中国ドラマ『宮廷衛士の花嫁』(原題・嘉南伝/嘉南传)ドラマレビュー:波乱万丈メオト物語【曾舜晞ツォン・シュンシー】【汪卓成ワン・ジュオチョン】【李昀鋭/李昀锐イー・ユンルイ】【何奕辰クーイーチェン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は、中国ドラマ『宮廷衛士の花嫁』(原題・嘉南伝/嘉南传)ドラマレビュー:波乱万丈メオト物語、
を紹介するよ。
【基本情報】
監督:智磊
脚本:鞠芳芳、吱吱
P:張萌、劉易衡、余蛟雨、易文洋、余萍
原著:吱吱著《慕南枝》
主演:鞠婧禕、曾舜晞、汪卓成、王奕婷、李奕臻、李昀鋭、陸婷玉
プラットフォーム:騰訊視頻、愛奇藝、2021年10月17日〜
52分✖️40集
タイトルの「嘉南伝」とは、ヒロインのステイタスである”嘉南群主”から付けられている。
要するに名前だ。
名前➕伝=名前の人の伝記
つまりはヒロイン無双物語と言うことだ。
で、そのヒロインが鞠婧禕だ。
やすす(秋元康)門弟SNH48の一員でトップスタアだ。(「如意芳菲」参照のこと)
今までも名だたるイケメン男子たちと共演してきているが、本作ももれなく名だたるイケメン男子と共演だ。
しゅん君【曾舜晞ツォン・シュンシー】が今回はお相手を務める。
本来、ヒロイン無双ものなどはてこの欲するところではないが。
お相手のイケメン男子によっては、今回のように視聴することもあるのだ。
なんてたってヒーローだし。(「説英雄誰是英雄」参照のこと)
2番手男子はおばかな@じゃんちょん【汪卓成ワン・ジュオチョン】だ。
汪卓成がおバカと言ってるのではなく、あくまで@じゃんちょん(「陳情令」参照のこと)のことだ、念の為。
青臭さが愛おしいおばかさんじゃんちょんだ。
じゃんちょんは、そろそろ①デビュウしても良さそうなもんだが、未だ2番手だ。
ヒロインは、お美しいとは思うがメイクが白すぎる。
そしてルージュが赤すぎる。
造形も演技も、こないだレビューした「如意芳菲」と同じだ。
侍女も@如意芳菲組(横恋慕女子だった)なのだが、こちらは打って変わって別人演技だった。
まぁこれは中の人の演技力というよりは、ヒロイン無双作品が似たような設定だからかも、という見方もできる。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
嘉南伝ってどんなドラマなん?
このドラマは、すでに日本上陸済みだ。
邦題は『宮廷衛士の花嫁』だ。
いつものように、ピンキー花柄に華麗に変更されたスチールだ。
身分違いの恋に悩んでる感じはなかったけど、事実はプリンセスと侍衛の恋なので邦題に間違いはない。
しかし、途中から侍衛のお仕事はしていないし。
本番は結婚後の話なので、的外れな感じがする。
このドラマは、一言で言うと
いろんな方向からもっすごく嫌がらせされるメオト生活を描いたお話だ。
ヒロインは三人の男から愛されている。
イー:しゅん君
アル:じゃんちょん
サン:皇帝
うーむ、なんとも胸糞バッドなことだがしょうがない。
ヒロインは皇帝の嫁になるとされてて、もちろん皇帝は嫁にもらう気満々だ。
ちーこの時に両親が亡くなり、おばあちゃま(太皇太后)の元で育ったヒロインは賢い。
宮廷での言葉が想定外の事態を招くことがあると知っているので、滅多な事は発言しない。
しかし、皇帝の嫁にはなりたくないもんで、いろいろと陰で調べたり計画中だ。
政治の実権を得たい皇帝の上には太后がおり、太后はヒロインを嫁にしたくない、という背景があり。
