中国ドラマ『夢織姫~秘密の貴公子に恋をして~』(原題・我就是這般女子/我就是这般女子)ドラマレビュー:国民的美少女(元)✖️カンブリア紀男子=顔面偏差値早慶レベル【侯明昊ホウ・ミンハオ】【趙順然/赵顺然ジャオ・シュンラン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年9月15日

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今日は、中国ドラマ『夢織姫~秘密の貴公子に恋をして~』(原題・我就是这般女子)ドラマレビュー:国民的美少女(元)✖️カンブリア紀男子=顔面偏差値早慶レベル
を紹介するよ。
 
また変な邦題がついてるが。
いつものように不必要な副題もついている。
日本上陸でもれなくピンクに変わるこの現象は韓流ドラマでもよくあることではあるが。
それにしても、よく考えるよね、この邦題。(&副題)
副題の”秘密の貴公子”だが。
・・・
もともと身バレしてる、ってか皆素性を知ってるから。
秘密でも何でもないんだがな。
 
そして、確かに予知夢は見るが。
”夢織姫”だよ。
夢を織る姫ってことだよ。
よく考えつくよね。
 
原題の『我就是这般女子』はドラマ中に女主がいうセリフなのだが。
「(はぁ?言ってろよ)
(そうだよ)
私はそんな女なんだよ!」
というニュアンスである。
間違っても”夢を織る姫”の発言ではない。
 
またきらきらラブ史劇か、とか
またツンデレ男の溺愛モノか、などと。
視聴を躊躇してる方に教えてあげたい。
この邦題と日本発売におけるスチールは、本ドラマの本質とは随分と違うものであるという事を。
 
女主は中華における国民的美少女(元)と名高い@関暁彤(鳳囚凰
男主は相当なイケメン度を誇るカンブリア紀の@侯明昊
という最上バディ(顔面偏差値において)である。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

夢織姫ってどんなドラマなん?

まずこのドラマは女が主役である。
てこがどんなに女が嫌いでもイケメンだけを愛たいと思っていても、女が主役ならば女の方が出番が多い。
女が主役の場合、女がなんらか”特別”じゃないといけない。
だってふつーの女の話なら渡る世間〜になってまうから”きゅん”とはかけ離れた世界になってしまう。
 
女が主役の場合どんな設定が多いかというと
・濡れ衣で一族斬殺ひとり生き残り
・スペシャルアイデンティティで〇〇石(覚醒アイテム)により特別な力を発揮
・何らかの目的のために男装
・成長記(武侠)
などが多い。
 
で、本作は何かというと
”予知夢”を見る女、である。
予知夢で予知した事を回避するために女が奮闘するわけである。
・・・
まぁ、わりとよくある設定である。
女は皇族で美人だが、強気・わがまま・贅沢、とすこぶる評判が悪い。
で、予知夢回避奮闘中に@カンブリア紀と出会って。
最初はツンデレだけどだんだんとデレていくわけか、などと想像する。
また、バカな女にイケメンが振り回されて、それでもデレていくのか・・・
などと思っていたのだが。
 
大きな間違いでした。
ぃや間違ってないのだが、バカな女ではなかったのである。
それどころか男顔負けの漢気があり、義があり情があり、それでいて繊細である。
そう、このドラマは”女ヒーロー物語”だったのである。
 
まず、この女は世間での評判は非常に悪く過去何度も破談となっている。
物語も女の婚約者が他に好きな女がいる、と逃げるところをとっ捕まえるところから始まるのだが。
 
「いいか、よく覚えておけよ。
破談にされるんじゃなくて破談にしたんだからな。
こんな男のしつけて返す、ふんっ」
である。
破談になった娘を家族は心配するが
「結婚?
いいんだよ、そんなもん。
誰と結婚したって同じ、誰でもいい。
誰でもいいけど、そんなことより家族の幸せ・安全のが大事。
それどこじゃないんだよ」
である。
女のおじいちゃんは、現皇帝の叔父で偉大な将軍だったらしい。
そのDNAか、女は普通の女子が嗜むお稽古事よりは武術を鍛錬してきたらしい。
なので、女剣士によくいる脳筋属性かと思いきや。
思考も実に聡明でしかもリヴェラルである。
 
一見わがままで横暴に見えるが、実に理論的であるし。
裏表がなく、何と言っても道理に叛く言動をしない。
たとえ何かが犠牲になろうともその信念は揺らぐことがない、というマジモンの漢前さなのである。
弱きを助け強きを挫くヒーロー感。
そして何と言っても男に頼らずに自分の意思で力で、問題に対峙する姿勢がわりと多くの人間は共感するだろう。
そしてとうとう戦場にまで。
そう、女将軍降臨である。
・・・
!?
はっ・・・てことしたことが・・・
ここまでイケメンの話をひとつもしてないではないか・・・
 
