中国ドラマ『成化十四年~都に咲く秘密~』(原題・成化十四年)ドラマレビュー其の1(1〜25集くらいまで):成龍(ジャッキー・チェン)プロデュースBL改編ブロマンス??【官鴻/官鸿グアン・ホン】【傅孟柏フー・モンボー】【劉耀元/刘耀元リウ・ヤオユエン】【毛毅マオ・イー】【王茂蕾ワン・マオレイ】【蔡珩サイ・フォン】【余洺軒/余洺轩ユー・ミンチュエン】【張芸瀧/张艺泷チャン・イーロウ】【劉承俊/刘承俊リウ・チェンジュン】【楊凱程/杨凯程ヤン・カイチョン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり
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今日は、中国ドラマ『成化十四年~都に咲く秘密~』(原題・成化十四年)ドラマレビュー(1〜25集くらいまで):成龍(ジャッキー・チェン)プロデュースBL改編ブロマンス??
を紹介するよ。
【基本情報】
総監:王暁暉、成龍
監督:郭爽、楊歓、楊泰
脚本:邵天、瞰景、程曦、孫文、魏軍
P:楊蓓、李密
原著:夢渓石《成化十四年》
主演:官鴻、傅孟柏、劉耀元、鶴男、賈静雯
プラットフォーム:愛奇藝、2020年4月1日〜
45分✖️48集
もう3年も経つのか。
早いものだ。
この時期は、やおいのターニングポイントとなった頃である。
やおいは、ごく限られた場所で、しかしもっすごく深く濃く支持され続けているジャンルだが。
その限定感を打ち破るべく生み出された技、それが”ブロマンス化”だ。
わかりやすく言うと、やおいが世に出てもなるべく問題が出ない様に、brothers romanceにすり替える技がブロマンス化だ。
原作は歴とした耽美小説(ちなみに中国語での耽美と日本文学における耽美・耽美主義とは別物である、ここを誤解なき様にお願いしたい)つまりはBL小説であるが、そのBL部分をうっすらとぼかし考察の余地を大いに残しアニメ化や実写化を行う訳だが。
中国では当局からの指導が厳しいので、問題の部分はぼかすのではなくすり替え、当局からの追求を掻い潜って晴れて日の目を浴びることが出来るのだ。
なので、そこには熱狂的な原作ファンダムらの”なんかちがう”ブーイングが吹き荒れる事となる。
例えばチンジョレなどは、原作《魔道祖師》とアニメ《魔道祖師》と実写版《陳情令》が、世界観が違うなどと言う論争も聞こえたり聞こえなかったり。
まったく問題ナッシングだ。
しかも、蓋を開けてみればブロマンス?はて?と思う方だって居るんじゃないだろうか、って塩梅だ。
もちろん考察の余地は大いにあるので、お好きな方はいくらでも自由に考察してくれて構わない。
ちょっとしたサプライズ(手繋ぎとか)もあるにはあって、そこはサーヴィスなのだろうし、
制作陣もわかってて敢えての匂わせムーブだと思うが。
見所は、やはりそんなとこじゃなく、やっぱり成龍班によるアクション一択だ。
なんで成龍がこのドラマの監制をしてるのかは謎だが、とりまこのアクションは見といて損はないと思う。
なんで3年も経ってからレビューしてるのかと問われれば。
つい最近(2023/5/9〜)ブロードキャストの「護心」に汪植が出演してて、そういえば書いてないよな、成化・・・
と思い出し、護心そっちのけで成化再視聴ちゃった、という具合だ。
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!
成化十四年(前半)ってどんなドラマなん?