この太后との駆け引きあたりはわりと面白く見れた、一瞬だけど。
で、結局別の女子が皇后になる訳だが。
それが↓中の人、華雯。
これがまずヴィラン①だ。
皇帝のことが好きなのか皇后になりたいのかは微妙な女子。
その為(目的がはっきりしない)頑張る先を間違えた女子だ。
皇帝がヒロインを気に入ってるのが気に食わないために、”ヒロインを不幸にしたい”という想いが宿願になってしまった。
強い意志と行動力を持った女子が、使い先を違えず、
例えば皇帝の愛を勝ち取る努力をしたり、国母としてのお勤めに励んだならば、こんな事は起きなかったであろうに。
しかし、彼女のハートは打倒ヒロインへ一直線だ。
その甲斐あって、敵国皇太子に嫁がせることに成功した。
その敵国皇太子が↓【何奕辰クーイーチェン】だ。
これがヴィラン②だ。
【何奕辰クーイーチェン】は「浮世双嬌伝」でモアイの右腕として頑張ってた男子だ。
本作では、ゲスすぎる敵国皇太子設定だ♡
マジでいいとこがひとっつもないグズ男子だ。
ヒロインを嫁に、と言うのは建前であり。
ほんとは人質にして戦を仕掛けようとしてる訳だが。
こう言った場合(他の国に降嫁)ほとんどの確率で、道中でイヴェントが起き、なし崩しに婚姻は無くなる。
この降嫁イヴェントによってメインCPは婚約するので。
ヴィラン①は、嫌がらせのつもりが、結果ナイスアシスト”ハッピーキューピット♡”となった訳だ。
痛恨のエラーだ。
本当は、ヒロインと結婚するはずだった・・・、と歯をぎりぎりさせて悔しがってるのがじゃんちょんだ。
彼がヴィラン③だ。
男①のしゅん君と、
スタートラインは一緒だったのに・・・、なんで、こんな事に。
家柄だって申し分ないオレの方がお似合いなのに。
↓
しゅん君のせいだ・・・
↓
打倒しゅん君!
になってしまった愚か者だ♡
そして、影の主役を紹介しよう。
ヴィラン④↓中の人、李奕臻。
この女子は、しゅん君の幼馴染で”しゅん君の嫁になる”のが人生の目標だ。
だから、ぽっと出のプリンセスなんかに愛しき男を渡すわけにはいかないのである。
わたしが結婚するはずだったのに
↓
プリンセスのせいだ・・・
↓
打倒プリンセス!
になった愚か者女子だ。
いいですか、みなさん。
ヴィランが四人も居るんですよ?
ピンでもえげつないのに、①➕②、もしくは③➕④、さらには①➕④、などコンビとなり。
手を変え品を変え、メオトを陥れるのだ。
次から次へと、絶え間なく。
物語冒頭で
・神鬼兵器図
・男①(しゅん君)のままの仇
という二大問題が提示されるのだが、その進展は途中はほぼスルーだ。
代わりに、
・嫁ぎ先の家の中のマウント合戦とか、
・遠い知り合いの娘が遊びに来て騒動を巻き起こすとか、
・嫁ぎ先のままが高利貸ししてて、実はそれはヴィラン④が〜、とか、
・共寝をしてないので④が側室に、とか
・ヒロイン強姦未遂事件、とか
・サブのラヴラインが三つほどある
実にどーでも良さげなエピソードが続くし、ほとんどが不愉快な嫉妬による企みばかりで本当に萎える。
唯一の救いが、どんな横槍にあってもメオトの絆が深く、ゆるぎのない事だ。
互いに助け合い、暇な時はいちゃこらする。
ヒロインは、きちんと考えれる落ち着きと、筋道を導ける聡明さを持っている。
しゅん君がこの女子に惚れたのはまさにそう言った聡明さなのだが。
メイクやコスチュームのけばけばしさは我慢できても、どうしても受け入れ難い案件がある。
それが行儀の悪さだ。
肘をついたり、足を組んだまま食事をする事。
さらには、人の話をふんぞりかえり足組をして聞く。
