中国ドラマ『八角亭謎霧』(原題・八角亭谜雾)ドラマレビュー:愛奇芸iQIYI迷霧劇場シリーズ・あのメオトが再び!?【段亦宏/段奕宏ドアン・イーホン】【祖峰ズー・フォン】【白宇帆バイ・ユーファン】【邢岷山シン・ミンシャン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は、中国ドラマ『八角亭謎霧』(八角亭谜雾)ドラマレビュー:愛奇芸iQIYI迷霧劇場シリーズ・あのメオトが再び!?
を紹介するよ。
あのメオトってどのメオト?って思ったそこのあなた。
これを読むがいい↓
おわかりいただけたであろうか。
前世(鬼谷子)でメオト(←チガウ)、
さらに異世界転生世界(←チガウ2)でも因縁の2人
現世で八角亭で再会、義兄弟に♡(←チガウ3)
こんな渋いおっさんたちが紡ぐ世界は萌えが詰まっているのをご存知か。
きれいなヤングたちの世界は、もう存在だけで正義なので感動はいつも当たり前で確定であるが。
渋いむさ叔たちは、背景に積み重なってるものが多く重く。
それらがてこを虜にして止まないのである。
まぁ、↑これらのことはメインで熱く語りたい。
さて、本作は愛奇芸iQIYI(アイチーイー)がわりと最近始めた迷霧劇場シリーズである。
霧劇場なので”霧ヶ峰”のような爽やかな物語を想像するかもしれないが。
これまでは、どちらかというと暗めのどんよりなサスペンス風味が多いシリーズである。
で、本作もそんな感じがする始まりではあるが。
対照的にOPのイラストやスチールがキレイめなのが気に掛かる
そう思わせといて、意外に清々しい系なのかもしれんな、などと思いつつ。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
八角亭謎霧ってどんなドラマなん?
ちょっとした違和感。
↑は六角の建物であり八角ではない。
しかし、この六角のあずま屋は物語にわりと多く出てくる。
そうこうしてるうちに、”家族の一角”というセリフが耳につくのだが。
どうやら8−6すなわち2人が現在ここに居ない、という”不完全さ”を表現している事に気づく。
まずは8人家族の説明をすると。
峰にいさん(祖峰)は4人兄妹の長子。
上の妹とその下に双子の妹がいる。
上の妹の婿が段にいさん(段奕宏)である。
峰にいさんの嫁と娘、あと年老いた母で8人。
で、居ない2人は峰にいさんの双子の妹であるが。
1人は19年前に殺人事件の被害者で死亡。(下校途中で行方不明になり遺体で見つかる)
1人は事件後家を出てしまう。
段にいさんはデカ(刑事)で19年前の殺人事件も捜査。
結局犯人検挙には至らず、今なお家族の間には禍根を残し続けている。
峰にいさんは、19年前に妹を助けられなかった後悔からか娘をがんじがらめに拘束して自分の保護下に置いている。
忘れようにも忘れられない。
それもそのはず、娘の@念玫は死んだ双子の妹と瓜二つのルックスなのである。
娘は18でお年頃なので
「自由が欲しい」などと言っている。
そんな折、その娘にしつこく言い寄ってた金持ちのぼんが遺体で発見されるという事件が起きる。
そんな時、母が脳溢血で倒れ家を出てた双子の妹も八角亭に戻ってくる。
で、家族が揃ったところで。
放蕩息子殺人事件を捜査中、若手捜査員のおかげで
「19年前事件とつながりがあるのでは」
とピンときた段にいさん、さすがです♡
事件に関係あるかどうかはわからんが、いろんな人間関係が絡まってゆく中。
殺人事件の犯人、19年前の事件の真相はいかに、って流れである。
八角亭謎霧てこ監修”イケメン備忘録”
起死回生な男子@袁飛/袁飞【段亦宏/段奕宏ドアン・イーホン】
段にいさんです♡
起死回生というのは、19年前は犯人を見つけられなかったから”今度こそ”の意気込みなのだ。
それもそのはずである。
みんな、それぞれ言いたくない事情があって言ってないことがあったのだから。
まずは”ビビっ”ときちゃった双子の妹と昆曲教室の女先生。
目の付け所はいいのだが。
あまりに直球勝負の段にいさん。
悲しいかな、出来るデカ(刑事)には程遠く・・・
疑問に思ったら即行動。
もう少し泳がせたりカマかけたりしたらいいのだけれど。
妹にも
「嫉妬で、いなくなればいいと思ったのでは」
などと直球質問。
まぁでも家族だしなぁ、と大目に見たが。
ブローチの持ち主を見つけて、速攻
「コレはあなたのですね、
なんで墓参りに行ってたんですか?」
とこれまた直球質問である。
最後のクライマックスでさえ、茶番囮捜査とかには。
さすがにため息が出たけれど。
それでも、そんな直球にいさんを嫌いになれるはずなどない。
むしろそんな直球にいさんに惚れ直しました♡
だって、最後の最後に野花を摘んで花束に。
なんなの?
