中国ドラマ『江湖英雄伝』(原題・説英雄誰是英雄/说英雄谁是英雄)ドラマレビュー其の1:超英雄爆誕!【曾舜晞ツォン・シュンシー】【劉寧宇/刘宇宁リゥ・ユーニン】【陳楚河/陈楚河バロン・チェン】【楊彤/杨彤ヤン・トン】【孫祖君/孙祖君クリス・スン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年1月21日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『説英雄誰是英雄』(原題・说英雄谁是英雄)ドラマレビュー:超英雄爆誕!
を紹介するよ。
 
監督:李木戈
脚本:霜城
原著:《説英雄、誰是英雄》温瑞安著
全38集
2022/5〜騰訊視頻にて播放
 
心から欲していた武侠だ。
しかも温瑞安センセーだ。
センセーは武侠小説家でありながら、武侠四大宗師のお一人でもあられる偉大なお方だ。
《四大名捕》《逆水寒》などの原著者でもある。
センセーは激動の人生を歩んでおられる方で。
1976にセンセーが設立した組織が台湾当局より告発され、3ヶ月間の勾留の後に追放される。
1981には香港、1990に中国本土へ移住している。
 
さぁ、そんなセンセーの書かれた小説が基になっているという本ドラマ。
《四大名捕》《逆水寒》で馴染みのある名前が、本ドラマでもちらほら出ていて前のめりになる事数回。
予告映像では武侠みのある尺八っぽいBGMだったが。
始まってみると意外にロックだ。
ナウっぽい仕様なのだろうか、などと不安を隠せないてこである。
 
このドラマは大きく分けて2つのタームに分かれる。
今回レビューは其の1なので第1タームだ。
加えてpickupキャストを紹介したい。
次回は第2タームとてこ監修”イケメン備忘録”で完結とする意気込みだ。
 
注:当ブログは大いなるネタバレを含みます。
閲覧の際は十分にお気をつけください。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

説英雄誰是英雄ってどんなドラマなん?

タイトル通り超ヒーロー爆誕物語である。
 
義兄弟の盃を交わす3人
 
まずは@王小石【曾舜晞ツォン・シュンシー】だ。
てこブログではお初だが擇天記ボウイだ。
擇天記でサブCPとして貢献してた@唐三十六である。
2016デビューでありながら2019には「倚天屠龍記」で堂々の主役だ。
その後もきらきらルックを生かしたうふふものだけでなく、流行りの墓モノなど、
着実にスタアの階段を昇っている明星だ。
 
お次は@白愁飛【劉寧宇/刘宇宁リゥ・ユーニン】である。
てこブログでは「長歌行」でランクイン済みだ。
暗い男@皓都を良演しプチブレイクとかしてそうな明星で、歌手でもある。
俳優デビューは2019というNewカマーだが、彼も順調だ。
待播もたくさんあり前途揚々といったところだ。
 
今回は彼にとって初めてのガチ武侠だ。
胸熱でむさ苦しい武侠人をどう演じるのか非常に興味深い。
 
最後は大哥(大兄)の@蘇夢枕【陳楚河/陈楚河バロン・チェン】だ。
「アニキに恋して(愛上哥們)」のアニキであり。
アニキに恋してを観て、アニキに恋しちゃったてこだ。
 
その後アニキの出演作は、観れるものはほぼ観ているてこだ。
「流星蝴蝶剣」では若くて綺麗できらきらを振り撒いていたが。
アニキも近頃は本作のような立ち位置が多くなってきた。
アニキは「綺麗で美しい」から確実に次のステップにアップグレードしているのを確信する。
若くて綺麗で美しい俳優はゴマンといるが、歳を重ねても輝ける俳優というのはそうは多くはない。
 
今回、このガチ武侠で大哥を演じられる事を非常に嬉しく思う。
アニキを大声で褒めちぎれる日が来たのだ。
全力で褒めたいと思う。
 
さぁ、こっから本レビューを始めようではないか。
さぁ、超英雄とは一体誰なのか。
義兄弟3人なのか、2人なのか・・・
はたまたたった1人の超英雄なのか。
OPとEDでのネタバラシにはうんざりするが、どうやら悲しい結末が待っている気がする。

説英雄誰是英雄 第1ターム1〜25集くらいまで

まずは師匠命令でで@蘇夢枕(アニキ)に箱を届けるミッションに出る@王小石。
旅の途中で会うのが白衣の剣士@白愁飛だ。
もう1人出会う女が@温柔で「将夜2」の綺麗な方の桑桑(天女)だ。
この3人↓で旅をする。
届ける先の@夢枕は金風細雨楼という江湖を仕切っている組織の門主の息子だ。
ヒーローと名高い@夢枕を尊敬してるヤングボウイ2人だ。
「いつか俺らもヒーローなりたいな」
「だよな、なりたいな」
そんな感じの2人だ。
もっすごく微笑ましいの、この2人が。
 
