中国ドラマ『沈香の夢:前編~蓮の花芳る時~』(原題:沉香如屑·沈香重華/沉香重华)ドラマレビュー其の1:沈香如屑ターム〜38集まで【成毅チョン・イー】【張睿/张睿チャン・ルイ】【傅方俊フー・ファンジュン】【韓承羽/韩承羽ハン・チェンユー】【王皓軒/王皓轩ワン・ハオシュエン】【孫澤源/孙泽源スン・ズーユアン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年10月4日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『沈香如屑·沈香重華』(原題:沉香如屑·沉香重华)ドラマレビュー其の1:沈香如屑ターム〜38集まで、
を紹介するよ。
 
【基本情報】
 
監督:郭虎、任海濤(「三生三世十里桃花」コンビ再び)
脚本:張鸢盎(「老九門」)
P:鐘君豔(「琉璃」「与君歌」)
原著:沈香如屑(蘇寞)
主演:楊紫、成毅、朱麗岚、張睿、孟子義、何中華、李夢潇
プラットフォーム:優酷
上部「沈香如屑」45分✖️38集、2022/7/20〜
下部「沈香重華」45分✖️21集、2022/8/18〜
 
桃花監督コンビ➕吐血P=もっすごく切ない吐血が拝めそうだ。
いー【成毅チョン・イー】は、喀血・吐血には定評のある俳優だが、じつはてこはまともに完走した作品はない。
いーに罪があるわけではなく、多くはヒロインのせいだろう。
今回もずー姐さん【楊紫ヤン・ズー】懸念で視聴を後回しにしていたてこだ。
ずー姐さんは高確率でてこをイラつかせるからだ。
しかし、見てみるとぜーーーんぜん問題ナッシングだ。
てこが成長し広い心を持ったか、悟りを開眼したか、もしくはポンコツ妖精(「蒼蘭訣」参照のこと)で耐性ができたかのどれかだろう。
それどころか、だ。
若手では出せないような奥行きを感じてしまった。
ずー姐さんにだ。
・・・
 
てこは、またまたRakuten Vikiにて視聴した。
このドラマはほとんどの確率で日本上陸するだろう。
 
”あの永遠の名作桃花の監督と琉璃のプロデューサーがタッグを組む〜
六界の帝王と蓮妖精の運命の愛〜”
みたいな感じで来るのは間違いないだろう。
 
※てこブログは、大いなるネタバレを含みます。
閲覧の際は、十分にお気をつけください。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

沈香如屑ってどんなドラマなん?1〜38集まで

神様と妖精のラヴストーリーなんだが、この世界における不動のルールが、
don’t love”ルールだ。
ラヴものなのにdon’t love・・・
 
恋愛したものは”愛刑”に処せられ、身分の低い妖精は内なるエナジーが少ないのでほぼ死亡となる運命だ。
恋愛禁止ならば、子孫繁栄は望めない。
しかし神々の世界は、長い時間をかけて物・動物・植物が人型になる世界のようなので、問題ないのだろうか。
そういえば、上部で随分といい仕事をした↓この女は
人型になる前は”ろうそくの芯”だったらしい。
この女は、@桃花の素錦枠といえば理解が早いだろう。
「私は、長い事帝君を照してお仕えしてたのよ(ろうそくの芯だから)」
っていうのが自慢の女だ。
なんかビミョーだと感じるのはてこだけではあるまい。
 
しかし、龍族だとか九鱗族なんかはぱぱとままがおるようなので。
明らか恋愛してるはずだ。
なので恋愛禁止ルールは、相手が神限定で発動という事だろうか。
 
六界帝君が蓮妖精を好きだと認めるか?どうか、が物語の軸だ。
シンプルなだけあり、この軸はブレることがない。(上部限定、下部ではいろいろと激変する、念の為)
 
しかし、不動のルールがあるために好きだと認めるわけにはいなかい。
ここで重要なのは、MAJIでもっすごく好きだけど認める訳にはいかない(妖精が殺されちまうから)っていう切ない背景を作ることだ。
 
最初の数集のほんわかのんびり天界ライフの時は、互いに気にはなってはいるが恋愛には程遠い気持ちだ。
しかし、悪魔との戦いで帝君がヒドラ毒に侵されてしまってからは状況が一変する。
このヒドラ毒は、己を魔物にするし魂も消滅してしまうらしい。
毒に苦しみ、プラチナヘアーに変わり、追い討ちで目も見えなくなった。
苦しみまくってますよ。
解毒薬はないと言われていたが、蓮の心臓が効くと聞いて妖精は己の心臓の半分を精錬して帝君に与えた。
これで帝君は復活するが
↑この二人の邪悪な女どものせいで、まんまと邪魔をされる。
まったくいい仕事をしている邪女どもだ。
 
