中国ドラマ『天龍八部〜レジェンドオブディステニー』(原題・天龙八部)ドラマレビュー其の1:1〜21集まで、金庸先生渾身の王道武侠・超英雄爆誕物語【楊祐寧/杨祐宁トニー・ヤン】【白澍バイ・シュー】【張天陽/张天阳チャン・ティエンヤン】【高泰宇ガオ・タイユー】【朱暁漁/朱晓渔チュウ・シャオユィ】【于栄光ユー・ロングァン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年4月30日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『天龍八部〜レジェンドオブディステニー』(原題・天龙八部)ドラマレビュー其の1:1〜21集まで、金庸先生渾身の王道武侠・超英雄爆誕物語、
を紹介するよ。
 
【基本情報】
 
監督:于栄光
脚本:袁子弾
P:夏暁輝(総)、方芳(総)、蔣暁栄(総)、張萌(総)、任強
原著:金庸著《天龍八部》
主演:楊祐寧、文詠珊、白澍、張天陽、蘇青、何泓姗
プラットフォーム:騰訊視頻、2021年8月14日〜
45分✖️50集
 
ブロードキャストからはや二年。
何度も反芻し、ついでに懐かしさと愛おしさで2003胡軍版を見直したりしてあっという間に二年が過ぎた。
てこはずっとRakuten Vikiで視聴してたのだが、いつの間にやらmaxamさんとこで発売もしていた様だ。
きれいな日本語訳付きで見れるのは非常に羨ましい事だ。
で、それだけじゃなく2023/5月にはどこぞでOAもされるらしい。
これを機に《天龍八部》がメジャー入りし、2003・2013版も次々とOAされたら尚嬉しい。
でもそんな事はないだろうから、てこはこのレビューが終わったら2003胡軍版をレビューし、その後は2013ちょん版(鐘漢良)もレビューし、かってに”天八祭り”を開催しようと思うので、楽しみに待つが良い。
 
さて、この「天龍八部」は言わずと知れた金庸センセの武侠小説をドラマ化したものだ。
てこの天八は本作で三作目となる。
しかし、誰がどう改編しようとも天八は天八だ。
いつでもどこでもどんな時でも、てこに幸せを運んでくれる作品だ。
 
今回の導演(監督)は、皆もわりとご存知の栄光ちぇんぺいXiānbèi(先輩)【于栄光ユー・ロングァン】だ。
『三国』(三国志Three Kingdoms)の@関羽であり、『慶余年』の@肖恩だ。
若い頃は、香港が活躍の場だった訳で、すなわち名だたるクンフーアクションビッグスタァ(ジャッキー・チェン、ジェット・リー、ドニー・イェン)達とお仕事して来た大ちぇんぺいだ。
最近は監督業やPもやっておられ、「斗破蒼穹」もちぇんぺいの手がけられた作品だ。
金庸武侠をどの様に描いてくれるのか期待高ぶる。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

天龍八部ってどんなドラマなん?

maxam公式ページ

1〜10集まで

時代背景は、宋代・元祐年間。
遼は耶律洪基(第八代皇帝)。
宋の国力が弱って来たところを見計らって、遼がいろいろ企んでるよ、という背景。
 
主人公は三人。
まずは@喬峯扮するのは【楊祐寧/杨祐宁トニー・ヤン】
てこはYo!ヤン(ヨウヤン)と呼んでいる漢前だ。(皆も呼んでいいですよ)
金庸作品ではお馴染みの、人気の高い物乞い集団門派『丐幇』に在籍。
幇主は年老い衰えを感じているので、次期幇主はヨウヤンにしたいと思っている。
 
敵国(遼)の密書を手に入れたヨウヤン。
国に危機が迫ってる事を幇主に伝えに少林寺へ向かう。
少林寺は武林大会が開催中なのだが、うっかり自分の強さをひけらかしちゃうヨウヤンだ。
 
ぃやぁ、思ったよりイケてます、ヨウヤン。
本ドラマの宣伝として、ヨウヤンの代表作は『映画 真・三国無双』と紹介されている。
そりゃそうだろう。
上陽賦」は言うて”ラヴ史劇”だし、さらにはあの情けない③皇子は下手したらイメイジダウンの恐れもあるしな。
今回の喬峯役は、胡軍兄さんにはもちろん及ばないし風格もちと足らん気もするが、最初の少林寺ムーブはわりと満足の出来だ。
今後喬峯という役は、もっすごく追い詰められていくのだが、どんな演技を見せてくれるのか期待したい。
 