こんなムサ叔が野花摘んでる図とか想像しただけでノックアウトなんだが。
直球にいさんなのにお花摘むなんて。
ステキすぎるギャップやろ。
わかりますかね。
ヤングなイケメンが花束持ってたら、誰が見たってズギューンだけど。
こんなむさくるしいおっさんが
「結婚記念日・・・」
とか言ってる図。
しかも野花。
んもぅ、あれやこれやで脳が沸騰しますよね。
わかる人だけがわかるこの感覚。(ぇ、あなたもですか?ナカーマ)
1973年5月16日生まれの48歳、177㎝。
中央戏剧学院卒業。
峰にいさんとの前世のいざこざが見れる「鬼谷子」
これは面白すぎてブログを書いてないのだが。
5部作とかなら書けるかもしれない(気長に待って欲しい)
「非凡任務(ミッション・アンダーカバー)」「大秦赋」「暴雪將至(迫り来る嵐)」
過保護なぱぱな男子@玄梁【祖峰ズー・フォン】
峰にいさんです♡
こんなところでお会いできて嬉しいです、尊い。
超過保護でダメっぷりがもうダダ漏れてるぱぱなのだが。
ぱぱのお仕事は食堂経営。
レストランとかじゃなくて食堂。
田中邦衛が
「こどもがまだ食べてるでしょうがっ」
って言ってたような食堂。(by北の国から)
店先ではほっかほかの肉饅をふかしてる、そんな趣のある食堂。
19年前、自分が迎えに行くのが遅くなったせいで行方不明になった妹。
理由が昼下がりの情事のせいってのが後からわかる。
自分を責めてる訳だが。
情事の相手の女にしてみれば
「あたしのせいじゃないんだけど?」
ってのはよくわかる。
で、変な空気が漂うのもわかる。
その空気に嫁が反応するのもわかる。
娘が年頃で反抗するのもわかる。
そう、このドラマってある程度歳を重ねてきたものならば”わか〜るわか〜る”なドラマなのである。
人には言えないような不明確な感情が交差して、思うようにいかないもどかしさに共感できる。
それにしても、峰にいさんはそんな感情が群を抜いていて。
感情をコントロールできずに失敗を繰り返す訳だが。
その度に、段にいさんや、妹や、嫁や、娘が、背中や頭を”なでなで”してくれるのである。(間接的に)
マジで愛おしいキャラである。
結果、事件解決に何の貢献もしてないの、峰にいさんは。
心配して、後悔して、傷ついて。
「オレのせいで・・・」
「大黒柱として・・・」
「オレが・・・オレが・・・」
3周くらいしてようやく周りを傷つけてたって気づくという。(19年かかりました・・・)
こんなにいさんをみなさんも見てやってください(懇願)
1974年2月23日生まれの47歳、176㎝。
北京电影学院卒業。
段にいさんと年も身長もさほど変わらない。
もうこちらも双子認定で(チガウ)
峰にいさんは書道がレジェンド級なのをご存知か?
