中国ドラマ『花散る宮廷の女たち~愛と裏切りの生涯』(原題・花落宫廷错流年)ドラマレビュー:清朝4~6代、気になる④様・⑧様は?イケメンZEROの悲しみを共に【廖彦龍リャオ・イェンロン】【鄭皓原チェン・シャオドン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2022年2月18日

中国ドラマ『花散る宮廷の女たち~愛と裏切りの生涯~』最終回 | 宙へ!!

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今日は中国ドラマ「花散る宮廷の女たち~愛と裏切りの生涯」を紹介するよ。

原題は「花落宮廷錯流年
直訳すると花散る宮廷の流れる失われた歳月
相変わらずの邦題・サブタイトル案件、勢い余ってズッコケてるのは置いといて。

清朝4~6代モノ、康熙帝、雍正帝、乾隆帝の時代である。
清朝中期、最も栄えた時代で数多くのドラマが制作されてる。

1722年、9人の皇子たちによる皇位を巡る争い”九王奪嫡”の末、愛新覚羅・胤禛が康熙帝の後を継ぐのだが(そやつが清の第5代皇帝・雍正帝)
9人も皇子がいるからいろんなストーリーが考えられるわけで、そりゃぁもうたくさんのドラマが作られてる。
「宮廷の諍い女」「若㬢」「宮パレス」etc・・・
いったいぜんたい④番と⑧番は結局誰が好きなんだよっ!
と淑女たちは呟いてるに違いあるまい。

驚いたことに、本作は②番が男主。
ぇえ!?
そう、2度も廃太子の憂き目に遭い、死を賜り、悲惨な最期を遂げた皇太子である。
我儘で傲慢でバカすぎる皇太子である。
このダメ皇太子と女主が恋に落ちる。
女主の名字が”年”。
ふむふむ。
”年”といえば年羹堯、この時代のキーマンである。
その娘とか妹とかだな、と淑女の皆さんはすぐに察するであろう。
で、その”年”家の女はどのドラマでも悪女と決まってるわけで。
ダメ皇太子&悪女の恋
あんま興味ないけど、、、、笑
ぇっと、”年”家の女は④番の側室になるはずだけど?二股?
悲惨な歴史知ってるからハピエンは望めない?悲恋なの?
それとも史実とは違う結末なの?
何がテェマなの?
・・・っつうことでとりあえず見とくかって感じで視聴開始。

ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

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花散る宮廷の女たちってどんなドラマなん?

宮廷の女たちの悲惨さを描いたドラマ。
ぇえぇえ、題名通りである。
断じてラヴ史劇なるものではないし、感動もないし、きゅんってなる場面も一つもない。
ぃや~な感じだけが残る作品となっている。

女主は勿論のこと、同時期に入宮した友人2人、公主2人、曾おばあちゃん、康熙帝の側室、⑧番と結婚した女、昔モンゴルに嫁いだ公主、ざっと数えて9人の女の不幸を盛り込んである。

基本ストーリーは、お年頃の皇子の嫁選びと跡取り問題なのだが、史実を知ってるから
”頑張っても結局④番だから”とか
”ウラナラ氏だからこの子が正室ね”とか
”⑧番、嫁もらっても結局死を賜るから”とか
”ぁあ①番、ドヤってるけどこの後幽閉だし”とか
もうなんかいろいろ考えちゃって、なまあたたかい目でしか見れない。

しかし、何といっても最大の敗因はイケメンZERO案件である。
カモン・イケメン!
モア・イケメン!
皇太子はじめ皇子たちが揃って凡庸な容貌ってどーゆーこと?
今までたくさんの中国時代劇を見てきたが、ここまでメインキャラの男性陣に見目麗しいイケメンや個性的なイケメンが1人もいないのは初めてである。
てこの好物の報われない不憫キャラさえ皆無の悲劇。

じゃ、見なきゃいいじゃん?とか思う?(またか・笑)
実は1話で↓の宦官の六喜くんが、瑶君の為に女装して罰を受けるシーンがあって。
お助けエピソードは定番だが”女装身代わり”は初めてで、不覚にも声を出して笑ってもうた。
不細工だし、大柄だし、バレ確定なのにバレない。
”斬新~”とか思って、なるほど、②番主人公ってのも斬新だしこれは意外とおもろい作品なのかも、とか思っちまったんだよねぇ、、、。

花散る宮廷の女たち【②番④番⑧番】紹介するよ!

