中国ドラマ『コウラン伝〜始皇帝の母』(原題・皓鑭伝/皓镧传)ドラマレビュー其の2:てこ監修”イケメン備忘録”【聶遠/聂远ニエ・ユエン】【茅子俊マオ・ズージュン】【王雨ワン・ユー】【佟夢実/佟梦实トン・モンシー】【裴子添ペイ・ズーティェン】【李川リー・チュワン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年4月22日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『コウラン伝〜始皇帝の母』(原題・皓镧传)ドラマレビュー其の2:てこ監修”イケメン備忘録”
を紹介するよ。
 
其の1で色々と語りすぎて、備忘録まで行き着けなかった。
イケメンを紹介しながら物語を語っていこうと思う。
 
ところで、コウラン(皓镧)は中国語読みだとハオランなのであるが。
NHKは吹き替えだった模様だが、やはり名前は「コウラン」と呼んでいたのだろうか。
日本語字幕だとやっぱりカタカナで「コウラン」なのだろうか。
だとしたら、聞こえてくるのは「ハオラン」なのに字幕は「コウラン」ということか。
、、、
まぁ、いっか。
 
さて、始皇帝は、やれ残虐だの、やれ粘着だの言われており、史記でもさんざん悪口書かれてるが。
てこは始皇帝が割と好きなので彼の偉業を少し紹介しよう。
ぇ?いらない?
、、、
まぁ、そう言わんと、紹介させてください。(懇願)
 
色々とあるが、一括支配をしやすくするために、始皇帝は度量衡、荷車の車幅、文字を統一する大事業を行なった。
どれも画期的である。
それまでは、同じ一升でも違う分量だったし、
車の轍をわざと変えて、侵入してきた車が走れなくしてあった。
その辺を整備した訳であるが、1番の難関は文字の統一である。
 
七国がそれぞれ違う文字を使っていた為に、それぞれを通訳する文字官僚なる人間が存在しておったのだが。
それが、孔子スクールの弟子たちである。
孔子は、自分の弟子を各国に送り込み連絡網を作り上げた。
そして共通の文字を使い意思疎通ができるようにした。
彼らは、書記・通信員・翻訳官・外交官として各国に自分を売り込んだ。
為政者からすると、彼らが間に入るとスムーズにことが進むので非常に重用された。
 
読み書きができる人がそもそも少なかった大昔、そのわずかな識字層にしても他国の書は読めなかった。
文字の統一がなされていない社会で、孔子門下の儒学者がいかに重宝されたか想像は容易い。
しかし、孔子スクールの人間とてさほどの数ではない。
 
そんな時に颯爽と現れた始皇帝文字統一キャンペーンなのである。
これで通訳専門要員はいらなくなる訳だ。
悪名たかき”焚書”も文字統一キャンペーンの一環である。
しかし、そうなると、今まで独自に築いてきた孔子門下の存在意義も薄くなってしまうってんで、反対キャンペーンも盛大だった、ってのが事実である。
 
この辺にしときますか。
 
ってなかんじで始めるよ、最後までよろしく!

皓镧传レビュー其の1はこちら

皓镧传てこ監修”イケメン備忘録”

野心だだ漏れ男子@呂不韋【聶遠/聂远ニエ・ユエン】

彼は、今までも安定しててこを癒してくれてきた功労者なのであるが。
もうかれこれ十数年のお付き合いである(遠い目)
 
彼レベルの俳優は、キャラクターにちょっとの不具合があっても魅力的に演じ上げる技量を持っている。
では、今回の呂不韋は?
呂不韋という男が魅力的なキャラクターであるのに、さらに魅力的なニエ先輩が演じる訳であるので。
魅力的✖️魅力的=すんごい魅力的、という公式が成り立つ事となる。
 
いいですか、皆さん。
史実など、そこらの棚に上げておいてくださいね。
イメイジアップデートですよ。
コウラン伝における呂不韋像とは
 
イー:成り上がりの商人が、更なる高みを目指し、権力の頂点を極めんと孤軍奮闘。
アル:お前は所詮ビジネスパートナーだ、とハオランに言っといて実は愛しまくってる。
サン:お前が秦王にならないと、俺が成り上がれないんだよ、と異人に言っといて実は心配しまくっている。
 