とりま都について無事に箱を渡して、都に住んでヒーロー道を探す事にした2人。
この2人の同居生活が、もっすごく萌えるのだ。
陰でアニキがサポートしてくれてて(本人たちは知らんけど)住むとこも決まって。
「お仕事行ってくるね」
「俺も頑張って絵描くね」
「おかえり」
「ただいま、ご飯にしよう」
とかほんわか幸せライフで、ほんとに武侠か?ってなるくらい。
 
でも心配ナッシング。
不穏な動きはそこいら中に有り、殺陣シーンも随所で見せてくれる。
いちいち劇的BGMを流してくれるし、カメラワークも武侠道から外れない鉄板さだ。
ワイヤー系アクションでリアル寄りの殺陣ではないのが、いささか残念ではあるが。
BGMからしてナウっぽいのだから、仕方がない事なのだろう。
まぁ、いいです。
とりま一番強そうなのがアニキなんで、許します。
 
で、アニキのとこの金風細雨楼の内部でも、組織を乗っ取ろうと企んでる男が居る。
@花無錯(中の人、尹鋳勝)である。
てこブログでは古参のムサ叔だ。(風起隴西/风起陇西参照のこと)
もうね、安定。
生き様と、逝き様が痺れるんっすよ、ほんと。
 
で、内部だけでなく、も一つ江湖を牛耳ってる六分半堂という組織があり。
六分半堂はスパイ活動やら何やらで、どうにかして金風細雨楼をぶっ潰そうと企んでる訳だ。
さらには六分半堂と手を組んでる政府の刑部がある。
この三つ巴が絡まり合う仕様だ。
 
加えて、六分半堂と金風細雨楼は両門派が平和を保てるようにそれぞれの子供を結婚させる約束を昔交わしているっていう設定まである。
つまり、温瑞安センセーは念入りに伏線を張ってるって言う背景がある訳よ。
しかし、その約束は反故にされているが、当の両人は互いに想い想われる両思いCPなのだ。(まじで念入り)
ぁあ、アニキと@雷純(中の人、孟子義「浮世双嬌伝」の女①だ。)ですよ、クッソ。(失礼・ぺこり)
ロミジュリ的な結ばれない立場の2人である。
2人はちーこの時から愛を育みあってきたという設定。
アニキの少年期を演じてる俳優がこれまたかっこええのん。
 
三つ巴のパワーゲームに巻き込まれるヤング2人は早速牢屋に入れられて拷問受けてます。
このヤング2人は、互いに足りないところを補い合うような。
凹凸がしっくりくるバディなのだ。
天真爛漫な小石とコミュ障気味の愁飛。
いつもポジティブシンキングと、どちらかといえばネガティブシンキング。
黙ってても周りに人が集まってくような太陽属性の小石。
対照的に、小石がいなかったら外界との接点を見出せないような一匹狼な愁飛。
 
この2人の対比が、いずれ来るであろう別離にどう持っていくのかが非常に興味深く。
反面、ずっとこのままで居て欲しいというジレンマ。
ほんとにセンセーは天才です。
 
そしてその2人の緩衝材となるアニキの存在。
まさに完璧なのよ、このヴァランス。
そして来る、契りの盃。
ぶきょんちゅ(武侠人)にとっては目新しくもないこの盃。
それでも、いつ観ても新鮮であり感動を与えてくれる不思議。
この契りは永遠だ。
魂の契りだ。
この胸熱さを知ることがぶきょんちゅへの第一歩なのだ。
”生まれた時は違えどもーーーー死ぬ時はーーーーー”
今回はセリフは違えどソウルはいつも一緒だ。
この言葉を胸に置いておくと、最終話の辛さは格別だ。
よーーーーく覚えておくがいい。
 
義兄弟の契りを交わした後は、
アニキは金風細雨楼のマスターとなり。
愁飛はサブマスターとなる。
 
ここで特筆したいのは。
ポッと出の愁飛がサブマスターになったら、既存の金風細雨楼の古参達から反論が出ないか心配だったのだが。金風細雨楼の古参達は、皆一様に善良でマスターの決断を疑問なく受け入れる、まさに一枚岩の組織であるという点だ。
ここいら辺が、義理人情がわかっているさすがのセンセーってことなんですよ。
こーゆー細かいところに、いちいち反応できる作品を見れて幸せだ。
 
