中国ドラマ『万華楼〈ばんかろう〉~金糸が紡ぐ運命の恋~』(原題・九流霸主)ドラマレビュー:キュン欠必見エモ史劇【頼芸/赖艺/賴藝ライ・イー】【方逸倫/方逸伦ファン・イールン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年8月2日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『万華楼〈ばんかろう〉~金糸が紡ぐ運命の恋~』(原題・九流霸主)ドラマレビュー:キュン欠必見エモ史劇、
を紹介するよ。
 
珍しく邦題・副題ともに、的を得てる本作品。
キャッチに書いたように”キュン欠”の方々にオススメしたい。
久々の王道”キュンもの”である。
混じり気なし、純血の”キュンもの”認定である。
最後までブレないキュン街道、余分なものは極力そぎ落とした厳選された”キュン”を堪能してほしい。
 
主角CPは
男主【赖艺/賴藝/頼芸ライ・イー】である。
てこは推しなのだが、きっと好みが分かれるだろうと思われる。
今時には珍しい、線が太いビジュアルなのである。
 
お相手の女主は【白鹿バイ・ルー】である。
招揺と似た感じで、女でありながらギャングマスターで龙傲一という男前な名前である。
名前だけでなく、性格や、生き方も男前な女である。
 
横恋慕係の男主②は、最近”報われない枠”常連の【方逸伦ファン・イールン】である。
あんなの(@夢うつつ)やこんなの(@絶世令嬢)で安定のむくわれないしょんぼり感を出して
”きゃー、萌える”や”ぃやーん、可哀そう”な淑女たちを量産中である。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
 

万華楼ってどんなドラマなん?

副題にあるように、希少価値の高価な金糸が盗まれて、
「お前盗んだろ?」
「は?盗んでねーし」
から始まる
ツンデレ男VSツンデレ女、の恋の成就まで物語”である。
一応史劇だから時代背景を説明すると唐朝でおそらく安史の乱あたりで乱れ気味の時代(たぶん)。
でも”キュンもの”だから時代とか割とどうでもいい感じ。
なぜなら、現代劇の”ツンデレCEOモノ”となんら変わりないから。
 
説明すると。
男主①の@李清流は街で屈指の絹織物・新絲路荘を営む荘主、要はCEOである。
女子をさわれないツンデレCEOである。
これが、女なのにギャングマスター、庶民階級の女と誤解を経て商売のパートナーとなり、やがて恋に落ちるのだが。
セオリーから外れてるのは、女もツンデレってとこ。
普通は、ツンデレCEOとおっちょこちょいでちょっと残念な女の子、とかの話なのだが。
本作での女は、転んでもただで起きない、ピンチはチャンス、の聡明で有能で男前だけど優しくて、時に乙女にもなる女なのである。
 
おおよそが、
イー:お互いがツンデレすぎて、コミュニケーション不足からくるすれ違い。
アル:男①に横恋慕の女②と女①に横恋慕の男②の横槍からくるすれ違い。
 
と、すれ違い✖️すれ違い=すんごいすれ違いを演出。
 
重要なポイントは、すれ違いの原因がツンデレだってところである。
これが、女が鈍感天然系、とかだったら絶対に荒ぶる案件になるのだが、自分の気持ちにうっすらと気づいてはいるが、なんせツンデレだから想いと違うことしたり言ったりしちゃうっていうヤキモキ感。
後の誤解が解けた時の幸せ感を想像してほしい。
 
が、しかし、しかしである。
このドラマは、そんな簡単じゃない。
すれ違いの後は、アクシデントによる告白寸止め、である。
「ホントは、好、、、」
バタバタっ
「マスター!」
とか、お別れ前の大事な待ち合わせに、殺人事件発生で行けない、とか。
大事な手紙は、人に託さず自分で渡そうね。(教訓)
 
で、いつの間にか女をさわれない設定が解除されてたり。
手裏剣うけて瀕死の重傷だったはずが華麗なエキゾチックダンス披露とか。
ツッコミどころも各所に設けられており、淑女の皆さんを飽きさせない仕様となっておる。
 