舞台背景は明朝成化十四年なのでつまり1478年だ。
成化帝は正統帝の息子なので、つまりじいちゃんは宣徳帝(瞻基せんき)だ。
史実で言うと成化帝はそこそこ悪い男子で。
万貴妃が好きすぎて、声高に反対する宦官諜報機関”東廠”に対抗して”西廠”を発足させる。
東は、永楽帝の時に発足した”泣く子も黙る宦官集団”なのだが。
西も、それに負けず劣らずの悪辣手腕がご自慢の集団だった。
後宮は万貴妃が専横をふるい、世にも恐ろしい企みが日常のブラック職場。
ここは侍女だけじゃなくお妃だって鞭で打たれたり、棒で叩かれたり。井戸に投げ込まれたりする怖い場所だ。
明朝とは、洪武帝・永楽帝というレジェンド皇帝が独裁政治を布いた為に、それが特徴となっている恐怖政治の時代である。
つまり独裁者の胸三寸で、国や官士や民の運命が決められる。
”今日も命があるのはお天道様じゃなく帝のおかげです”
という世界だった。
しかし、本作の成化帝はわりと普通だし、万貴妃も普通にステキなご婦人だし。
西廠を若輩ながらも率いる悪徳(と言われてる)宦官汪植なんて、もっすごく良い子なんですけど。
家臣たちも、恐怖政治に慄くどころか、皇帝にふつーに文句(進言)言ってますが。
くっそ、古狸らめっ
あやつらのことは信用できんっ
汪植おまえだけだ
おまえだけは、私の意を汲んでしっかりと真実を見極めてほしい
たのんだぞっ・・・by成化帝
みたいな背景になっている。
なので、皆もインプットされてる史実はどっかの棚に置いといて。
この新しい世界設定を受け入れて視聴する様に。
で、レビューだが。
内容はさほどの事はないんですよ、実のところ。
違うお仕事の3人男子が、事件を解決してく内に熱い友情で結ばれるお話なんで。
終盤のクライマックスでは、それこそ国の一大事が起こるが。
それまでは、それに繋がったり繋がらなかったりする事件を捜査する日常が描かれている。
3人男子は、のちの(其の2)てこ監修”イケメン備忘録”ランクインだが、其の1では惜しくもランク外の男子を懺悔の意味を込めてフォーカスしながらレビューしていきたい。
第1案件、スネちゃま&学友事件
入り(はいり)の事件だけど。
とりま↑この造形イイっすよね♡
この後、いきなり飯屋のオヤジと殺陣始まるんだが。
無口だし、何やら悪夢に悩まされてる様で、軍人時代に壮絶な何かがあったと連想させる”影ある男子”設定だった、最初は・・・。(遠い目
で、その飯屋のオヤジと唐突に始まる殺陣アクション。
これ初っ端なんだが、もうこれで視聴継続を決めた、という方も多いのではないだろうか。
一味違う成龍班アクション。
関節技つこてきましたよ♡
腕挫十字固、通称腕十字だ。
スローモーション多用で、なんとなく雰囲気を出すタイトルだけ”武侠”のドラマとは大違い。
今後も殺陣はふんだんにあるが、武器の使い方にも注目してみてほしい。
日本のチャンバラにも
”峰打ちじゃ、安心せよ”
みたいなのはあるが、刃と峰の使い分け、
さらには鞘、鍔の使い方の妙、
そしてそもそもの刀の違いによる使用法、
どれをとっても日本のサムライ魂を感じる胸熱仕様である。
・・・
ただね・・・
やはり成龍でもわりと多用してるのが”くるくる”とか”イナバウアー”とか”リンボーダンス”だ。
時代の流れか・・・
てこは飛んだり跳ねたりしない地に足ついたリアル寄りの殺陣やクンフーを好むのでな、
そこは残念だ、正直な話。
そこ言っててもしょうがないので話戻すけど。
その飯屋のオヤジを紹介しとこう。
【劉承俊/刘承俊リウ・チェンジュン】
オヤジさんは、罪人だが訳あって罪を許され汪植の手足となって働くことを義務付けられる。
この時点では、汪植には謎めいた部分が多く、これから先敵になるのか味方になるのかが微妙と思わせとく、という仕様だ。
しかし、オヤジさんにしてみれば。
一度拳を交わした相手は”もう親友”認定なので、つまり兄さん(隋州)とはすでに親友だ。
なので、兄さんに迷惑はかけないはずだ。
兄さん(ヒゲの方)と唐泛(かわゆの方)は、とっとと同じ屋根の下同居してるし、
かわゆに言われるままに女中の冬児を身請けして自分ちに住まわせるし、
んまい羊汁もつくり、早くも尻に敷かれる嫁みの兄さん・・・
このふたりは、スネちゃま事件を捜査。
このタームは、入り(はいり)だけに匂わせサーヴィスムーブがわりと多い。
