中国ドラマ『玉面桃花 ~福を呼ぶ契約結婚』(原題・玉面桃花総相逢/玉面桃花总相逢)ドラマレビュー:秀才オタク男子と肉屋の娘のメオト愛物語【佟夢実/佟梦实トン・モンシー】【陳奕竜/陈奕龙チェン・イーロング】【任宇レン・ユウ】【王若麟ワン・ルオリン】

2023年8月20日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『玉面桃花総相逢』(原題・玉面桃花总相逢)ドラマレビュー:秀才オタク男子と肉屋の娘のメオト愛物語、
を紹介するよ。
 
監督は毛鲲宇さんで、「少年游之一寸相思(紅蓮伝)」と一緒だ。
なるほど。
その繋がりでれんゆー兄さん(任宇)が出演なのか。(胸熱だ)
 
脚本が潘朴さんで全36集、原著は藍艾草《屠戸家的小娘子》という。
原題の『玉面桃花総相逢』を直訳すると”イケメンとかわい子ちゃんはいつも出会う”だ。
原著のタイトルよりは見栄えがするが、原著者の意図とは違う方向でプロモーションしたかったのだろうと察することができる。
 
例えば、脚本の潘朴さんは今までどんなお仕事してたのかな?ってサーチすると。
「武媚娘伝奇(武則天)」「彼岸1945」だ。
実力派だ。
この実力派がきらきらうふふなラヴな脚本を書くのだろうか?などと思うのである。
だからきらきらうふふ系じゃないんじゃないだろうか?
 
きらきらうふふじゃないといいなぁ。
と思っても結局見るのだが。
だってれんゆー兄さん出るし、主役はトモシー【佟夢実/佟梦实トン・モンシー】だから。
見ないわけにはいくまい。
見とかないといけないやつなのである。
 
でも、女主(張含韻)はてこがおそらく過去で一番荒ぶったレビューのヒロインだ。
それは「蘭陵王妃」だ。
ポンカン殿下(彭冠英ポン・グァンイン)を何度も袖にしたあの女だ。
こっちの男の腕に抱かれながら、いつもあっちの男のことを考えていたあの女だ。
あっちの男の腕に抱かれながら、いつもこっちの男のことを考えていたあの女だ。
憎んでも憎みきれないほどのウザさだったあの女なのである。
見れるだろうか・・・
見続けることができるだろうか・・・
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

玉面桃花総相逢ってどんなドラマなん?

仮面夫婦だった2人が
 
イー:嫁が始めた商売
アル:朝廷に蔓延る巨悪に立ち向かう
 
上記↑を頑張ってるうちにほんまもんのメオトになる、ってお話。
繋ぎでサブCPの恋バナ、という仕様である。
 
結論から言って、このドラマの評価は二分されるはずだ。
まずてこのようにきらきらうふふをあまり求めていないものにとっては、ふつーに楽しめるドラマである。
しかし、きらきらなラヴを求めてる人にとっては後半は物足りないのではないだろうか。
 
では、説明しながらレビューを始めよう。
 
正義な官僚だったぱぱと同じく自分も弱きを助け悪を成敗する官僚になろうと志してるのが@許清嘉(トモシー)である。
ぱぱが死に途方に暮れているところを援助してくれたのが肉屋のぱぱである。
トモシーが幼い頃にぱぱ同士が「互いの子供を結婚させよう」と誓った、トモシーの許嫁のおうちがお肉屋さんである。
で、トモシーは見事科挙で2位になって故郷に錦を飾ることになる。
2位だし就職もいいとこに決まったし、いざ結婚、となったら。
娘(許嫁)の@胡嬌が「やだ」って言う。
「ぇー、おれ宰相からの縁談断ってきたんだけど」
「知らないよ、そんなこと。
今まで便りもなくてずっと待ってるとでも思ったの?」
と。
・・・
この娘が理不尽に暴力的だ。
殴るし、脅すし。
・・・
ただトモシーは、どんなことがあってもこの娘と結婚するって心に誓っているから。
そこに疑問は抱かない。
「おれってば、間違った選択をしてるのかも」
などと1ミリも思い至らないのである。
 
で、トモシーは苦肉の策で
「結婚しないと皇帝騙したことになって斬首だよ」
って言い、3年の期限付きで結婚生活を送る契約を結ぶ。
3年間で、嫁が肉屋を開く資金を貯める条件だ。
 
