中国映画『乱魂』(原題・陳情令之乱魂)映画レビュー:陳情令スピンオフ第2弾【王翌舟ワン・イージョウ】【纪李ジー・リー】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2022年8月22日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国映画『乱魂』(原題・陳情令之乱魂)映画レビュー:陳情令スピンオフ第2弾
を紹介するよ。
 
第1弾は↓『生魂』(原題・陳情令之生魂)うえにん温寧&あゆえん思追ストーリーなので読むがいい。
第2弾は、本編でてこ激推しのにえ先輩(聶明玦/聂明玦)がほぼ主役である。
なんと嬉しいことであろうか。
本来ならばヤングなきらきらイケメンに目が行くところだが。
なぜかてこが心臓を捧げたくなったのは渋すぎるほど渋いにえ先輩なのである。
 
狂気とまとものあわいを行きつ戻りつ彷徨う男。
この男の抱えてきた物の大きさよ。
本編でのアノ納得のいかない不自然な逝き様の疑問に答えてくれる、そんな番外編、それが『乱魂』なのである。
 
ぇえぇえ、堪能致しましたヨ。
『生魂』はホラーチックではあるものの、ほんわかほっこりなふたりににやにやしたものだが。
『乱魂』はねっとりと重苦しい。
しかし、これを見れば本編がより理解できる仕様となっている。
 
余談だが、陳情令スピンオフは3部作となっており残り一つは
『渡魂』である。
これは義城組による物語らしいが、いまだ世に出てこない。
これまた”見たかった”やつであろうな。
しかし例のやおいビハインドのせいかは知らんが、どんな事情になっているのかは全くわからん状況である。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

乱魂ってどんな映画なん?

↑あれ?なんか並びヘンだよね。
にえ先輩がセンターじゃない・・・
もしかして主役は弟の@聶懐桑/聂怀桑なのか、って今さらか、今さらなのか(てこだけ?)
 
本編では、もんやお(金光瑶)もにえ先輩もお亡くなりになったが。
お二人とも存命ということは。
そう、時系列を説明しよう。
懐桑がもんやおを兄と呼んでいることから察するに。
にえ先輩(聶明玦)とたくぶくん(藍曦臣)、もんやお(金光瑶)の三人が義兄弟の契りを交わした頃と考えて間違い無いだろう。
ということは、
もんやおが邪なことを企み、にえ先輩に罠を仕掛けてじりじりと追い詰める計画を実行中、という事だ。
@生魂は後日譚であるが、@乱魂は本編と時間は並行しているのでアナザーストーリー。
要は”本編の裏で実はこんな出来事があったんだよ説明”映画、という事だ。
 
ま、しかし、この件はとりまそこいらの棚に上げておくとして。
少しにえ(聶)家の話をしようじゃあないか。
 
本編のレビューや@生魂レビューでもサラッと触れたが。
彼ら仙人級の武人の持つ武器とは、ただの道具にあらず。
それなりの由来と繋がりがあり、ある意味契りを交わしていると言って過言ではない。
 
例えば、うえいん(魏嬰)の武器は『随便』とい名だがすいべんクンは遣い手を選ぶ。
16年うえいんを待っていたすいべんクンである、涙。
 
例えば、じゃんちょん(江澄)の武器は『三毒』という。
さんどぅークンは、じゃんちょんのままが無念の死を遂げた時に次の主として自らが選んだのがじゃんちょんである。
さんどぅークンは、ままの無念さや息子への期待の気持ちやらが込められている武器で、言わばままの化身である。
このように、武器は彼らの一部であり、むしろ彼ら自身よりも彼らを理解している存在と言える。
 
そして我らがにえ先輩の武器は『覇下』という。
ばーしゃあクンはにえ先輩の心そのものである。
 
しかしにえ家にはある特徴があり。
にえ家の奥義とは魔道と表裏一体なのである。
というのはにえ氏は代々刀を使用するが、その刀が邪気を好む。
刀法を修行すればするほど入魔してしまうという、とんでもないジレンマを生むのである。
しかも刀の主が死んでも、刀は邪気を集め続けるという性質を持つのだ。
 
