中国ドラマ『卿卿日常(きょうきょう)~宮廷を彩る幸せレシピ~』(原題・卿卿日常)ドラマレビュー其の1:女子たちに荒ぶりたい!【白敬亭バイ・ジンティン】【張暁晨/张晓晨チャン・シャオチェン】【昌隆チャン・ロン】【劉冠麟/刘冠麟リュウ・ガンリン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
今日は、中国ドラマ『卿卿日常』ドラマレビュー其の1:女子たちに荒ぶりたい!
を紹介するよ。
【基本情報】
監督:趙啓辰、郭鋒
脚本:紀桑柔(編劇)、丁璐(編劇)、鄭卓群(劇本総監/編劇)、余言(聯合編劇)、劉丹(聯合編劇)
P:劉聞洋(総制片人) 楊蓓(総制片人) 王暁燕 高遠
原著:多木木多《清穿日常》
主演:白敬亭、田曦薇、陳小紜、劉冠麟
プラットフォーム:愛奇藝、2022/11/10〜
45分✖️40集
てこはこのドラマを楽しみに待ってたのだが。
わりと多くの人が楽しみにしてたようで。
この界隈(中華なドラマ迷界隈)だけで言うと”超話題作”って感じであり、
さらにはアイチーイーさんが、どこぞで”アイチーイーチャンネル”みたいなのを始めたり、
出血大サービスのプライスダウンなどの怒涛の販売戦略により、
結果多くの方々の目に触れた様だ。
てこブログは大いなるネタバレ満載ブログであるからして、こんなことを言うのは忍びないと言うか、どの口で言う、という感じも無きにしも非ずではあるが。
やはり言っておきたい。
SNSでネタバレが過ぎるぞ、と。
てこはついったーは、主に告知と情報収集を目的として利用している。
特にお世話になっているのは、クランクイン・アップ、配信許可、配信開始などを丁寧に教えてくれる方々だ。
この方々の多くは、ブロードキャストと同時に大まかな感想を書いてくれる。
これが絶妙だ。
あからさまなネタバレを踏まずに、それでいて自分の好みかどうかそこはかとなくジャッジできる仕様となっている。
しかしだ。
急に多くの方がこのドラマを目にした事で、つぶやく方の多い事この上ない。
感想は自由で構わないし、最新ドラマを見て呟きたくなる気持ちもわからなくもないし。
推しを推したいのもわかる。
が、しかし。
事細やかにシーン説明したりスクショなどは言語道断だ。
目にしない様にしていても目に入ってくる不快さに辟易した。
とまぁ、文句はこれくらいにして。
とにかく、目に入ってくる情報で、てこが推してる男子たちがどんな風なのか、あらかたわかってしまったし。
もう見なくていいや、と思ってたのだが。
白くん【白敬亭バイ・ジンティン】の待ち焦がれた古装を見なくていいのか、という心の声に抗えるわけはなく。
2023レビュー第一発目にこのドラマを選んだ次第だ。
このドラマの評判はすこぶる良く、共感されている方が多い印象だ。
それなのに。
・・・
てこは荒ぶりたいのだ。
なんという逆張り人間なのだろうか、我は、と落ち込みたい気分だ。
皆が大絶賛しているドラマなのに。
どう言う訳か、どう贔屓目に見てもムカついてしょうがない女子が数名おる。
なので荒ぶりレビューとなることを、先にお詫びしておきたい。
注:てこブログは、大いなるネタバレを含みます。
閲覧の際は、十分にお気をつけください。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
卿卿日常ってどんなドラマなん?【女子編】
舞台背景となっているのは、新川という国だ。
この世界(架空)には全部で九つの国があり、国名に○川、と全てに”川”の字がついている。
この様に、小国が分立している場合、
歴史から見ても(五胡十六国時代のように)戦国時代になりそうなもんだが。
新川国が代表国となり、わりと平和に暮らしている様だ。
しかし、九つの国同士の均衡を保つには苦労が絶えず、裏切りの無い様に婚姻で契約を結んでいる状況だ。
新川国の皇子&他の八国の女子、というカップリングだ。
すなわち女子はもれなく人質と言うことだ。
新川国には十一人の皇子がおり、そのうち未婚が七人。(No.5〜11まで)
末っ子はちーこなので除外するとして、適齢期の男子は六人もおる。
そんな状況で、八国の女子たちが輿入れ選抜試験にやって来る、ってのが初期設定だ。
まず最初に感じる不公平さは、新川国の皇子が外の国に降婿してもいいのに(数人だけでも)という点だ。
ここから見えてくる図式は、新川国がワガママ言える立場だ、って事だ。
生活習慣や考え方の違う女子を娶るより、自国の女子を娶る方が簡単だし幸せだが、和平のためによその国の女子を娶ってあげますよ、ってマウント目線だ。
「いいですよね?
うちは九国キャプテンですしね?
うちの皇子と結婚できるなんて非常にラッキーですしね?
さらには、親戚になるんでね?
