中国ドラマ『古相思曲~君想う、千年の調べ~』原題:古相思曲ドラマレビュー:歪む時空・絡み合う運命・千年の時を超え妖后の運命を変えることはできるのか【郭迦南グゥ・ジアナン】【全伊倫/全伊伦チエン・イールン】【王毅凡ワン・イーファン】【庄翰/荘翰ジョン・ハン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2024年4月24日

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今日は、中国ドラマ『古相思曲』ドラマレビュー:歪む時空・絡み合う運命・千年の時を超え妖后の運命を変えることはできるのか、
を紹介するよ。
 
【基本情報】
 
監督:知竹
脚本:鶴唳雲端、戴超超、三千魚、崔嘻喜
主演:張雅欽、郭迦南、朱林雨、全伊倫、荘翰、黄靖洲、淳于珊珊
プラットフォーム:bilibili、2023年6月22日〜
30分✖️14集
 
短くて評判も上々の本作品。
短いとはいえ、日本のドラマの1クールのがまだもっと短い。
もっともっと削ぎ落とせる余地はあった。
でもここんとこ40集前後のドラマ視聴が続き、いささか疲れてたし。
それに比べりゃ随分とすっきりコンパクト設計であり、おおいに評価したい。
 
尺が短いので、登場人物も少ない。
視聴者は、タイムトラベルのロジック検証に頭を悩ますので、登場人物がシンプル設計なのは有難い。
 
主人公は【郭迦南グゥ・ジアナン】
サンガレにも出てたが、「少年歌行」の赤王を猫っかわいがりしてた剣豪のが記憶に新しい。
 
ヒロインは張雅欽。
千古玦塵(千古の愛)」なんかにも出演してるが、やはり「少年遊之一寸相思(紅蓮伝)」の素晴らしい男装が忘れられない女優さんだ。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

古相思曲ってどんなドラマなん?

主人公@沈不言は夢を見る。
 
古の城下町に現代の服装をした主人公が居る。
人々が口々に
 
妖后!妖后!妖后!
 
と叫ぶなか不言が見上げた先に妖后は居た。
目が合った気がした。
 
(あの女子が史実で紡がれて来た悪名高き妖后か・・・)
 
妖后は群衆に不言を見つける。
・・・ようやく会えた・・・
そして妖后は、立ち上がり欄干から身を・・・
5つに割れた翡翠の玉佩。
 
そこで目が覚める。
沈不言は歴史小説の作家で、折しも妖后を題材とした本を執筆出版していた。
その出版イヴェントの場所で、不思議なばあさんから5つに割れた翡翠の玉佩を譲り受ける。
そしてその夜、不言の鼻血が玉佩にポタリ。
そしたら1000年前にタイムスリップしてた、ってのが初期設定。
 
目の前に居るのは、有能な丞相を殺して幼ない皇帝を意のままにし、専横をふるった贅沢好きの妖后@るぅちゃん(陸鳶Lù yuān)か?
 
そんな感じには見えんけど。
それはそうと、自分に用意されてた服がサイズぴったりやし。
自分が来るのも知ってたっぽいし。
名前も知っとったしなぁ。
もしかして俺の事知ってるん?
 
↓@沈不言【郭迦南グゥ・ジアナン】
そいえば今日って”天后の乱”の日とちゃう?
ぁ、やば、李擁丞相殺されんで。
はよ言って教えたらな、助けな。
 
って事で南門に行ったら。
実は悪者は丞相だった。
そして死ぬはずだった丞相は、るぅちゃんをハンド弓で撃って逃げてしもた・・・
 
↓丞相と戦うるぅちゃん(中の人、張雅欽)
なんてこった。
俺の知ってる史実って嘘やん。
なら俺の書いてる小説も嘘やん。
ってか妖后ちゃうやん。
なんとかして彼女の運命変えなあかん!
 