これからの展開に大いに期待を持たせる為にぶっ込まれるのは入浴シーンなどだ。
水戸黄門などに見られる、ごく一部の者共(オヤジたち)のためだけに設けられた”くのいち入浴”に通ずるものがある。
もれなくてこも兄さんのボディを堪能し、かわゆのその後のあざとかわゆさにざわつき。
成龍の思惑通りのリアクションをPCの前でとっていた事だろう。
一方、西廠の汪ちゃん(汪植)は、成化帝より皇太子ご学友事件の捜査を命じられる。
汪ちゃんのだいっ好きな万貴妃が疑われちゃ本気だすよ、って感じで捜査中。
西廠のドン汪ちゃんだが、弱冠満たない17歳設定。
そりゃないだろw
永楽帝の時代より存在している古参の東廠とは、もちろん敵対関係にある様だし。
万貴妃側なら皇太后とも関係は微妙だろうし。
いろいろと苦労の絶えないポジションの様だが、それを卒なくこなせるハイスキルボウイ設定。
帝や貴妃の寵愛が背景にあるものの、じつは”清廉潔白な宦官”と言う、わりと目新しい設定ではある。
スネちゃま事件とご学友事件は一見何の関わりがない様に見えるが、実は繋がってる。
そこに行き着くまでの道筋はわりと複雑だ。
この第1の事件タームで
・朝廷のパワーバランス
・後宮の内情
・3人の為人
を理解できるように脚本が練られている。
基本は、かわゆの推理と汪ちゃんの画策。
かわゆの実務担当は兄さん。
兄さんは飛魚服メンなんで(途中クビになるけど、あとで復活する)、飛魚服も市井の人らは見ただけでビビる存在だし、実は皇太后が大叔母なのでおぼっちゃまん男子なのだ。
兄さんの部下がなかなか好ましい男子だった。
中の人は、熊熊さん。
なんてぴったりなお名前でしょう♡
実はね、成龍班はムチャぶりだったらしく、聞くところによると三日三晩の撮影で熊さんは足裏とか足指とか骨折したらしい。
術後4日で現場復帰という、まさに熊級の強さの男子だ。
汪ちゃんの方の実務担当は、宦官部下・紫さん。(本当は@丁容)
中の人は【余洺軒/余洺轩ユー・ミンチュエン】
まじで有能。
汪ちゃんに”調べろ”言われた事はしっかり調べ尽くすし、
薬のことにも詳しい、
爆薬とかメカにも明るい、
そして何より“汪ちゃん至上主義”だ。
彼、紫さんも宦官なんっすよね。
で、17歳の少年が西廠なんてビッグな組織を担ってる。
敵も多いだろうに、泣き言ひとつ言わず寡黙にその重責に耐えている、そんな姿をいつも目にしてる訳だ。
ミッションをこなしたとて褒めてもらえもせず、
しかしポカすれば人目も憚らずに罵られ、
だけど、わたくしめ。
精一杯心の限り汪さまにお仕えいたしますっ!
ぃやね。
ついったらんどのリアタイ組の呟きなんかから察するに、実は汪ちゃん人気って凄かったんっすよね。
確かに汪ちゃんも、愛されキャラではあったと思うが。
てこは紫さんに心をむんずと掴まれてましてね、はい。
ここにブロマンスを感じてたのはてこだけではあるまい(ぇ、てこだけ?)
クライマックスに向けてのタームでは、汪ちゃんが人質に囚われたりするのだが。
そん時の紫さんの狼狽ぶり。
もう”好きっ”がダダ漏れてて尊いんですわ、まじで。
まぁね、終盤にちょっと魔がさしたりもするんだが。
それに対する汪ちゃんの態度も含めて、このラインはエモすぎた。
兄さん&かわゆ、はちょっとしたチームになってて。
神医ポジ(&かわゆのおねいちゃん)と、天才的記憶力を持つ少女冬児、オイラトふたり組、
怪我、毒、病気→神医者
記録巡り→記憶少女
馬、武器→オイラト組
と、オールマイティなチームなんで、ぶっちゃけ兄さんの存在価値は低い。
しかし、実戦となったら兄さんの独壇場だし、
かわゆのせいで爆弾奪われて、汪ちゃんが激おこだったのだが、それに対しての兄さんのかわゆの庇い方が尋常じゃなく。
ぁあ、これだから兄さんは愛おしい・・・
とてこは心底思ったものだ。
なので、能力値とは別の存在価値があるんだ、兄さんにはね。
ここで神医者を紹介しとこう。
中の人は【毛毅マオ・イー】
もともと、かわゆの知り合いだったDr.だが上昇志向の臥薪嘗胆男子だ。
自分で毒を服用して、効力を検証する命知らずな男子だ。
ただ、彼はただの医学バカではなくちゃんと恋のA・B・C♡もわかる男子で。
かわゆのおねいちゃんをロックオンし、ねっちりと攻め落とすハイスキル男子でもある。
いいね、こういう男子。
それとオイラト組。
女子は後ろ姿のみだが、問題ないだろ?
