中国ドラマ『星花双姫〜天に咲き、地に輝く恋』(原題・星落凝成糖)ドラマレビュー:ツインフラワー双子女子の恋物語♡【陳星旭/陈星旭チェン・シンシュー】【陳牧馳/陈牧驰チン・ムーチー】【秦天宇チン・ティエンユー】【唐国忠タン・ゴーチョン】【蔣潇林/蒋潇林ジャン・シャオリン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年10月31日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『星花双姫〜天に咲き、地に輝く恋』(原題・星落凝成糖)ドラマレビュー:ツインフラワー双子女子の恋物語♡
を紹介するよ。
 
【基本情報】
 
監督:朱鋭斌
脚本:馬佳
P:劉寧、楊抒
原著:一度君華《星落凝成糖》
主演:陳星旭、李蘭迪、陳牧馳、何宣林、秦天宇
プラットフォーム:江蘇衛視、浙江衛視、2021年9月29日〜2022年1月6日
45分✖️40集
 
ぃやぁ、邦題いいっすね。
副題も言い得て妙。
 
随分前に見て未レビューだったので、さらっと復習してのレビューだ。
本作の日本上陸の鍵って陳先生【陳星旭/陈星旭チェン・シンシュー】人気なのだろうか。
ぶきょんちゅ(武侠沼人)にしてみれば陳先生って@楊康(「射鵰英雄伝2017版」)のイメイジだからきらきらしてないんだけども。
東宮」でもドSのイカれた男子だったけどもなぁ。
 
てこは陳先生のことは評価はしているが、さほど推している訳では無い。
しかし事前勉強したところ、↑上のスチールにある様にひとりで4役こなすらしい。
 
本作には原著があるらしいのだが(もちろんてこは読んどらんけども)原著は一人称を誰に紡いでいるのだろうか。
ドラマを見る限り、ツインズ姉妹の目線で描かれているが、演員表では一番最初に出てくるのは陳先生だ。
なので原著は男①が一人称の物語なのかもしれない。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

星落凝成糖ってどんなドラマなん?

冒頭はテンプレのナレ説だ。
もうなんか聞かなくても判る気がしてきた今日このごろ。
 
なんでもカオスを寝床とした地脉紫芝という霊樹があり、その樹に陰陽のツインフラワーが咲いた。
ツインフラワーが咲いたとしたらカオスが流出し4界が混沌の中に陥る事になる。
そう考えた4界の偉い人たちは、体を張って霊樹を消滅させた。
しかし、花精霊のかけらが人間界の皇后のお腹に入り双子の女子が生まれた。
 
というナレ説だった。
格別目新しい感じもないし、あまり期待はしないほうが良さげだ、などと思ってたのだが。
 
18年後、陽のエキスをもって生まれたじぇぃじぇぃ(姉・女②)、
陰のエキスを持って生まれためいめい(妹・ヒロイン女①)。
じぇぃじぇぃは、ぱぱ(皇帝)に大事に育てられ(ままは出産時に死亡)国民からも愛される。
めいめいは、悪魔の子と忌み嫌われ、お世話もしてもらえず、学校へも行かせてもらえず、幽閉されて生きてきた。
そして18の誕生日を迎えたら、陽(じぇぃじぇぃ)は天界へ、
陰(めいめい)は魔界へ、それぞれの皇太子に輿入れする事に決まっているらしい。
 
ぇ・・・
なにそれ。
とちょっと前のめり気味で視聴継続決定だ。
 
18年も冷遇されたうえに魔界へ輿入れ?
さすがにひどい、と思いきや。
ヒロイン(めいめい・妹・陰エキス)は魔界で強くなって最強女王になるつもりらしい。
もっすごいポジティブシンキング。
先が思いやられる、荒ぶり懸念だ。
 
じぇぃじぇぃはと言うと。
デフォルトだと、可愛がられてるのをいい事にわがままし放題のいけ好かない女子、なんだが。
ぇ、もっすごくいい子なんだが。
ことある毎にめいめいを庇い、影でこっそりお菓子差し入れしたり、教科書もこっそり貸してくれるし。
姉妹仲ももっすごく良くて、互いを思い合ってる佳き姉妹だ。
 