で、話を戻すと、小石も金風細雨楼の一員となる。
 
ここからちょっと様子が変わってくる。
小石はいい。
もともとまともな男だから。
素直に金風細雨楼に入社して、アニキみたいなヒーローになりたいな、なれればいいな、って事で自分のできる事ってなんだろう?と考えている。
もっすごくまともだ。
で、問題は愁飛だ。
最初っからアブナイ感じではあったが重大な懸念が出てくる。
それがアニキと恋仲の@雷純を好きになってしまった事だ。
ネガティブシンキングボウイなので、この横恋慕が何らかの影響を及ぼしそうである。
危うさMAX助けてアニキ、な状況だ。
・・・
ぁあ、もう・・・おそらく想像通りの展開になるに違いない・・・
 
第1タームのクライマックスは
金風細雨楼VS六分半堂だ。
それと同時にアニキの恋人@雷純に衝撃的な事件が起きる。
さらに愛する女のぱぱを、我が刀で死なせる事となるアニキ。
それを受け入れられる状態ではなかった@雷純。
運命の悪戯が彼らの人生の歯車を狂わせ始めるのである・・・
 
第2タームへと続く・・・

説英雄誰是英雄 pickupキャスト

てこ二推しな男子@狄飛驚【楊彤/杨彤ヤン・トン】

一推しにできなくてごめん・・・
一推しはアニキだから・・・
でも一推しにしたいくらい愛おしいキャラクターだった【楊彤/杨彤ヤン・トン】トン兄さんだ。
 
技の練習中に首を痛めて正面向けない設定とか、センセーやっぱり天才。
出自もねぇ・・・悲しくて。
なんだろう。
言いたい事ひとつも言えないで生きなきゃいけない辛さ、みたいなもんを感じる漢なんだ。
言いたいことはひとつも言えねぇけど、
それでも俺はやんなきゃいけないことは死んでもやるよ、
ってゆう・・・
もっすごく辛い漢なんだよね。
 
わかるよね?
彼には明るい未来なんて可能性は1ミリも見えないのだ。
だからこそ願う。
”彼の願いは叶わない。
叶わないからこそ、彼が後悔しない道を歩んで欲しい
たとえそれが死への道であろうと”
虚しい願いだが、てこぐらいは願ってあげたい、そんな漢なのだ。
あ゛ーーーーーーー
 
つーか、知ってます中の人?
てこブログではランクイン済みって知ってます?
あれですよ?
「だーわん」
の人ですよ?
嬴政に仕える@李仲だぜ?「秦時麗人明月心(麗姫と始皇帝)」参照のこと。
肌肉自慢のトンさんなんだぜ?
道理で殺陣が決まってるはず。
 
1986年10月18日生まれの35歳、180㎝、68kg。
中央戯劇学院卒業。
 
「特戦栄耀」「我的青春遇见你」
未だ翔けない明星だ。
願わくば遅咲きの可憐な花になれるよう・・・

またこんな役か、な男子@方応看【孫祖君/孙祖君クリス・スン】

てこブログでは古参の 【孫祖君/孙祖君クリス・スン】だ。
(「将夜」「少女花不棄」「将夜Ⅱ」参照のこと)
なぜ古参なのかと言うと、てこんとこの長男に激似だからだ。
顔のパーツが中心に集まってる感じとでかい鼻、ごつい顎、切長目、ごつごつした顔骨、もう激似なのだ。
それなのにまたゲスな役だ・・・
初登場時が↓これだ。
もうイヤな予感しかしない。
かっこいい未来は完全にない。
無駄に色気を振りまく感じが不愉快だ。
それもそのはず・・・
これから彼は非常に悪い事しますよ。
あ゛ーーーーーーー
 
「夢華録」にも出演中で今んところ悪いやつな感じはないけど。
孫のことだからこれから黒化しないかまじで心配。
1989年8月10日生まれの32歳、180㎝。
中央戯劇学院卒業。
 
「三国機密」「北国英雄」「花青歌」(待播含む)
がんばれ孫!

説英雄誰是英雄 第1タームてこが見た感想

アニキの彼女の@雷純の黒化がターニングポインツだ。
 
嫣語賦」でも散々語ったが、またですよ・・・
よもやセンセーまでもが・・・と天を仰いだが。
よくよく調べると原著ではそんなことはないらしい。
本当かどうかは原著を読んでないのでわからない。
真面目に取り寄せようかと(原著を)思案中である。
 
そんな黒化した@雷純に利用される愁飛。
利用されてるのを自覚してるかは微妙だ。
 
一方、蔡京に利用される小石。
小石はただの天真爛漫キャラは脱出してるようなので、これは思惑がありそうだ。
 
ちなみに蔡京は歴史上実在した人物だ。(1047〜1126)
北宋末の政治家・宰相・書家だ。
この歴史上の人物と同じなら、彼は死なない。
しかし、ドラマはフィクションだから。
どうなるかは蓋を開けてみなければわからない。
なんてスリリングなのだろう。
 
と言うことでレビュー其の2へ続く。