暴力的で理不尽なのでトモシーは床で寝せられるし。
殴られて顔にアザも出来ていた。
とんだDV嫁である。
それでもトモシーはいつも優しい。
理不尽な嫁はその後も理不尽を積み上げてゆき。
嫌いなはずの夫が他の女を好きかもしれないと嫉妬をするのである。
 
我慢の限界だ
 
しかし、愛は強しである。
てこのトモシー愛でこのハードルを乗り越えることが出来た。
それにれんゆー兄さんももっと見たかったし。
14集までの辛抱ですよ、みなさん、とお教えしときましょう。
 
てことご同輩(ラヴはあまりいらないよという方々)は、この14集まではまるで呪詛だ。
見終わったら死んでしまう、というやつである。
懐の大きい深い愛を持つトモシーにさえ
「怒りなよ」
ってイラっとしてしまうほどなのだ。
 
しかし、ラヴ重視の方々にとっては、この14集までの濃度(拗らせの)とその後の違いに困惑し、
きゅんが足りないとか言い出しそうである。
しかし、その後はサブCPがそのきゅん(切なさ)を補う作りとなっているので、なんとかそれで凌いでほしい。
 
まぁ、どっちであろうと14集で呪詛は回避だ。
離婚届を破り捨て真のメオトとなるおふたりである、よかった。
こっからはメオトパワー全開でいろんな困難を乗り越えていくのである。
離婚届を破ったはいいが床入りのお誘いがない、と荒ぶる嫁の戯言は。
・・・
もうついでだから許しますよ、許容範囲。
 
もうこっからはスパダリトモシーを目一杯堪能すればいいだけである。
 
イー:メオト愛&サブラヴライン
アル:嫁の商売
サン:朝廷の陰謀
 
この3本軸で物語は進む。
メオトはなんでも2人で話し合って方向性を決める。
トモシーはどんな時も嫁を尊重し、商売人を馬鹿にしたりしないし。
心の底から嫁のことを考えて行動してくれる。
嫁も、トモシーがどんなものと対峙してるかしっかり理解しており。
でしゃばった事もしないし、疑問はすぐに質問するし。
ストレスフリーなメオトであり。
このメオトは理想的である。
あんなに堪忍袋の尾が切れそうなほど嫌だったのに、一転して100点満点嫁に華麗なる変身を遂げたのである。
 
一方は、脳筋な戦闘部族の嫁。(意外に聡明で柔軟性がある)
一方は、冷静な平和主義な夫。(意外に強気で頑固)
凹凸がピッタリハマるベストカップルと言える。
どこぞで(捜狐あたりで)ベストメオト選手権とかやったら優勝候補かもしれん。
2人とも不必要にモテまくったりとかもない。
もうお二人の愛は不動であり揺るぎないので、なんの心配もナッシングなのである。
ここいら辺が物足りない、と感じる輩(ラヴ重視の方々)もいそうではあるが。
てこはこの仕様で良かったと思っている。
ときおりラヴコメムーブをぶっこむのはサービスだと思うのだが。
逆に流れを壊すし、陰謀にどう立ち向かうのかシリアスな話をもっと見たい、と思うのだが。
 
要するにラヴもシリアスも軽めのあっさり塩味、といった方針なのだろう。
だから闇落ちする人間もいないし、ヴィランと思ってた寧王の嫁なんかもあっさりいい継母に変身していた。
諸悪の根源はラスボスポジの1人だけで。
ほかは皆”根はいい人”って設定なので、結果”ほっこり”になる図式である。
だから”ザマァ”を待ってる人(後宮陰謀好き)にとっては物足りないだろうなぁ。
 
朝廷関係もなかなかの清流設定である。
まずは皇太子を支持する不穏な悪者がいて、ライバルになるであろう寧王を葬りたいと狙っている。
寧王はセオリーなら自信が皇位継承者になろうと画策するのだが。
清流属性ドラマなので。
寧王も皇太子を支持している。
支持✖️支持、なのだから双方が協力し合えばいい事なのだが。
この悪者がもう悪さをしまくって、ついでに私腹も肥してる、っていう設定だから。
不穏な悪の根源をやっつけて”正しい皇太子”にしようとしている。
 
この寧王が我らがレジェンド【王若麟ワン・ルオリン】だ。
なにがレジェンドって、もうてこブログでは何度も言及しているが。
私服センスがレジェンド級なのである。
股間コブラ”である。
 
彼は「山河令」ではヴィランなのでそのイメイジでなんやら画策してる風に思ってしまう視聴者も多いだろうが。
今回は眩しいほどの清流属性キャラである。
いい人なんだ、とっても。
このレア度を大いに堪能してほしい。
 
