中国ドラマ『鎮魂 guardian』ドラマレビュー其の1:どこが違う?ここが違う?原作と比較してみよう【朱一龍チュー・イーロン】【白宇バイ・ユー】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2022年2月21日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は中国ドラマ『鎮魂』を紹介するよ。
近頃のブロマンス・ビッグブームの立役者と言えるであろうこの作品。
中文1巡で、思い切って原作を購入。
からの中文追い一巡。
かなり疑問も解消し深い淵に嵌った自分を感じる今日この頃。
まぁ、何度も呟いてるようにてこの中文力はう○こ級であるからして、真偽のほどは定かではないが、とりあえず徹底比較してみるよ。
 
原作者はBL界の神Priest先生。
目新しいところでは「天涯客」(こっちはチラ見程度)。
これは「山河令」として実写化、興奮冷め止まず今も尚、下山できない淑女を量産中である。
途中放置の有匪」は@らんじゃん王一博が主演で実写化。(BLではない)
恐ろしく楽しみなのは『殺破狼』(これはBL)で6月配信、ホント?
陳哲遠、檀健次でタイトルは『烽火流金』に替わってる模様。
もひとつ「黙読」ってのが先ずアニメ化されるらしい。
 
このビッグブームにはハラハラさせられる。
そろそろ中華な規制が入るのでは?とヤキモキしてるてこである。
待てど暮らせど配信されない皓衣行【羅云熙&陳飛宇】の行く末が心配でならない。
 
ところでいつから”BL=耽美”になったのであろうか?
”耽美派”と言えば真っ先に谷崎潤一郎、と考えてしまうてこはあまりうまく順応できない。
耽美派とは道徳や常識を超越し、あくまでも美を追求した文学の事である。
谷崎作品は、本を開くとそこには妖しく艶めかしい浪漫が溢れ、非現実的な耽美な文章に惚れ惚れし、迷走(瞑想)する世界が広がるのだが。
共感するには難しい性的嗜好「フェティシズム」「マゾヒズム」「少女愛」「レズビアン」が描かれてたりするが、だからだろうか?
てこの知る限りで、谷崎作品にBLはないのだが、、、?
てこは耽美とは”美の極致である”と考えている。
読めば読むほど深い淵に嵌ってしまう、という点では同じだとは思うが。
なんだかなぁ、、、。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

鎮魂ってどんなドラマなん?原作徹底比較してみるよ?

1万年あなたを待ってましたカップルである。
 
てこイケメンブロマンス史上最長記録。
16年とかこれに比べたら鼻くそです。
優勝。
 
この設定は原作も一緒、1万年じっくりねっちり待ってました。
ただバッググラウンドの設定が違う。
 
原作は人間界と地獄が存在する世界で、現代と古代が舞台となる。
この古代の設定は中国の神話がソース。
女媧云々から崑崙君誕生秘話、そして世界が人族、妖族、鬼族に分かれるまで事細かく設定されてる。
なんせ108章まであるから。
煩悩は109だから惜しいね、あとひとつ。
 
ドラマ版は創世の背景が無くなった代わりに、地星と海星という二つの並行世界(イメイジとしては天と地)のような世界?惑星?が舞台。
いきなりのサイエンスフィクション仕様へ変更。
地上に住む普通の人間たちと地下に住む特殊能力をもつ海星人がいる。
地上派はもちろん地下派を成敗するんだけど最終的には協力し合う事になるまでを描く。
 
大筋は原作もドラマも一緒で、4つの神器探し(輪廻晷・山河鎚・功徳筆・鎮魂燈)で展開。
原作はドラマ版ほど事件はないが、神器を探しながらミステリー系事件を解決し、ちょっとずつ真相に近づく。
ドラマはSF路線なので言わば中華なMARVELって感じで進行。
 
ドラマ版のふたりの距離はちょっとずつ縮まるが、原作はゆんらん(雲瀾)がしぇんうぇい(沈巍)を一目見た時から「かっけー、こいつ」ってなって、もうもう好きすぎる訳なんだが。
ドラマ版はそーゆーアレはまずいんで、かなりカメラワークも抑えてるのだが、おふたりの眼の動きや所作でアレじゃないけどアレなんだな、ってわかる仕様。
このふたりの殿方は、顔面偏差値だけじゃなく演技も上等。
逞しいのに可愛い過ぎる受けはPriest先生の特徴であるが、非常に魅力的に演じており脚本の巧妙さと白宇の演技力の高さを感じる。
 
だーちん(大慶)が二人に挟まれて「もぅっ、ふたりして目で語らないでっ」って叫ぶシーンがあるのだが、ほんっとソレ。
目で語る、目は口ほどに、、、で目で語り合うふたりなのである。

なんで1万年も待ってるん?