で、一旦現代に戻る。
なるほど、そういう系か、と思ったよね。
過去にも、こうして歴史を変えようと奮闘したドラマはわりと多くある。
しかし、本作はそこに一捻り。
どんなんしても運命は変えられないロジック設定を施している。
るぅちゃんたちは当たり前の時間軸で未来に向かって進んでいるが。
不言はなぜだか過去へ進んでしまうのだ。
次にタイムワープしたのは天后の乱のさらに10年前だったのだ。
不言にとっては天后の乱の日が”るぅちゃんはじめまして”の日だったが。
るぅちゃんは、それより10年前にすでに不言に会っていたという事だ。
 
それでも、これより10年天后の乱の日まで不言がこの時間軸で生きサポートし続けられれば良いのだが。
どうやらルールは不明だが、滞在時間は期限付きなのだ。
物事の途中でふらっと消えてしまうのだ。
残された方はたまったもんじゃねぇ。
 
敵国と繋がってる悪い男子が@李擁【庄翰/荘翰ジョン・ハン】
わりとイケメン。
初めましてイケメンだと思う。
 
なんでこうなったかはこの時点(10年前)では明らかにされないが、そのさらに前(3回目のタイムトラベル時)に闇堕ちの理由がわかる。
不言・・・おまいのせいだったぜ・・・
 
不言が過去に戻るたびに、ぁあ、あの時のあれはここから繋がってたのか、とわかっていく。
なずなとゆで卵か、とかね。
3つの任務と3つの質問とかね。
 
2回目はなんとかるぅちゃんのイケメン弟を救うべく尽力するが。
結局運命は変えられない。
イケメン弟も殉死するし、結局るぅちゃんは皇后になってしまう。
で、イケメン弟を慕ってた侍女が〜からの、不言が殺されてこのタームは終了。
 
ここで、イケメン弟の部下男子を紹介しときたい。
↓@イケメン弟の部下Evanエヴァンこと【王毅凡ワン・イーファン】
真ん中です、見にくいけど(単体のスチール見つけられなかった)
彼はてこがわりと推してるイケメンだが、未だこれと言った当たり役がない。
過去キャラあげときますよ。
少年歌行」では、赤王にヤクきめられて傀儡になっちまった男子。
上陽賦」では、顔に模様を書かれた男子。
今回もやはり出番も少ないし、見せ場もない。
次こそもっと出番が増えて、少しでも重要なキャラに巡り会えますように。
 
で、3回目のタイムトラベル。
不言は頭良さそうでいてあまり聡明ではないのか、安直に悪者李擁を殺しちゃえばいいじゃん?って事でいざ出陣。
しかしるぅちゃんに遮られあっさり失敗。
この時のるぅちゃんは22歳くらいか。
 
3年もどこ行ってたの?
なんで丞相を殺そうとしてるの?
国を思う良い人なのに。
 
るぅちゃんは、この数年後に弟を丞相に殺されるのを知らないのだ。
だからなぜ殺そうとしてるか理解できないのだ。
現に、イケメン弟もこの時間ではまだピンピンしている。
 
そして3年前の不言との思い出は、るぅちゃんにとっては過去の出来事だが、不言にとっては未来に起きる事なのだった。
だから、〇〇忘れたの?と問い詰められても、不言には答える事は不可能なのだ。
だってまだ起きてない事柄だから知る術がない。
 
不言は悩んだ末、入宮させなきゃいいんじゃないか、と路線変更。
わりといちゃこらな幸せムーブがひとしきり。
まぁ幸せそうでいいです。
この頃の皇帝はまだしっかりしてて明君になるべく臥薪嘗胆の日々だ。
それがなぜあのような事になっているのか。
その辺もこのタームで明らかとなる。
そしてまたもや突然のお別れだ。
 
4回目のタイムトラベル。
これが最後だ。
不言は正直何をしたらいいのかもはやわからない。
るぅちゃんは19歳だ。
どんどん若くなってる。
かわいいです、19歳のるぅちゃん。
 
このまま帰ろうかと思ったが(帰り方もわからんくせに)、奴婢の身で苦労してるるぅちゃんに、いろいろと伝授してこれから先に強く生きてけるようにしようと思い立つ。
真綿が水を吸収するように、どんすか賢くなっていくるぅちゃん。
最初の出会いの時から(天后の乱のとき)聡明で的確な指示を出していたが、基本スキルはなんと不言が授けた物だったとは。
皮肉にも、この聡明さが悪者李擁の目に止まってしまう形となってしまった。
やっぱり事の始まりは、原因は不言が作ってたって事か・・・
 