帝君の上にはもっと偉い天帝ポジの神がいるのだが。
そいつが
「愛はダメだ」
って事あるごとに釘を刺すのだが。
ものの道理よりもdon’t love重視なのが不自然だ。
 
素錦枠女子が罪を擦りつけてる事に気付いていながらも、帝君の真意を探り試す天帝。
「ほら?
好きなん?
なぁ?
好きなんじゃねぇの?」
みたいな視線が納得いかない。
一番偉いなら、そんなファジーな判決はNGだろう。
 
でも抵抗虚しく、ずー姐さんは15集で奈落の底に身を投じる事になる。
素素が投身した時も切なかったが、この度ももらい泣きしてもうたわい・・・
夜華はその後300年復活祈りをしてたっけなぁ、などと思って観てたら、素錦枠の女子が
「もう消しちゃって、この記憶」
とか天帝にお願いしてる。
「よっしゃ」
と天帝は帝君の記憶を消しにかかるが
「ぅおーーーーーーーびゅんびゅんびゅん(効果音)」
とかいって、散らばった記憶集めて胸にぎゅって詰め込む帝君に感激するてこだ。
「ふふふっ・・・・
逃すもんか・・・
おもひでは全部俺の中に閉じ込めたったど・・・」
とか血ぃ吐きながら申しております、帝君。
 
これで、切ない背景作りは終わりかと思ったが、追い討ちを用意している念入りさだ。
 
妖精は、原始の魂は壊されることはなく三途の川を渡ることとなる。
この川は”忘却の川”であり、前世での記憶を手放したら渡ることができるらしい。
川を渡るリミットは900年だ。
みんなとっくに川渡って妖精は悪魔に転生してると思ってた900年。
ずー姐さんを人間界で探し続けてたのは↓
九鱗族のプリンス@ゆも(余墨Yú mò)【張睿/张睿チャン・ルイ】だ。
命と同等の大事な角を犠牲にして人間界へずー姐さんを探しに行き、900年探し続けてるストーカーだ。
 
ある日、三途の川の管理人から一通の嘆願書が届く。
 
”900年、記憶を手放せずに川を彷徨ってる者が居ます。
あと三日で灰になってしまいます。
どうか罪を赦してもらえないでしょうか”
 
まじか・・・
驚いた帝君は急いで現場へ駆けつける。
そこには900年間記憶とともに流離い傷ついた妖精の変わり果てた姿があった。
ヤベェ姐さんだ。
根性がぱねぇ・・・
今度は姐さんが目が見えなくなっており、ご丁寧に声色も変えてるので相手が帝君だと気付かない仕様にヤキモキさせる戦法である。
 
ここで、記憶を手放させるために涙のストーリーを用意し、
MAJI愛し合ってるけど別れちゃった運命の二人、は完璧に完成だ。
 
そして、人間界へと舞台は変わる。
・・・
あんなに苦労して、意地でも渡さん、って言って苦労して保存した記憶が・・・
すっかり忘れちゃってる帝君なんだが。
人間界では、道教の道士@唐周だ。
道教なのでデビルスレイヤーということだ。
しかもここも門主は”don’t love”ルール採用だった。
記憶がないだけでも面倒なのに、このルールまで・・・
実にめんどくせぇ。
 
人間界では蓮悪魔となったずー姐さんを捕まえなきゃいけないが、
「夢のあの人に似てる気がする・・・」
とかで、捕まえられない唐周なのだ。
そうだよ、MAJI愛な人なんだから。
 
人間界タームは思いの外長く、上部が終わった38集でもまだ人間界タームは続いている。
ここでの軸は
 
・人間界悪魔の恋模様を綴りながら4つの神器探し
・龍族などの海界のパワーゲーム
・記憶のない二人が再び恋に落ちる
 
この三点だ。
ここで、数名キャストをpickupしておこう。
 
悪魔との恋模様では、【韓承羽/韩承羽ハン・チェンユー】が登場だ。
人間界に落とされた素錦枠女子に唆されて、魔導に落ちる皇帝だ。
今回も安定の立派なゲス加減であった。
こんな役ばっかな承羽くんだ。
てこブログでは「龍珠伝」「聴雪楼」でランクイン済みだ。
 