クライマックスの肝は、
ヴィランと思ってた面々が次々と味方になり。
結構な規模の@メオトチームは最終戦へと突入する。
皇太子の影に隠れ、悪さし放題の悪徳官僚を成敗できるのか、である。

玉面桃花総相逢てこ監修”イケメン備忘録”

スパダリな男子@許清嘉【佟夢実/佟梦实トン・モンシー】

スパダリ@許清嘉のトモシーこと【佟夢実/佟梦实トン・モンシー】です♡
今までてこは彼のことはトーマスと呼んでいたのだが。
ツイ友さんが、呼びやすくて親近感のある呼び名を考え出してくれたのだ。
それが”トモシー”だ。
天才だ。
 
トモシーは実はうーちゅーおじさん(五竹)だ。(慶余年
目隠しを取ったら、こんなイケメンボウイなのだ。
てこブログでは、もうわりと古参なNewカマーなのだが。
もうNewカマー卒業の頃なのである。
こんなドラマより(失礼・ぺこり)首を長くして待ってるのは
↑これだ、「神雕侠侣2019版」である。
もう2022年だ。
賞味期限が切れてしまう。
早く見たい・・・(切望)
これが公開されたらば、一躍スターダムにのしあがることはほぼ確実なのだ。(もうスタアですが)
 
今回の役どころは、秀才だし、清廉潔白の正義感満載。
家庭でも陰日向となく嫁を支え、深い愛で包み込む。
嫁のために軟膏を練る姿の尊いことよ。
 
ただ、これはトモシーに限ったことではないのだが(男②もだったから)
メイクが良くない。
女も男もメイクが濃すぎる。
こんなに白く塗る必要はないと思うのだが。
女はまだいい。(女どもの化粧も濃い)
男は髭があるからそれを隠すためにベースに濃いオークルを塗るのだろう。
そしてその上に白を塗るのだ。
だからなのか、口の周りがうっすらと黄土色、もしくは黄色になっている。
 
さらに、トモシーは演技が上等なため、ここぞという時にはそれはそれはお美しいお涙を流すのだが。
白塗りが過ぎるために流れた涙の跡が残るのである。(これは女もだし、皆そうだ、念の為)
・・・
要望が過ぎるだろうか?
否。
完璧に美しいトモシー、もしくは自然体のトモシー、のどっちかが佳きだとは思いませんか?
あと、トモシーの白目が充血確率が高かった。
アレルギーとか、寝不足とかだろうか。
 
と、実はルック面においてはいろいろと納得できずにいたのだが。
最後の見せ場ではほぼ完璧なルックを拝顔できた。
画像を貼ろうか、とも思ったが。
みなさんも最後まで見たら見れますよ、ってことで自力で見てくれたまえ。
1993年1月22日生まれの29歳、183㎝、69kg。
中国鉱業大学卒業。
 
理系男子か♡
トモシーはエクボがcuteなのだ♡
 
「青雲志」「豔骨」「玄門大師」「慶余年」「皓镧伝」「神雕侠侣」「妳是我的永恒星辰」「拝託了!8小時」「理想照耀中国」「百錬成鋼」「青春向前沖」「千秋令」「皎若雲間月」「一念時光」「谷雨奇遇記」(待播含む)

真面目過ぎる男子@高正【陳奕竜/陈奕龙チェン・イーロング】

みなさん、彼知ってますか?
【陳奕竜/陈奕龙チェン・イーロング】以下呼び名はろん君ですよ♡
「漂亮書生」の風でも雨でも雷でもない4番手の男子である。
ろん君はわりと芸歴が長い(15年くらい)のだが、苦労してきた様子だ。
たくさんの出演作があるが、てこは過去作は@漂亮しか見ていない。
なぜなら塩漬けのままお蔵入りが多いからだ。
 
今回は非常に旨味あふれる役どころで、幸運だったと言える。
男②だが、ヒロインに横恋慕などではなく、悲しき過去を持つ女を好きになるサブCPだった。
これが大真面目すぎて冷酷に見えるが、心の中は熱き血潮が流れている漢気あふれるキャラクターである。
しかも武術もキレッキレの設定である。
それが、好きな女の前ではもじもじしてしまうのだ。
チェリーボウイ感を全面に出してくる。
なんて萌える役。
 
女②はどう見てもヴィラン顔で、実際今までの役もヴィランが多かった気がする。
でもまぁいい。
謎の病に侵されてる寝たきりの弟もいて苦労人だから。
でも最初見た時”ぇ?まさか子供いたのか・・・”とか思ったんだよね、実は。
弟だった。
 
