中国ドラマ『誰是凶手〜Who is The Murderer』(原題・谁是凶手)ドラマレビュー:犯人は誰?【董子健ドン・ズージエン】【孫紹龍/孙绍龙スン・シャオロン】【王茂蕾ワン・マオレイ】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は、中国ドラマ『誰是凶手〜 Who is The Murderer』(原題・谁是凶手)ドラマレビュー:犯人は誰?
を紹介するよ。
【基本情報】
監督:孫皓
脚本:孔優優、陳維涵、黄凱文、朱昌祺
P:戴瑩(総)周茂非(総) 任暁鋒(総)徐蜜、曹蕾
主演:趙麗穎、肖央、董子健
プラットフォーム:爱奇藝、2021/12/5〜
45分✖️16集
アイチーイーの”迷霧劇場シリーズ”だ。
今までの作品群をちょいと説明すると
「淘金」@廖凡と@プリンス陳飛宇。
「致命愿望」@馮紹峰@范丞丞。
「暗夜行者」@李易峰@宋軼。
「猎罪图鉴」@檀健次@金世佳。
「非常目擊」@宋洋@袁文康。
「在劫難逃」@王千源@鹿晗。
「八角亭謎霧」@段亦宏@祖峰。
他もあるかもだが、おおよそこんな感じだ。
「無証之罪/無證之罪」@秦昊@代旭
「沈黙的真相」@白宇@廖凡。
この二作品は迷霧シリーズだったかどうだったか・・・
まぁこんな感じで、古参♡若手のケミが楽しめる仕様がほとんど(例外、古参♡古参もある、念のため)なのだが。
本作は珍しく女子だ。
りーいん姐さん(趙麗穎)だ。
姐さんはてこが嫌悪感を抱かずに観れる数少ない女優の一人だ。
過去レビュー(と言ってもイケメン本位レビューであり、姐さんをフォーカスはしていない)も読むがいい。
「幸福到万家」
「有翡」
「楚喬傳(楚喬伝)」
主役の肖央さんは主に映画でご活躍の俳優だ。
「唐人街探案3」とかに出てる。
迷霧劇場シリーズとはすなわちミステリーシリーズだ。
今までもいろんな事件を扱ってきたが、今回は連続殺人犯を追いかけるお話のようだ。
てな感じで始めるよ、最後までよろしく!
誰是凶手ってどんなドラマなん?
十七年前、海舟市でおきた連続殺人事件。
その事件に絡む三人のお話だ。
十七年前の”海舟案”はコールドケースとなっている。
イー:先ずは当時ひよこ警官だった@冷小兵、中の人肖央。
当時(十七年前)憧れの警官になって一年、悪党を己のピストルで撃つ事を夢見てたひよこ警官だった。
しかし、通報で駆けつけた先にはなんと言うことか、殺人犯がおった。
しかしひよこはビビって撃つことができず、逆に刺され殴られ昏倒する。
その時に、お守りをくれた先輩デカ(刑事)は殉死する。
”いつかぜってぇ犯人撃ってやるーーーー”が座右の銘。
現在はひよこを卒業し、古参デカだ。
アル:トラウマ持ち男子@夏木【董子健ドン・ズージエン】
ちーこの時に、ままを殺された、のかと思ってたが、ままじゃなかった。
ままの様に慕ってたらしい。(師匠って呼んでるっぽい)
現場の屋根裏部屋に隠れてて、犯人の姿を目撃している。
十七年後、ひよこデカ(刑事)となって海舟市に舞い戻った男子だ。
自分が部屋に止まってたら、事件は起きなかったのでは、という後悔と。
事件のトラウマで、深刻なPTSDに陥っており。
手は震えるわ、幻覚、幻聴でいつも弱ってる。
苦しんで辛くて速攻早めのヤク(薬)キメる男子だ。
”いつかぜってぇ犯人つかまえっぞーーーー”が座右の銘。
サン:精神科医@沈雨【趙麗穎/赵丽颖チャオ・リーイン】
十七年前は、なんやら犯人に心当たりがありそうなガールだった。
写真屋さんで受け取った写真を手に、刑事の聞き込み捜査の言葉が耳に入る。
