中国ドラマ『ロング・ナイト(The Long Night)沈黙的真相〜沉默的真相』紫金陳@推理之王シリーズの第三作「長夜難明」ドラマ化作品:ドラマレビュー【廖凡リャオ・ファン】【白宇バイ・ユー】【陸思宇/陆思宇ルー・スーユー】【韓朔ハン・シュオ】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2022年12月6日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『ロング・ナイト(The Long Night)沈黙的真相〜沉默的真相』紫金陳@推理之王シリーズの第三作「長夜難明」ドラマ化作品、
を紹介するよ。
 
説明しよう。
まず紫金陳ズ・ジンチェン@推理之王シリーズとは、
イー:2013年「無證之罪」→「バーニング・アイス 無証之罪~無證之罪」
アル:2014年「壊小孩」→「バッド・キッズ 隠秘之罪~隐秘的角落」
サン:2017年「長夜難明」→「ロング・ナイト 沈黙的真相~沉默的真相」(←イマココ)
 
どうせなら順番にレビューするんだった(後悔)
@無証は見たけどブログ書いてない。
@角落は原作読んだがドラマ見てない。
@真相をまさに今レビュー中(←イマココ)
なので、たとえ時間がかかろうが、まずは@無証を追い1巡してブログ書く。
@角落のドラマ見てブログ書く。
紫金陳@推理之王シリーズレビュー堂々の完結。
というのを当面の目標とする。
 
で、この3作は全て[愛奇芸iQIYI]迷霧劇場シリーズである。
このシリーズの特徴はサンスペンス&短い(全12集)
非常に良い試みである、やればできる。(欲を言えば10集未満に抑えてほしい)
去年2020の春辺りから始まったこのシリーズ。
今のところ割と粒揃いでほぼ満足な感想である。
「無証之罪/無證之罪〜Burning Ice」
「非常目擊~Crimson River」
「在劫難逃~Sisyphus」
なので本作もきっと優秀、ってことで視聴開始。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

沈黙的真相ってどんなドラマなん?

著者の紫さん曰く
@無證之罪では個人の悲劇
@壞小孩では家庭の悲劇
@長夜難明では社会の悲劇を書いた、らしい。
まさに三重苦、ヘレンケラー、言わば”悲劇シリーズ”だと言える。
 
そう、このドラマは”とんでもない悲劇、次元の違う切なさ”である。
 
”報われない恋”とか?
”孤独”がどうとか?
そんなもんじゃないの、次元が違うの。
そう規格外の別次元の切なさ&やりきれなさストーリーなのである。
 
詳しい事はよそ様のレビューで見れるとしても、少しは説明しとこうか?
 
舞台は2010年の重慶。
主角の1人である検察官・江陽(白宇)は初回で殺害される。
その後、もう1人の主角である刑事の厳良(廖凡)が手掛かりをつなげて、10年前の冤罪事件が浮かび上がる。
10年前の事件の真相こそが、江陽殺害事件の解決に繋がる。
 
という、わずか5行である。
いつもながらすみません・ぺこり。
てこブログでは一体何が規格外の”切なさ&やりきれなさ”なのかを語りたい。
 
で、江陽殺害事件は2010年。
事件を担当するのは、刑事@厳良/严良、中の人廖凡リャオ・ファン、「薄氷の殺人」ですヨ。
10年前2000年の事件は”村の女性レイプ事件”である。
濡れ衣を着せられ謎の死を遂げる無念の被害者↓@侯貴平/侯贵平、中の人陸思宇/陆思宇ルー・スーユー
司馬懿の@汲布♡でしたよね。
↑の恋人の↓@李靜、中の人譚卓/谭卓タン・ジュオ
↑に懇願され、2003年に↓検察官@江陽/江阳、中の人白宇バイ・ユーが再捜査し始める。
江陽と一緒に捜査する刑事↓@朱偉/朱伟、中の人趙陽/赵阳ジャオ・ヤン
↑を江陽に紹介したのは法医学医↓@陳明章/陈明章、中の人田小潔/田小洁ティエン・シャオジエ
楚喬傳(楚喬伝)のたしかどっかの皇帝役だったと思う。
2007年、@江陽はハメられ逮捕される。
元大学教授↓@張超/张超、中の人寧理/宁理ニン・リーが、江陽の弁護を引き受ける。
(納得いかないのは、この中の人は「無証之罪」で犯人役だったのだが)
今回はちゃっかりチーム江陽の一員である。
とこのように、時系列をざっと並べてみてわかる様に。
2010年@江陽殺人事件発生
2000年冤罪事件
2003年チーム江陽の3人が冤罪事件捜査開始
2007年@江陽、ハメられて刑務所生き
2009年出所、@チーム江陽再び捜査始める
2010年、江陽殺害される(←出発地点)
 