そして、にえ家にはばーしゃあとは別のレジェンド級の刀が封印されておるのだが。
この刀には刀霊が宿っており、武器として人に持たれるような代物ではなく。
自らが人間を従え、意のままに人間を操り禍をもたらす。(邪気を集め続けてるわけだから)
歴代の宗主たちがその刀霊を制御しきれずに散って行った。
そんな刀は、にえ家だけでなく世界をも滅ぼすであろう。
 
にえ先輩は、刀霊制御のために修練を積み、正気と狂気の間でギリ踏ん張ってる現状だったのだ。
しかも、もし自分が逝ってしまったら?
残された弟・・・
弟はいくら言っても修練しない、絵や詩を愛する文弱者である。
そんな弟がこんな重責を担うことができるのか、ぃや担わせることなどできない。
「いつまでもどこまでもオレが守ってやるのだ、
そう約束したのだ」
おわかりか。
こんな胸熱な思いがたぎっているのである。
 
以上のにえ家事情を知った上で、改めて見て欲しい。
きっとにえ先輩がどんなにステキな渋さかがお分かりになるであろう。
 
で、本題に戻すと。
刀霊の封印結界が弱まり、コソ泥のせいで祭刀堂に不穏な動きがあり様子を見に行く事になる。
 
日に日に狂気に染まって行く宗主を門弟らが
「ぅわー、やばない?宗主。
目がいっちゃってるんだけど・・・」
みたいに噂する中。
だめだめの弟@懐桑が
「ぅわー、もう見てらんねぇ。
なぁ、にいちゃん、正道でいこうゼ!」
ときっぱりと漢気を見せたりなんかして。
祭刀堂では制御の効かなくなった刀霊とにえ先輩の一騎打ち。
門弟もほぼ殉死のなか、兄弟はなんとか助け合って危機を脱する。
そして思い出す幼い頃。
「あの頃と同じ事を言おうぞ。
いつまでも、これからもお前を守る。」(byにえ先輩)
〜でエピローグへ。

乱魂てこ監修”イケメン備忘録”

もんやお、てめぇな男子にえ先輩@聶明玦【王翌舟ワン・イージョウ】

うちのにえ先輩です♡
どや?なかなかの渋叔であろう?
この愚直な男は、修練も手を抜くことなどできないし。
芸術を愛する弟のことも心配でならない。
例えば、てこみたいにいっつも怠けることばかり考えていたならば、こんな事態にはなっていなかったであろう。
おそらくこのクッソ真面目なこの男は、いつも真摯に物事に向き合ってきたに違いない。
犠牲になって逝く門弟たちへの気持ちも弟に言われるまでもないはずだ。
数多くの苦悩とともに生きてきた人生、それがにえ先輩の人生なのである。
 
入魔しそう⇆堪える
この繰り返しの中で。
それでも、この刀霊騒ぎを収束できた時は、わずかな希望が残っていたはずなのである。
改めて兄弟の強い絆を思い出し、2人でにえ家を支えようと。
そしていつまでも兄は弟を守り続けると。
そう誓っていたのに。
 
もんやお、てめぇ・・・なのである。
もんやおの罪は深い。
1989年12月18日生まれの32歳、186㎝、77kg。
上海东华大学卒業。
 
微博も半年に一回くらいしか更新してくれないイケズなにえ先輩。
そして意外にも若くて全然叔世代じゃないという事実。
もっと”オレが、オレが”ってしてくれていいのに、ってかしてほしいという願い。
この控えめさが、キャラとのギャップでさらに萌えるという。
いちいちぐっさーーーとくる渋さなのである。(ぇ、てこだけ?)
そんな渋叔なのにこんなピンクな一面のギャップ萌えにノックアウトのてこである。
スマホケースもピンク♡何故に・・・
※ツイ友さんから拝借した画像
 
こんな激推しのにえ先輩であるが・・・
出演作はあるにはあるが、ブレイクには未だ遠い道のりといったところ。
「你好,火焰蓝」は2021で@ゴン(龚俊)主演の話題作なのでちょっとは期待したい。
いずれにせよ、てこはいつまでもにえ先輩の味方だし応援し続けまっす!(宣誓)