龍族のプリンスは【王皓軒/王皓轩ワン・ハオシュエン】
飴が欲しかった駄々っ子しゅえやんだ(「陳情令」参照のこと)
今回もヴィランだが、相変わらず駄々っ子がしっくり来る皓軒くんだ。
好きだけど、好きって言えないし。
好きな女は九鱗好きだし。
「もうっっ、おれのぱぱってリーダーだし強いからっ。
とりまおれについて来てくれれば、きっと幸せになれるはずだからっっ」
って、説得力ZEROの馬鹿者ボウイを良演だったと思う。
 
ちなみに、ヴィランじゃない彼を見たければ「且聴鳳鳴(鳳舞伝)」を観るがいい。
 
天界でひっくり返されてた亀は@紫鱗【孫澤源/孙泽源スン・ズーユアン】
てこはお初だが1996年11月18日生まれの25歳で、187㎝65kgというスタイルの良さにこの顔面ルック。
「春花爛漫陳小豬」の配信を楽しみに待ちたいと思う。
 
あとは魔王の@玄襄【傅方俊フー・ファンジュン】
彼は「琉璃」「与君歌」「長安諾」組だ。
なのでいーとは阿吽の呼吸だ。
 
物語は、@唐周がいよいよ自分の気持ちに向き合う時がやってくる。
↑の魔王の恋模様の時に、訳あって三途の川に行った一行。
ずー姐さんだけが記憶を取り戻していた。
・・・
 
今までいい感じで愛を育んできたんで、いっちょ告るか、となった訳だが。
姐さんは、散々だった記憶があるから、急に塩対応になる。
それも立ち直れないほどのパンチの効いたフリ方で、あっぱれだ。
ぃやぁ、姐さんに感心する日が来るとは素直に驚きだ。
 
つうかさ、記憶が戻る真珠をとっとと食せば唐周の記憶も戻るんだがなぁ。
しかも、神だった時の事なんかすっかり忘れてるから
「神に戻っても同じ選択をする」
とか自信満々に発言してるかわゆさよ♡
視聴者も”ほんとかよ?”と思って下部に期待を込める仕様だ。

沈香如屑ターム1〜38集まで、てこが見た感想

ますは、天界タームのいー【成毅チョン・イー】だが。
”すんっ”としたツンムーブはもちろんだが、ヒドラ毒に侵された時の苦しみ方は流石の美しさだ。
帝君として世界の平和を第一に、天帝の言いつけを守り真面目に務めを果たすエリート。
情に流されれない鉄壁の信念を持つ。
 
人間界でのいーは、似たようなキャラクター設定にも関わらず、
しっかりと”別人”だ。
きっちりと演じ分けている。
 
ヒロインも、なかなか好ましいキャラクターだ。
天真爛漫は悪くいえばわがままと同義だが、このヒロインはなかなかどーしてわがままさはない。
そうすると、偽善者っぽさが出たりするもんだがそれもない。
天界タームでの腹の括り方も上等だし、
人間界へ来てからも、夢を持ち”なんかしなきゃ”と努力する様は感心する。
やかましい時もあるが、さほどではなく許容範囲というか”お茶目”とか”ざっくばらん”とか、
そんな表現でいいかもしれない。
何と言っても、いー(@唐周)の口説きにも靡かない、
相手は人間、自分は悪魔(霊?)と、きっちりと心にブレイキをかけるとこが賢い。
記憶を取り戻してからの塩対応も1000点満点を上げたい気分だ。
 
さて、下部では。
ずー姐さんの記憶が戻り。
 
・残る一つの神器探し
・帝君(唐周)のアイデンティティの秘密
 
なのど後に天界に戻るはず。
そん時姐さんはどうなるんだろう。
また妖精になるのだろうか。
まぁ、その辺はどうにかなるはず。
 
その前に道教のマスター対決もあるだろう。
そう見てもヴィラン臭がだだ漏れの師父だから。
善悪は紙一重であり、正道が邪悪はデフォルトだ。
 
そして、クライマックスは
 
・魔族との決着
・ラヴの行方
 
という流れだと思う。
流出情報によると、いーの原音キャラも登場するらしいし。
上部ではあえてフォーカスしなかった李欣澤がかっこぇえらしい。
下部ではダークversionになるらしい。
でもさ、もうすでにお隠れになってる訳だけど。
・・・ということは生きてる、っつう事なのではないだろうか。
額のお印は、まさかの阿修羅チームだったりして、とか思ってるてこだ。
 
上部でも、いーは存分に喀血・吐血を華麗に披露しているが。
下部ではもっと切羽詰まって追い詰められて欲しい。
 
次回は、てこ監修”イケメン備忘録”とてこが見た感想で完結とする。