中国ドラマ『長安 賢后伝』(原題・長安諾/长安诺)ドラマレビュー其の1:群主〜太皇太后まで・運命に翻弄されなかった女の一代記:1〜37集まで【成毅チョン・イー】【韓棟/韩栋ハン・ドン】【韓承羽/韩承羽ハン・チョンユー】【趙文浩/赵文浩チャオ・ウェンハオ】【趙東澤/赵东泽チャオ・ドンズー】【傅方俊フー・ファンジュン】 キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は、中国ドラマ『長安 賢后伝』(原題・長安諾/长安诺)ドラマレビュー:群主〜太皇太后まで・運命に翻弄されなかった女の一代記、
を紹介するよ。
【基本情報】
監督:尹濤(「大唐栄耀(麗王別姫)」「聴雪楼」「錦衣之下」「琉璃」)
脚本:劉芳、李慧敏
P:姜磊、鄧細斌
主演:趙櫻子、成毅、韓棟、梁婧娴、韓承羽、楊超越、趙東澤
プラットフォーム:騰訊視頻、2020/9/10〜
45分✖️56集
「与君歌」にはほんとにガッカリさせられたが(いーにではなく作品に、念のため)本作はどうであろうか。
実は本作も途中放置だったのだ。
しかし、最近どこぞでOAされているらしくツイッターを賑わせている。
その流れてくるTLに違和感を覚えた。
違和感とは、”見覚えのないシーン”だ。
はて?
???
そこで、本作の日本上陸版のSPOエンタメ倶楽部さんの公式ホームページを見ると、衝撃的なことが書いてあった。
◆中国放送版(全56話)ではカットされていた膨大な未公開シーンが追加された全61話のディレクターズカット版でリリース!!
なるほど、そーゆー事か。
集数が多い方が儲かる。
しかしてこは相変わらずRakuten Vikiで中文視聴だ。
なぜか。
てこはTVを見ないし、ケチなのでサブスク課金はしないからだ。
さらには、声を大きくして言いたいことだが。
”翻訳に主観が入ったらアウト”だという事だ。
なので拙くても、中文で視聴してから翻訳版を見るべきなのだ。
説明しよう。
はんどんパイセン【韓棟/韩栋ハン・ドン】についてだ。
TLで流れて来るコメントを見ると”エロ朕”のように解釈されてるふうがある。
てこは1ミリもそんなエロ朕みは感じていなかった。
丁寧にもスクショを貼り付けてあったのだがわりとひどい訳され方だ。
キャラクター設定を誘導するような翻訳は良くない。
”狭量で疑り深く好色”は物語上、男①との対極として面白いかも知れないが、
実のところはそうではないのだから、まったくもってフェアじゃない。
なので、今回レビューははんどん朕を全力で擁護したいと思い、再度視聴チャレンジしたという次第だ。
制作スタッフは「琉璃」と同じなので、出演者ももろ被りらしい。
女主の趙櫻子チャオ・インズはてこの直近の記憶では「大明風華」@安貴妃かな。
ぃや、「絶代双驕」@花月奴か。
よかったね、本作で主役張れて、って感じ。
本作のキャラ設定は、おっちょこちょいおてんば娘でもなく、脳筋猪娘でもなく、落ち着いた思慮深くて聡明なヒロインなのだが。
だからと言っててこが荒ぶらないとは限らない。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
長安諾ってどんなドラマなん?
