中国ドラマ『GoldPanning淘金』ドラマレビュー其の2:㊗️無事にフィナーレ【廖凡リャオ・ファン】【陳飛宇/陈飞宇チェン・フェンユー】【丁冠森ディン・グワンセン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年2月25日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『GoldPanning淘金』ドラマレビュー其の2:㊗️無事にフィナーレ
を紹介するよ。
 
レビュー其の1は喜び勇んで1集だけみて速攻レビューしたので読むがいい。
 
毎度タイトルコールの後に”今日の一言”みたいなのがあって。
それが「金(ゴールド)は麻薬だ」(極訳)みたいな感じの割と人生を諌める言葉で。
てこの心は薄汚れてるので毎回なんだか説教されてる気がしてそわそわした。
「ま、まじめに生きてるも・・・ん」みたいな。
 
1ヶ月播出遅れだったが、配信されてみると12集なのであっという間。
もう終わっちゃいました。
iQIYI(愛奇芸・爱奇艺/アイチーイー)で2集までは無料3〜12集まではVIPである。
ちなみにVIPは1ヶ月更新で¥600であるから、1回おやつを我慢すればVIPになれる。
(なんだか高くなった気がするのはてこの記憶違いか?)
ビールは我慢できないがおやつは我慢できる、そんな感じで。
 
ただ、字幕が時に一瞬、なことが割と多く。
少し理解度が低い、もしくは間違っている可能性もあるんでそこんとこよろしく。
 
あと、レビューにあたり画像を漁っているとWeTVオフィシャルの画像などが出てくる不思議。
どこぞの国ではWeTVでも見れるのだろうか。
WeTVでも字幕一瞬案件はあるのだろうか、などと思いつつ。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

淘金ってどんなドラマなん?

“淘金”すなわち”ゴールドラッシュ”を背景に展開される人間模様である。
 
1集を見た時とラストまで見た時と大きく印象が違うドラマである。
サスペンスかと思ったのだが。
 
さらっと説明すると。
↓飛宇くんは新人淘金客、いわゆるゴールドディガー。
↓同じ日に面接受けた同僚が令狐冲(丁冠森)
↓同じ部屋の男装してる同僚の女(范帥琦)
この@チームヤング3人組がまぁそれなりに助け合いながらディガる訳だが。
飛宇くんはここで死んだとされる兄のことを探ってる。
令狐冲はとにかく生家が貧乏らしく金がほしい(トラクターを買いたい)
男装女は、どうやら父親探し?のよう。
 
で、会社側(一応政府のオフィシャル金採掘会社のよう)
↓社長(蘇可/苏可)
↑ベテラン勢なのだが、謎なのがなぜズラ着用なのか?である。
例えば他の撮影で辮髪で丸刈りとかかなぁ、などと思ってる。
↓ズラ社長の女(嫁ではないっぽい)
子供はいるが父親はここにはいないっぽい。
うちの廖凡にいさんは二股かけられてるんですが?
けしからんすぎな女である。
↓で、うちの兄さんは管理職な会社員
どうやら飛宇くんのおにいさんの真相を知る人物のよう。
 
雨季が来る前に金を掬えるだけ掬っておきたい会社側。
闇ディラー”ふくろう”がその金を横流ししようと暗躍中。
飛宇くんのおにいさんは”ふくろう”との金のやりとりがどんなカラクリだったか突き止めて横取りしたっぽい。
(桃の蜂蜜漬けに金を潜ませていたらしい)
 
でもそんなやりとりを知らない下々の労働者は、上に言われるがまま毎日ただ黙々と川を浚う日々である。
ある日、そんな労働者のグループが反乱を起こし(百姓一揆みたいなもん)金やらお金やらを根こそぎ奪い採掘場を焼き払ってしまう。
 
で、途方にくれたズラ社長と女は金鉱脈があると言われてる伝説の”ツインリッジ”に行くことにする。
 
イー:ツインリッジで金塊が見つかるのか?
アル:おにいさんは?
サン:”ふくろう”の正体は?
 
の3つが話の肝である。
 
見るのが結構つらい。
物語の内容が悲惨でツラい、とかでなく。
単純につらい。
 
まず、画面が暗い。
ジャングルの夜とか、もう何が起きてるのかわからないし。
そうでなくても小汚いのに、殴られてあざとか血とかで顔もよく見えないのに、さらに雨まで降ってたりするともうよくわからない。
 
それと、物語がつまらないわけではないのだが、意味がわからないことが多い。
「ん?なんで?」っていう疑問を持ったまま見続けてると、エンディングに白黒で過去シーンなどを投入しなんでこうなったか説明になるのだが。
そもそも、それがわかりにくーいのである。
 
サスペンス風かと思ったがそんなハラハラドキドキとかはあまりなく、淡々としている。
見てるうちに気づくのだが。
立場が違う人間が大勢出てくるのだが、誰をとっても一つとして信頼関係がないという事に。
いつでもどこでも
「こいつがふくろうか?」とか
「生き残るには・・・」とか
誰のことも信用しない、我ひとりな心情なのである。
サスペンスではなく”世知辛いなぁ”って話だったのである。

淘金てこ監修”イケメン備忘録”

予想と違ったけどやっぱりステキな男子@武建超【廖凡リャオ・ファン】

思ってたのと違った。
すんごい出来る男かと思ってたけど違った。
潜入捜査員でもなかった。
 
二股かけられてる女にマジ惚れで、海辺でなんか店やろう?とか女に言ってるし。
自分を置いて出て行った女の部屋で、ぼっちで編みかけのセーター着た日には。
てこの目も涙で曇った。(落胆で)
手編みの、しかも編みかけのセーターとか着ちゃダメだから、兄さんは。
もっとハードボイルドじゃなきゃいけないのに・・・
「この5年がパァだ」とか言って落ち込んでたけど。
貯めてた砂金、ほんのちょっとだったけどなぁ?
 
