する様も心地よく。
だっててこもだし、視聴者もみんな宋くんに幻滅してたはずだから。
 
なので、女将軍が愛に殉死してラスト、でもうこの物語は終了だった。
残りのメインCPの行く末は気にもならんし、平和とかももう興味ない。
しかし、そこは于正。(というか脚本?原作?)
しっかりとみんなびっくりのラスボスを用意してた。
 
おそらくは、面白い原作があったのだろう。
それを于正がいろいろいじってたら白鹿が目立っちゃった、って感じだろうか。
 
最後まで出来る男だったはずの主角@容止(宋くん)にカリスマ性を感じなかったのは非常に残念。
しかし、許凱くんと米熱さんは期待通りの活躍をするので結果満足である。
”宮廷スパイ・ラヴ史劇”ではないが、色々と楽しめるドラマではあった。