男子は【張芸瀧/张艺泷チャン・イーロウ】
大兄さん(「長相守(双花伝)」参照のこと)じゃないっすか。
この後ろ姿の女子は、冒頭でかわゆと因縁がつく女子で中盤まで付かず離れずの位置に居る。
途中から、唐突に漢語がしゃべれるし理解できる様になったのはスルーするにしても。
この女子の存在は、あちら大陸のファンダムたちからのブーイングを浴びせられてた様だ。
まぁでも、落ち着いて考えれば。
彼女には心に想い人(ぼろぼろ外套の持ち主)が居る様だし、
かわゆのまわりの他の女子(青歌さん)に嫉妬する風も1ミリもなかったし、
思い過ごしじゃないかな。
当のかわゆは・・・
これは罪深い男子だ。
このことの考察は、のち(其の2)のてこ監修”イケメン備忘録”でねっちりと掘り下げたいと思っているので、其の2を楽しみに待つがいい。
大兄さんは、こんな大きな体躯なのに溢れ出る善良さ。
これほどにユキちゃん(アルプスの少女ハイジ)が似合う男子はそうは居ない。
しかもこのだっこの仕方は、生き物を飼ってる人はお分かりだと思うが、文句なしの大正解のだっこ方法だ。
たまにイッヌを、脇の下に手を入れて”ぶらーん”と抱き上げる俳優が居るが、あれはダメだ、不正解。
本作のお相撲さん枠は、熊さんといい大兄さんといい、ハイレヴェルで佳きだ。
で、第2案件は〜
と順にレビューしてくつもりだったのだが。
既に相当長くなってるんでな。
さっくりいきたい。
第2案件、刑死者事件&草原馬盗難事件
受刑者の不審死が続いてる、ってんで兄さんが出張るがあえなく牢屋行き。
暗号手紙でかわゆが駆けつけ、ついでに馬盗難も難なく解決。
このふたつの事件には関わりがあるのか、と思えばそればただの穿ったてこだけの思いで、
何の関係もなかった・・・
草原のオイラトメンや女真メンは同じ言語?とかそんなんも気になってたてこ。
第3案件、子供誘拐事件と猟奇殺人事件とお嬢様一家惨殺事件
汪ちゃんは冬児を囮に(子供誘拐事件)つかうゲスさを見せ、さらにはまんまと冬児は攫われてしまう。
この時の誘拐犯と兄さんの殺陣は良かった♡
目的は捕獲であり殺戮ではないので(兄さん)、敵の使うもっすごい大きい錐(スイ)を梃子の様に利用した攻撃は見事だし、
鞘から刀を抜かずに仕留めるムーブは成龍班の拘りを感じる。
一見の価値アリなので、皆も目をカッ開いて見てほしい。
で、この事件の裏には飛魚服(錦衣衛)のドンである万だーれん(大人)が関与してる様だ。
万だーれんは万貴妃の弟である。
猟奇殺人の方は、心臓が抜き取られる事件なんで。
神医者の仕業って事で、冤罪で牢屋に入れられる神医者。
皇族が出てきて、驚きの背景があったりして。
お裁き場でのすったもんだで、事件は解決するもかわゆは左遷。
でも左遷先は、かわゆのおねいちゃんの嫁ぎ先があって・・・〜
〜からのその嫁ぎ先との話が展開される。
このタームは本筋とは関係がないが、悪い人VS良い人、という鉄板の図式がことの他気持ちいいのだ。
おねいちゃんの嫁ぎ先がう○こすぎてゲス極まりないのだが。
良い人メンたちがそれを気持ちよく打開して行く、という訳だ。
つまり、本筋とは関係ないが気持ちいから大歓迎、という事だ。
とかいってるうちに、都では兄さんの縁談話が持ち上がり〜
・・・
もちろん兄さんには心に決めた人が居るので(無自覚だが)この縁談が纏まるはずはないのだが。