「〜で、右手に傷あと〜・・・うんぬん・・・」
と聞き、まさかね・・・ぱぱ?・・・と言う感じで帰宅する。
帰宅するとぱぱの姿は消えていた・・・
”ぜってぇぱぱは犯人じゃないもーーーーん”が座右の銘。
”海舟案”はコールドケースで捜査は終了している。
犯人が再び事件を起こす、と言う様な流れでもなく。
違う事件を追いながら、当時の事件のヒントが見つかる、と言う様な流れでもない。
全くの別物な事件を解決していくのだが。
そこに登場するのがりーいん姐さんなのだ。
姐さんは、法医学を学んでたが、途中方向転換して精神科医になった強者らしい。
事件の参考に聞き込みに来た、古参♡ひよこデカバディたちが。
「なんかあの女医あやしくね?」
みたいな感じで喰いついてくるのだ。
その流れは正直お粗末で信憑性にも欠ける。
しかし、大女優りーいん様のオーラの前に無口になってしまう現象を利用して。
有無を言わさず物語は進行していく。
にこりともしない姐さんは、まじデキる女子のようだ。
精神科医だけあって、いつだってポーカーフェイス。
さらには、相手が嫌がる言動を瞬時に繰り出すことが出来る。
姐さんが、都合よく使っってるのが@胡刀刀【王茂蕾ワン・マオレイ】だ。
アメリカドラマ「フラッシュ」の教授みたいだけど、間違いなく@袁春望だ。
彼が、姐さんの手下となってIT関連のサポートをしてくれている。
姐さんは可愛いルックで、清々しく精神科医をしているのだが。
裏では、盗撮カメラを仕掛けたり、簡単にデカのフォローを撒いたり、いろいろと悪さをしている。
姐さんが実は犯人・・・とか思わせるほど、不穏さを強調してくる流れが新鮮だ。
だって、今まではデカバディと共に捜査に協力して、
ひよこのトラウマの面倒見たりしてるうちにぽやぽやの恋心などが生まれる、みたいな流れが多いから。
ダークヒロインの言動はいちいち新鮮だった。
さらには、後半に入ってモラハラDV夫タームの時は心底ぞっとした。(姐さんに)
姐さんの助言で、どんどん狂気が明らかになってくる被疑者の様子を、
ことのほか嬉しそうにニヤつく姐さんの怖いこと怖いこと。
”やっぱりサイコパスDNA・・・”とか思っちゃうよね、アレは。
で、姐さん。
更なる悪さを企む。
ぱぱは犯人じゃない、と信じてるが。
状況はぱぱが犯人だと言っている。
だったら他の人を犯人に仕立てちゃえばいいんじゃね?
と閃いた姐さんは、着々と準備を始めるのだ。
その過程が怖い。
ストーリーの肝は”犯人は誰か”ってことなんだが(タイトルもだし)、これがさっぱり見当がつかない。
というのは、例の事件がコールドケースで再捜査してないからだ。
捜査してるのは、現状起きてる事件なので当時の犯人には結びつかない。
一番のヒントは、姐さんのとこに送られてくる謎の段ボール箱だ。
しかし、この箱の存在はデカたちは知らない。
知ってるのは姐さんと視聴者だけだ。
視聴者であるてこは、この箱の中身と数少ない当時の状況を思い出して推理してみる。
写真屋さんから受け取った写真の袋についている血。
てっきりてこは、その写真屋の手に傷跡があるもんだと思ってたわけだ。
でも、手に傷跡があるのは姐さんのぱぱだという。
さらには、被害者女子が事件直前に取ってた電話(多分彼氏)。
・写真屋
・電話をかけた手に傷のある男
・被害者女子には恋人が居そうだ
この三人のなかの誰かが犯人だ。
経験上、姐さんのぱぱは無実だと思う。
と言うことは・・・
というような流れになるのは残り12集すぎだ。
姐さんのキャラは、前半と後半では大きく変わるが、この12集以降は更なる変化がある。