昔見た、キタの姐(アネ)さん(極道の女たち・岩下志麻)とそっくりだ。
これが彼女が演じる”ツンデレ”像なのか。
行儀が良くてもツンデレを表現する方法はある。
残すところはあと10集だ。
そろそろ来るはずだ、アレの時間が。
そう、試練タームだ。
・・・
これまで唯一の救いであった、メオトの絆、が崩れる案件勃発だ。
しかも
イー:ままの仇の娘だと発覚
アル:おばあちゃま、しゅん君のせいでお亡くなりに
という豪華二本立てという念の入れようだ。
どちらの案件も誤解な上に、双方興奮していて意思疎通ができない、というイライラを上乗せ。
さらには、
・ヴィラン①我が子を皇帝にするための画策&ヒロインを苦しめる画策
・ヴィラン②神鬼兵器図に目を付ける
・ヴィラン③しゅん君を流刑にする
・ヴィラン④改心したと見せかけて、なんか企んでそう
という、特盛全部載せ、みたいな仕様でクライマックス突入だ。
クライマックスの肝がありすぎて、正直どーでもよくなってくるてこだ。
でも真面目に紹介しとくと
・ヴィランたちのザマァ
・神鬼兵器ってなんなん?
・ままを殺したのは一体だれなん?
このくらいだろうか。
嘉南伝てこ監修”イケメン備忘録”
タレ目がいいよね、な男子@李謙【曾舜晞ツォン・シュンシー】
しゅん君こと【曾舜晞ツォン・シュンシー】だ♡
こないだはヒーローだったので大満足だったが、今回はこってこてのラヴ史劇だ。
もったいない気もするが、流行ってる俳優の定めとここは諦めるべきか。
作品を選んだりはできないだろうし、たとえいちゃこらモノだろうとみれる古装は見とくべきなのだ。
ラヴ史劇ではあるが、それなりな武道の達人設定なのでアクションシーンもあり。
もちろんしっかりとこなしていたし。
美女ヒロインと並んでも全く遜色のない、いや喰うほどのイケメンぶりだった。
さらには、終盤に上半身見せてくれるんっすよ♡
じゃんちょんのおかげで♡
なんか朝廷で皇帝にチクったら
「わたしの傷だらけの体を見てくださいっ」
とか言っちゃって、ぬんっ、と脱いでくれました♡
なんという肌肉。
なんという美肌。
これだけでこのドラマを見た甲斐があった、と思わせるムーブであった。
しかし、しゅん君はほんとうにルックが佳きだ。
てこの好みとは微妙にズレてはいるが、じゃんちょんと並んだ時の小顔感や、足の長さとか体のバランスが神級だ。
言っとくが、じゃんちょんだってスタイル抜群だ、念の為。
メリクリしゅん君だ♡
1997年10月09日生まれの24歳、181㎝、59kg。
「終極筆記」「雁帰西窓月」「古董局中局之掠宝清単」「説英雄誰是英雄」
「蓮花楼」は@成毅と共演であり、非常に楽しみだ。
最近2022/12/16には「我可能遇到了救星」がブロードキャストされた♡(記事は気長に・・・)
そろそろ①になりたいな、な男子@趙嘯【汪卓成ワン・ジュオチョン】
じゃんちょんこと【汪卓成ワン・ジュオチョン】だ♡
前回のじゃんちょんのレビュー作は「浮世双嬌伝」であり、モアイ【李治廷アリフ・リー】が①だった。
モアイとは恐ろしい俳優であり、その存在感・演技力ともに破格であり。
そんな①に太刀打ちできなかったじゃんちょんだ。(いい役だったけど)
それに比べりゃ、本作の方が存在感はアピールできたと思う。
ひどいゲスな役だったが。
小物感といい、残念感といい、じゃんちょんならでは、という”らしさ”が出てたと思う。
ほんとにいい俳優なんだよねぇ、じゃんちょん。
最後まで勘違い・思い込みが過ぎる男子で。
ラストの
「ばおにん(bǎoníng)気をつけて・・・」