ブロマンスに縁談などナンセンス♡って事で、成龍班はとんでも展開をぶっ込んできた。
まさかこんな形で有耶無耶(破談)になるとは、1ミリも予想できなかったてこである。
まぁ、何の事かよくわからないかもだが、皆も見ればわかるので見るがいい。
で、お嬢様一家殺害事件の捜査が難航してる、ってんでかわゆが都に戻って捜査し、秒で解決。
・・・
まじで兄さんって・・・(役立たず・・・ってかかわゆが無双すぎ)
第4案件、偽金事件
今までの事件でも、わりと腐ってる官僚たちの裏側を垣間見れる展開だが。
ようやく本筋に近づいてきた感じだろうか、って感じの事件。
官銀(オフシャルなお金のこと)に鉛が混入されていて、差額の銀はどこかへ流出してるらしい、って事で。
官銀の製作地の知府としてかわゆが着任(汪ちゃん推薦)。
そこで銀鉱の主@馬林さんに接触するかわゆ。
その時に、まぁいろいろとあって結果↓こんな決定的なシーンを拝むことができる。
拗ねている嫁を”この愛しいおバカさん♡”とこずくムーブだ。
このあと、秒で機嫌が治った事は言うまでもない・・・
まぁそんな事は置いといて。
今までもちょいちょい出てボスみを振り撒いてたまおれいアニキ【王茂蕾ワン・マオレイ】だが。
謎の商人って設定だが、役名が李子龍だって。
李の名を受け継ぐ者なのかな?
それなら相当過去の遺物やろ、などと思いつつ。
まぁ、でも実在した人物ですよ、この方。
でも近頃じゃめっきりこっすい役ばっかなんで、アニキ。
今回も途中退場かなぁ、などとこの時点では思ってたてこだ。
同じ頃、都では汪ちゃんが〜
遼東の将軍から、鉛入り官銀のせいで困ってる話を持ちかけられ〜
からの、汪ちゃん金の工面で大事にしてた万貴妃からもろた茶碗を質に入れ〜
からの、汪ちゃんと万貴妃の出会いエピなどをぶっ込む。
このエピで、帝♡万貴妃♡汪ちゃん、という図式を叩き込む仕様だ。
中の人、【蔡珩サイ・フォン】
ぃやぁ、史実じゃ散々な人物に伝えられてるこの3人の胸熱エピがここで展開されるとは。
まったく驚きだ。
なにかと攻めてくる感の成龍班である。
で、陰で悪さしてる”お金大好き爺”の三朝元老の万安じいちゃん。
自宅の池に、金ののべ棒を沈めて隠してるんだが。
この爺も実在の人物で、万貴妃の親戚だ。
成化十四年(前半)てこが見た感想
ここまでで25集くらいだろうか。
一応偽金事件は解決するが、まおれいアニキと万じいちゃんはご存命だし。
東廠の動き、あとは小物感満載ではあるが一応万だーれん(錦衣衛ドン)の動きも要注意だ。
ブロマンスと言われなければ普通の探案➕アクションものとして見れる。
しかしブロマンスだと思って見た方が数倍楽しめるのも事実だ。
事実として、彼らは恋人同士なのだ、原著では。
なので、作中では敢えて触れられていないが。
ぁ、なんかあったんだな、ふたりの間に
などと考察しようと思えば、いくらでもそのチャンスはある訳で。
どのあたりから、彼らの心に変化が起き始めたのか、などという課題を課して試聴するのもひとつの案だ。
複雑な背景の割に、話の内容はさっぱりしていて。
悪者を良い者が倒す、という古式ゆかしい筋立てだ。
しかしその根底にあるのは、さまざまな形の”愛”もしくは”執着”である。
愛と執着は紙一重だ。
そんなテエマを感じられる作りもこのドラマの魅力だろう。
ってなかんじで、其の2へ続く〜