究極の”ツン”である。
こんなレジェンド級はそうそう居ない。
彼の究極の”ツン”の先にある、究極の”デレ”とは。
ラストの退場劇である。
嬴政の策に陥り、地位も剥奪され辺境へ流刑。
↓そう思わせといて
実は、ハオランが嬴政のために、(政の策が成功したと思わせるように)画策した事であった。
↓そう思わせといて
呂不韋は全て承知のうえ策にハマってあげた
これが真相である(てこ解釈)
百戦錬磨の男が、ひよっこの政の策にハマるわけがない。
彼もまた、(異人もである)
愛する女に最後の一言もなく、
そして一目も見る事なく、
ハオランの前から去ったのである。
 
なんと深い心情であろうか。
満点パパである、まじで。
 
ハオランとは「延禧攻略(瓔珞)」でも共演なので、馴染みのメオト感。
お馴染みであるのに、明らか朕ではなく呂不韋であった。
それに比べると、ハオランは瓔珞と同じ演技なので瓔珞に見えた。
1978年3月17日生まれの43歳、179㎝、65kg。
上海戏剧学院表演系卒業。
 
延禧攻略(瓔珞)」「王的盛宴(項羽と劉邦 鴻門の会)」「绣春刀(ブレイド・マスター)」「大玉儿传奇(皇后の記)」「三国(3K)」「风起陇西」にも出てるらしい、他多数。
直近は@黄晓明の光荣与梦想」(たぶん)

元祖報われない男子@嬴異人/嬴子楚【茅子俊マオ・ズージュン】

報われない男子の始祖と言って過言ではない彼は、今まで数多くの報われない男②を熱演してきた。
「麗王別妃」の兄さん役で数多くの淑女を虜にしてきた彼だが。
今回も報われないのか。
報われて欲しいけど、報われない姿も見たい、というワガママな思いが交差していたはずだ。
 
今回も、好きな女は別の男が好きらしい、と早々に察している。
しかし、自分は人質の身であるので相手を幸せになど出来ないだろうし、人並みの幸せなど求めてはいけない、といつも自分を制している、という初期設定である。
 
しかし、ハオランが投獄されたりすると辛抱たまらず、雨降る中で琴を狂い弾きしてしまったりと。
なかなか危ういサイコさも垣間見せたり。
これは、デフォの闇堕ちか、と期待した自分を叱りたい。
 
なんと彼は清流属性であった驚きよ。
そう、彼はいつでもどこまでも”善良”の”正義”であった。
権力など欲していないが、ハオランと子を取り戻す為には玉座に座らなければ、と呂不韋と二人三脚で奮闘する姿に誰しも共感するであろうし。
実母になんと責められようと、ハオランを人目も憚らず擁護し、彼女の幸せのために尽力してくれる、まさに夫の鏡である。
 
更には、ジェラシーかと思っていたことが全て小芝居だったとか。
予想を遥かに上回る聡明さ&包容力である。
 
そして、退場劇。
こよなく愛し、ありったけの愛を注いだのに、一目も会わず、一言も言葉を交わさず逝ってしまった。
彼はよぼど考えたに違いない。
最後の別れをどうするか。
 
待っているのだ。
黄泉の国で、再会する時を。
そして、ハオランが走ってやって来て
「もぅっ!
なんで何にも言わずに逝ったの!
なんで会ってくれなかったの!
待ってたんだからっ!」
って怒って息もつかずに捲し立てるのを待っているのだと。
 
ポーカーフェイスの裏に隠された熱い心をうまく表現する技量に感服したし、やさしく抱きしめる包容力演技もかなりのハイクラス。
今回は、ぎらぎらさも、くわっと見開く瞳もなかったが、もっと多くのものを表現できたと思う。
正直見直した。
途中放置している「当家主母」を再開しようかと密かに思うてこである。
1986年12月31日生まれの34歳、179㎝、65kg。
浙江财经大学卒業。
 
