中国ドラマ『清越坊の女たち~当家主母』(原題・当家主母)ドラマレビュー其の1:女たちよ立ち上がれ!ドラマ【茅子俊マオ・ズージュン】【徐海喬/徐海乔シュー・ハイチャオ】【王雨ワン・ユー】【董又霖ドン・ユーリン】【李逸男リー・イナン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『清越坊の女たち~当家主母』(原題・当家主母)ドラマレビュー其の1:女たちよ立ち上がれ!ドラマ、
を紹介するよ。
 
【基本情報】
 
監督:王暁明、国浩
脚本:文雨、李斌斌、李麗
P:于正、楊楽
主演:蔣勤勤、張慧雯、楊蓉、茅子俊、徐海喬、李逸男、王雨
プラットホーム:愛奇芸、騰訊視頻、優酷
2021/11/8〜配信
45分✖️35集
 
なにかとお騒がわせの于正Pだ。
本ドラマもお騒がせしている。
終盤に猫が毒入りお菓子を食べて死ぬシーンがあるのだが。
これがほんとの猫の死体だとSNSに投稿があり、豆瓣(douban)でのユーザー評価は10点満点のうち3.1点へ転落。
一ツ星が8割を占めるほど、一気に評判を下げた、という騒ぎだ。
 
ほんとか嘘かは知らんが、あえてわざわざそんなリスキーな事をするとは思えないが。
猫ちゃんは生きてるといいなぁ。
 
実はてこは于正P作品はほぼ観てる様だ。
認めたくはないが于正作品のファン、と言って差し支えないレヴェルだと思う。
 
実はてこはこっそり思っているのだが。
于正は女なんじゃないだろうか、という事だ。
なぜこんなにも女たちの気持ちをうまく伝えられるのか。
男どものエゴに押さえつけられ、様々なハラスメントに耐え。
しかしそのバイアスを取り払うべく、華麗に立ち上がる女は尊い。
そんな気持ちの良い女を主役にする于正は、きっと女に違いない。
 
美しい衣装、トラディショナルな家屋、リアルな街中・食事、クラシックなBGM。
さらには念入りに練り込まれた脚本。
間違いなく上質なドラマだ。
 
女たちの物語なので、男どもはまた添え物だ。
しかしマオ兄さん【茅子俊マオ・ズージュン】と@鼻穴【徐海喬/徐海乔シュー・ハイチャオ】だ。
さらには麗華の兄さん【王雨ワン・ユー】の名前もある。(于正のドラマだから)
申し分のない添え物だろう。
マオ兄さんがどんな役柄なのか非常に気になるところだ。
ちなみに、@鼻穴と呼んでいるが地味に推している俳優だ。(「夢華録」参照のこと)
 
ついでに言うと。
時代背景は清の乾隆帝時代なので、もれなく男どもは”辮髪ビューティー”だ。
これは見逃せない案件である。
 
女たちも実力派を揃えて万全の体制だ。
堂々の女①は蔣勤勤だ。
@康熙帝(陳建斌)の嫁だ。
仲良しメオトらしい。
長男が見ての通り、目はまま鼻はぱぱにそっくりだ。
「海上牧雲記」の皇后さまを演ってらした女優だ。
 
女②は楊蓉。
「陸貞伝奇」の陸貞のライバルだった皇后さまだ。
今回も強気な女子を熱演してらっしゃる。
 
この様に、実力派を揃え、さらには于正とこの秘蔵っこ張訳兮も出演している。
こないだ中央戯劇学院だか北京電影学院に合格してて秋からは大学生だ。
背も随分と伸びた。
 
ところでこのドラマは早くも日本上陸で邦題もついた。
これと言った派手なラヴがある訳でもないのに上陸するのはやはり「瓔珞」人気のせいだろう。
どちらかといえば地味なドラマであるから、きらきらうふふを熱望してる方々には塩評判だろうなぁ、
しかし、朝ドラなんかが好きな方はたのしめるかもなぁ、
などといらぬ心配をしてしまうてこである。
 
注:てこブログは大いなるネタバレを含みます。
閲覧の際は十分にお気をつけください。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

当家主母ってどんなドラマなん?