「鬼谷子」「非凡任務(ミッション・アンダーカバー)」「二重生活」「山海情」「1921」「猎场」「芈月传(ミーユエ)」他多数。
昆曲な男子@丁橈烈/丁桡烈【邢岷山シン・ミンシャン】
どうやら昆曲をやってらした方のよう。
なんとかいう槍を背中でくるくるやる技のすごいこと(語彙力)
とんでもない実力者のようで、彼は19年前の回想シーンもご本人が演じられているのだが。
明らかに若々しいし。
さらには○○姿まで(ネタバレになるのでナイショ)
そして最後は
↑昆曲まで頂きました。
力量というものを大いに感じさせて頂いた。
1965年8月22日生まれの56歳、180㎝、75kg。
北京电影院学院卒業。
MVPな男子@劉新力/刘新力【白宇帆バイ・ユーファン】
上司が直球勝負の段にいさんなので。
なにかと進まない捜査。
段にいさんの家族が、問題ありでいっつも尻拭いでにいさん忙しいし。
直感はいいけど肝心の捜査が直球なので、部下も苦労が絶えない訳だが。
彼は間違いなく事件解決のMVPである。
先輩同僚もわりかし脳筋で、単純な思考回路集団の中で唯一聡明な彼。
でもよくあるような
「新人は黙っておれ、
わかったような口をきくな」
みたいにはならず。
「ぇ、おまえ天才」
みたいな脳筋集団が微笑ましい。
どちらかというと悪人フェイスで(失礼・ぺこり)黒ジャンパーフードとか犯人に見えなくもない案件は置いといたとしても。
このシブ叔大挙のなかで唯一のヤング。
ヤングだけど、今流行りの肌肉系でも、キラキラ系でもない彼を抜擢したのを評価したい。
初登場時は頼りなさげ感100%だったが、見た目ではわからないできる男だった喜びよ。
実はこの物語の裏主題は
”見た目に騙されちゃいけないよ”だと思ってるのだが。
まさにソレ。
まぁ、みんな少なからず見た印象と違う本質を持っていたりするが、
それが幸か不幸か、という問はいつまで経っても答えは出ないが。
本質を見ようとする努力と注意はいつも必要だと再確認した。
1995年5月19日生まれの26歳、182㎝、63kg。
南京艺术学院卒業。
ん?ちょっと待って。
もしかしてキラキラ系の子かもしれん。
もしや@白敬亭の「開端」の会社の男か?(現在視聴中)
もしや「恋恋江湖」にも出てた気がする。
なんか別人に見えるのだが・・・
八角亭謎霧てこが見た感想
終わってみれば、(ムサ叔に狂喜乱舞してたが)双子妹が主役だったなぁ、という感想。
可愛い姉がいつも皆に愛され、世界の中心のように見えた。
明るく愛らしく美しい姉。
暗くてひねくれてて可愛くない妹。
誰に説明された訳じゃないが、視聴者もそんな認識で物語を見ているのだが。
なのでずっと家を出ていた妹が帰ってきたときには太々しく見えたりさえしたのだが。
それが本質ではないのでは?と思えてくるあたりにこのドラマの巧妙さが感じられる。
同じシーンでも、
・妹が捻くれズルっこ、と認識して見るのと
・妹が言葉が少ないだけでほんとは辛くて自分は透明人間だと思ってた、と認識して見るのとでは大きく印象が違う事に驚く。
それに気づかせてくれるのが双子妹@玄珠(中の人、郝蕾)である。
ずっと抑えた演技でセリフも少ないのだが。
犯人と疑われていたであろう心の傷。
居なくなってほっとするはずが、いつまでも癒えない心の疼き。
切り捨てらるはずもない血の繋がり。
最後の家族総出のお墓参りの時に、初めて彼女の涙を見た時には流石のてこも涙涙であった。
「勘違いだったーーー
見た目で判断してごめんねーーー」
と謝りたい。
そして終わってみると、最初の直感とおり。
皆が心に抱えていたどんよりした鬱屈したものが、解決され。
ぐちゃぐちゃにこんがらがった糸が、解れていく感じ。
「よかったねーーーー」
って清々しく終われたのが意外でうれしい。
よくある”家族の絆”モノでは決してない、まったくの別モノであるということも明記しておこう。