②番 胤礽【廖彦龍リャオ・イェンロン

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我儘で傲慢なうえに脳筋属性という三重苦を背負ったダメ皇太子(笑)
ヘレンケラー皇太子である。
ほんとにひとつもいいとこなしで、見事にダメっぷりを描き切ってる。
素材としては悪くない。
ちょっとしゃくれた感じは実はてこ好み。
魅力的なキャラを演じればそれなりにイケメンに見えるのでは。
どちらかと言えば無名俳優(失礼・ぺこり)で本作は大抜擢な感じ。
これをバネに活躍できることを祈ろうではないか。

1993年生まれ、185㎝。
体格は申し分ないし、おそらく肉体も鍛えてるだろうね。
ビスケットを持つ手がなかなかよろしいように見える。(ゴンズーの黄金比を持つ手には及ばないが)

リャオイェンロン(廖彦龍)のwikiやプロフィールは?ドラマ出演作品も!│華劇回廊

④番 胤禛【鄭皓原チェン・シャオドン

清朝5代モノは総じて④番はねっちりとした冷酷・冷静・策略家として描かれてるが本作も例外ではない。
(実は史実は意外とそうではなく、他の皇子たちが争い過ぎで自滅してゆき消去法的に皇帝になったっぽい。コスプレ好きの漫画オタクだったらしい。)

イケメン?ではないよね?(失礼・ぺこり)
若干「若㬢」よりか?(ニッキー・ウー)

前半は蘇公公(出た!蘇公公こいつもキーマン)とのやりとりが割とコミカルで、”ん?やっぱ斬新なキャラ設定か?”などと思ったが、後半策をめぐらし皇位を略奪した後は、蘇公公ともにいつもの冷酷非道なキャラにお戻り。

「やっとわかったか」と言い床入りする様は、百戦錬磨のてこでも鳥肌モノ。
”あの人からは逃れられないの?”と年ちゃんが泣いてたが、サイコパス的な怖さがある。

1983年生まれ、180㎝。
まぁふつうにイケメンだね(笑)
ほんとになぜだか中国俳優はプロフ写真でチラ見せするよね。
はぃはぃ、ステキな筋肉をお持ちの模様。
彼の耳はかなーり特徴的だね。
特殊メイクなしでアバター出演可能。

⑧番 胤禩

⑧番は数ある作品でもほぼ哀れ。
実母事情も哀れだし、恋愛事情も、死に様も何もかもALL哀れ。
↑見たことあるよね?
そう「瓔珞」の傅恒くんの哀れな弟役。
哀れ繋がり起用か!

⑧番は本来、皇位継承有力候補で”できる男”なはずだが、本作では凡庸でパッとしない。
”できる男”感皆無、ただの哀れなだけの皇子という印象。
他作品では影の薄い③番のほうが、割と人間描写されてた感じがする。

花散る宮廷の女たち、てこが見た感想

中国ドラマ「花散る宮廷の女たち~愛と裏切りの生涯~」のあらすじ・ストーリー | 中国ドラマ「花散る宮廷の女たち~愛と裏切りの生涯~」 |  BS無料放送ならBS12(トゥエルビ)

廃太子となる②番。
大将軍年羹堯を兄に持つ年妹媛。
愛し合う年ちゃんと②番だが、それを脅かす④番の陰謀。
引き裂かれる二人、そして②番に訪れる悲劇・・・
と、普通は涙するラヴな史劇を想像するよね?
でもぜんぜんそうじゃなくて。
メインは②番でもなく、④番?ぃや違う。
じゃ年ちゃん?ぃや違う。
まじでホントにわからん。

それぞれのエピソードをつなぎ合わせた、そんなイメージ。
忘れないように書きとめとこう、的な、そうまさに”備忘録”
で、結果的に④番が皇帝になって、誰も幸せになれなかった、ENDみたいな感じ。

数少ない良点は、女主の年ちゃんが実に良かった点。
年ちゃんはね、ぇっと、李莎旻子レオ・リちゃん。
多分「孤高の花」に出てたと思う。
美しいかは置いといたとして、聡明で現代的思考を持つキャラであった。
事実を受け入れて諦めるんじゃなく、切り開いていこうとする強さを持つとても魅力的な女性であった。
ちょっと大げさな演技もあったけど、悲しみに泣き叫ぶ様には胸を打たれた。

それにしても、チョイ出の道士みたいな人。
あれダレ?
意味深なこと言う割に何の役割もなかったよね?
てこはそーゆーのキライですから、脚本・監督さんに言いたい。
”フラグはきちんと回収しましょう”

最終話で②番のお付き宦官の小林子が出てきたとき
”キタ━(゚∀゚)━!②番死んでなくて匿ってたか!”
と少しわくわくした自分を叱りたい、、、

遠くを感慨深く見つめる④番・・・・・The end
って、何が言いたかったんだーーーーー???