ヒロインは、自分は虐げられるのが慣れてるのでどんな環境でも平気だが、
姉が人間を見下してる天界で苦労するのでは、と心配しなんとかこの婚姻から逃したいと考えている様だ。
こんな環境でよくもこんなに善良な姉妹が育ったもんだ、と感心する流れである。
 
で、色々あって馬車の中身が入れ替わり
じぇぃじぇぃは魔界、めいめいは天界へとそれぞれ輿入れする事になってしまった。
それぞれがじぇぃじぇぃとめいめいになりすましての生活開始、と言うのが初期設定だ。
 
天界の皇太子が陳先生だ。
慎み深く賢い女子だと評判の女子がもっすごいお転婆で狼狽えてるし、イラついてるが今後めたくそ愛し合う事になるはずだ。
 
そして、たまにイッヌに変身するNewカマーボウイもめいめいの周りに居る。
それが獣族界の皇太子の【秦天宇チン・ティエンユー】
ぃやぁ、かわゆですよ、この子。
健次にちょい似のNewカマー男子。
てこはお初だったが話題作「寧安如夢」(りんほ主演)に出てる様なので、ブロードキャストされたら速攻視聴したい。
今回はランク外だがいずれ来る。(はず)
 
天界でのあれこれは、わりとつまんない。
めいめいの思考と行動ががフリーダムすぎて振り回される陳先生と、そんなヒロインの人柄が天界の人たち(天帝以外)から好かれる様を、コメディあふれる展開で描かれている。
それと天帝がやな奴っぽい、ってのが理解できる仕様。
 
あと弱々しい女子がひとり居るのだが。
この女子はきっとあとで拗らす気がする。
てこの勘がそう言っている(古参)
香菜の妖精らしい。
 
魔界もコメディだが、こちらは魔王の息子が3人いてそれぞれで皇太子席を争ってるという背景。
もちろん皆異腹兄弟なので仲が悪い。
そんなカオスに放り込まれたじぇぃじぇぃだが、賢いし彼女の清廉さが魔界男子には眩しい様で。
それなりにやっている様子。
じぇぃじぇぃと仲良くなるのが男②枠の【陳牧馳/陈牧驰チェン・ムーチー】
男前のイケメンだが、コメディ枠と言って差し支えないほど前半はへんてこなことばかりしている男子だ。
 
2兄はマザコンで狡いヴィラン枠。
長兄は脳筋な裸枠で惜しみなくその肌肉を晒してくれている。
↑長兄【蔣潇林/蒋潇林ジャン・シャオリン】
 
3兄弟もなかなか渋いが、ぱぱである魔王の造形がおそろしいほどイケメンだ。
それが@魔王【唐国忠タン・ゴーチョン】だ。
ちょっと、この男前ぶり見てくださいよ。
この方もてこお初だが、お歳などはサーチしても判らず。
2010年あたりから俳優業をしている様だが、てこが過去視聴してきた作品に出ている様だが全くノーマーク。(記憶にない)
今回はランク外だが、いずれフォーカスしたい男子だ。
 
天界より魔界の方がいろいろあって面白いが、まぁ一応10集くらいでコメディ風味は一旦終了。
例の地脉紫芝を封印している帰墟とかいう場所に異変が起きてるらしい。
ぃやおかしい。
消滅させたと解釈してたが、封印だったのか、という疑問はスルーした方が良いのだろうか。
 
で、陳先生が再封印に成功したが、魔界が攻め込んできたのを退治して力尽きて殉死。
でもチート爆裂で神識集めたら復活できるかも、だと。
陳先生復活に天帝が大反対してるんだが、それに反論するヒロインの的を得てる発言。
ぇ、それ言っちゃう?ってまわりの長老も狼狽えてるが、代わりに言ってくれてすっきり、みたいな流れ。
こゆいう事の積み重ねで、ヒロインは天界での人望を得てきたのだ。
 
ヒロインが捨て身で散らばった神識を拾い集めたら飛んでった玉が4つ。
長老たち(神様)が言うには、
 
下界(人間・獣族)でそれぞれ生まれ変わってるはずだ。
それぞれから愛されたら結合できるはず。
 
なんともメルヘンなお話になってきて見る気も失せる瞬間だ。
こっからは陳先生の造形チェックが主な目的となりスキップ視聴しがちなてこだった。
(だって、3回もフォーリンラヴ見るの怠いよね)
その詳細はてこ監修”イケメン備忘録”にて解説するので、ここでは割愛。
 