物語の構成は見事で、現在の事件と10年前の冤罪事件を追いかける江陽の話が交互に進行していく。
中文視聴ながらも、混乱する事なく、矛盾もなくでこれは賢(かしこ)クラスの脚本家の手腕であろう。
 
何が切ないって?
@江陽である。
将来を嘱望される、賢く健全な青年。
「合格したーーー」って無邪気にはしゃいでた善良な青年。
こんなイケイケのエリートが、顔見知り程度の男のために。
その男の冤罪を晴らすために。
社会に潜む悪を成敗するために。
婚約者との恋愛も諦め。
果てに、ハメられて刑務所へ。
2年後は、ほんの小銭が入った財布を無くした、と泣きじゃくる男へと変わり果ててしまうのである。
それでも、彼の信念は変わらない。
全てを犠牲にしてでも悪を成敗しなければならない。
たとえそれが己の、、、、、。
↓そして、とうとうキーマンとなる人物を探し当てたチーム江陽。
なんとか新聞の記者@張曉倩/张晓倩、中の人黃堯/黄尧ホアン・ヤオ
「山海情」に出てたと思う。(記事は気長に、、、)
彼女を説得するシーン。
この眼である。
いろんなものを経験し、打ちのめされ、それでも曲げられない信念があるのだと。
その眼が全てを語るのである。
ここまで変わり果てた姿に胸が痛む。
しかし、それはただの見てくれだけである。
彼の心は一貫している。
何も後悔することなどない。
己が信じることを諦めてしまったら、それこそ生きていても意味がないのだ。
だから、自分は考える。
何をしたらいいのか?
何ができるのか?
 
彼が考え抜いたその計画とは、、、
 
そこまでする価値があるのか?
価値などではないのだ。
そんなものはとうに超越した。
自分が生きてるのは意味がある。
そして死ぬことにも意味を持たせるのだ。
そう、どう生きるか。
どう、死ぬか。
全ては信念なのだ。
 
こんな異次元の切なさややりきれなさを感じられた作品はコレが初めてである、と言うことを明記しておこう。
ついでに涙量は2021ではMaxであることも明記しておく。
そして、涙の質が違う、と言うことも明記しなければならんな。
さらに、、、以下略。

沈黙的真相てこ監修”イケメン備忘録”

ぇ?活躍できない男子@厳良/严良【廖凡リャオ・ファン】

@厳良である。
「無証之罪/無證之罪〜Burning Ice」の厳良(秦昊チン・ハオ)は、もっとがつがつ捜査してた。
割とぎらついててワイルドな捜査形式だったのが。
同人物とは思えない変わりぶりである。
こんなに違うのなら、名前も変えたらよろしい。
@厳良、という名前が重要ならば、人物像も同じにすべきであるし。
違う人物像を描きたいなら、別人設定にすべきである。
 
しかもね。
しかも、捜査としてはほぼ何の結果も出せてないんだよね。
手がかりは、@チーム江陽の面々が誘導したものであるし。
事件のからくりや、真相は@チーム江陽が導き出したものだ。
彼らでは太刀打ちできなかった”悪”をどうやって成敗するか、その”駒”として使われたってことである。
 
最悪なのは、ラストに@厳良たちが表彰される時に”ガッツポーズ”をしたことである。
ほぼ何もしてないのに?
チーム江陽たちはあんな結果になってるのに?
 
ここは、
「ホントに表彰されるべきなヤツらはほかにいる、、、」
みたいなこと言って、ニヒルな顔をする場面なのでは?
そして、
「おまえの意思はオレが継ぐ、、、」
みたいなこと言って、そぼふる雨空を見上げたりする場面なのでは?
1974年2月14日生まれの47歳、172㎝、65kg。
上海戯劇学院卒業。
 
とりあえず、夥しいほど数多くの作品に出演してる。
誰が見ても納得の”悪人顔”を生かしたキャスティングも多いが、中にはノスタルジックな作品もある。
「白日焰火(薄氷の殺人)」「一半海水,一半火燄」「ライジング・ドラゴン(十二生肖)」「雪暴 白頭山の死闘(雪暴 SAVAGE)」「鵞鳥湖の夜(南方車站的聚會)
ほか超多数。
@雪暴は張震サマも出ておられるので、いずれ記事は書く。

こんなにできる子だった男子@江陽【白宇バイ・ユー】

@江陽である。
ほんとうに胸熱な男であった。
 
@鎮魂で既に彼の演技力は知っていたが。
ビッグブーム”ブロマンス”脚本と、若干のビジュアルの助けもあった様に思う。
 
が、しかし。
しかしである。
本作はビジュアルの助けなど不要、ナッシング。
”@江陽という1人の人間”を演じきり、
見る側は、白宇ではなくあくまでも江陽というキャラクターに心底共鳴できるのではないだろうか。
 