ドラマ版では今一つ解らなかったことのひとつに
「まぁ、わからなくもないけど、これしきの事で1万年も待つかなぁ?」である。
 
原作を読むとその辺の事情も解ってくる。
なんせ108章もあるから(しつこい)
崑崙が輪廻に入る時のアレで、しぇんうぇいは影から崑崙君の生まれ変わりを見守るしかなかった、という事情があった。
輪廻体に前世の記憶はない(王道・セオリー)、念の為。
輪廻体が生まれると鎮魂令を猫のだーちん(大慶)が届けるシステム。
だーちんはゆんらんの飼い猫だった!ナルホドね!
 
因みに原作のだーちんはほぼ猫姿で人型になったのは数回であることを明記しておこう。
この辺も制作サイドの巧妙さに感心する。
だってドラマ版人型だーちんは間違いなく皆の萌えポジ。
可愛ぇのぉ~
で、ずーっと謎に思ってたのが、ふたりが初対面の時しぇんうぇんはゆんらんを見てなんで驚いたん?って事。崑崙君の輪廻をずっと見守ってたなら、今まで何人もの輪廻体崑崙君に会ってたはずだよね?
 
で、てこ解釈は”1万年間の輪廻体は皮は崑崙君でも中身は違った”である。
原作読んで、間違いに気付いた。
実は黒兄さんもタイムワープ、だったんだね?
だから驚いたんだよね。
せやろ?
ってことは、1万年生きてきたのはだーちんだけ?なのかなぁ?
、、、、
実はあまりわかってないのかもしれないてこである。
 
徹底比較、とか言ったものの、大きな変更はバッググラウンド設定とBLじゃない、って2点しかない。
ぁ、あとラストもか、3点。
ただ、108章もある原作なのでいろいろと抜けてる部分を補う、という感じ。

黒兄さんの謎?

原作を読むと、黒兄さんにはもっときちんとしたバッググラウンドがある事がわかる。
 
原作は誰もが恐れる最強の鬼、ざんふぇんし斬魂使である。
悪さをする鬼を取り締まるお仕事。
しぇんうぇいは鬼族の一人で、幼い頃にばったりと出会ったゆんらんの前世である崑崙君から左肩の真火をもらう。
魂?(心臓的なもの)を持たない少年に崑崙君が与えたんですね。
少年しぇんうぇいはこの時ゆんらんに一目惚れ。
この時からしぇんうぇんは1万年かけてストーカー中ということだ。
この真火がしぇんうぇんがかけてる首飾りである。
この辺もドラマ版だけでは理解できない。
ふむふむ、納得、ナルホドね!
 
ドラマ版は黒兄さんこと黒袍使さん。
悪さする星海人を取り締まるお仕事。
お仕事しながら輪廻を繰り返す崑崙君を見守るナイト属性。
 
白versionは双子の弟でひねくれすねくれ駄々っ子でラスボスである。
 
割とどうでもいい話だが。
日本ではヒールは黒ってイメイジだが、中華では違うらしい。
京劇の隈取もヒールは白に塗りたくるらしい。
なので曹操役は白塗らしいよ。

ラストは?原作は?

淑女の皆さんも涙に暮れたあことであろう、ラスト。
 
だが、ラストを語る前にてこのライフスタイルである(しつこい)てこ監修”イケメン備忘録”を記さないといけないルールがある(てこルール)
次回は・ふたりのラヴ
   ・てこ監修”イケメン備忘録”
   ・てこが見た感想
で完結とする。
 
おまけにもうひとつのCPを↓
左:楚恕之(江明洋 飾)
右:郭長城(辛鵬 飾:配音 沈達威)
 
このふたりがいぃのである、実にいぃ。
功徳筆編の25集で皆の人格が変わるギャグ回があるのだが、逞しい楚さんが”おねぇ”になって長城が”オレ様”になる。
長城は怖がりで「わーわーきゃーきゃー」うるさくて気に入らなかったが、備忘録を書いてたりなんだかキーマンポジを匂わせる演出が多かった。
やっぱりね。
祝紅ねえさん↓
おや?@霊剣山(从前有座霊剣山)のおかみさんである。
@ベゴニア(鬓边不是海棠红現在視聴中、記事は気長に待ってほしい)にも出とった。
彼女はゆんらんに横恋慕中であるが、デレ性格にかわり、デレねえさんが非常に可愛かった。
 
ここで性格が変わらなかった林静について、医者が「普段から偽っている人格なのでは」とドデカ伏線を。
メインCPの事情を詳しく語らない代わりに、サイドストーリーが充実。
もちろん原作にも描かれてるが、ドラマ版の脚本の上手さを感じる。
中華なMARVELの面々も退場ではなく、後に出てきてそれなりの、もしくは重要素として再登場、などもあり、なにかと賢クラスな制作サイドなのである。
 
って感じで完結編へ続くよ!