そちらの国に攻め入ったりとかもないわけですし?」
これはちょっとむかつきます。
なので、最初だけは
「女子たちー、がんばーーー、負けんなよーーー」
って気持ちだったのだ、てこも。
ところがだ。
第一のむかつき【ヒロイン編】
このドラマのヒロインである⑥(白くん)の嫁になる女子だが。
中の人、田曦薇。
てこブログでは「我的寵物少将軍(星から来た猫将軍)」や、
「錦繍南歌(驪妃)」のヴィラン兄の妹だった女子だ。
降嫁なんてまっぴらなんで、選抜試験に落ちる様に無能を装ってたよね?
⑥のご飯を盗み食いしたことは百歩譲って許すにしても。
なぜ自分の玉牌を皿に載せた?
ぃやぃや、おかしいだろ。
こっそり帰りたいのに、なぜわざわざ身バレするような事をするのだ。
この行為は、実は嫁になりたかった、というあざとさではなかろうか。
更にこの女子の愚行は続くのだが。
半月もすれば⑥が死ぬ、と勘違いするのは百歩譲って許すにしても。
遺影を準備したり、お亡くなりになったかの確認さえせずに一人お葬式をするなど。
人としての道を外していると思うのだ。
実は⑥白くんは、最初っから嫁(ヒロイン)を気に入ってるのだが。
実家に帰りたがっている嫁を不憫に思い、無理強いはさせられないと我慢している、という背景がある。
なので、あーしろ、こーしろ、などと一切言わないし。
嫁がする事を影から全力でサポートし、したい事をしたい様にさせてくれる夢の様なダーリンなのだ。
それなのに
「あなたが認められて開府(政治デビュウ)できれば、わたしは帰れるのね。
だったら、わたし協力する全力で」
・・・
なんと心ない言葉であろうか。
こんな言動で、たびたび白くんを傷つけるのだ。
さらには自分が側室だと言う事を遠回しに不幸自慢する。
考えてみてくれよ。
自業自得なんだぜ?
自分が無能なふりをして選抜試験が散々だったから、正室にはできないし。
実際無能なので、正室としては職務を全うできない、と評価されたんだ。
居るよね、たいした努力もせずに権利ばっかり主張する人。
もうここいらで精神衛生上限界かと、リタイヤする寸前だった。
てこを引き止めてくれたのは
第一の女神降臨だ。
中の人、劉令姿。
てこブログお初だが「燕山派与百花門」に出ているらしい。(未視聴)
⑥白くんの正室にと○川から嫁いできた女子だ。
この女子がすこぶる佳きだ。
嫁はひとりだけ、とか言っといてーーーーー
嘘つきーーーーー
もう実家帰るーーーーー
(いいよ、帰れ、帰りたかったんだろbyてこ心の声)
とごねてるヒロインを、理路整然と宥め、
「あなたが正室として職務を全うできる様に教え込みます」
と言う神様からのギフトのような女子がやって来たのだ。
ただ帰りたい、と騒いでるヒロインと違って、こちらの女子は。
きっちりとした形で帰るために(正式離婚)きっちり計画練ってるらしい。
○川に戻って初の女性政治家になるのが目標らしい。
素晴らしき女子だ。
この女子は、ヒロインを助けるだけでなく他の女子たちの大いなるサポートもしてくれたのだ。
その女子たちを紹介しよう。
第二のむかつき発動だ【③の女子たち編】
話は前後するが、⑥白くん達が結婚して初めてのミッションは③皇子を家に連れ戻す事だった。
③は外で商売しててプレイボウイすぎてぱぱ(新川皇帝)に勘当されてる男子だ。
なんとか上手い口実を見つけて家(宮廷)に連れ帰ろうと思ってる⑥白くんだ。
その③の正室が↑の女子だ。
中の人、劉萌萌。
てこブログでは「長安諾(長安賢后伝)」では拗らせてたおねいちゃん。
③には側室が二十人くらい居て。
それはそれはゲスな③だ。
側室の名前も覚えてないし、独りよがりのグズ男子なのだが。
正室&側室がそれはそれは仲良く暮らして居る。
③の悪口で一致団結し、③をテキトーに足らって何不自由なく暮らして居るのだ。
・・・
③がクズでゲスでも。
徒党を組んで悪口を言ってる姿を見るのは不快だった。
よくよく物事の本質を見極めていくと、彼女らの言っている事、やっている事は実に薄っぺらいのだ。
彼女らは、自分たちの生活を変えるために一体何の努力をしたのだろうか。
自分たちの気持ちを理解してもらうために何かのアクションを起こしたのだろうか、と問いたい。
たまたま、女性であっても自立できる、と熱弁するヒロインが居て。
それをサポートする⑥が居て。
現実的なビジネスモデルを考えてくれる⑥正室が居て。
⑤嫁や⑦嫁などの応援もあり、結果③女子たちは自立できた訳だが。
結果から見ると、③だって実は善良な男子だったとわかる。
要は、独りよがりの思い込みだった訳だが、誠意を込めたら伝わり、理解できる男子だったのだ。
