中国ドラマ『ハイロイン』(原題・上瘾Addicted)ドラマレビュー:愛してると言ってくれ【黄景瑜ホアン・ジンユー】【許魏洲/许魏洲ティミー・シュー】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は、中国ドラマ『ハイロイン』(原題・上瘾Addicted)ドラマレビュー:愛してると言ってくれ
を紹介するよ。
このドラマは幻のドラマである。
「上癮 Addicted」は中華原産のBLドラマである。
原作はWebBL小説で、プロデューサーでもある柴鶏蛋チャイ・ジーダン女史の作品『你丫上瘾了』の実写化。
原作はWebBL小説で、プロデューサーでもある柴鶏蛋チャイ・ジーダン女史の作品『你丫上瘾了』の実写化。
実は彼女は2015にBL自主制作ドラマ「逆襲之愛上情敵」をプロデュースし大ヒットさせている経緯を持つ。
なので第2弾となる「上癮 Addicted」も大いに注目されていた。
@逆襲のファンも手ぐすね引いて待ってた2016/1/29にはあっという間の1億超え。
注目されすぎで問題視され2/22には配信停止とあいなった。
・・・
全15集で2季制作予定だったのが12集(だったと思う、たぶん)で凍結、視聴不可となってしまった。
理由はもうみなさん重々承知の事と思います。
しばらくしてYouTubeでは全話視聴可能となったが、ベッドシーンや不適切と思われるシーンは容赦無くカットされてる。
で、今現在の状況は
イー:大陸公開版(カットシーン多い)
アル:台湾公開版(カットシーンなし)
サン:日本公開版(台湾版の修正・版権モザイク&カット)
この3種類だと思う(たぶん)
日本版は見ておらんが「時の流れに身を任せ〜♪」がカットなどとも聞こえてきたような。
ちょっとだめなんじゃ、とか思ってしまうので。
台湾版がおススメである。
原題「上瘾」は病みつきになる、中毒になる、という意味である。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
上瘾Addictedってどんなドラマなんん?
北京を舞台に、貧しいながらもそれなりに幸せに父親と2人で暮らす白洛因バイ・ルォイン(ティミっち:画像左)
アッパー階級の坊、顧海グー・ハイ(黄景瑜:画像右)
この2人の高校生を主人公にした青春物語である。
この主人公たちであるが。
ろいん:ティミっち22歳(当時)185㎝。
ぐーはい:黄景瑜24歳(当時)187㎝。
どちらも言わずもがな肌肉ボウイである。
どっから見ても、女学生にキャーキャー言われるきらきらなイケメン。
ノーマルで変な色気もない。
てこは実はBLセオリーを知らんのだが。
ふつーは一方が小柄でキュート、とかではないのか?
・・・
とりま見目麗しい肌肉男子2人を見れるだけでてこはすでに幸せなのだが。
これからこの2人が(ノーマルなのに)惹かれ合い結ばれるのだな、などと想像するだけで・・・もぅ・・・
どっちが攻めやろか?・・・などと想像するだけで・・・もぅ・・・
てこ的には、やんちゃなぐーはいが受けだとさらに良き、などと思ってたのだが。
・・・
まぁ、そこはいい。
しかし、(何度か見るとわかるのだが)ぐーはいが心を決めたのは意外にも早く。
2集でそのシーンはやってくる。
”腕時計”はわりとキーポイントなので、これから視聴される方はどのタイミングで腕時計を外したか覚えておくと良いだろう。
そっからぐーはいはガチホモ全開ムーブでろいんを口説き始める。
しかしろいんが素朴ボウイなのと賢いため、意外にも物語は清々しく進んでゆく。
あまりにも清々しいために、
”最後まで清々モードだったらどーしよ”とか
”この2人がキスとかむりなのでは?”などという心配までしてしまうほどである。
てこの懸念通り、10集すぎてもキスの”キ”の字もありません・・・
