中国ドラマ『祝卿好』ドラマレビュー:錦衣衛の恋【鄭業成/郑业成ジェン・イエチョン】【郭笑天グゥオ・シャオティエン】【米熱/米热ミー・ルー】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は、中国ドラマ『祝卿好』ドラマレビュー:錦衣衛の恋、
を紹介するよ。
2022/4月中旬くらいに播出された本作。
いろいろと編集され全22集のコンパクト設計に早変わり。
コンパクト設計は大賛成だが、もちろん懸念もある。
しかし結論から言って問題ナッシングだった。
逆にもっとストイックに削り取ってもいいくらいだ。
でもまぁ、あんまりストイックすぎると孤高な作品になってしまう懸念もあるので。
そのへんの塩梅を見極めたぎりぎりの作り、といったところであろうか。
この作品は間違いなく日本上陸する。
それは、この作品で堂々の主役を演じている【鄭業成/郑业成ジェン・イエチョン】効果である。
彼はてこブログでは古参だ。
今までも数多くの作品(40強くらい)に出演しており芸歴も長い。
ここ5年は主演的も増えてきて、てこの目に留まったのだが。
旨みのない役や、駄作(失礼・ぺこり)などが多く、ブレイクにはインパクトに欠ける状態であった。
しかし、苦労の甲斐あってここ2年はラヴ史劇ではあるが堂々の主役として活躍し、皆の記憶に残るようになってきた。
「三千鴉」や「離心心上」は日本上陸もまぁわかるが「盛唐幻夜」までもが入ってくるとは。
驚きを隠せない。
これは彼が、てこの想像を超える人気者になってきている、ということではないだろうか。
なので来る、日本に。
本作は、皆の大好物の制服モノ(飛魚服)だし、彼が着たらそれはそれは美しいのだから尚のことである。
女主はどうでもいいが紹介しとくと袁氷妍だ。
「琉璃」では真逆のウザい女だった。
本作はどっちだろうね。
たいして可愛いと思えない、などという意見もあったりなかったりするが。
てこはまぁどっちでもいい。
中華な古装に出るなら、お馬に乗れたり立ち回りを特訓するとかを頑張って欲しい。
ちなみにどこで見れるかっていうと。
またまたアイチーイーである。
3集以降はVIPじゃないと見れないよ。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
祝卿好ってどんなドラマなん?
5歳でままを殺し、7歳でぱぱを殺そうとした女@劉泠は美人だけど横暴だと評判。
錦衣衛の司令官@沈宴は沈ファミリーの後継者でもあり、冷酷で厳しいと評判。
このふたりが結ばれる王道のラヴストーリーである。
時代背景であるが。
・・・
ほんとに謎。
錦衣衛といえば明代、と皆が認識してるはずである。
ここでどーでもいいかもしれないが錦衣衛話をぶっ込むが。
いらない?