オレが主役な男子@聶懐桑/聂怀桑【纪李ジー・リー】

オレが主役。
そう・・・
そうなんだよね。
最後まで見たらほんとに主役になる意味あるわ、ってなるんだけど。
 
説明しよう(ぇ、いらない?するけど)
 
にえ家の二公子なんて自覚は全くナッシングな自由人だった懐桑。
にえ家事情なんて全く知らなかったから、にえ兄の苦労など知る由もなかった。
しかし、初めて立ち入った祭刀堂でにえ家の秘密を知る。
あまりの悍ましさに否定しかなかった彼が、谷底で兄の本当の心を知り気概あるにえ家の二公子へと成長。
で、祭刀堂で刀霊との対決(にえ先輩だけど、弟は気を失ってたけども)
自分を失いそうになるにえ先輩を鎮めるために、弟はもんやおから預かってた笛を吹いて兄の気を鎮める。
一瞬、なんやら違和感(←ココ重要)は感じたものの、刀霊を抑える事に成功。
2人で力をあわせてにえ家を盛り立てていこう。
こんなにえ兄弟愛&懐桑成長物語なのであった。
 
ここまでは・・・
 
しかし、このあとのエピローグで、
本編での「ぇ、お前?懐桑だったのか!?
がはっきりと理解できる事となる。
 
全てを一瞬で察し、本編陳情令16年後へ続くという。
懐桑の孤独な密かな戦いが、ここから始まるのである。
1997年3月16日生まれの24歳、176㎝、65kg。
上海视觉艺术学院卒業。
 
陳情令のあとは「棋魂」「了不起的女孩」ときて、
なんと待播の「莫染」は古装(たぶん)で主演的らしい。
今後も羽ばたいていけるか注意深く見守ってゆきたいNewカマーイケメンである。

乱魂てこが見た感想

※ツイ友さんからお借りした画像です
画面が暗転しテロップが流れる。
それによると、
この祭刀堂のあれやこれやの後、にえ先輩は激昂しやすくなりついには”爆体而亡”となってしまう、と。
ぇえぇえ、覚えてますとも。
本編でのあの凄まじさと悲惨さの最期。
あの最期につながるエピローグである。
 
にえ先輩の葬儀当日に懐桑は「清心音」の楽譜を目にする。
その音律が、自分がもんやおから教えられた譜と微妙に違う事に気がつき。
もんやおの邪な企みの片棒を自らが担わされていた事を悟る懐桑。
おのれーーーもんやおめーーーー、なラストがコレ
この最後の”目”だけで主役と認められた、そんな”目”を見させていただいた。
 
このにえ先輩がお亡くなりになった時から、懐桑は人知れず動いてきたのか!と認識すれば、より本編での動きが理解できるというもの。
本編でも、もっと懐桑の動きをしっかりと描写してくれたらよかったのに、とも思う。
 
まぁでもしかし、『乱魂』でも視聴者が”見たかったもの”を的確に持ってくるあたりに非常にセンスを感じるし、感謝したい。
てこがひとり悶々とブツブツと
「にえ先輩が・・・にえ先輩が・・・」
といってるのにも関わらず、世の大半の方々はキラキラな”忘羨ワールド”に夢中なわけだが。
そんな時ににえ先輩の死にフォーカスしたスピンオフができるなんて♡
まさに痒いところに手が届くような配慮に心から感謝したい。
 
そして↓幼少期のにえ先輩がめちゃイケメンヤングだった事にも満足である。
 
さらに、またもやであるが。
本編が最初なかなか進めずに途中リタイヤ組がある一定数いるようだが。
本編→乱魂→本編→生魂
でより楽しめるし、逆もアリである。
要するに何度見ても胸熱であるし、新たな気づきもあり、スルメのような作品である。
 
なので大事な事なのでもう一度言う。
 
陳情令はあなたを裏切ることはありません。なので最後まで見てください。
 
てこからのお願いです。

華流映画

Posted by teco