まじですごいので、脚本の綻びはあるがそれを気にさせない見応えある姐さんを見て欲しい。
誰是凶手てこ監修”イケメン備忘録”
トラウマ男子@夏木【董子健ドン・ズージエン】
㊗️てこブログお初明星【董子健ドン・ズージエン】だ。
呼び名はドンドンだ。
皆も呼んで良いですよ。
ドンドンはちんまく見えるが、こう見えて実はプリンスだ。
ぱぱはアクション俳優@董志華。
ままは北京拾捌経紀文化有限公司とかいうとこのgeneralマネージャーの@王靖華。
デビュウ映画「青春派」で第50回台湾映画金馬奨「最優秀新人男優賞」を受賞しているシンデレラボウイだ。
ここ2年くらいはドラマ出演も増え、直近では「風起隴西」に出演している。
本作の役どころは、トラウマに苦しむひよこデカだ。
狼狽えたり、震えたり、白目剥いてばかり居た。
イケメンブーブは完全に封印し、演技一本勝負だ。
結論から言って、合格だ。
何が良いって、真実がわかった後のムーブだ。
〇〇な姐さんを訪ねて行くのだが。
その話し振りが佳きだ。
憑き物がおち、粘ついたヴェールが剥がされ、目の前の景色がワントーンだけ明るくなった、そんなのを感じさせる演技だった。
↑は待播の「歓顔」だ。
またもや”演技派”のドンドンが見れそうだ。
近頃の明星は、高身長できらきらだが。
ドンドンは身長もちっさめの176㎝だ。
ルックもきらきらじゃないが、なんと言っても実力派なのだからルックはさほど問題にならないはずだ。
1993年12月19日生まれの29歳。
中央戯劇学院卒業。
今後も活躍が楽しみな俳優だ。
充実な部下な男子@小劉【孫紹龍/孙绍龙スン・シャオロン】
㊗️てこブログお初明星【孫紹龍/孙绍龙スン・シャオロン】だ。
ロンロンと呼ぶ。
皆も呼んで良いですよ。
本作の役柄は、古参デカの部下だ。
見せ場もなく旨みもなにもない役柄だ。
でもルックがわりといい。
なのでランクインだ。
サーチしてみると、エンタメ界へは「モンゴル舞踏大会」みたいなのがきっかけで入ったようだ。
モデルをしてたようだが、2011映画「青涩記事」で演技デビュウに至る。
主に映画のお仕事が多かったようだが、ここ数年はドラマ参加もするようになった。
「剣王朝」や「火王之破暁之戦」にも出てるようだが、全く覚えていない。
申し訳ない。
これからの作品はきっちりチェックしたいと思う。
1988年4月5日生まれの34歳、180㎝、68kg。
中央戯劇学院卒業。
誰是凶手てこが見た感想
十七年前の事件の真相、というわりとよくある設定のドラマだが。
登場人物の二面性、
・古参デカ@冷小兵の、普通のデカだが心には大きな後悔
・ひよこデカ@夏木の、正義感と現実を見れない臆病さ
・姐さん@沈木の、ぱぱの帰還を待つ一途さと、聡明故の残酷さ
により、作品全体に緊張感が漂っている。
脚本は、綻びもあり辻褄の合わない箇所もあるが、作品の雰囲気がいいのでわざわざ言及する気にはならない。
終わってみれば、第1集の記念撮影が大きなフラグだったことがわかるし、
他にも数カ所ヒントが隠されていたことにも気付くはずだ。
そんなわりとオシャレな作りだったんだなぁ、と感心してるところだ。
しかし、ラストの急展開にキャラ設定がついていかず置いてけぼりになったかな、という思いはある。
他の事件の衝撃が大きいせいで、肝心の海舟事件に物足りなさを感じた。
この辺のヴァランスが良ければ尚よかったのに、とは思うし。
欲を言えば、デカ集団に一人くらい”くせ者”が居たら、部下たちも”おまけ”枠に見えなかったんじゃないかな。