いやさせてください。(懇願)
錦衣衛とは
1371年に儀鸞司という軍事組織があり、1382年に再編・改称され錦衣衛となる。
なので作ったのも再編したのも明代の太祖洪武帝である。
以後1661年に南明代(明の亡命政権)の永暦帝のもと、錦衣衛の司令官の馬吉翔と錦衣衛が殺されるまで錦衣衛は存在した。
290年の歴史をもつ組織である。
で、錦衣衛というのは最初は普通の軍事組織であったのだが。
再編された時に、ちょっと意味合いを変え特別警察的な仕事を主に担当することになる。
言わばFBIみたいな感じで、簡単な窃盗事件とかじゃなく連続殺人みたいな特別な事件を取り扱う。
なので解決すると目立つし、皆から賞賛されるしで。
ヤングの憧れの職業となる。
そのうちに業務内容は少しずつ変化していき。
FBIであったそれはCIAの様相を呈してくる。
日に日に秘密警察、言わばNARUTOで言うところの暗部の仕事をするようになって行く。
そして、母体が特殊で言い換えると皇帝の私兵のような背景があるために。
錦衣衛の持つ権力は特別なものとなる。
錦衣衛のトップは王朝の内閣の斬首という権限まで持つことができるほどとなる。
なので、昔はヤングの憧れの職業だったのが。
日に日に黒化してゆき。
泣いてる子も黙る、な、血も涙もない恐ろしい暗殺集団に変化していくのである。
300年近い明代の歴史の中で、錦衣衛を牛耳る者も微妙に変化していくのだが。
最初は皇帝直轄だった組織が、宦官がそれを牛耳るようになっていく。
なぜか、と言うのは皇帝交代の歴史から察することが出来よう。
で、話をドラマに戻そう(すみませんね、いらん話ぶっ込んで)
司令官と呼ばれる沈宴は飛魚服をきているので錦衣衛だと認識できる。
では明代なのだな、と思う。
しかし王族である劉泠の苗字は”劉”だ。
では母方の姓を名乗ってるのか、と思ったが。
皇太子の名も”劉望”だ。
驚いたことに国の名前が”魏”だ。
そして、途中女主が降嫁させられる相手は”拓跋部”の男だ。
めちゃくちゃだ。
例えば、皇帝の名前が違ってて架空としても、実在の人物を反映している作品(長安十二時辰)などもある。
しかし本作はまったくの出鱈目だ。
そして作中で”錦衣衛”ではなく”北典正司”の司令官だという。
なので飛魚服は着ているが背景は架空だ、という結論に達した。
なぜ飛魚服だったのか。
それはおそらくかっこいいからだ。
ここ最近わりと多く見かける飛魚服。
そう、おそらく今中華な大陸では飛魚服がブームなのではないだろうか。
飛魚服をイケメンが着こなす様を見たい、という需要が増えているのだと推測する。
飛魚服でトルネード、はプリーツスカートをひらひらさせてくるくる回る様を表すwordである。
これは@錦衣之下でれん君(任嘉伦)が見せてくれた技である。
スカート捌きが格別に美しかった@大明風華/大明风华の朱亜文も記憶に新しい。
そしてジャッキー・チェンまでもが飛魚服ドラマをプロデュースしている(@成化十四年)。
旬なのだ。
そんな旬を演じられてよかったイエっち(鄭業成)。
そして期待を裏切らないイエっち。
こっからようやくレビュースタートである。(すんません、ほんと)
まずは女主だが。
イエっち扮する@沈宴に一目惚れの果てに、好きだ好きだ、と騒ぐストーカーである。
皆が言うほどてこはイヤではなかったなぁ。
脳内は”幸せな結婚をゲットする”で埋まっている女である。
もう他はどーでもいーのである。
相手が困ってようが、大事な仕事があろうがお構いなしな自分中心な女である。
相手はマジでシリアスに困ってるのに、
「お風呂入りたい」
とか言うんだよね。
でも、なぜか風呂に入ってるのイエっちなんだよ。
もう製作陣の
「これが見たかったんだろ?(上半身裸)」
ってスタンスがいやらしくて悔しいけど
「はい♡みたかったです。
尊いです。
ありがとうございます」
とスナオにお礼を言ってしまうのである。
よくある女出来過ぎ設定とかもなく。
下手に賢くて健気なヒロイン感出してくる女主よりかはなんぼかマシである。
横恋慕されてトライアングルになったりもしないし。
お美しくてきらきらだ、な感じも出してない。
一途に司令官が好きで余計なこと考えない、ってスタンスが最後まで続くなら認めてやってもいい。
しかし、しかしである。
10集過ぎまでイエっちも抵抗して頑張ったが、とうとう落ちてしまう。
そっからセオリーの”ハードル”設定で降嫁問題勃発である。
ここで皆のため(あなたのため)に身を引きます、で拗らせることに。
・・・
物語の組み立て上、このような切ない別離は必要なのだろうが。
結局くっつくのわかってるからいらいらしかしないんだが。
そのセオリーをぶち破って
「はん?
ほかはどーなってもいいの!