レビュータイトル通り、群主〜太皇太后まで・運命に翻弄されなかった女の一代記、だ。
デフォルトは運命に翻弄されるんだが、本作のヒロインは運命に翻弄されてはいない。
いつでも選択肢は多くはないがあった。
確実に自分で取捨選択した結果だ。
しかも言うて切羽詰まってない。
彼女が自分で選んだ道だし、それで多くの者を不幸にした。
そんな人生を見せてくれるお話だ。
一貫して、物語はヒロインの切ない不幸自慢ストーリーなのだが。
彼女は、自分で選んだのだからその責任は負うべきなので全くもって同情できないし、不憫にも思えない。
しかし、彼女に振り回されてしまう周りの人間には共感するし、非常に不憫だ。
このように、今回のレビューはアンチヒロインを通す意気込みだ。
一群主が、一歩ずつ着実に階段を登り、最後は女性での最高権力・太皇太后の座を手にした女の話なのだ。
物語は、大きく三つのタームに分かれる。
イー:ヒロインと九皇子(以下いーと呼ぶ)の初恋ターム
アル:はんどん皇帝(以下どん朕と呼ぶ)の嫁時代ターム
サン:どん朕崩御後、皇太后(皇帝の母)となるターム
それぞれのタームで、ヒロインがどんなにウザいかをレビューしていこう。
第1ターム:ヒロインと九皇子の初恋1〜10集くらいまで
正直な話、このタームがつまらないので途中放置になる危険ゾーンだ。
二人は切ない未来になるので、今後を”もっすごく辛い二人”にするために対極として”目一杯好き♡”を詰め込んだ流れなのだ。
いーと櫻子はリアルでは32歳の同級生だ。(撮影当時は29〜30歳くらい)
いーは、ガラスの十代を驚くほど違和感なく演じている。
さすがだ。
屈託のない天真爛漫さ、若さという青臭さ、純粋に未来を夢見る青年を見事に演じている。
それに比べ、ヒロインはガラスの十代は若干キツい。
しかし許容範囲だ。
時代背景は架空だが、戦ばっかりしてる戦国時代のようだ。
物語冒頭が戦で↑がいーたちのぱぱ(中の人、王勁松長老サマ)なんで、もっすごく期待したが。
早くにお隠れになってしまう。
てこ好みの権謀術数はごくごくあっさりしている仕様のようだ。
まぁ、女の一代記だって言うんだからしかたないか、と思って諦めよう。
群主の未来は、戦を回避するための政略結婚ともれなく決まっている世知辛い現実の中。
二人が出会うのに一役買ってるヴィランが↓【黄宥明ホァン・ヨウミン】ホァン(黄)ぱいせんだ。
今回ももっすごいゲスな役だ。
西斉とか言う国の皇子で、ヒロインの下の姉が嫁入りするんだがDV夫だ。
第2タームで再登場するが、笑えるのがぱいせんは第一皇子だが跡目は弟が継いでる点だ。
さすがだ。
ゲスすぎて跡目は継がせられなかったんだろう。
(ままの位とかかもだが)
笑える。
細かい話は誰も望んでないだろうから割愛するとして。
このタームでは、どんだけ二人が好きあってて皆から祝福されるべきCPだったかを繰り返し繰り返し描いてる。
ほんとは結ばれるはずの二人の運命は、心ない兄たち(No.3&4&5)のせいで引き裂かれることとなる訳だ。
いっつもどこかしらと戦争してる国なのだが、いーの国は盛州とやらで。
ヒロインの国は雍臨、ホァンぱいせんの国が西斉、この三国時代のようだ。
で、ヒロインの国の雍臨の皇太子(ヒロインの兄)が記憶に新しい
【張睿/张睿チャン・ルイ】だ。
「沈香如屑·沈香重華・其の2」で報われない枠を演じ切った@ゆも(余墨Yú mò)だ。
本作は完全なる脇で出番は少ない。
で、西斉との戦争で初出陣のいー。
帰ってきたら結婚しようと約束したが、身内(4・5兄)に嵌められて殉死との知らせが入る。
ちょうどその頃、ヒロインの上の姉(皇后)の懐妊が発覚し、
「いろいろと不自由かけるから(夜の生活)、もうひとり側室娶れば?」
「ぇ、まじ!?だったらみんゆう(茗玉Míng yù)がいいな!」
「ぇ、あなたみんゆう好きだったの?」
「特にそーゆー訳じゃなかったけど、
ほら、雍臨の皇太子(@ゆも)が言ってたじゃん?
占いでみんゆうは皇后の相だって。
しかもわりとかわいいし」
と、困った事になる訳だ。
ここではっきりさせておきたいことは
・どん朕はみんゆうに想い人が居た事を全く知らない
・結婚しないと10弟死ぬよ、と脅して娶ったのではない
・みんゆうは断ろうと思えば断れた
この↑三点だ。
(※2022/9/28追記①
ある筋からのご指摘により、もう一つ付け足させていただく。
恩赦とか国民を守る意味とか、あと復讐案件もあっての決断だ、とのご指摘だが。
・⑨いーが生きていると知ってても同じ決断をしただろうか?