下界で3人の陳先生の分身とそれぞれ愛し合ってる内も、魔界では権力争いが続いており。
主にマザコン兄との対決が多いのだが、マザコン兄はしょぼくマザーである魔王嫁(皇后ポジ)との対決はわりと面白い。
魔界は医療行為が禁止、という謎ルールがあるらしく。
その辺でのじぇぃじぇぃの尊い事よ。
あたりは柔らかいが、物おじせず理路整然と正論を話すし、背景にあるのは善良さだ。
めいめいの方も下界に降りて陳先生を探し出し、野人の様な陳先生を慈む姿に尊さが漂っている。
彼女ら姉妹は、優しく慈愛に満ちており、その上頼もしい。
己の力で人生を切り開くバイタリティに溢れているのだ。
ここいら辺でてこは珍しい事態に気付いた。
いつもなら女子にイラつき荒ぶり、視聴継続はイケメンを愛でる為だ、とかなんとか言うとこなのに。
何と言うことか、ツインズ応援隊になりつつある。
いつだって主導権は女子らにあり、それに追随する形になっているイケメン共よ。
 
そんなこんなで下界での分身とのフォーリンラヴも25集くらいまで。
それぞれの分身から見事に愛されためいめい。
後は合体すれば陳先生完成体になれるはずだがその方法は何だろう。
笑っちゃうんですけど。
3人で手を繋いでくるくる回ってたら合体できちゃった。
チ○ク○サンボみたいに回ってたらバタァになっちゃった、みたいな感じ。
 
笑っちゃうけど、完全体陳先生は激強でマザコンを屠りさっさと天界へGO。
みんな喜んでるんだが、天帝だけは不機嫌。
皇太子として全ての情を消した陳先生だったが、天帝は復活した事で情が戻ってるのでは無いかと訝しんでる様だ。
そんな天帝こそ邪な情でいっぱいなのにな。
で、記憶の無いふりをして隠れて盛大にいちゃつく、と言うどーでもいい展開がひとしきり。
でも、結局バレて、ついでにツインズ入れ替わりもバレて。
めたくそ理不尽を量産する天帝だが、天帝とはもうテンプレで悪者と決まってるので、やはりそうか、ぐらいにしか思わない。
で、下界へ追放されるふたり。
 
同じ頃、やはり魔界でもツインズ入れ替わりがバレて、色々あって下界に来たじぇぃじぇぃ一行。
ツインズのぱぱも一緒で、ツインズ、それぞれの恋人、ぱぱ、という何とも尊い家族団欒のひととき。
これからどう言う方向に進んでいくのか。
今までの流れで考えられることは、まずは魔界王とその嫁は間違いなく屠られる、という事。
そして天帝はラスボス候補。
なのでまずは天界VS魔界、の争いのあと天帝と対決、かな。
などと思ってたが、まったく読めない話になってきたんだ。
 
ここへ来て、あの胡散臭かったコリアンダー女子が頭角を現し、大変な事態へと進んでいく。
コリアンダー女子は地脉紫芝が生えていた東丘の一族で1万年前の封印騒ぎの時に死んだが香菜の精霊となりようよう人型に変身することができた女子だった。
で、一族の魂のカケラが集められている法器を探してたらしい。
この女子の行いのせいで、眠っていた地脉紫芝の力を発揮出来るようになってしまったツインズ姉妹。
ツインズはカオスを封じ込めてる帰墟の封印を解く力があると思われてる為、4界から追われる羽目になる。
人間界の皇帝はツインズの実のぱぱだし、実に娘思いの良いぱぱなので最後まで果敢に反抗してたが。
まぁ生死両隔なんでね、古参はピンと来ますが。
どっちかが死ねば無効でしょ、おそらく。
で、天帝の悪巧みで追い詰められたツインズ。
結局じぇぃじぇぃが自害するのだがね。
じぇぃじぇぃは最後まで慈愛に満ちそして頼もしい。
泣けました、実に。
なんも出来なくてただ見て愛する女子の名前を叫ぶだけの男①&②・・・
 