沈宴としか結婚する気ないから!」
ってはっきりという性格設定はどこへ行ってしまったのか。
犠牲者ぶる姿に興醒めである。
そもそも王族の娘ならこんなこと当たり前であろう?
いつも思うけど。
こーゆー状況ってわりとデフォルトだから思うけど。
「実は〜〜こんな事情で他のとこに嫁行かなきゃいけなくなった。
どうしたらいいだろうか?」
と。
忌憚なく相談すればいいんじゃないだろうか。
ものの数分で解決、解決しなくても余計な涙を見ずに済む。
このドラマは、筋がどうとか。
気持ちが痛いほどわかるわ、とか。
はたまた手に汗握る権謀術数を堪能する、とか。
そーいった類のドラマではなく、
イエっち(鄭業成)をひたすら愛でるドラマであるから。
女の、楽しくて甘酸っぱいおもひでに涙する姿など、誰1人として望んでいないのだ。
ただ、そん時。
女の肖像画を見て涙するイエっちがことの他お美しかった。
美しいイエっちの姿を導き出しはしたが。
女の信念など所詮こんなものか、とてこを落胆させたので。
やはりこの女を認めるわけにはいくまい。
話の筋は、非常に単純で。
イー:劉泠のままが死んだのは、どうやら江州事件と言われる銀の紛失事件に関係しているらしい。
アル:劉泠のただ1人の親友@徐時錦/徐时锦の両親の死はどうやら濡れ衣で↑の事件と関係しているらしい。
なので、江州事件さえ解決できればなし崩しに全部解決できるはずだ。
ラスボス候補は3人
イー:陸ファミリーのじいさん
アル:皇太子
サン:劉泠のぱぱ
メインCPにはきらきらの未来しか予想できない。
他にサブのラヴラインが2つある。
が物語になんの影響も及ぼさないので割愛して問題ないだろう。
祝卿好てこ監修”イケメン備忘録”
飛魚な俺様な男子@沈宴【鄭業成/郑业成ジェン・イエチョン】
本作で見せてくれた飛魚服は↑の4色だと思う。(たぶん)
TPOに合わせて着る服は選んでそう。
ちなみに普段着は
↑で、意外にもパステルカラー。
ストイックそうなのでモノトーンかと思いきや。
芸が細かい製作陣は、ここでギャップ萌えもぶっ込んでくる念の入れようである。
爽やか〜♡
話の筋も単純だし、きれっきれの冷静な頭脳も持ってるがそこの見せ場などはない。
主に彼のルックと素晴らしすぎる立ち回りを感心するのが軸である。
とにかく10集までのどSな司令官がサイコーだった。
古(いにしえ)の人間は貞操観念が非常に強かったし、とくにストイックな武人ともなれば尚のことであろう。
おそらくは契りは生涯愛する嫁とだけ、という。
要するに沈宴はチェリーボウイなはずなのだが。
そうは思えない言動。
女がぐいぐい口説いてくるのに、レジェンド級の色気でリターン。
結果、女はレジェンド級色気の前にあえなく撃沈。
耳元で
「わたしはあなたが手に負えるような男ではないのだ」
なにそれ。
言われてみたい。
手に負えるかもしれない、てこなら。
「消えろ」
なにそれ。
傷つく、言われてみたいけど。
ぎゃーすか騒いでる女に壁ドンで
「おとなしくして?」
で、唇を待ってる女にほっぺに少しだけ触れる。
なにそれ。
チェリーボウイなはずなのに。
誰に聞いたわけでもないのに。
ポテンシャルが高すぎる。
ルック→世界遺産級
武術→きれっきれ
頭脳→孔明ほど
家柄→朝廷官僚の息子
色気→デューク東郷ほど
超ハイスペック男子である。
女に自分の仕事をする様を見せて
「どうだ、これがわたしの仕事だ(悲惨な人殺し家業だ)」
の漢心がこもった”目”にイエっちの成長を見てしまった。
明らかに以前の彼とは違う、深みのある目線である。
これはわりとねっちりと見続けた者にしかわからない違いであるが。
間違いなく新しいイエっちである。