生きているなら、なんとしてでも回避する方法を考えたのではないだろうか?
という疑惑は打ち消せない。
そもそも、冒頭で②姉の輿入れを阻止してたのを忘れてるのだろうか?
国民を守る意味とは、何のことだろうか。
しかも①姉が皇后でありながら、輿入れ拒否で戦はないだろう。
恩赦については、記憶は確かじゃないが⑨⑩ままの遺言を①姉は察してると思われたが。
復讐案件については、輿入れしなくとも真相は探れそう。以上追記)
娶りたいと言ったら、”いいよ”って言われたので相手は喜んでると思って当たり前なんだよ。
我慢して嫁いで来るとか(自分皇帝だし)これっぽちも思ってないんだよ。
喜ばしいだろ(自分皇帝だし)朕の嫁になれるんだから、って思って当たり前なんだよ。
そしてみんゆうだ。
断れたんだよね、ほんとに。
その後のみんゆうの行動力を考えると、10皇子を守る他の方法があったと思うんだ。
ちなみに⑩は【趙文浩/赵文浩チャオ・ウェンハオ】
「沈香如屑·沈香重華」の剣の人@仞魂剣霊だ。
「月上重火」にも出てるらしいが、その後放置したままだ。
ちなみにレビュー公開は2021/4/21だ。
その後ずっとほっぽってるのに今更ながら気付いた。
文浩は子役から活躍してた明星で「趙氏孤児2010」の@趙武(程勃)だ。
大人になったのぅ・・・涙
⑨⑩のままの遺言もあるしね、別の方法を見つけるのはわりと簡単そうなのだ。
守るために結婚、はマジでない。
ほんとにそれが原因か?
ほんとは皇帝の妃になりたかったんじゃないのか?
と思わずにはいられない。
ってかさ、姉妹で夫を共有とか。
まじでムリっ・・・とか言う話は別の話だが。
で、いーは生きてたが大怪我で人事不詳、みんゆうの婚儀の日にようよう目が覚める。
あ゛ーーーーーーーーーー
なんでだーーーーーーーーーーー
といういーの叫びは痛々しくはあるものの、てこの心はわりと動かない。
なぜなら、この九皇子は今んところふつーにイケメンだが、さほど魅力的な男ではないからだ。
男主が魅力的でなければ、どんなに切ないと叫ばれても心は動かないものだ。
要するに、今までの10集くらいは必要なかった、と言うことだ。
なんならナレ説でもよかったくらいだ。
でも、まぁいい。
・ままの死の真相究明
・④&⑤への制裁のためには力をつけなければ
・愛する女を奪われた
今後↑の為に、いーは着実に力をつけていくはずだ。
第2ターム:はんどん皇帝の嫁時代11〜37集
裏切られた・・・と絶望もほんの束の間だ。
ヒロインの侍女のファインプレーでみんゆうが如何に苦しんで苦渋の決断をしたのかを理解したいーは早々に立ち直る。
ラヴは気がかりだが、戦国時代なので戦は日常茶飯事だ。
半年戦に行って一ヶ月戻る、みたいな暮らしなのでいーの出番はぐっと減る。
いいんだ、それで。
地盤を固めないことにはどこにも進めないのだから。
このタームはほぼ後宮物語だ。
どん朕には皇后、みんゆうの他に先輩側室が二人いる。
子は、↓皇子が一人、ほかは皆王女(五人?だったと思う)のようだ。
【韓承羽/韩承羽ハン・チョンユー】はてこブログでは古参勢だ。
要するにいつメン(いつも一緒なメンツ@琉璃組)だ。
ゲスな役が多いが、ゲスじゃない時も残念な人の役が多い。
本作は安定のゲスだ。
どん朕の長男役で、はんどんパイセンに似ていると評判のようだが。
何をどこをみたら似てるのかてこにはさっぱりわからない。
はんどんパイセンと比べるなどと、そんなナンセンスはてこは断じて許さない。
承羽はたとえ歳を重ねたとてはんどんパイセンにはならない。
なりたいわけでもない。
承羽は承羽であるべく、これからも精進して欲しい。
話を戻すと、この長男はみんゆうの侍女に惚れている。
しかしこの侍女のガードは鉄壁で難攻不落だ。
このCPタームはちょこちょこ入るが、気になるほどの邪魔感はない。
ここで、ロイヤルファミリーを紹介しとこう。
まずは朕の兄である②皇子だ。
年功序列からいくと彼が後継者な訳だが、そうゆうわけにはいかない何らかの理由があったのだろう。
中の人は@何中華さん、てこが過去観てきた作品の半分くらいには出演してる気がする。
④皇子は脳筋で不穏な男子だ。