〜からの一筋の涙、とか。
もう最後まで間違いだらけのこの男子が愛おしくて愛おしくて。
自分は罪人となって追放されるのに、気をつけて・・・涙、・・・じゃねぇだろう!と、
つっこみたい、そんなあほな男子なのだ。
最初っから勝ち目がなかったんだよ・・・
目ぇ、きらっきらさせてばおにんの事見つめてたけど・・・
鼻っからアウトオブ眼中だったんだ・・・
オレが結婚するはずだったのに、って思ってるのは君だけで。
当のばおにんは、1ミリも結婚する気なかったんだって・・・
全ては、能力に劣る自分の魅力の無さ、って事に気が付かない、いや気がつかないふりをしてる・・・
そんな悲しき男子はてこの大好物さ。
ブルクリじゃんちょん♡
1996年9月19日生まれの25歳183cm。
中央戯劇学院 ミュージカル科卒。
中央戯劇学院 ミュージカル科卒。
歌って踊れる優等生だったじゃんちょん。
これからの活躍を心から祈っている。
いつの間に正気に戻ったの、な男子@慶安【李昀鋭/李昀锐イー・ユンルイ】
小林君こと【李昀鋭/李昀锐イー・ユンルイ】だ♡
なんで小林君かと言うと、ちーこの時におばあちゃまに付けてもらった小名だ。
人生には木がないよ、という意味らしいよ。
今回の役どころは、敵国皇太子ヴィラン②の腹違いの弟役であり。
男①しゅん君の妹と恋を紡ぐ男子でもある。
このラヴラインはわりと良かった。
最初男装と気づかず兄弟と呼ぶ(注・ここで入浴サプライズ有り)
↓
女子と知り愛を育む
↓
敵国人だと知り、それでも好きだけど訳あって死ぬ
↓
生きてたけど、変な風になってる
↓
変な風になってるけど、誓いの指輪を見て少しだけ正気になる
↓
変な風なまま、愛継続
↓
〜からの突然の正気覚醒
と、つっこみどころが満載だ。
しかし、イケメンは正義だ。
イケメンを前にしたら無言で愛でる、と訓練されているので問題ない。
さらに、相手役の女子もやかましくないし、てこ荒ぶりメーターは作動しなかった。
メリクリ小林君♡
1996年8月24日生まれの26歳、182㎝。
華中科技大学卒業。
嘉南伝てこが見た感想
最後までつっこみどころが満載だった。
そして最後に明らかになった神鬼兵器。
しかし、そのスペシャル武器を持ってるのはなんとヴィラン②だった。
嫁が作ったスペシャル武器で、夫が戦うと思わせといて。
肩透かしで敵が持ってるという斬新さ。
みんなもぼーぜんとしてたけど、てこもぼーぜんだったぜ。
そして落ち着くところにみんな落ち着いたHE。
気になるのはヴィラン①〜④の行く末だろう。
皆が皆涙ザマァ、とはならず。
影の主役とも言える④は幸せな結末を迎えることとなる。
なんか違う、感がパネぇ。
考えてみれば、ヴィランたちもそれなりに昇華して行った感がある。(②は違うけど)
①は、
私のことも少しは想ってくれてたのかしら・・・
疲れた・・・あなたを想って余生を生きる
③は、
ばおにん、気をつけて・・・(晴れ晴れとしてた、そういえば)
④は、
新生活スタート、私も幸せをつかむわ・・・
と、真の悪者は②だけだった、みたいになってる。
まぁ、いいけど。
正直な感想としては、50分✖️40集は長いと感じた。
サブラヴラインが三本あったが。
妹のとこはいいとしても少し削るとして、他の二つは不要な気がする。
これで8集くらいは尺を節約できる。
32集くらいなら、頑張って見る気にもなるかな。
BSあたりでOAとかなら、つっこみどころが満載なのでわいわい言いながら楽しく見れる系だと思う。
顔面偏差値も高いし、深みはないが単純な面白さはあるドラマだったと思う。