ほんとに彼のポテンシャルは留まるところを知らない。
今はラヴ史劇などに出演しなければいけない感じなのだろうか。
彼は本来ならばこんな(失礼・ぺこり)軟派なドラマなどはもったいないほどの俳優なのだ。
お仕事を選んだりはできないのであろうが。
願わくば重厚な歴史ものや、(つくづく白宇がうらやましい)
ノアールな雰囲気のあるやつに出てほしい。(もう出てたな、そいえば)
ぉお、ここはロケ地ですな。
1993年8月26日生まれの28歳、180㎝、67kg。
中国戯曲学院卒業。
そうなんですね、彼は戯曲が歌えるし演じれる俳優なのだ。
なのであの小物捌きがうまいのもそういった背景があるのである。
ちなみに乗馬シーンも立ち回りもスタントはほぼ使ってない感じがする。
「古剣奇譚」「神彫侠侶(2014)」「花千骨」「芈月伝」「重生之名流巨星」「芈月伝」「秀麗江山之長歌行」「微微一笑很傾城」「画江湖之不良人」「王牌御史」「恋恋阙歌」「酔玲瓏」「顫抖吧阿部之朵星風雲」「盛唐幻夜」「鶴唳華亭」「三千鴉殺」「離人心上」「北轍南轅」「玫瑰行者」「満月之下請相愛」「鏡·双城」
一途な男子@沈昱【米熱/米热ミー・ルー】
るー先輩です♡
相変わらずのお美しさです。
役どころは、イエっち(@沈宴)のおにいちゃん。
でも沈ファミリーの後継者は沈宴。
なぜなのか?
ちょっとここいら辺がカットの憂き目にあってる気がしないでもない。
どーでもいいラヴラインや、メインCPのイチャコラを削ってここの説明欲しかったな。
で、女主@劉泠のただ1人の親友@徐時錦の事が好きな設定。
でもその女は、いわゆるコートレディで皇太子の御前女官である。
皇太子がキモめのセクハラ男子で、ねっちりと彼女を狙ってる設定。
で、彼女の両親は(濡れ衣で)反逆罪に問われ処刑されており。
その汚名を晴らすまでは己の幸せなど考えられない、という切羽詰まってる女なので。
いくらるー先輩がぐいぐい行っても靡かない。
切ない・・・
な感じを精一杯出そうとはしてる。
してるけど、さほど響かない。
仮面気づいてないの相手の女だけだしなぁ。
だってるー先輩の魅力ってヴィランなとこだから。
こんな当たり前の役をやられてもちっとも感激できないのである。
しかも一途とか、もう当たり前過ぎて喜べない。
この幼馴染CPは、なんだかんだ言ってメインCPをサポートしいい仕事をしてるのだが。
なんか尺を取ってる割にはさほど重要でない、というスタンスが見え隠れし、あまりいい感じは受けなかった。
このラヴライン必要か?って違和感は最後まで付き纏ってた気がする。
しかも最後が謎すぎる。
なぜ、最後に同心結び(赤い紐)が落ちたのか。
ネガティブな未来の暗示に思えてならない。
いたずらに人の心をざわつかせるのはやめてもらいたい。
1991年7月20日生まれの30歳、179㎝、65kg。
上海戯劇学院卒業。
Newカマーな男子@羅凡/罗凡【郭笑天グゥオ・シャオティエン】
本作がデビュー作という正真正銘のNewカマー。
【郭笑天グゥオ・シャオティエン】(てんてん天天、以下呼び名)
以後皆様もお見知り置きを。
てんてんの役どころは、錦衣衛の@沈宴の部下。
いろいろ絡んでるうちに女主のお付きの侍女と仲良しになる設定で。
なんとNewカマーなのにラストにはキスシーンまである。
(なのでハタチは過ぎてる大人なはず)
出血大サービス仕様である。
フレッシュが溢れ出す清潔感、爽快感、透明感。
本作は安定的に出番があり、柑橘系の香りを存分に振り撒いておった。
これだけでは評価はもちろんできない。
できないが、きらきら系ではなさげだが(失礼・ぺこり)
もしかしたら高ポテンシャルかもしれんし、何作かは追いかけてみようと思う。