そう、てこがイケメン語りを忘れるほどにカッコ良かったのはこの女である、という事を明記しておこう。
 
さぁ、こっからはイケメンの話をしようじゃあないか。
本ドラマも男①と男②がいる。
男①が@カンブリア紀である。
背景として、ぱぱとおにいちゃんは謀反の濡れ衣で斬殺されままも自死でひとり生き残り。
事件真相の究明とリベンジを心に誓う、という初期設定。
真相究明のために女に近づきセオリー通りにフォーリンラヴ。
セオリー通りに溺愛し。
セオリー通りに(女の命の期限案件発動)別離。
と女をアゲるための要員である。
 
男②が@気の毒男子(あとでゆっくり語ります)
相思相愛の2人を横目にセオリー通りに横恋慕。
しかし黒化することなく、すっぱりフラれ、それでも健気に片想い現在進行形。
相思相愛のふたりはどんな困難でも乗り越えちゃう。
そんな2人をサポートする。
相思相愛の2人をアゲるための要員である。
 
どうです。
イケメン2人の存在感空気なのである。
決してメインではないが(衣食住)それ(空気)がなければ人は生きてはいけない、それが空気。
そんな空気なイケメン2人のことはてこ監修”イケメン備忘録”にてじっくりと語るので読むがいい。
 
せっかくのイケメンが空気になってがっかりしたところを補ってくれる要員。
それが@ヴィランズである。
今回のヴィランズは1人を除いてみな複雑な背景で楽しめた。
まずはそのただ1人の単純ヴィランの皇太子の弟@将洛(中の人、姜昊旻)
なぜか右眉に剃り込みラインがあるへんなこだわり。
もうぽんこつ。
優れてるのは権力欲のみで、脳筋で頭も悪い。
ゲスなキャラを楽しんでた感があり、いい人役もみてみたい気はする。
 
ヴイランズキャプテンは@石飛仙(中の人、夏楠)
いい仕事しました、MVPでいいと思う、いろんな意味で。
男①が好きで女①より自分のが出来がいいのに”なんで?”ってなってる女。
思い込みの激しい女で、家の犠牲になり流刑〜からの崖落ち。
それまでは黒化することもなく、
こんな幕引きかー、こんなのもいいね、たまには、
などと思っていたのだが。
崖落ち後はパワーアップという中華な古装ドラマではデフォルトがここでも発動。
見事に黒化を果たし、最後まで拗らせてくれた。
グッジョブである。
 
ほかもヴィランズ部長の@謝家の長男とかもいるが、不穏なわりに詰めが甘くポンコツであったのだが。
最後のどんでん返しには驚いた。
彼の働きがなければああはならなかったであろうキーマンな働きであった。
 
クライマックスの肝は
予知夢最大の謎”矢に射られる自分”の射る人って誰なん?である。

夢織姫てこ監修”イケメン備忘録”

顔面偏差値早慶レベルな男子@容瑕【侯明昊ホウ・ミンハオ】

@カンブリア紀(寒武紀)で、はー様(賀軍翔 マイク・ハー)を差し置いて、一番上に名前がある【侯明昊 ホウ・ミンハオ】(以下、みん君、呼び名)である。
 
まったくもって非の打ちどころがないきらきらぶりをみて欲しい。
これで貴公子設定なのだ、似合わないわけがない。
 
最初はなんやら思惑があり女に近づくが、だんだんと女の魅力の虜になっていく。
しかし、自分には大きな使命がありもしかしたら女の家族が一族を嵌めたのかもしれない、と疑っている。
という、わりとよくある設定である。
 
それでも、結局
使命<愛、になるんだろ?って中華な古装ドラマ脳の者なら見てるはず。
女の方は、竹を割った性格ではっきりしているので、もっぱら拗らせるのはみん君担当である。
いつも、あーでもないこーでもない、と煮え切らないのだが。
おばあちゃんが亡くなってからは”一途モード”に覚醒、ひたすらに愛に生きる男へと変貌する。
 
渾身のプロポーズに、秒で「やだ」と言われ
「あ゛〜?」
って顔がまさに顔面偏差値早慶レベルであった。
 
さらに、キスシーンの後、女のルージュが移って赤い唇になってる姿がとても萌える。
今時のコスメは色移りなどしない仕様になってるのでは、などという疑問も湧く。
もしや、みん君の赤い唇があまりにcuteなのでわざとかっ、敢えてなのかっ!?などとも思うのである。
モッフと戯れるみん君である。
みん君だけでも可愛いのにモッフと一緒だなんてW効果でもっすごくかわいい。
 