正直焦りさえ感じたほどである。
焦らすのにも程があるだろうて。
しかし、である。
㊗️11集にて初キッス、
ようやくである。
互いの親が再婚してたという事実発覚に、ろいんがへそを曲げてたのだが。
拒絶され無視されたぐーはいが、これまで抑えてきた熱いheartを爆発させる時がきたのである。
ココ、最大級の萌Bom投下&爆発シーンである。
見てきてよかった。
焦らされたけど、見てきてよかった。
と心から思えるシーンであった。
ぐーはいの、ほとばしるパッション。
絞り出される一挙一動にカタルシスゲットの流れ。
だが、しかし、しかしである。
こっからは幸せなイチャコラが見れると期待してたのに。
ろいんはなかなかぐーはいを受け入れられない。
「俺ら男同士だぜ」
などと言ってるのである。
それでも、少しずつ、ほんの少しずつではあるが、ろいんの気持ちも動いてくる。
だんだんと”愛されてる自分”という立場を理解していく流れ。
”そうそう、その調子、
ぐーはい、あと一息だぜ、がんばれ”
というエールを皆が送っていたはずである。
そして、とうとう同居まで辿り着いた。
二人暮らしなのでぱぱやお友達に邪魔されることもない。
安心である。
(居候のときはぱぱに見つかるのではとヒヤヒヤしてたてこである)
それでも一線を越えようとしない、越えれないろいんにぐーはいは言う。
「俺を好きだと言ってくれ」
ぃやぁ、もぅ・・・
言ってやってあげて、ってなる。
それなのに・・・
「言わなくてもわかるだろ」
ってなにそれ、それでも言ってあげて、ってなる。
そうこうしてるうちに15集。
大結局なんだが。
じらしすぎ。
ひっぱりすぎ。
どうにかなりそう。
・・・
〜からの。
来・ま・し・た!
㊗️ろいん覚醒、クライマックスシーン降臨、である。
はぁーーーー、言葉にならない。
待った甲斐があった。
ありがとうございます。
尊い。
上瘾Addictedてこ監修”イケメン備忘録”
やんちゃな男子@顧海グー・ハイ【黄景瑜ホアン・ジンユー】
顧海ぐーはいこと【黄景瑜ホアン・ジンユー】である♡
↑見てください、この無邪気な顔を♡
むりくり席をろいんの後ろにしてもらってにやにやしてる図である。
ろいんのことが好きすぎて、距離を縮めようとあれやこれややってます。
アッパー階級の坊で金銭的には恵まれてるが、愛情に飢えていて反抗的。
典型的にグレてるのでわかりやすい。
やんちゃで単純思考な激情型なのだが、回を追うごとに彼氏力が増していき。
最終的には
”頼りがいのある懐の深い彼氏”に成長する。
新車を前に
「俺は、お前をとことんあまやかす。
なんだってしてやるし、くれてやる。
お前のためならなにも惜しくない。
ただ・・・
俺を裏切るな」(極訳)
こんなオレ様セリフを言うまでに♡
彼の役柄は思ったよりは単純ではないのかも?と思えるのは。
終盤ぐーはいの従兄弟が出てくるのだが。
ぐーはいはこの従兄弟の兄ちゃんにちーこの時に後ろからナイフで刺されたことがあるらしい。
!?ぇえ!?やばない?従兄弟。
で、この従兄弟に(刺されたのにもかかわらず)わりとヘイコラしてるんだよね。(お小遣いがもらえるから)
さらには実のままんはお亡くなりになってるが、その亡くなり方にどうやら疑問があるようだ。(死に追いやられたとか、殺されたとか)
媚びたくないのに媚びないといけない、とか。
実のままんの事を考えると、ぱぱの再婚を喜べない、とか。
孤独だ、とか。
少なからず、彼は鬱屈さを持ってると想像できる。
そんな彼が、違う世界(貧しき者たちの住む世界)で出会ったろいん。
ろいんの清廉さに衝撃を受け惹かれていく。
そしてろいんだけでなく、ろいんの家族(周りの人)もひっくるめて
”俺が支えてやる”ってなるのが尊い。
1992年11月30日生まれの29歳、187㎝。
遼東学院卒業。
呼び名は@ジョニーらしい。
怪我!