思ってたかっこいい役ではなかったのだが。
一攫千金目指してきたは良いが、この世界の闇を知り。
その闇の中でもがいてきた苦悩が滲み出てる負け組感。
他の奴らのことなど気にもかけたくないし、そんな余裕はないけれど。
ほって置けない善良さ。
苦しみながらも自分を一番に考えれない不器用さ。
 
颯爽と駆けつけるヒーロー感も、
めちゃ強な無双感も、
キレッキレの聡明感も1ミリもないのだが。
なぜか心に残るあの人、なのである。
ジワる男、それがにいさん。
結果満足なのであった。
↑見てください、コレ。
これがほんとのにいさんです♡
1974年2月14日生まれの47歳、180㎝。
上海戏剧学院卒業。
 
にいさんの悪人顔を活かしたキャスティングが多いが、なかにはノスタルジックなのもある。
たくさんの作品に出演しているので見てほしい。
「白日焰火(薄氷の殺人)」「一半海水,一半火燄」「ライジング・ドラゴン(十二生肖)」「雪暴 白頭山の死闘(雪暴 SAVAGE)」「鵞鳥湖の夜(南方車站的聚會)」「沉默的真相(ロング・ナイト)

まだまだだった男子@陳保金/陈保金【陳飛宇/陈飞宇チェン・フェンユー】

シリアス人間模様ドラマという、ラヴ封印✖️スマイル封印のもっすごいビハインドスタートだった飛宇くんだが。
頑張ってる”今現在の最善”を見させてもらった気はするが。
やはりまだまだこれから〜感は否めない。
例えば↑のカットであるが。
頑張りすぎ。
キメすぎ。
うまく言えないが、他の誰より頑張ってる感が出ていたと思う。
セリフも少ないし。(みんなだけど、彼だけじゃなくみんなだけど)
感情を爆発させるようなシーンもない。(みんなだけど、彼〜以下略)
淡々と進む物語の中で、何をどう表現してアピールするか、そんな難しさを感じているに違いない。
その点、令狐冲や男装女子(范帥琦)なんかは上手く演ってたように思う。
↑の3人は、背景など詳しくは語られないがどんな人間かを察することができる訳だが。
さすがの令狐冲。
苦渋を舐めてきただけあって(笑傲江湖)味がありすぎる演技、よかったっすよ彼。
飛宇くんはそこまでは至らない。
 
脚本も原因のひとつである。
例えば、兄が〜な風になってしまって↓こんな事になってしまうのだが。
ここはもっとこう慟哭であったり、後悔であったり、淘金に対する怒りであったり。
そんなものが表現されても良いと思うのだが。
 
これという見せ場もまったくなかったし。
にいさんが〜なって「ちっくしょー」からの〜も令狐冲が・・・
主角であるはずの彼が何もしてない感が満載な脚本は残念としか言いようがない。
それでもそれなりに存在感をアピールできるほどになるには、それなりのキャリアが必要、もしくは天性の才が必要なのかもしれない。
 
今回はぴりぴりとした緊張感が伝わってきて意気込みも感じられた。
ベテラン勢相手によく健闘したといえば言える。
これからもラヴ史劇などではなく、ビジュアル頼みではない役柄にどんどん挑戦してほしい。
末長く見守りたい明星である。
てこの眼に狂いはない、いつでもどこまでも。
2000年4月9日生まれの21歳、188㎝。
ぱぱは陳凱歌チェン・カイコー監督、ままは人気女優陳紅チェン・ホンという。
サラブレッドなプリンスである。
DNAは申し分ないし、このビジュアルである。
かっこいいは正義であるからして。
多少のことは目を瞑ろう、ってか眼福すぎるこのルックスである。
 
将夜」「天醒之路」
待播が「皓衣行」「打火机与公主裙」
今後もしっかりと追いかけたい美しすぎる明星である。
願わくばアイドルものとかラヴ史劇ではなく、歴史大河とか武侠とかクライムサスペンスとか出てほしい。

淘金てこが見た感想

全編にわたり内容も画面もどんより暗かった。
そのどんよりな暗さと対照的に、ときおり見せるゴールドが印象に残る。
だたの泥かと思いきや、光り輝く砂金であったり。
ただの鯉の餌かと思いきや、カラーになってみれば金だったりと。
人生の明暗、裏表、天地などの暗喩だとも受け取れる。
まぁそんなようなことを描きたかったのだろう、と思わせる作品ではあるが。
全ては
↓このじいさんの言ってることが真理なんだよなぁ(結論)
中の人、李叢喜/李丛喜
無償のものなどない。
全てのものにそれ相応の代価が必要だ、という真理。
一攫千金を夢見ても、ただでは手に入らない、っちゅう話である。
 
結末はやはりどんよりとはしてるが、ラストカットでロマンがあったのでまぁ良しとしたい。
まぁ、しかしなんだ。
魅力的なキャラをもらえるに越したことはないが。
魅力的なキャラを魅力的に演じることよりも、魅力的じゃないキャラをどう演じられるかが重要。
まさに月影センセが北島マヤに言ってたのがそれである。
 
飛宇よ、目指すのだ、紅天女を!(by紫のバラの人)