中の人は【傅方俊フー・ファンジュン】
「沈香如屑·沈香重華」の@玄襄だ。
「与君歌」では特にフォーカスしていないが、いーの従者で出来る男子だった。
本作では憎々しく邪悪な男子を熱演している。
⑤皇子は不穏だが④ほど邪悪じゃない中途半端男子だ。
中の人は@李澤リー・ゾー。
「与君歌」では白髪宦官のサイコな部下だった。
本作は、⑨⑩のままを白絹の刑にした張本人達の一人だが、彼の野望は⑨により敢えなく撃沈する運命だ。
後半は影で画策するも何一つ成し遂げられることはない。
どん朕に嫁入りしたみんゆうについてだが・・・
初夜も床入りをしていないが、おそらくはずーっと床入りを巧妙に拒否し避けていたと思われる。
いつまで拒否れると思っていたのだろうか。
おまいの覚悟とは所詮そんなもんか、と問いたい。
朕が好色なら無理矢理にでも床入りしているはずではないだろうか。
しかし朕は、なんかしら理由があると思っているのだ。
朕は自分は選ばれし天子だと思ってるので(帝位を奪ったくせに、すっかり記憶を改竄している様子だ)自分が嫌われてるとは露ほども思っていない。
他の妃は、朕が努力せずとも大いに好いてくれるし気分良くさせてくれる。
しかし、みんゆうは心を開いてくれない。
なぜだろう。
と真面目に悩んでいるのだ。
しかし無理強いなどせずに、みんゆうが喜びそうなことを考えてオウムなどをプレゼントしたりしている。
それなのにエロ朕などと思われるのはなぜか。
前述したように訳に問題があるのだ。
「朕の目はそなたに釘付けだ」
などという訳はニュアンスが違いすぎる。
”気付けば君の姿を目で追っている。
本当に魅力的な女性だ、君は。
出会えたことに感謝したい”
的なニュアンスなのに、エロおやじのキモい粘着視線のように解釈されてしまうではないか。
心を開いて欲しくて、切実に心の内を告白したのに。
みんゆうが心を動かさないのはしょうがないが、日本の視聴者にどん朕キャラが歪曲されて認識される事に深い悲しみを覚える。
しかし、そんなどん朕の誠意にも塩対応し続けてるうちに痛恨のエラーをしてしまうみんゆうだ。
みんゆうと侍女が二人でどん朕ディスってるとこを聞かれちまう。
そっからは、可愛さ余って憎さ百倍ムーブに移行する。
冷遇され始めたもんで、いーは気が気じゃない。
いーは訳あって他の女を娶ったのだが。
みんゆうはいーにも塩対応で、
「あなたも結婚して幸せになるべきだ、
私との思い出は手放して欲しい」
などと宣ってたが。
本当にそう思うのならば、相手に心配させるような事態に陥ってはいけないのだ。
いやでも幸せを装うべきなのだ。
いやでも床入りし、イチャコラを見せつけて、自分を諦めさせるべきなのだ。
結局は不幸自慢だし、
”私は不幸だけど、私を心から想ってくれてる人がいる”って状況に満足しているようにも思えてムカつく。
冷遇されることを心配してるのはいーと姉だけで、
当の本人は、うざい朕の相手をしなくていいし、いーには心配されて気持ちいいし、
結果万々歳だ。
ほんとに罪深い女だ。
てこと同じ、ぃや、もっとみんゆうを殺意を覚えるほど憎んでる女がもう一人いる。
いーの嫁だ。
いーの心はみんゆうのものなので、もちろん死んだ魚の目の花婿だった。
必ず居るデフォルトのアホ女だ。
理不尽に”好きだからあなたも(自分を)好きになれ、好きになれるでしょ”を強要して来る女子だ。
みんゆうなんて諦めろと散々喚く。
言ってることはもっともだし、てこも大いに賛同するが、如何せん脳味噌が粗末すぎる。
もう少し賢かったら、いーも幸せになれただろうに。
みんゆうは(わざと)このいーの嫁を煽るんだよね。
みんゆうは表面的には間違ったことはしないし賢いし、いろいろディスられても耐える女感を出し、
いーからは全力でサポートしてもらえる。
そんな女に
「幸せな家庭を築いてね、これお祝い」
とか渡されても嬉しい訳ないし。
みんゆうが本当に思いやりがあるのなら”自分が顔を出したら不快だろう”と遠慮するはずだ。
間違いなく煽りだ。
”あなたは幸せになれっこないのよ、だっていーは私のもんだから、おあいにく様オホホー”byみんゆう心の声
どん朕はというと、可愛さ余って憎さ百倍ムーブではあるが、いつでもみんゆうの謝罪を待っている。