次が@段誉【白澍バイ・シュー】だ。
@段誉とはなんでこんなへんちくりんな王子様みたいな服を着てるのかと言うと。
まんま王子様だからだ。
大理国皇帝@段正明の甥で、皇太子の息子だ。
大理国を説明すると、937年に南詔を滅ぼして建てた国だ。
いずれ西夏国や吐蕃国も話に関わってくるので地図を貼っておこう。
12世紀と11世紀の2枚貼っておく。
〈12世紀〉
遼は?と思ったあなたに説明すると。
”金”の部分が”遼”だ。
金は1115年に建てられた王朝で、13世紀前半まで満州から中国北半を征服した女真族の王朝だ。
 
〈11世紀〉
 
ちなみにこのドラマで出て来ている大理国皇帝@段正明の代で段氏の皇帝制度は一旦廃止される。
その後一瞬高氏(二代まで)が国を治めるが、その後また段氏が治める。
 
@段誉扮する白澍だが。
彼の代表作はmaxamさんによると『琉璃~めぐり逢う2人、封じられた愛~』とされていた。
てこが見たことがあるのは「聴雪楼」「我叫劉金鳳」「雲頂天宮」くらいだろうか。
あまり思い入れのある俳優ではない(失礼・ぺこり)ので何とも言えんが、コミカルな演技はわりと良いと思うが、
ちょっとバカっぽすぎやしないか、と少し思う。(役柄のキャラ設定のことですよ、念のため)
 
で、ちょっとした事で知り合う数々の女子たちとあれこれしてると、必ずアクシデントに巻き込まれ、
その度にいろんなギフトをもらい強くなっていく仕様だ。
この流れは金庸先生の十八番であり、”武侠の”でもある。
 
数数多いる剣侠の中で、英雄ヒーローになれるものはそうは多くない。
武侠人たちは、わりと心は薄汚れていて欲に塗れていたりするのだが。
その中でヒーローになれるのは
 
・善良な心
・努力
・資質
・運
(てこ基準だとさらにもう一つ・ルックこれ大事)
 
この四つ(五つ)を持つものがヒーローになる素質があり、しかしそれを持つ者全てがヒーローになれる訳ではない。
さらに”タイミング”とか”得体の知れない何か”などの不確定要素があってこそヒーローになるチャンスを掴むことが出来るのだ。
 
こんな事ある?ないよっ、などと思っても、それが”武侠の心”なのだから受け止めて欲しい。
 
三人目が、@虚竹。
扮するのは辟邪(「司馬懿軍師連盟」)でお馴染みの【張天陽/张天阳チャン・ティエンヤン】だ。
この@虚竹というキャラは2013鐘漢良版では、はんどんパイセン(韓棟)が演じられてたキャラだ。
パイセンに比べるとちょっと見劣りするかもだが、スキルのしっかりした俳優なのでまぁ期待しよう。
 
辟邪は少林寺の僧侶。
真面目だけど弱いので同僚にバカにされてるけど、武林大会で優勝候補を倒しちゃったヨウヤンを見て密かに憧れを感じちゃってる可愛い男子だ。
 
↑の右の偉い人は、辟邪の芯の強さに気付いており人知れず期待をかけている、という初期設定だ。
 
@虚竹というキャラは原作では出番はずっと後の方なのだが、顔見せで1集から登場。
その後(10集まで)はほんの数シーンしか出番はない。
マスターが何者かに殺されてしまい、敵討ちをせねばっ!、と決意したシーンくらいだったと思う。
 
で、この三人が交わることはこの段階では無く、それぞれがそれぞれの事情で動いている状況だ。
 
辟邪はさっき言ったように、ほぼ出番はない。
ヨウヤンは、丐幇の仲間を従えて雁門関で宋を守る将軍のお手伝いをしに行っていた。
遼との戦いで、早くも丐幇奥義「降龍十八掌」を拝ませて頂いたので、大概のことは許せるね、もう♡
で、その戦いに謎人物が参戦してたのだが、それは武林大会で優勝候補だった男子で。
負けて悔しいし、彼には彼の宿願もあるし、強いヨウヤン気になるし、で、変装してまでやって来てたという驚きよ。
それが@慕容復【高泰宇ガオ・タイユー】
@慕容復は没落した大燕国の貴族慕容ファミリー、王族男子だ。
国が存続していたら皇太子ポジだった男子だ。
今のところ出番は2〜3回ほど。
 