教えられる事は全て教えた。
もう俺にできる事は何もない。
不言は翡翠の玉佩をるぅちゃんに手渡し姿を消す。
 
つまり、あの夢に出て来た5つに割れた玉佩は、19歳のるぅちゃんに不言が贈った物だったのだ。
 
さてさて、歴史は変わったのだろうか・・・

古相思曲てこ監修”イケメン備忘録”

眩しいほどイケメンな男子@イケメン弟【全伊倫/全伊伦チエン・イールン】

㊗️てこブログお初のるんるん♡こと【全伊倫/全伊伦チエン・イールン】だ♡
 
初めて見た時狼狽えました。
あまりに好みどストレートすぎで。
ちょっとお見せしますね。(画像下のリンクで動画を見るが良い)
 
てこがこよなく推している、【楊旭文/杨旭文ヤン・シューウェン】と【欧豪オウ・ハオ】と【劉暢/刘畅リウ・チャン】を足して、4で割り、爽やかさを多めにブレンドして出来上がったようなルックだ。
Newカマーのようで、プロフィールもわりと謎なヤングボウイである。
 
本作の役柄は、ヒロインの弟でじいちゃんに隠れて武芸のお稽古に夢中だった少年時代。
軍に入ってからは、美しすぎるルックを同僚に馬鹿にされ。
軍の士気を下げるってんで、強面仮面を着用する凄腕将軍となる。
まるで蘭陵王設定と同じだが、蘭陵王より遥かにイケメンである事は見てお分かりだろう。
 
ぃやぁ、これからが楽しみなイケメンだ。
このルックと現在の需要を考えると、おそらくはきらきらうふふなラヴ物だろうが。
かまわない。
るんるん♡を見れるなら、きらきらうふふだって我慢できるし。
Newカマーなんだから、多少の事は多めに見れるし。
 
本作は日本上陸はしないだろうから、るんるん♡の知名度は低いだろう。
もったいないので、皆に内緒にしときたい気もするが。
人気者にもなって欲しい、という気もする。
ファンダムの心はいつでも複雑なのだ。
微博:全伊伦uot
 
出演作:「万刃閣少女」「無非是恋愛而已」「遇見妳之後」「異人之下」

古相思曲てこが見た感想

皇后になる運命は変えられなかったし、妖后と呼ばれた史実もそのままだった。
 
しかし変えられていた事もあった。
来るべき日(天后の日)に向けてるぅちゃんが準備していたもの。
不言が19歳のるぅちゃんに教え込んだ事は、しっかりとるぅちゃんに伝わっていたのだ。
何が変わっていたのかは、皆も自分の目で確かめて欲しい。
 
妖后と呼ばれたまま死んだ事にも理由があった。
るぅちゃんの人生を考えると切なくてたまらない。
人生の中で、たった4回しか会えなかった男子。
その男子と幸せになりたかった。
幸せになれずとも、もっと会いたかった・・・
 
しかし、最期に願いが叶う。
ぁあ・・・不言がそこに居る。
来たのだ。
 
というなんとも温かくも悲しい話だった。
 
タイムトラベルロジックはわりとしっかりとしていたが、他の部分、
例えば霧を発生させたり、仲間が大勢居るように細工したり、〜のあたりは突っ込みどころもたくさんだった。
敵を音楽でコントロールしよう、などの流れもクスっとなったりもした。
それでもエピローグが秀逸で全てを流し去ってくれた。
昨今は、HEにしたいがために全てをなし崩しにし、むりくりに幸せラストにする事も多い中。
しっかりとSFとして、”沈不言の摩訶不思議な出来事”として終わらせている点。
さらに、もっと幼い頃のるぅちゃんに出会えた事で、もしかしたら今までの史実が変わるかもしれない、という希望さえも提示している。
 
そして、最後のるぅちゃんの台詞にはグっと来たてこなのだった。