実は尻に敷こうと思えばチョロい単純で純粋なところもある朕なのだが。
みんゆうは、今のこの状況を気に入ってるので事態を変えるつもりはない。
だけど朕の勘違いとか、皇后である姉の取りなしとかで少し状況が良くなると必ず軍報が入るシステムだ。
西斉との戦局が大詰めとなり、朕といーは戦場へ。
みんゆうは西斉に嫁に行った下の姉を救う為に動き出すが、姉の代わりに自分が囚われてしまう。
再びホァンぱいせんの出番だ。
ゲスよ、甦れ。
みんゆう命の危機の時の、どん朕といーの決断は対極だ。
みんゆうはお隠れになってもてこには何の問題もないが、彼ら二人にとっては大きな問題だろう。
しかし、そんときのいーが無双でことの他かっこぇえので許そうと思う。
こんときのいーは、戦で経験を積み、どん朕が呑気に暮らしてる間にドンスカ地盤を固めつつある発展途上中だ。
完成形までにはあと一歩というところまで成長している。
今後が非常に楽しみだ。
帰ってきたが、ここにまた一人みんゆうを深く憎む女の登場だ。
みんゆうの下の姉だ。
ホァンぱいせんに嫁いでたが、救出され盛州にやって来た。
この女は最初っからどん朕が好きだった。
なので猛アタック開始だ。
小気味がいいほどの壊れっぷりで、野心がダダ漏れだ。
とにかく妹みんゆうがウザくてしょうがないので、手を替え品を替えみんゆうを陥れる策を練る。
どん朕は最初はみんゆうに嫉妬させる為に姉に手を出す。
しかしみんゆうは嫉妬などしてくれない→冷遇
皇后の取りなしとかで少し軟化するも、この女にプライドを傷つけられるようなチクリが入る→冷遇
他の先輩側室達の思惑や、いーの嫁の思惑などでみんゆうは冷遇され続ける事となる。
この辺は、女どもの陰謀で正直つまらない。
しかも、どん朕がどんどんチョロくなっていくのが耐えられない。
下の姉が悪さを企んでいたのが発覚するが、
「実は私はあなたのマントを大事に持ち続けている」
という告白にじーーーんとしてしまうどん朕だ。
自分は天子だという記憶の改竄で愛されて当然だと思い込む朕。
さらには純粋培養のおぼっちゃま育ちの朕は恋の駆け引きなど知らないウブボウイでもある。
そして、皇室で育つと言うことは純粋の愛を受けるには困難な場所であり。
だからこそ朕は愛を求めていたのだ。
自分と同じように愛に遠い場所で育ってきて、愛を熱望している妃。
妃は自分をこれほどまでに愛してくれているのか。
と感動してしまう。
本当に愛して欲しいのはみんゆうだ、という気持ちに無理くり蓋をして別の女を愛することにしたのだ。
それが同情だとは、自分でも気付かずに。
好転→冷遇を繰り返してたが訳あってみんゆうは冷宮に幽閉される事となる。
それでも相変わらずいーはサポートしているし、まぁいろいろある。
しかし、修羅場はやって来る。
どん朕はとうとうみんゆうの想い人が九弟だと知ったテレレレッテレーーー♪
そうだったのか・・・
点が線になる。
霧が晴れるように、今までの不可解なみんゆうの行動の真意を理解してしまった朕だ。
彼の心の衝撃は如何程だったか。
そっからの流れは怒涛だ。
かわいい弟がにっくき弟に変わった瞬間だ。
そもそも、朕は
・九弟から帝位を奪ったという負い目
・亡き先帝は自分ではなく九弟に帝位を譲るつもりだったという劣等感
という複雑な心境が背景にあった訳だが。
それに
・心から欲していた妻の心は九弟のものだった
が追加された。
心穏やかでいられる訳がない。
何とかして九弟を排除しようと、姑息な手を使う。
この頃のいーは実力を付け、磐石の地盤を築いている。
そう簡単にはやっつけられることはない、はずだった。
が、またしても⑤が余計なことを進言しに来るのである。
「裏切り者め」
と怒鳴るどん朕の迫真の演技は観といて損はない。
しかも原音だ。
わりとハイトーンだが、滑舌が恐ろしく良い。
おもいっきしいーを蹴り飛ばすシーンなど、嫉妬感丸出しのゲス感をこれでもかと演じて来る。
実は自分の勘違いだと気付くが、そのまま殺っちゃえ、となる。
正直、このシーンは朕優勝で、いーの影は薄い。
やはり、この第2タームでの主役はどん朕なのだ。
そしててこはずっと待っている。
何を?