「美人心计(美人心計)」「倾世皇妃」「少年四大名捕」「青云志(青雲志)」「大唐荣耀(麗王別妃)」「天乩之白蛇传说」「恨君不似江楼月」「龙珠传奇之无间道(龍珠伝)」「当家主母」他多数。

麗華のおにいさんがこんなところに男子@嬴子傒【王雨ワン・ユー】

〜妻を娶らば陰麗華〜のお兄ちゃん@識にいさんである。
てこは「秀麗江山之長歌行(秀麗伝)」での萌えポジ、イチ推しメンだった彼と再会出来て歓喜。
この時より顎のおけつ具合が深く割れてる気もしないでもないが、、、
まぁ、気づかなかったことにしておこうか。
 
お相手になる嫁は、我らが@元瞳である
完璧とも言えるヴィランぶりに拍手を贈りたい。
最後までブレない邪悪さで、拗らせるだけ拗らせてくれた。
 
この女と一緒になって悪辣な事をする男なのかと思いきや。
この毒婦の心をも溶かすほどの、あったかーーーぃ男だった。
このドラマに登場する女はごく2〜3人を除いて他はほぼ毒婦であるのだが。
男どもは、実にいろんなタイプを用意してくれており、飽きさせない仕様となっているのも好ましい。
 
@子傒は、皇太子争いに負けた弱々しい皇子ではなく。
ヴィラン筆頭の毒婦をも包み込むほどの包容力を持った男であった。
毒婦を掌で転がす様が、なんとも萌える。
てこも転がされたい。
1983年7月2日生まれの38歳、185㎝、70kg。
中央戏剧学院卒業。
 
よくないですか、彼?
「愛のコリーダ」の藤竜也みたいじゃね?
 
「秀丽江山之长歌行(秀麗伝)」「鹤唳华亭」「当家主母」
直近は「许纯纯的茶花运」(たぶん)
未だブレイクはないが、遅咲き萌え叔デビューが来るかもしれん俳優である。

目隠し外した男子@嬴政【佟夢実/佟梦实トン・モンシー】

慶余年」で五竹(うーちゅー)おじさんを熱演した彼が、思い切って目隠し取っちゃいましたヨ。
そう、実はこんなイケメンだった事実。
重い腰を上げて見始めた理由の一つである佟梦实くんである。
彼は、てこがずーーーーっと播出を待っている(ほぼ2年)「神雕侠侣」で主角の@杨过をやっている、てこ注目の明星である。
 
始皇帝役はどうだったかと言うと。
結論から言って合格です。
こんなイケメンなのに、惜しげもなく
こんな顔↑や
あんな顔↑や
そんな顔↑までしてくれました。
かっこいい描写など1ミリもない辛い仕事であったろう。
実際、この役柄においての彼の中華本土の評価は賛否両論であったのだが。
彼は、評価などは二の次で、今出来る全てを出し切る、そんな決意を感じる演技であったと思う。
こんな明星は俄然応援したくなるてこなのである。
 
なかば吹っ切った感じさえするサイコな演技を評価したい。
しかも、まだまだ若年で、酸いも甘いも嚙み分ける年代には程遠いひよっこ感もしっかり表現しているし。
母ハオランと呂不韋のランデブーを物陰からねっちりと睨みつける眼光など、非常に高いポテンシャルを感じる。
1993年1月22日生まれの28歳、183㎝、69kg。
中国矿业大学卒業。
通称トーマスらしい、ほんと?(ゴードンとかパーシィと同僚ってこと?by機関車トーマス)
 
てこが待ち続けてるのが↓「神雕侠侣2019
絶対かっこぇえやつやろ、コレ。
実は今年2021はプチブレイク中でたくさんの作品に出演、もちろん主角もあり。
「皎若云间月」は堂々の主角(未視聴)他多数。
他にも播出待ちもある模様。
「千秋令」「屠户家的小娘子」
 