ヨウヤンは、遼の耶律なんとかを捕虜にしたり大活躍で浮かれてたが、マスター(幇主)の具合が悪い、という便りを受け急遽帰宅。
無事に幇主の座に着いたが、仲間(馬大元)の嫁@康敏という女子が居ってそやつがよからぬ事を企んでるのだ。
実は馬大元はヨウヤンの重大な秘密が書かれている手紙を保管していたのだが・・・
それを嫁はこっそり読んじまってるんですよねぇ。
・・・
という辺りの事しか描かれておらず、残りの尺は全て@段誉【白澍バイ・シュー】が使っている。
・・・
まぁ面白いから良いんですけど・・・
 
段父子は女子にモテる血筋のようで。
↓段誉のぱぱ@段正淳【邱心志チュウ・シンチー】
ぱぱも息子ももってもてだ。
息子が次々と女子と仲良くなって結婚しようと思ってたら。
それが実はぱぱの子だった。
この子も、あの子も、妹だった。(爆
 
女子とのあれこれで、アクシデントついでに何かを得ていくのだが。
まず最初は、洞窟で美しい仙女に出会う(石像だけど)。
で、北冥神功の奥義本を手に入れる。
ずっとそのレクチャー本の存在を忘れてたのだが、牢屋に入れられて暇だったので習得してみた。
したらヤバい技だった。
触れた者のチャクラを吸収出来るらしいのだが。
10集までで一番ウケてワロたのが、”大きなカブ”と同じ状況でチャクラを吸い取る様だった。
 
笑っちゃうくらいコントな流れが続くのだが、四大悪人とか無量剣派の人たちは大真面目なので。
見る側も生暖かい目で見て欲しい。
で、唐突に(煙のせいだったりするんだけど)毒に侵されて様子がおかしくなる。
 
武侠に毒は欠かせない。
解毒は、おおまかに二つの方法がある。
まず一つ目は、解毒薬だ。
毒を使う者は必ず解毒薬とセットで用意するので、わりと簡単に手に入る事もある。
しかし、解毒薬を作るには特別なハーブが必要、などというケースも多い。
そしてもう一つの方法は、内功をコントロールし体内で消滅させたり体外へ排出する技を使う事だ。
一度は、”むっぅっはーーーーーーーーぁっ”と己で毒を指先から排出する武侠人を見たことがあると思うが、それだ。
ちなみにこれは相当のチャクラ量とスキルが必要であり、超絶上級者のみ可能な技である。
 
で、毒に侵された甥を助けれるのは天龍寺のメンツだと思い付いた段皇帝。
お願いしに行ったら、助けたいけどこっちにはこっちの都合があるんだよ、と。
どうやら
 
・天龍寺の”六脈神剣”の奥義書を狙ってる奴が居って、そいつと戦うために内力を失うわけにはいかない。
・でも笑えるのが誰もその奥義を会得できてない
・一人で会得は無理なので一人一脈なら会得できそう
・でも僧侶は五人、ひとり足りねぇ・・・
・ぇ、段さん、君も仲間に入って六脈会得しない?
・会得して敵をやっつけた後に解毒するからさ。
・でも、弟子にしか教えられんから・・・弟子入りしてくれる?
いいっすよ、ぜんぜんやるっす、自分
こんな感じで、(皇帝なのに)剃髪して弟子入りした@段皇帝【沈暁海シェン・シャオハイ】
彼は甥っ子(弟の息子)だけど、自分の息子のように段誉を可愛がってるんっすよねぇ。
(金庸センセは肉親の情の深さを描くのがお好きだ。
血は水より濃い、という訳で、親世代・爺世代の因縁で子孫が苦しむ事になるというのがデフォ)
 
で、僧侶五人➕剃髪したての段皇帝の六人で、技を取得中。
段誉は待ってる間も苦しくて苦しくて・・・
何とかできないかと、修行をこっそり覗き見して自分もやってみた。
!!!
ぇ、何?おれ?
弟子でもないのに見ちゃダメだ・・・
見ちゃダメだけど・・・苦しいから見ちゃう・・・
・・・
なんか、苦しいの治った!?
 
そこへやって来たのは吐蕃国の国師@鳩摩智さん【朱暁漁/朱晓渔チュウ・シャオユィ】
僧侶➕段皇帝、押されて厳しい状況。
その時、段誉の脳みそに直接話しかける声が・・・
 