が、しかし、見れば見るほどこのキャスティングは間違いだと思う。
主角①の赖艺/賴藝/頼芸ライ・イーである。
間違いないイケメンなのだが、彼の本来の魅力はこんなものじゃあない。
↓コレを見てほしいのだが
おわかりいただけるであろうか?
コレは「烈火如歌」(如歌~百年の誓い)の@暗夜罗である。
彼の本領は”ダーク”&”ヒール”であると声を大にして訴えたい。
この骨太な感じとエキゾチックさを生かす配役をお願いしたい。
こんな”キュンもの”などお門違いもはなはだしいし、パステルカラーなど似合うはずなどないのである。
 
余談だが。
似たようなタイプに金瀚ジン・ハンという明星がいる。
彼も明らかな”悪人顔”である。
↓こんなパステルカラーより(「今夕何夕」)
↓断然こっち「しゃーーーーー(殺せ)」女王未央(錦繡未央)
お二人ともきらきらしたのは似合わない、ゲスでサイコな彼らが見たい、と切に願う。
 
ぉっと、話を戻す。
3分の2くらいまでは、それなりの事件もあり、それなりのビジネス目標もあり、それなりの横恋慕達の悪あがきもあり、以下略、、、それなりに進む。
基本はブレることのない生粋の”きゅん”であるため、、時代背景などは割とかんけーなく、シンプルにやきもきし、ほっとし、きゅんってなる。
で、伏線として、怪しげな動きをみせるセカンドマスターや、なぞの鯉の翡翠トークンや、不穏な動きの面々がいたりする。
 
残りラストに向けての3分の1は、政権を狙うおきまりの流れが勃発する。
政治的な権謀術数はイマイチで、矛盾もあちこちにある。
で、ラスボスはダレ?ってとこは、こちらは2転3転し、その人物は予想通りなのだが、動機とか事情とかは割と意外。
セオリーの”女主も下級庶民階級じゃなくて実はスペシャルな出自だった”とかは、どうかな、あるかな?
ネタバレになるし教えないよ。
 
あとは横恋慕係、報われない男子&女子のお二人が好きすぎて好きが3周まわってねじれて黒化する?しない?
これもネタバレになるから教えないよ。

万華楼 てこ監修”イケメン備忘録”

ぶれない男子@李清流【赖艺/賴藝/頼芸ライ・イー】

ミスキャスではあるものの、イケメンさは隠せない。
紛れもないイケメンぶりである。
全体的に線が太く骨太で、なので手も割とごつごつしてるのだが。
そのごつごつめの手でちくちくお裁縫とかするのよ。
あの裁縫姿はかなりのエモさである。
 
ミスキャスではあるものの(しつこい)堂に入った演技ぶり。
線が太いビジュアルでのキレッキレの殺陣はお見事。
無敵感たっぷりなのに、女を見れない&さわれない、というギャップのうぶっぷり。
加えて、冷たい目でのツンぶりと、惚れちまった目のデレぶりの差が絶妙である点も明記しておこう。
そして↓このゴンズーコーデを見よ。
ゴンズーコーデとは、@媚者無疆(晩媚と影)のゴンズーが@陰陽師(晴雅集)で見せた魅惑コーデである。
全部見せより、ちょい見せのが萌える方程式を熟知した者があみ出したコーディネイトである。
コーディネートはこーでねーと(失礼・ぺこり)
そのゴンズーコーデの赖艺を見てほしい。
幕の内弁当のご飯のように6つ、もしくは8つに見事に割れた腹筋は想定内だとしても。
この色白さ!
米?ぃや牛乳?ほどの白さである。
見た目の、線が太い骨太な悪人顔な感じとのギャップ萌え、これは最上級の”エモ”である、と断言できる。
1990年11月29日生まれの30歳、182㎝、63kg。
そう実はそんなにデカくない(骨太じゃない)
北京电影学院卒業。
三生三世十里桃花」(永遠の桃花)「烈火如歌」(如歌)「扶摇」「且试天下」「千古玦尘」
出演作は順調に増えているが、まだまだブレイクまでには至ってない。
やはり役柄か、彼にピッタリくる役に巡り会えることを切に願う。