かれは間違いなく、ほぼ十中八九来るイケメン。
てこの眼に狂いはない、いつでもどこまでも(なはず)

More出番な男子@高昊陽【裴子添ペイ・ズーティェン】

彼のことはいつか紹介しなくては、と思っていた明星である。
ビジュアル・技量ともに申し分ないのになかなか羽ばたけずにいる明星、というのがこの業界には割と多いのだが、彼もその一員である。
 
本作も、ポテンシャルの高い彼がなぜこんなモブなのかマジ意味わからんのだが。
まぁ、できる限りのことはやってはいるが。
なぜ彼にこんな仕打ちを?
第一に出番が少なすぎる。
カモンペイ!・モアペイ!、(切望)なのである。
第二に役がしょぼすぎる。
特に死ななくてもよい状況なのにも関わらず、死亡退場とか意味わからんのだよ。
もうちょいいい役あげてください、ほんとに(懇願)
1990年6月17日生まれの31歳、182㎝、68kg。
北京电影学院表演系卒業。
 
2010年のデビューから苦節10年。
「玄门大师」「新白娘子传奇(新白蛇伝)」あたりからようやく認知度が上がる。
「大唐女法医」では男②デビュー。
2021には主角デビュー「全世界都不如你」
直近は「安乐传」(たぶん)

大きさがおかしい男子@白仲【李川リー・チュワン】

秦国レジェンド将軍・白起の息子ってだけで、体感温度が0.1度くらい上がったてこである。
でも、実際は脳筋だしイケてない残念な男子だった。
でもとりま↑画像を見て欲しい。
もぅ、いろいろと大小比がおかしくね?
並んでる女は瓔珞の@明玉であるが。
言っとくけどこの子165㎝あるからね?
ほんとそーとーなデカさよ、彼は。
とか思ってサーチしたら、オフィシャルでは186㎝?
ぇ?うそやろ?
絶対逆サバ、確信。
さほどイケメンでもないけど(失礼・ぺこり)、割と好みではある。
でも、この大きさを伝えたくてのランクインなのである。
ぇえ!?ふつーにイケメン。
現代劇のが断然良さげである。
1990年1月11日生まれの31歳、186㎝、73kg。
中央戏剧学院卒業。
 
@白宇の「蓬莱间」
現在視聴中の「且听凤鸣」
「我的小确幸」はもしや男②か?(たぶん)

皓镧传てこが見た感想

さて、このドラマの命題の一つである@チームハオランの三角関係であるが。
散々言ってきたように、想像とは全く違う方向へ進んでいく。
散々、実にうんざりするほどの多方向からの横槍が入っても変わらぬスタンス。
そう、最後までこの3人の結びつきは変わらない。
一見単純な三角関係なのだが、于正の描くそれは”友情”であり”同志”であり、崇高な精神の繋がりと言って差し支えないだろう。
 
さらに思ったほど、サブのラヴラインも含めてラヴに重きを置いていないことに気付く。
そう、ラヴはあくまで添え物で、
恨み辛みの隠った女どもの生き様を見るドラマなのである。
 
世に名高い始皇帝のままんってこんな人でしたよ、ってドラマじゃないのだ。
始皇帝のままんってふたりの男に愛されたんだって、ってドラマじゃないのだ。
 
本当の命題は、
人のふり見て我がふり直せ、的な、女どもに教訓を与える、なのでは?
 
おーきなお世話だしクッソ(失礼・ぺこり)なんだが。
しかしてこはこの女どもに”あっぱれ”と賛辞を贈りたい。
1人として殺されたものはおらず、ほぼ全て自死である。
まさに”我が行く道は我が決める”という胸熱さ。
だから、死んでも”ザマァ”にならない。
奥深いドラマだと言える。(断言)
 
このドラマ、于正はテキトーに作った、とか
手を抜いた、などと言われてるが。
てこはそんな風には感じなかったし、ほんとに楽しく最後まで見ることができた。
 
願わくば日本語訳版が見たいのでどこぞで配信(無料限定)してくれるとありがたいなぁ、と思う。