「学べ・・・学ぶのじゃ・・・
ルール言ってる場合じゃねぇから、とりま経典読んで理解して早よお助けっ」
 
みたいのがあって、モーレツ詰め込み速攻練習、その間5分くらい?
で、どうやら北冥神功に続き、六脈神剣まで会得してしまったようだよ、段誉・・・(爆
 
この一連のギャグみたいな流れや、学んでる時の勝ち確BGMなどが、いちいちてこの♡を揺さぶるのさ。
それが武侠だ。

11〜21集まで

このタームはてこのお気に入りのタームだ。
主役である@喬峯【楊祐寧/杨祐宁トニー・ヤン】通称Yo!ヤン(ヨウヤン)の見せ場がたんと用意されている。
 
話の流れは、まずは六脈神剣を会得した段誉はアフロディーテ@王語嫣(文詠珊)に出会う。
この女子は上述した大燕国の皇子の従兄弟で、@慕容復を好きなのだ。
段誉は、自分が一目惚れしたこの女神のような女子が、他の男子を好きなのをわかってても、好き♡好き♡と追いかけ回すワンコと化す。
先がわかってる視聴者は、”スンっ顔”で見てるはず。
 
例えば段誉を演じてる中の人【白澍バイ・シュー】のファンダムなら、キリキリ怒って見てるだろうが、
てこは中の人にはさほど思い入れがないので(すみません・ぺこり)まぁいいのだが。
段誉も、漢のプライドを持てよっ、と喝を入れたくなるキャラなのでなぁ・・・
 
で、13集くらいでひょんなことからヨウヤンと段誉は出会う。
いろいろと意気投合して”潰れるまで酔うぞっーーーー”なんて盛り上がってる。
いつもこの酒壺&杯ムーブで思うのは、”こぼし過ぎ”だ。
↑コレね、これ。
注ぐときも溢れるし、飲みながらも溢れるし、何なら口に入るより溢れてる方が多いくらいだ。
酒を好むてことしては、いつも”もったいないなぁ・・・”などと思っている。
 
で、段誉の会得している北冥神功(六脈神剣の方かも)ってのは便利で、飲んだアルコール分を指先からしゅぅーーーーと放出出来る。
このシステムを発明したのは金庸センセ他ならない。
 
で、段誉はいくら飲んでも酔いつぶれる事はない。
ヨウヤンと段誉は、結果から言って義兄弟の契りを結ぶのだが。
例によって(武侠特徴)意気投合したり為人を気に入り桃源の誓いになるまでのルートが短い。
恐ろしく単純で豪胆、人を疑うよりは信じる善良さ、それが武侠だ。
 
ヨウヤンは仲間(馬大元)の死の真相を確かめるべく犯人探しの旅に出てたのだが、康敏と全冠清のトラップに引っ掛かってしまい。
ヨウヤンの出自が明らかにされて、丐幇マスターの座を放棄する事になる。
 
「マジか・・・
俺ってば〇〇だったのか・・・
ってか俺ってば親の仇をマスターとして慕ってたってこと?
まじ信じらんない・・・」
 
と、荒ぶり半分、落ち込み半分、で自分探しを始める事にする。
まず向かったのは、自分を育ててくれた養父の元へ。
・・・
死んでる
って事は、少林寺のマスターも危険なんじゃね?
死んでる
 
ついでに、マスターに会いに少林寺に来てた時に、折しもこれから深く愛し合う仲になる女子も僧侶に変身して少林寺にやって来ていた。
その女子は爾晴(「延禧攻略(瓔珞)」でお馴染み蘇青さん。
爾晴扮する@阿朱が少林寺の奥義本を盗んだりもしてて、現場ははちゃめちゃだ。
虚竹【張天陽/张天阳チャン・ティエンヤン】が久々登場で、冷静に現状を整理して
 
「ヨウヤンが犯人ではないと思います」
 
と言ってるのに、例によって江湖人は単純なので
 
「復讐に燃えたヨウヤンが、養父も少林マスターも殺したーーーーー
〇〇人は野蛮だからこうなる事はわかってたーーーーー
馬大元殺したのもきっとヨウヤンだーーーーー
黒い噂の絶えない@慕容復も仲間だーーーーー
きっとそうだーーーーーーー」
 
みたいに諸悪の根源に仕立て上げられてしまうヨウヤンなのだった。
 
少林寺から助け出した@阿朱が死にそうなので、神の手Dr.薛神医に助けを求める事にした。
彼らはヨウヤン弾糾のためにある場所に集まってたのだが、そこへヨウヤン華麗に参上。
わりと心酔の見せ場だ。
 
今まで宋の平和のために数多くの善行をして来た。
ここへ集まった者は、かつて自分と一緒に戦った仲間も数多く居る。
しかし、彼らは自分の出自だけで、自分を悪と決めつけているのか・・・
己の今までの行動には何一つやましい事などない。
・・・
信じて欲しい、と乞わねばならぬのか。
・・・
言い訳一つせず、今までの友情に乾杯しよう、というヨウヤンの漢気。
この乾杯の後は・・・もう我らは敵なのだ・・・
と潔く線引きをするその選択。
もういろいろと間違ってて、アドヴァイスしたい事は山ほどあるのだが、
この英雄を前にてこは大人しく見入るしか出来ないのだ。
 