大きなビジョンを持った女達の生き方ファイルだ。
 
舞台となるのは清の乾隆帝時代、伝統織物業を営む任ファミリーだ。
女①の@沈翠喜は、亡き任ファミリーのままの弟子であり、類稀な缂絲(織物技術)の才能とスキルを持つ者だ。
加えて、優れた管理スキルで名実ともに任家の真のマスターである。
 
夫である当主の@鼻穴は、家業にはあまり介入せず、、詩、書道、書道、絵画を学んでいる。
要するに家業は妻に任せて、自分は風流に生きてる坊ってことだ。
 
今は亡き任ままに是非にとこわれ任ファミリーの長男@鼻穴と結婚する。
しかし、この@鼻穴には愛人(女②)が居る、という初期設定だ。
 
このトライアングルは幼なじみだ。
@鼻穴と女②はちーこの時から両思い。
しかし、諸事情で任ままは息子と女②とは結婚させられない。
女①と結婚させようとするが、二人は駆け落ちを決行する。
しかし、連れ戻され息子は女①と結婚するが、数年後女②を見つけ出し囲っている。
 
このドラマは大きく3つのタームに分かれている。
 
イー:トライアングルターム
アル:女①と女②の友情ターム
サン:任ファミリーを脱出ターム
 
このドラマの構成は非常に画期的だ。
男②であるマオ兄さん(茅子俊)もいるが、@鼻穴とのトライアングルなどはなく。
第1ターム【トライアングルターム】で男①が退場するのだ。
もっすごく斬新だ。
 
ではそれぞれタームをレビューしていこう。

第1ターム【トライアングルターム】

↑の図を見ると一目瞭然だが、妻が悪者だ。
愛し合う二人を邪魔をする嫉妬深い女の様に見えるであろう。
 
しかも、だ。
女②は偉いお役人だったぱぱの罪のせいで妓楼に売られた過去を持つ、という不幸自慢の女だ。
今も女②が最愛の女だと、女①には申し訳ないが女②を娶りたい、と言う@鼻穴だ。
 
女②はこの不幸から抜け出すには、@鼻穴だけが頼りだ。
二度とあんな思い(牢屋時代や、妓楼時代)はイヤだ。
幸い任ファミリーは老舗で裕福だ。
なんとしても@鼻穴と結婚したい。
生まれも育ちも偉いお役人の家柄の娘なのでプライドも相当高いが、背に腹は変えられない苦渋の決断でもある。
 
冒頭は、女①がただ嫉妬に狂って女②をぶっ叩いている様に見える。
しかし、時と共にそうではないことがわかってくる。
夫からは”ルールに拘り、厳しく冷たい女だ”と思われているが。
実のところは、賢く、真面目で、善良な心を持つ女性だ。
ちーこの時からいちゃつく二人を見てきて、自分が仲を割いていることを申し訳なく思っている。
しかし任ままの恩義に応えるべく、女①は懸命に家業を支えてきた。
今夜も帰ってこない夫を一人寂しく待つ女①が可哀想なのだ。
 
そして、女②が邪悪な思いを持っていることも明らかになってくる。
視聴者がみな女①応援団になっていく天才的な脚本である。
同時に視聴者が皆@鼻穴を嫌いになっていく脚本でもある。
この、壮絶なトライアングルと同時進行で、任ファミリーを陥れようとする存在が出てくる。
任ファミリーは蘇州の四大織物坊の一つであり、その影響力は大きい。
任ファミリーを陥れることで恩恵に預かれる人間が居ると言うことだろう。
そこで目をつけられたのが、任ファミリーの次男@任如風だ。
中の人、【李逸男リー・イナン】
側室の子でいわゆる庶子であり、遊んでばかりの坊だ。
ちなみに彼は「河神」の@黄玉だ。(デビュウ作)
この弟が海賊に接触したところから任ファミリーの苦難が始まる。
 