これといった見せ場はないけど、安定した出番があり。
なんといってもイケメンだ。
彼も厚化粧すぎて(おそらく吹き出ものなどを隠すためか)顎あたりが不自然な色だったり。
やっぱり髭跡が黄色かったりしてたが。
まばたきが少なめの黒目がちな瞳は、一見の価値があると思うのだ。
まばたきが少ないからか、高確率で涙目になるところも佳きなのだ。
皆も是非ろん君を見てやって下さい。
1988年5月27日生まれの34歳、181㎝、70kg。
中国人民解放軍芸術学院卒業。
 
ドラマ
「一千零一夜」「上鎖的房間」「漂亮書生」「侬好,我的東北女友」
映画
「人骨邪咒之骨瓷」「喀什古麗」「大城大楼」

お会いしたかった区にいさんな男子@崔五郎【任宇レン・ユウ】

みなさん、区にいさんって知ってますか?
・・・
ですよね、知る訳ないですよね。
てこぐらいですよね、あのドラマで兄さんに嵌まったのって・・・
 
説明しよう。
区にいさんとは『恋心は玉の如き』(錦心似玉)のヴィラン。
散々チョン様(鍾漢良)を困らせ、悪さをしまくってた区ファミリーの長男@区励行である。
はぁー、今思い出しても胸熱で目頭が熱くなってくるのだが。
悪いやつだったけど、悪いことを正当化しようとは思わない。
悪いことだと自覚して悪いことをしていた、真のヒールなのである。
区にいさんがお隠れになった後は、しばらくロスでドラマの残りを見る気が起きなかった。
それほどまでに愛おしいヴィランであったのだ。
 
最近どこぞでOAされていてちょいちょいTLを見かけるが。
速攻親指シャ(高速スクロール)で見ないように努力している。
だって、区にいさんの悪口言う人絶対いるもんね。
ってかみんな好きじゃないもんね、にいさん・・・(泣き)
 
その区にいさんが転生していい人になってました!
 
ちょっと寂しい気もするが、健全なにいさんを愛でれて感無量です。
・・・
と思わせといてなんか企んだりしないよね?
とずっと不安だった。
どーかこのままいい人でラストまでいさせてください。
と祈る気持ちで見守らせていただきました。
 
はぁーーーーー
満足です、非常に満足です。
 
にいさんの役どころは、前出の寧王を支持している将軍の息子役である。
トモシーも寧王の元で働いているので、何かと接点が多いわけで。
なんとトモシーんちに居候などもしてくれたおかげで、出番がコンスタントにあるという喜び。
そして、誰かが毒に侵された〜などの時は颯爽と解毒薬を調達する有能ぶり。
もちろん武術もきれっきれだ。
はっきりいって無双設定なのだ。
にいさんのくせに。
ありがたくて涙が出そう。
 
そして終盤に本来トモシーが娶るはずだった宰相の娘が悪さをしだすのだが。
そこにどぉーーーーーーんと勝ち書確BGMを背に登場するにいさん・・・
もう涙で霞んで良く見えない・・・
尊い・・・
ありがとうございます。
1986年1月9日生まれの36歳、178㎝、68kg。
北京電影学院卒業。
 
「軍師聯盟」「沈黙的雪」「大秦賦」「錦心似玉」「双探」「啼笑書香」
「天坑鷹猟」が格段にかっこぇえのん。
直近は「明月祭君心」で無事殺青の模様。

玉面桃花総相逢てこが見た感想

14集までは呪詛だが、それをクリアできるなら結果として最後は”ほっこり”できるドラマだ。
 
全体的にあっさり塩味だ。
(14集までも、呪詛ではあるが出来事はあっさりしている)
これといったドラマティックな盛り上がりがあるわけでもなく。
最後のクライマックスもあっさりと退治しているので、ここでも”ザマァ”は見ることはできない。
 
このドラマの命題は”世知辛い世の中だけど、世の中も捨てたもんじゃないよ”だと思うので。
結局のところ、根っからの悪人なんて(少し居るけど)居ない。
だから前向きに”心に愛を”持って生きようよ、という。
道徳ドラマなのである。
 
だから、黒化する人間も居ないし。
デフォルトの下剋上タイムがないのである。
清流属性ドラマなのだ。
 
・・・
いいよね、たまにはそんなドラマも。
最後もほっこりするし。
地味だけどいいドラマだったと思う。