上述にもある様に、いけいけのエリートから前科者になり、肺がんにまで侵される。
↓出所した時の様子
田中邦衛みたくなっていた。
胸を掻き乱すやりきれなさと悲惨さ。
しかし、悲惨だと思っているのは周りの人間だけで、本人はそんな風に思っていない。
目の奥には変わらぬ情熱が潜んでいるし。
胸の中にはある一つの想いが潜んでいた。
 
”沈黙的真相”そしてその”代価”とは一体なんなのか、、、なのである。
1990年4月8日生まれの31歳、183㎝、65kg。
中央戯劇学院卒業。
 
何年か泣かず飛ばずの時を過ごしたが「美人為餡」でようやく認知度Up。
2018年は「鎮魂」でブレイク。
その後は着々と主角街道を爆進中。
「紳士探偵L(绅探)」を経て本作に至る。
他映画も何本か(2本かな、たぶん)にも出演。
2021は5本(たぶん)くらい出演してると思う。
ドラマ「蓬莱間」「喬家的児女」(まだ未視聴、たぶん見ない)
楽しみにしてるのは配信待ちの「風起隴西」でこちらは陳坤殿下が主角である。

おまけ@黄毛【韓朔ハン・シュオ】

とくにイケメンではない。
しかしなんだかジワる@黄毛さん、なのである。
齢39歳にして20歳(撮影当時は37〜8歳)の役である。
しかし、みごとな若い半グレチンピラを演じ切っているがためにホントにヤングに見えるのである。
 
彼もまた夥しいほどの数の出演作があるので、中華迷の皆さんなら必ずなんかで、どっかで、見てるはずである。
1982年1月25日生まれの39歳、180㎝、65kg。
中央戯劇学院卒業。
 
「少林寺探案传奇(侠僧探案伝奇)」(記事は気長に、、、)
「鏢門(镖门)」「 大清盐商」「剣王朝」ほか超多数。

沈黙的真相てこが見た感想

政府関係者が企業と手を組んでスキャンダルをもみ消そうとしたり、公安や検察院、裁判所などの関係者が捜査をする過程で、様々な邪魔や圧力に直面したりするシーンが多々あるのだが。
こうゆう弊害は昔からあることながら、視聴者は「それでも悪に立ち向かうヒーロー」が見たいという、古今東西変わらぬ思いがある。
使い古された主題でも、これほどドラマティックに完結させることができたのは。
ひとえに、
イー:脚本が優秀
アル:演員が優秀
これに尽きる。
 
ただ、ひとつ。
ラストの判決についてであるが。
こんな思いをしてきた@チーム江陽は全員有罪・実刑判決である。
これは”中華な法”と日本のそれは根本的に違うと言うことを実感する場面である。
いろいろと感情移入して中華沼に嵌る方は大勢いれど。
”そもそも”が違うのである。
ここは今一度、見る側は認識を新たにすべきであるし、間違ってもあちら側に感化されるべきではない、と明記しておきたい。
 
ところで、近頃はミステリーをテーマにしたドラマが台頭している。
「暗黒者(The Death Notice)1、2、3」は間違いなく先駆けであった。
その後「白夜追凶(Day and Night)」
そして迷霧劇場シリーズへと続く。
 
それら作品はいずれも、社会派ミステリーで、物語は世相や様々な人生を映し出している。
社会派ミステリーとは言うものの、視聴者はより現実的、よりリアルなものを欲している様に思う。
そのため、さまざまな社会問題を濃縮して作品に詰め込み、注目を集め、いかに見る人の思考を刺激できるかが、現実的な意義になっていると思う。
 
ついでに”短い”という新しい試みも見え、それが受け入れられたことで他のジャンルの作品制作にも少なからず影響があるのではないだろうか。
今後の中華エンタメの動向を注意深く見守ってゆきたい。
 
ところで、この[愛奇芸iQIYI]迷霧劇場シリーズだが。
 
10月13日から配信開始した「八角亭迷雾」はあのミッションアンダーカバー&鬼谷子CPの@段奕宏@祖峰。
てこはまだ未視聴だが、評判はすこぶるよろしい様子である。
今後のラインナップを紹介しとこう。
 
淘金」は本作主角の@廖凡と@プリンス陳飛宇。
「致命愿望」は@冯绍峰。
「暗夜行者」は@李易峰@宋軼。
「谁是凶手」は@赵丽颖@董子健。
「猎罪图鉴」は@檀健次@金世佳。
 
と、ベテラン&若手の組み合わせでうまいこと視聴者確保しようとする意図が伺える。
陳飛宇、@李易峰、@金世佳などはてこブログでも目をつけてた明星である。
てこ心をくすぐるキャスティングにまいっちんぐまちこ先生である。
 
近頃”ラヴ史劇”は飽食気味で視聴意欲がホントに湧かない、と嘆いてた時に颯爽と現れた迷霧劇場シリーズ。
あたらしいてこのライフスタイルになりつつある今日この頃である。