女①は有能であり任ファミリーを支えてはいるが子供はできない。
一方女②には
「有能かもしれないが、結局のところあなたは愛を知らない」
などと言われ、女②は子を孕っている。
プライベートでもうまくいかず、家業もピンチ、と言うときに。
このまま永遠に壮絶なトライアングルの愛憎劇を観せられるのか、と絶望しかけたところに
当主@鼻穴が消息不明となる事態が発生する。
わずか6集くらいだったと記憶する。
 
・@鼻穴は行方不明
・愛人は臨月
・女に当主は無理だろう発言
 
と四面楚歌の女①である。

第2ターム【女①と女②友情ターム】

夫の@鼻穴が行方不明で四面楚歌の女①だ。
速攻、任ファミリーの長老達に
「女なんだから・・・
マスターはムリじゃろ・・・
弟に引き継げ」
言われとる。
「主人には息子が居ます」
・・・
そうなのだ。
思った通り、女②は無事に後継となれる男児を出産していた。
その男児を女①が引き取り手元で育てる事にする。
これは理不尽な事だが、当時は当たり前の事だった様だ。
それほどまでに正妻と側室とのステータスは違うと言う事だ。
「は?ステータス?なんじゃそれ?自分が産んだんだから自分で育てる!」
と息巻いてる女②が頼ったのが男③の@李照だ。
てこブログではわりと古参の@麗華の兄さん【王雨ワン・ユー】だ。
こんなにイケメンな叔なのに、彼の役柄はヴィランが多い。
本作もヴィランだ。
彼が女①を好きだったりするとおもろいなぁ、などと思ってたが。
残念な事に彼の想い人は女②だった。
 
男①が不在というアヴノーマルな状況下で、存分に存在感をアピールしている。
彼は、任ファミリーを陥れる二大ヴィランズの一人だ。
手を変え品を変え任ファミリーを追い詰めて行く。
しかし女①の驚くべき不屈の精神だ。
あーされても、こーされても彼女には確固たるヴィジョンがある。
任ファミリーだけではなく蘇州織物業界全体が豊かになる様に共同組合を立ち上げたりする。
時には
・女①VS女②
であったり、時には
・女①VS男③
であったり、と、男主①不在の中、困難に立ち向かう。
 
そんな折に出会うのが、お待たせしましたの男②@魏良弓だ。
マオ兄さん【茅子俊マオ・ズージュン】だ。
なんという辮髪ビューティー
なんという透明感。
 
もっすごい聡明で科挙を受けたら1位まつがい(間違い)なしとの誉たかき才能あふれる青年だ。
しかし、当の本人は野心もなく余生の様に達観した生活をしている青年だ。
書を読み、絵を書き、詩を詠み、北京オペラ(戯曲)を歌う日々の青年だ。
ルックはもちろんだが、佇まい、所作がことの他お美しい兄さんだ。
兄さんのことはてこ監修”イケメン備忘録”で特集するのでここでは割愛する。
 
彼は、女②が産んだ後継男子を教育する先生として任ファミリーへやってくる。
彼との出会いが、結果的に二人の女の関係を劇的に変化させるきっかけとなる。
マオ兄さんを深く愛し愛され、女①が”愛を知る”帰結として。
女①は憎しみや恨みや自己憐憫を捨て去ることが出来たのである。
マオ兄さんは訳あって10集ほど(8〜18集)で退場となるが。
兄さんの存在感はラストまでご健在だ。
 
愛を知った後の女①は、はっきり言って無双だ。
女②とは、言葉ではっきりと仲直りした訳ではないが、苦渋を共にした同志といった感であり知己だ。
正妻・側室などという垣根は有って無いの如し。
親友であり同僚であり家族であり。
視聴者皆が思うであろう、
「@鼻穴居たらこうはいかないよな。
居なくなってよかったのかも」
などと。
 