で、力の無くなっためいめいだが。
ここでもまたチート爆裂。
チートで死んだはずのじぇぃじぇぃの花を咲かせる事に成功。
そのじぇぃじぇぃ花を大事にお世話する男②・・・
もはや何のために居るのかさえ謎。
さらに無くなった力も戻って無双めいめい爆誕である。
 
今までの陰エキスのせいで忌み嫌われ、そして今は世界を滅ぼす邪悪な存在だと言われ。
そんなヒロインは花千骨みたいになってしまう流れか、実際メイクも花千骨みに変わったし。
手始めに魔界に乗り込み魔王を屠り、魔界を掌握。
そして天界の陳先生との対峙。
陳先生はまったくヒロインを覚えていない。
・・・
困ったもんだ。
記憶を封印されちまってるんでね。
まぁ結局思い出すだろうが、今はその時ではないみたい。
で、次は天界、ってか天帝を屠りに行くが、花千骨みたいにはならず情けをかけるヒロインに少し安心するも。
その時の天帝のくずっぷりのせいで、例のコリアンダー女子が暴走を始めるのだ。
 
そう、せっかく陳先生が苦労して修復した帰墟の封印の扉が再び開いてしまう事態に。
なんと、ラスボスはまさかのコリアンダー女子だったのだ。
 
クライマックスの肝は、
 
・帰墟を封印できるのか
・ふたりの恋の行方
 
この2点だ。

星落凝成糖てこ監修”イケメン備忘録”

野人が秀逸な男子@陳先生【陳星旭/陈星旭チェン・シンシュー】

てこブログ3回目ランクインの陳先生こと【陳星旭/陈星旭チェン・シンシュー】だ。
 
まぁ普通にイケメンだよね。
ちーこの時から子役として活躍してる陳先生なので、演技の方も申し分ないのだが。
今回はひとりで4役やってるが、全て原音だ。
ちゃんと声色変えてますよ、すごいです。
 
まずは天界プリンス編
 
1500年もお籠り修行してたので極度のコミュ障で潔癖症。
空気の読めない真面目人間。
それもそのはず1500年もの間、己の中にある情をひとつ、またひとつと封印してきたのだ。
面白みに欠ける男子だが、真逆の女子と仲良くなるので良いCPだろう。
もう10集あたりで封印行く時にはヒロインに惚れてる陳先生。
女子の免疫ゼロ0ZEROだからしょうがないと言えばしょうがない。
 
次は野人編
 
ぃやぁ、赤髪です。
シャンクスですよ、皆さん。
しかも野人の様に言葉もカタコトです。
し、し・・・しぇしぇ(謝謝)?
とか、もうエモすぎますから♡
 
神識飛んでった時、玉は4つに見えたが、分身は3人だと言う。
野人が下界に落ちてきた時、一緒に落ちてきた火玉があって。
それが4つの内のひとつなのかな、だとすれば勘定が合うけど。
 
陳先生は修行で情を捨てたと書いたが、捨てた情が玉になって落ちたらしく。
つまり、怒りだったり、友情が欲しいとか、金欲だったり、色欲だったりするらしい。
で、野人はその友情と怒りの情のセットとなってた。
もうね、純粋無垢な赤子の様な野人versionがいちばんお気に入りだったてこである。
 
次が、金の亡者編
 
生まれた時からぼっちで、金儲けの事だけに頑張ってきた男子。
金欲が人型になったversionである。
たとえ1円でもう○この中に落ちてたら拾う、それが@没有情、という設定だ。
そんな彼も、ヒロインが術を喰らい瀕死の中。
その術を解くには大量の金が必要、となれば今まで貯めてきた全ての金を使うほどに惚れ込んでしまった。
術を解くのに金が必要とか、どんだけ都合のいい脚本か、とのツッコミは各自自由にして構わない。
 
最後が女たらし編
 
女と見れば口説いてしまう男子の性、という設定。
色欲が人型になったversionである。
正直、もうダレてきてほぼスキップだったので事情はあまり良く判らない。
ただ、ウェービーなヘアスタイルになったのと襟の具合がホストみあふれる陳先生。
 