後ろの数々のメダルはぐーはいのものであろうか。
かれはブラジリアン柔術を嗜むらしい。
本作がデビューでその後は超活躍中。
わかるわー、よかったもんぐーはい♡
「破冰行动」でも立派に主角を務めておった(記事は気長に・・・)
現代モノのきらきら系もあるにはあるが、社会派系も多い。
直近は「王牌部队」で@おじゃん(肖战)と共演。
(次は↑@王牌にしようかティミっちの@流光之城、どっちにするか迷うわ〜)
居眠りな男子@白洛因ろいん【許魏洲/许魏洲ティミー・シュー】
白洛因バイ・ルォイン(ろいん)こと【許魏洲/许魏洲ティミー・シュー】
ティミっち(呼び名)です♡
当時22歳のティミっち。
イケメンながらも垢抜けない感じがほんとに萌える。
わりと貧しい人たちが暮らすイメージの”胡同”っぽいとこでぱぱと二人暮らし。(日本で言うところの長屋?的な)
洗濯機もないし、お湯も出ない。
寡黙で授業中も居眠りばっかだけど賢くて、彼を慕う友人も多い。
優秀で聡明な彼ゆえに、将来に期待を膨らませたいという高校生らしい思いもあるにはあるが。
家の貧しさや、残されるぱぱのことも心配で。
結果、将来に夢など持たない方がいい、と半ば達観している青年である。
そんな絶望感と閉塞感に耐えながらの暮らしに突如現れたぐーはい。
彼の単純で伸びやかな思考はろいんにとっては非常に新鮮に映ったに違いない。
ぐーはいから注がれる惜しみない自分への愛情はぱぱのそれとは明らかに違うモノであり。
しかし、それが心地よく。
”愛される喜び”を知ったろいんは抜け出せなくなる自分を想像して怖くなっていく、
ってのが真相だと思う。
焦らすだけ焦らしたのはろいんの罪だけど。
彼の心の中の葛藤、せめぎ合いを想像して見て欲しい。
こんな垢抜けないボウイの中に秘められたパッションを。
そのパッションの爆発が最終話につながるのである。
もはや芸術的とも言える流れであった。
1994年10月20日生まれの27歳、185㎝、60kg。
中国戯曲学院卒業。
実はついこないだ「風起霓裳」をレビューしたばっかりである。
で、ティミっちを語るにはまずは大本命「上瘾」だろう?ってことでまた視聴。
白敬亭と共演の「荣耀乒乓」も是非とも見てほしい。(ふたりでめっちゃ卓球しまくってる)
そして「流光之城」は今まさに播出中の新作である。(@景甜と共演)
待播は「风起西州」。(@風起〜の続編)
上瘾Addictedてこが見た感想
14集で例の従兄弟がリーサル・ウェポンなセリフを投下。
「・・・海洛因?」(Hǎiluòyīnハイロイン)
ぐーはいは答える。
「せやで、俺らの名前つなげると麻薬になるんやで、へへへ」(ぐーはいはちょっと訛ってる)
おわかりか?
顧海➕白洛因=海洛因
海洛因とは中国語で麻薬(ヘロイン)である。
これがタイトルの”上瘾”(病みつきになる・中毒になる)につながるという。
なんとも衝撃的である。
低予算だったようだが、逆にメジャータイトルとの格差が新鮮であった。
貧困層でパンツの替えが2枚しかない、という設定がしっくりくる全体的な素朴感。
画面が質素な分、余計に生活感をリアルに描写できている。
2人がきている服が別の日にはとりかえっこしてたりと、芸も細かい。
さらには、彼らの親の描写も技アリである。
子供のことを愛してはいるが、自身の欲望の方が優先してしまうという。
産んでやった、育ててやった、等の無意識な傲慢さが滲み出ている。
この短い尺でよくぞここまで、と褒めたい。
キャスティングも賛否あろうがてこは概ね成功だと思っている。
ろいんの友人2人もぐーはいの坊なかまのふたりもだが。
なんと言っても↓の彼女であろう。
ぐーはいの彼女だが、友人皆が
「どこがいいんだ」って聞いてくる感じ。
でもね、ぐーはいは”性格虎、体躯熊”が理想、もともとポテンシャルがあった模様。
中の人はモデルらしいが。
このようにメジャーではない俳優を起用することで先入観なく見れるのも魅力である。
続編ありきで多くの伏線が未回収なまま制作が中止となり、その後の彼らを知ることはできない。
回を追うごとに魅力的で理想的なCPになり、
さらにはこじれる原因のろいんの元カノまで現れて、
〜からの放置は非常に残念である。
それでも、
それでも”上瘾Addicted”という作品に出会えたことが嬉しいし感謝したい。
ジョニっち、ティミっち、ハイロインありがとう。