しかし、事態はピンチだ。
二大ヴィランズのもう一人@曹文彬の仕業だ。
中の人、【張塁チャン・レイ】
このヴィランのせいで、弟と女①は逮捕され、弟を庇い罪を着た女①は斬首となる事態へ。
 
ここで皆が思ってたのは、
「やっぱな・・・
生きてるよな・・・」
と言うことだ。
これまでも決定的なピンチはあり、このタイミングでリターンか、を何度も裏切ってきた@鼻穴だ。
要するにピンチを自力でくぐり抜けてきた女①なのだ。
しかし、今度ばかりは・・・
と言うところで、ようやく@鼻穴降臨である。
・・・
7年だ。
7年もの間、おまいはいったいどこでなにしてたん?

第3ターム【任ファミリーを脱出ターム】

@鼻穴が無事に戻ってきたことで、女①は無罪放免となり。
ついでに二大ヴィランズも華麗に成敗された。
 
しかし女達二人の気持ちは正直ビミョーだ。
女①は、キッパリと
「別れよう」
と告げる。
 
女①の心の中にはどっしりとマオ兄さんがいる訳で。
今更@鼻穴と夫婦として生きてゆくつもりはないのだ。
まことにあっぱれな女なのである。
 
視聴者も一人残らず
「そうだ、そうだ!
別れちまえ、そんな男」
と、一致団結してるはずだ。
 
結局のところ、女①は円満離婚し任ファミリー脱出成功だ。
新しく織物工房を設立し、さらには女性のための職人スキル学校を設立する。
ここでも、もちろんバイヤスやら、侍女のお家事情やら、数多くの困難に対峙する。
頼んでもないのに、いの一番で駆けつける@鼻穴にも
「自分の力で解決したいから距離を置いて(もう来んな)」
とはっきりした物言いも好ましい。
 
で、お偉いさんに看板書いてもろたりして。
「さすがは、沈翠喜だ、すごいな♡」
みたいにもっすごい拍手してる親衛隊3人組みたいな存在にジワるてこだ。
 
クライマックスは。
皇宮で全国織物大会みたいなのが開催されることとなる。
長年苦しみあってきた女二人もこの大会に参加する。
結果は如何に・・・

当家主母てこ監修”イケメン備忘録”は其の2に持ち越し

長くなってしまったが、書きたいことの半分も書ききれていない。
例えばサブラブラインについてだ。
これは2ラインある。
一つは、女①の妹分で、やはりちーこの時から任ファミリーで修行してきた女子だ。
@舒芳、中の人は張慧雯で、彼女は女③ポジだ。
(サイトによっては女②だったりする)
彼女はてこブログでは「有翡」の女②で紹介している。
好きすぎて未だにレビューできずにいる「琅琊榜之風起長林」では可愛らしく聡明で逞しい女主を演じている。
 
本作では、主に経営のプロフェッショナルで、女であっても店を経営できる、経営したいと夢見る女だ。
その彼女は、こともあろうにダメ男である弟に見染められてしまうのである。
親や男の意思に従うべき、という世の中ではっきりとした自分のヴィジョンを持つ女性は珍しい。
だから理解されにくい。
 
そんな女がもう一人。
@如意、中の人は王西だ。
彼女のアイデンティティは特殊であり、それを受け入れ愛してくれる男を望んでいる。
しかし、愛されるだけでなく己を尊重してほしい、というこちらも頑固な思考を持つ女子だ。
悪くはない思考だが、彼女は自分のことばかり主張していて、それこそ相手の気持ちを少しは配慮すべきなのではないだろうか。
 
彼女と恋に落ちるのは㊗️てこブログお初明星の@書硯【董又霖ドン・ユーリン】だ。
彼のことは、次回のてこ監修”イケメン備忘録”にて紹介したい。
 
次回其の2は、
・クライマックスの行方
・てこ監修”イケメン備忘録”
・当家主母てこが見た感想
で完結としたい。