床入りだ。
邦題『長安賢后伝』なのだから、みんゆうは皇后もしくは皇太后になるはずだ。
ということは子を産むと言うことだ。(養子かもしれんけどな、というつっこみは自由にして構わない)
てこの記憶が確かならば、床入りは一回のみだ。(まだ朕にバレてない時だ、ちなみに)
それも、そこがはっきりと描かれたわけではなく、もし懐妊したならアレだよね、って推測だ。
あのシーン。
今まで拒絶してきて、なぜあの時は拒絶できなかったのか。
拒絶できたはず。
拒絶できたはずだ!
今更冷遇も怖くあるまい?
散々、あいまいに誤魔化してきたんだから。
あの時も
「ぁ、くるくる回りすぎて(踊り)なんだか酔ってしまいました、
ぴーしゃ、すいません」
とか言って逃げれたはず。
だろ?
確信犯だ。
いずれ時がきたら子を作らねば、と思っていたはずだ。
どん朕はその後ひどい決断もする。
二人の妃が毒に倒れた。
この時も、みんゆう命の危機に対してのどん朕といーの決断はまたしても対極だ。
しかし、いーは成長してるので。
どん朕のプライドが傷つかない方法を提案できるまでになっている。
薬は一人分しかない。
みんゆうorその姉、どちらかが死ぬ。
この時に、どん朕の心の何かが壊れたのをてこは知っている。
その後、時は流れる。
どん朕はみんゆうと碁を楽しんだりはしてるが、決してラヴラヴではない。
冷遇こそしていないが、子のところにはほとんど顔も出さないようだ。
何かが壊れてしまったどん朕は、もう決してみんゆうの心など欲していないのだ。
それでいい。
よくぞ気がついた、えらいぞ朕。
しかし、朕はこのまま死ぬわけにはいかない。
男の意地ってもんがあるんだ。
そして九弟に言うのだ。
「お前は決して皇帝にはなれない、なれないんだハハハーーーーーー」
「ぃや、俺は自分のものを全部取り返すつもりだーーーーー」
どん朕は大きな置き土産置いてお隠れになる・・・・
37集だ。
なぜに、どん朕がこんなにも笑われエロ朕と言われたのか本当にわからない。
報われない切なさから言ったら、九弟よりよっぽどひどい。
九弟は、娶ることこそできなかったが愛されている。
報われているのだ。
その点、朕はこれっぽちも1ミリほども愛してもらえてない訳だから、
真の報われない枠はどん朕だと言うことだ。
憎むべきはヒロインみんゆうであるべきだ。
第3ターム:どん朕崩御後、皇太后(皇帝の母)時代38〜ラストまで
このタームでてこは翌朝目が晴れるほど泣いたシーンがある。
恐らく、もっすごく長くなる予感だ。
さらには、てこ監修”イケメン備忘録”もある。
なので、このタームは其の2で仕切り直したい。
ってことで、其の2へ続く。
※追記②
ある筋からのご指摘で、
”ちゃんと見てるのか?
理解力(涙)”
とあった。
わりと傷ついたが、お答えすると
「ちゃんと見てます。
が理解力についてはあまり自信はありません」