1997年8月3日生まれの24歳、179㎝、57kg。
(今は肌肉製造に精を出してるのでもう少し体重は増えてると思う)
 
カンブリア紀の頃はまだガラスの10代だったのか、驚き。
「寒武纪」「镇魂街」「心宅猎人」「突围」

気の毒な男子選手権優勝候補@石晋 【趙順然/赵顺然ジャオ・シュンラン】

男②の気の毒な男子の【趙順然/赵顺然ジャオ・シュンラン】である。
 
男②といえば横恋慕して、切ないとかの報われない枠がトラディショナルなスタイルなのだが。
今回の男②は切ないとか報われないとかではなく。
まじで本当に”気の毒”なのである。
ここで、中華なドラマにおける”気の毒枠”というのを設置する事を宣言したいと思う。
なので、彼は元祖気の毒枠・認定という事だ。
それほどまでに気の毒なのである。
 
彼は横恋慕で、好きなのに陰日向で女を支えるのに報われない、とかの普通の気の毒ではなく。
なんと彼の一族(石家)は彼を除く全員がヴィランと化すという悲劇に見舞われる。
まずはおじいちゃん。
これは最初っから不穏で邪なことばかり企んでる老害、しかし孫は善良。
おじいちゃんのクリミナル・マインドに気付きながらも逆らうことはできずに日々良心の呵責と戦っているのである。
 
次は下の妹。
上述のヴィランズキャプテンである。
あんなに美しく聡明だった妹が、どんすか黒化していく姿に心を痛め。
「俺の大事な妹が嫌悪し憎悪しているのが、俺の愛する女なのだ」
という苦しすぎる現実。
「妹よ、お前の選択は間違いなのだ。
しかし、もう後戻りはできないのであろう?」
という絶望。
「まだ救わねばならない妹が。
妹が後宮にいるのだ」
という搾り出される言葉に誰しもが思う。
気の毒ーーーーーーーーー」と。
 
第1ヴィラン老害じいちゃんが退場(死んでない)
第2ヴィラン下の妹退場(死んでない)
ここで、もう彼のハートはズタズタに傷つき疲れ果てていたはずだ。
「偽の婚姻でもいい」
と寂しげに微笑み。
幸せな新婚ライフを妄想してる姿にも心が痛む。
 
それなのに。
それなのに、もう彼のハートはボロ雑巾のようになってるのに。
まさかのラストヴィランが上の妹なのである。
 
神様、もうやめてあげて下さい・・・

1995年4月16日生まれの26歳、185㎝、70kg。
 
「凤囚凰」(出てたのか、って驚き、あの男子軍団のひとりかなぁ)
「暗恋橘生淮南」「你是我的答案」
でも男②で@雉奴っちを演じている。
待播は↑の続編で「風起西州」でティミっち主演。
 
何度も言うが、彼は現代劇のがイケメン度が上のような気がする。

夢織姫てこが見た感想

まず女主が非常に好感度が高いのでまったくイライラせずに見れる。
ここまで無双設定だと、逆に鼻についたりするモノだが。
その辺のヴァランスもよく、変にイラつく事なく最後まで見ることができる。
 
そして、中華なドラマにはよくある事だが。
最初の設定が回を追うごとになし崩しになるケースが多いのであるが。
本作は最後まで女主が見る予知夢がベースとしてある点も評価したい。
女主の多くの取捨選択の基本となっているのは
 
・予知夢で見た悲劇回避
・家族の安寧
・物の道理
 
という3本立てである。
これが最後までブレることがないので、脚本も綻びもなく見やすく理解しやすいドラマに仕上がっている理由である。
 
ただひとつ残念なのは。
途中、食糧不足を解消するために、食料を溜め込んでる屋敷にお願いに行くのだが。
そこの娘は男好きなので、その女に気に入られれば食料を調達できるだろう、とういうくだりである。
その娘が非常に不細工で(失礼・ぺこり)しかもとてもふくよかな体型をしているのだが。
その娘をだまくらかし、その間に食料を盗むという。
ヒーローらしからぬ方法をとっているし、道理に反く思考と言動である。
このエピはない方がよい。
 
しかしながら
↑や
↑のような、可愛らしいイケメンも随所に配置されており。
なかなか細かい仕事をしておるなぁ、と概ね満足な作品であった。