2000年11月2日生まれの21歳。
待播は「墨白」
祝卿好てこが見た感想
ずーっと騒いでるので、このドラマにおけるイエっちの魅力がいかにすごいかはもうわかったと思う。
なので、それを目的に見るのであれば期待を裏切ることはないだろう。
女主への嫌悪感も霞むほどにイエっちは完璧だ。
なので心配なく見るがいい。
ただ、てこが時代にこだわるのは、それによって錦衣衛の背景が変わるからである。
ジャッキー・チェンの「成化十四年」は宦官との繋がりが密になってるのがよくわかる作品である。
そして「ブレイド・マスター」の義兄弟3人のときの錦衣衛は、超ブラック企業でゲスなことばっかりやらされてたのだ。
しかし、絵面をみてわかるように、見るからに”正義の軍団”である、本作は。
しかも設定も割と細かくて”十四千戶”(14000世帯)を統括しているらしい。
そこには14人の官僚(従5品〜正3品まで)がいるようだが、沈宴はそこの代表という設定であった。
そして、最後には事件解決のご褒美で閣僚に昇格していた。
てこの認識している錦衣衛と、本作のそれとは根本が違うようである。
そしてエピローグの5年後では、やんちゃな息子まで出てきよった。
ということは、やはり閣僚になり危険な現場仕事からは足を洗ったのだと推測される。
好きで好きでどーしても一緒になりたかった男はようやく自分のものになった。
ただひとつ気がかりは、危険なお仕事だ、ってこと。
でも昇進してその懸念も消えた。
・・・
そして息子にも恵まれた。
・・・
満足、わたしの人生いまんとこ満足!
みたいな感じでとてもモヤった。
あのエピローグは余計である。
↑TLをにぎわしてた子である。
ちゃんとテロップも出てた。
「虐待してません」
※追記として、念を押しときたいことがある。
まぁどーでもいいっちゃどーでもいいことではあるが。
それは”実は明代の(信頼できる)研究文献は少ない”という事実である。(注・日本において)
実際てこにおける明朝の印象はとても薄い。
誰がどうした、なにが起こった、というのはわかるが、シナがどう変わったのかを知る術は専門家の話を聞かなければわからない。
シナの変質を知らぬ限りは
「明は元を追払い漢民族の中国を取り戻した」
というプロバガンダにまんまと騙されるはめになるのである。
現に元は滅んではいないし、韃靼はモンゴルである。
研究者が少ないのは、元朝の時代が征服範囲が広いのと文字の壁である。
資料は全て漢文であるが、登場人物が漢人ではないので一見すると、意味不明の漢字が長々と連なる。
地名も然りだ。
では明代に入って範囲が狭くなったからわかりやすいのでは?と思うが。
紅巾の乱の首領が明を打ち立て、元朝の残存勢力は北へ逃げ帰り、北元となる。
明朝はそれを韃靼と呼ぶ。
しかしモンゴル人が全て北に去ったわけではなく、シナに残る人がいるし。
南の方では、雲南が中途半端に明に入っている。
要は、範囲は小さくなっても面倒に変わりはない、ということである。
なのでそんな面倒なことをやりたがる研究者は少ない、という事である。
本作は錦衣衛ではあるが、皇帝の姓は”朱”でない。
それが意味するところは錦衣衛だけど明代ではない架空だよ、ということだ。
架空なのだから、本作の錦衣衛が歴史に沿った組織であるとは到底思えないし違うだろう。
錦衣衛=エリート(かっこいい)、はあくまで絵空事である点を強調したい。
中華な古装ドラマで、中国史に興味が湧いてくる場合。
その背景を勉強してみるのも佳きである。
煌びやかなドラマの世界はあくまで虚構である。
鵜呑みにせず、歴史背景を知ることでよりドラマを楽しめるはずである。