つまり③女子たちは、自分たちの不幸自慢で盛り上がり本質を見ていなかった、と言うのが事実なのだ。
てこの荒ぶりを抑えてくれたのは
第二の女神降臨だ。
⑤嫁で、○川国皇帝の妹だ。
この国は女性上位の国であり、彼女は男前な女子だ。
中の人、範帥琦。
つい最近レビューした「鏡・双城(恋鏡)」の鮫族戦隊の女子だ。
「開端」では、警察官女子。
「淘金」では、男の子みたいにしてた野生児女子。
「天才基本法」では、・・・ごめんちょっと覚えてない。
で、また話は前後するが。
⑥白くんの第二ミッションが家出した⑤嫁を連れ戻す事だった。
⑤は兄弟の中でも劣等生で、美しくて優しい嫁を熱望してたのだが。
弱々しい⑤に与えられたのが、この逞しい男前女子だった訳で。
自分の考えを持ち、自信を持って行動するこの男前な女子が、ただの荒々しい乱暴女子に見えていた⑤は、ある日
「側女を貰いたい」
と、嫁に言ってしまう。
で、あったまきたーーーーー、って家出て行っちゃった女子だ。
この女子の潔さ、そして情の深さ、非常に好ましかった。
訳あって(後で説明しますよ)庶民に落とされてしまう⑤が、
「こんな俺のことなんて捨てて、自分の道を歩んでくれ」
と愚かな事を言う訳だが。
その時、彼女のとった行動の潔さといったらパネぇ。
追いかけて来てくれるかも、的なよくある行動じゃなくて。
もう次の未来を見てるんだよねぇ(惚れ惚れ)
良いか悪いかじゃなく、正解不正解じゃなく。
単純に彼女の思考回路が好ましく、非常に共感できたし憧れる。
こんな風に生きてみたい、てこも。
そんな気持ちに水を差す女子が居た。
第三のむかつき【②の女子編】
中の人、陳小紜。
「如懿伝」の優しき侍女役でブレイクしたが、未レビューだ。
てこブログでは、「斛珠夫人」でみー姐さんを喰うほどの良演であった。
作品ごとにきっちりと役を演じ分けできる佳き女優さんだ。
②とはてこ激推しの【張暁晨/张晓晨チャン・シャオチェン】だ♡
彼の事は後でねっちり語るのでここでは触れない。
②だが①が訳あって辺境で働いており不在、さらには嫡男であり事実上の長男ポジだ。
この女子は、一番皇太子に近いこの②に目を付けた。
そう、自分から②に近づいたのだ。
しかし、残念ながら彼女が思う様に事は運ばなかった。
②が、暁晨が、類稀なパワハラDV夫だったのだよーーーーーー
なんで?
まぁ、この辺も後でねっちり語るけど・・・
で、②がひどい男子、ってのは重々承知だし、気の毒だった。
それに暴力を振われる恐怖はおそらく計り知れないものだろうから。
萎縮し恐れ病んでしまったのだろうと想像できる。
ここで②を擁護する隙間は1ミリもない。
ないが、生き返り、仲間のサポートでうまいこと離婚出来て元気になったら。
牢屋で項垂れてる②にザマァ台詞を吐くのは”何か違う”感。
だって自分で選んだんじゃん?
②はひどい男だったけど。
辛かったけど、今はバリキャリ目指して意気揚々だし、
②も報いを受けてるではないか。
そんな追い討ちしないでよ。
・・・だって暁晨なんだよ・・・・
と、心で泣いてたてこだった。
このドラマの命題が女子の人権とか自由とか自立なのはもう腹一杯なほどわかったが、
どこまでも”女子が勝つ”図式にされると逆に胡散臭くて萎えるのはてこだけだろうか。
女子たちが声高に叫びたいことがある様に、男子たちにも声高に叫びたいことがあるのではないだろうか。
フェアを命題にしてるのに、ぜんぜんフェアじゃない。
なので、次は男子たちの心の叫びを書きたいと思う。
卿卿日常ってどんなドラマなん?【男子編】
てこブログで女子たちのことばかり書いたのは、初めてだ。
イケメン探しをライフワークとしているてこにしてみれば痛恨の極みだが、
それほどに女子たちに言いたいことがあったのだ。
こっからはホームタウンイケメンランドだ。
でも長くなりそうだし、てこ監修”イケメン備忘録”も外せないので次回に持ち越しだ。
楽しみに待つが良い。
待ってなくても書くよ。
てこはこの冬、初めて正月合宿に駆り出されてしまった。
コロナのせいだ。
直前にコロナになってしまった講師の代わりに急遽富士山まで行って来た。
女子講師はわりと少なく、さらには合宿参加可女子講師はもっと少ない。
しかし女子風呂オペは女子しか出来ない。
勉強を教えるのも風呂オペも頑張れる。
でも最大の危機は、ノーアルコールということだ。
てこが生涯で飲んできた麦ジュースは、おそらく海ほどもあると思う。
そんなてこが、4泊もノーアルコールで過ごしたのだ。
熱があっても飲むのに。
4泊も・・・
辛かった・・・