てこが号泣してたのに、あの憎っくき女子@康敏(馬大元の嫁)がしゃしゃり出て来よってからに。
クッソむかつくっ。
 
でも気を取り直して、ヨウヤン劇場開幕だーーーー♡
まずよく使われる技は”擒龍功”だ。
これは少林寺スキルだが、ヨウヤンは少林マスターの弟子でもある。
空中にある”気”を使い、敵の武器やそこいらにあるものを自在に操ることが出来る。
 
相手の体に触れる技は”降魔掌”だ。
これも少林寺スキルだが、こちらは奥義技の一つ(七十二超絶技がある)で、一種の掌底で柔軟な軟掌底である。
 
獅子吼と同時に効果的に使われているのが”排云掌”だ。
これは@喬峯(ヨウヤン)独自のクンフーであり、鋭くそしてもっすごく強い。
 
途中で謎の黒衣メンが助け出してくれて、中途半端に戦いは終わったが。
武林の面々は改めてヨウヤンの強さと怖さを実感したし、そこで胸熱に自害する江湖メンも居り。
更なる火種の布石を打ちつつ戦闘ムーブ終了だ。
 
死にそうだった阿朱はすっかり元気になって雁門関でヨウヤンと再会。
ここから二人での行動になる。
で、タイミングよく騒動が起きて、胸にあるウルフタトゥから”やはり自分は〇〇だったんだ・・・”と自覚し。
喬峯改@蕭峯と名乗る(てこブログではヨウヤンと呼び続けるけども)。
 
で、こっから阿紫と出会い〜
阿朱は〇〇〜
で、阿紫は〇〇〜
と怒涛の展開が続くのだが、
それは其の2でレビューしたい。

天龍八部1〜21集まで、てこが見た感想

ぃやぁ、期待以上にイイっすよ、Yo!ヤン(ヨウヤン)【楊祐寧/杨祐宁トニー・ヤン】♡
まだ半分だけど。
 
武林の面々をやっつけるあの切なさったら・・・
好きだとか嫌いだとかのラヴの切なさで、胸が苦しくなるとか泣きたくなる事は1ミリもない我だが。
この様な義理とか情や絆などの切なさは、本当に胸熱で涙が止まらないてこだ。
さすがは金庸センセ。
誰がどう作ったって面白いもんは面白いのだ、と再確認。
 
てこがこよなく愛している2003年版の胡軍兄さんと比べてしまうと、それはもうどうしようもないのだが。
例えば本作の天龍八部が初めての天八なら、ヨウヤンの喬峯は申し分のない喬峯ではないだろうか。
ヨウヤンの男臭いルックと役柄もマッチしているし、少なくともパステルカラーの皇子(「上陽賦」)よりは格段に魅力的だし、見せ場もなかった『映画 真・三国無双』の劉備元徳よりも良いと思うのだ。
 
アクションシーンは間違いなく力を入れてる風だ。
本作は2021作品であり、つい最近の物だが。
見てる人はちょっとしたノスタルジィを感じる。
その正体は”火薬”だ。
最近はVFX技術が発達して、それはそれは綺麗な映像を楽しめるのだが。
本作は武侠でありファンタジーではない。
その線引きとしての導演のこだわりを非常に感じるのが、技を繰り出し標的に命中した時の
”どっかーーーーーんっ”という爆発と火花だ。
これは自分がちーこの時に見ていた、ライダーものや戦隊ものを彷彿とさせる。
 
演員に当たっては(火花が)危険なのでちょっとしたタイムラグがあり、それがチープさと紙一重だ。
しかし、その紙一重のおかげで由緒正しき”チャンバラみ”を感じることが出来るし、本を読んで現場を想像したシーンがわりと我の思う様な形に再現されている気がして、とても楽しい。
 
導演の好みが”太刀筋を紙一重で躱す(かわす)”というものの様で、それはそこかしこで、高確率でスロウモーションでクローズアップされるのも、いちいちウケていたてこだ。
 
脚本の流れの細かいところを言い出すとキリがないので言わないが、概ね原著通りの組み立てだ。
これからヨウヤンは悩みに悩んで〇〇へ行く事になり。
虚竹【張天陽/张天阳チャン・ティエンヤン】タームも始まり。
ようよう三人の桃源の誓いがあり〜。
と怒涛の展開が待ち受けている。
 
そして、導演の【于栄光ユー・ロングァン】も実は演員(@耶律洪基)としてラインナップされている。
なので後半はヨウヤンとの夢の共演が待っている。