しょぼんぬな男子@李昭/昭王【方逸伦ファン・イールン】

皇子だけど、お仕事派遣されてそこで女主@龙傲一と出会い一目惚れ。
一途に愛するも、兄弟扱いで相手にされず。
振り向いてもらえない、違う男を見つめる女を見て〜からのしょぼんぬ姿が実にぃい。
↓加えて、皆を虜にしたであろう
鼻血姿である。
これは殿堂入りかもしれない。
 
彼は見てわかるように正統派のイケメンである。
男主①の赖艺とは違い、悪人顔でもなくスマートでしゅっとしてる(語彙力)今時のイケメンである。
なので、パステルカラーもお手の物、よくお似合いである。
そして、しょぼんぬ姿や、ショック受けてのうるうるの瞳などは、子犬のような、もしくは飼い主とはぐれさまよう座敷犬のような目なのである。
一晩でも自力で生きてゆけないような儚さも兼ね備えている。
この、”報われない男子”役は、まさにはまり役とも言って過言ではないだろう。
さて、では、例えば無双な無敵キャラだったり、クンフーアクションだったりを演じたらどうであろうか?
、、、。
現代劇の青春ものとか、ビジネスもの(ミセンみたいなの)ならいけるかもしれないね。
1992年12月26日生まれの28歳、182㎝、72kg。
建国大学(韓国)卒業。
 
どうやら彼は韓国でM4Mというアイドルグループでデビュウしてる模様。
ドラマデビュウは2014の「青春万万岁」でそこから地道に活動してきたようだ。
「绝世千金」「明月照我心」「长歌行」「双世宠妃Ⅲ」「明月照我心」「玉骨遥」
2020には4〜5本のドラマ、2021はもうすでに4本のドラマ、2本の映画に出演。
話題の「1921」にも出演している。
まさにプチブレイク中なのではないだろうか。

万華楼てこがみた感想

とにかく”きゅん”街道からブレない、一貫して。
メインは、主角CPが紆余曲折でゴールインまでを描くことであるので。
ツンデレ同士のすれ違いも。
横恋慕係達の横槍によるすれ違いも。
コミュ不足による勘違いも。
政変絡みの陰謀も。
出自がどうとかの面倒な問題も。
すべて、彼らの恋の成就が劇的ドラマティックにするための小道具&スパイスである。
 
普通は途中でめでたく相思相愛になるも、アクシデントで別離→記憶喪失、とか。
もしくは相思相愛になったが、実は親の仇だった、禁断の愛だった、という作りが多い中。
このドラマは最後までくっつかない。
くっつきそうでくっつかないんだよぅ。
 
なので、見る側はいつもはらはらし、「ぁ〜あ」と独り言を言い、時には切なさに”きゅん”とし、時にはようやくのキッスに”きゅん”とし、報われぬ者をおもい”きゅん”とする方程式が成り立つのである。
 
で、気になるのはラストであろう。
こんな数多くの”きゅん”を量産してきたわけであるからして。
バドエンなどなるはずがない。
二人が幸せになる未来しか見えない仕様になっているのに、どちらかが退場とか、身分違いの恋とか、時代の波に飲まれるとか、
まったく想像できないし、許されない。
このドラマの軸は”どきっ!きゅん!ハッピー♡”の3段活用であるから。
 
皆さんも安心して見るがいい。
 
しかし、やはり思うのは、男主が赖艺ではなく、今時のシュッとしたイケメンであったなら。
もっともっときらきらしたのでは、と思う。
ま、ぃや、でも、久しぶりに混じり気のない、しかも嫌味のないきらきらを見て少し若返った気がするてこであった。