この様に4役も演られてて、きっちり演じ分けも出来てるし流石感は始終感じる。
どの役も、めたくそヒロインに惚れていて漢気あふれる愛しいキャラであるにも関わらず、
その存在感は思いの外薄い。
やはりここぞと言う時に見せ場が無いためだろう。
てこでさえツインズ応援隊になってしまう脚本では、イケメンらに輝け、と言っても無理な話だろう。
 
1996年3月31日生まれの26歳、186㎝。
中央演劇学院卒業。
 
射鵰英雄伝2017版」「東宮」「最好的時代」「真相」「号手就位」「一見傾心」

要潤みのNewカマーな男子@むーちゃん【陳牧馳/陈牧驰チン・ムーチー】

㊗️てこブログお初のむーちゃんこと【陳牧馳/陈牧驰チェン・ムーチー】だ♡
 
ちょっと要潤に似ている男子。
今年の中国映画週間で上映予定の「封神」にも出演している男子だ。
 
魔界の皇太子席を密かに狙っていて、邪な事を企み嘘八百並べてじぇぃじぇぃに取り入ってたが。
ミイラ取りがミイラになる現象で、ついついじぇぃじぇぃをめたくそ好きになってしまった。
魔人はもっすごく潔く10集くらいで早くも、スッキリとシンプルに
 
好きです
 
と告るのは愛らしくてよろしい。
その後は、武功を封じられてるのもあるが、戦っても弱いし、戦略も雑だし、なんらいいとこは無い。
前半はコメディ枠、後半は存在意義さえ無かった気もする。
しかしながら、ルックも上等、スタイルも上等、その上「斗羅大陸Ⅱ」にも出演となれば、フォーカスしておいて損は無いだろう。
今後も注意深く見守っていきたいNewカマー男子である。
微博:陈牧驰Chen
 
1997年3月4日生まれの26歳、186㎝、75kg。
 
映画「封神(第一部)」
 
待播「南海帰墟」

星落凝成糖てこが見た感想

本当にこのドラマイケメンじゃなくツインズ姉妹が尊かった。
じぇぃじぇぃが魔王に放った言葉は真実で辛辣だった。
視聴者の気持ちを代弁する様な気持ちのスッキリする話だったし。
めいめいが天帝に放った言葉もまた、真実で辛辣だった。
彼女ら姉妹は、強いものに与しない穢れのない心を持っている。
そして、彼女たちツインフラワーの力とはカオスを封印したり、または解き放つ事ではなく”浄化”する力だったとは。
浄化された後は、また輪廻が始まるのだ。
世界の始まりが地脉紫芝であるように、存続にもまた地脉紫芝が必要なのである。
 
地脉紫芝の花精霊の本領と、彼女らツインズ姉妹の本領とがしっかりとリンクしている物語だったと思う。
エピローグで語られた話も。
よくある、訳が判らないがどうにかして復活してきた、再会できてよかったね、的な話ではなく。
 
・そもそも地脉紫芝とはどう言った生き物なのか
・どうすれば植物に知恵を授けられるか
 
などの説明から、東丘復活活動までの流れが非常にスムーズに進んでいるし。
その後の発芽から〜のラストの流れも、がっかりせずに済んだ。
これは非常に稀な事である。
正直、自己犠牲ラストはこういったファンタジーではよくあるラストで、ぁあまたこんなか・・・と思ったものだ。
で、こんな泣かせといてチートで復活だろ?などとも思ったものだ。
しかし、納得できる理屈だった。
おそらくは原著はしっかりと練り込まれた物語なのでは無いだろうか。
本レビューのプロローグで、原著では男①が一人称なのでは、と書いたが、
そう(男①が一人称)考えると、復活に命を賭けるほどに打ち込む姿も理解できる。
しかし、構成やら脚本やらでありきたりな感じに出来上がってしまったのかもしれない、などとも思うのだ。
 
実は40集のうち、面白いと感じるのは10集ほどしかなかった様に思う。
実際、随分スキップしたし、いちゃこら部分(星をあげるとかそんな話)や天界学園物語なんかや、イッヌのサブラヴラインなんかは跳ばしまくってたてこなのだ。
それでも完走できる自分の忍耐力とイケメン欲に我ながら呆れた次第だ。