中国ドラマ『蓮花楼』(原題・莲花楼)ドラマレビュー:天下無双の剣士、キャンピングカー江湖の旅!【成毅チョン・イー】【曾舜晞ツォン・シュンシー】【肖順尭/肖顺尧シャオ・シュンヤオ】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年9月23日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『蓮花楼』(原題・莲花楼)ドラマレビュー:天下無双の剣士、キャンピングカー江湖の旅!
を紹介するよ。
 
【基本情報】
 
監督:郭虎、任海濤
脚本:劉芳(総編劇)、李恵敏、程妤、王威
P:鐘君豔(総制片人) 楊蓓(総制片人) 王暁燕、王文婷、鄧細斌
監制:王暁暉、柴暁雨
原著:藤萍《吉祥紋蓮花楼》
主演:成毅、曾舜晞、肖順尭、陳都霊、王鶴潤、陳意涵、呉施楽、劉夢芮、徐百慧
プラットフォーム:愛奇藝、2023年7月23日〜
45分✖️40集+特別編(5分)
 
”いー”こと【成毅チョン・イー】の初の本格武侠劇。
見た目がほっそりしてるいーだが、実は隠された肌肉がすごいんです。
なので、かねてより手からビームとか出さないガチアクションを見たいと思っていた。
 
バディのしゅん君こと【曾舜晞ツォン・シュンシー】は、「説英雄誰是英雄」のヒーローぶりも記憶に新しいし、「倚天屠龍記」でも立派に主役を演じ上げている、いわば武侠先輩だ。
殺陣も上手いしワイヤーアクションも見事にこなせるのを知っている。
 
もうひとりのバディは、師にいちゃん(「大軍師司馬懿之軍師聯盟/虎嘯竜吟」参照のこと)、MicミックAeroエアロこと【肖順尭/肖顺尧シャオ・シュンヤオ】だ。
最近はキモめの幼馴染(「与君初相識·恰似故人帰」)とか、ゲスにいちゃん(「長月燼明」)でてこをがっかりさせてきたが、今度こそ、という願いを込めて視聴開始だ。
 
しかし、一抹の不安は監督さんだ。
本格武侠と銘打ってはいるが、
郭虎さんと任海濤さん、ふたりのタッグは、てこが記憶から抹殺したいとまで思っている「宸汐縁」や、
主にきらきらうふふでパステルひらひらの神様たちが愛に悩むドラマが多いのだ。
武侠とて愛と無関係ではいられない。
剣侠らは大抵大酒を喰らいながら剣を振り、しかし愛する女にはめっぽう優しい。
なので、女子らももちろん存在するはずだ。
願わくばてこの許容範囲内のラヴであって欲しい。
 
注:てこブログは、大いなるネタバレを含みます。
閲覧の際は、十分にお気をつけください。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

蓮花楼ってどんなドラマなん?

開幕は、船上での戦闘シーン。
いきなり登場♡の師にいちゃん【肖順尭/肖顺尧シャオ・シュンヤオ】に、不整脈どきっ♡
 
戦ってるのは、いーと師にいちゃん。
ナレ説によると、いーは天才無双剣士で、齢15で天下ランク1位、17で四顧門設立門主となり20で武林界を統一した。無双いーは武林の生きる伝説となり、憧れの的になると同時に嫉妬の的にもなり、
多くの剣侠から戦いを挑まれる事となる。
対する師にいちやんは同じく天下ランク1位、邪派金鴛盟盟主である。
またもや邪派である。
でもいい♡
だってパステル着せられるよりかは100倍はかっこぇえダーク衣装。
師にいちゃんのおけつに割れたアゴが魅力的に輝けるポテンシャルに嫌が応にも盛り上がるてこである。
 
無双いーが
 
師兄の亡骸を渡せ
 
と言いながら戦ってるので、師にいちゃんがなんか悪い事したんだろう、たぶん。
しかし、師にいちゃんは質問には答えない。
そう、武人はみなコミュ障なので大事な事さえ話さない。
拳で語るのみだ。
 
アクションは、ワイヤーくるくる系だが武侠王道に則っており、
風圧とかスピードとか覇気(覇王色みたいな)なんかを多用しており、踏み切りひとつで”ばりばりっ”と甲板が割れたりする。
どっかーーーんと屋根をぶった切ったり、てこ好みのガチのチャンバラが心地よい。
 
もうすぐ決着か、とその時。
無双いーに異変が。
急に動き鈍くなる。
どうやら毒のようだ。
師にいちゃんの渾身の一撃をくらう無双いー。
無双いーは、残る力で師にいちゃんに一矢報いるも、ふたりとも海の藻屑と・・・
 
なんとか四顧門にたどり着くも、そこで聞く同門たちの心の内。
気持ちの整理を付けられぬまま、姿も表さずその場を後にする。
海辺で行き倒れていたところを、僧侶に助けられるが、無双いーの喰らった毒は解毒不可能。
毒のまわりを抑える事しかできないらしい。
余命10年。
治療のせいで、武功も内力も残ったのは1割ほど、見た目も声もすっかり変わった。
と言うのが初期設定だ。
 
そして10年後。
皆に死んだと思われてる無双いーは、見た目もすっかり変わって死んだ者をも生き返らせることができる”神の手ドクター”となり、今も師兄の亡骸を探していた。
視聴者にとっては同じいーに見えるが、ここはちんじょれの魏無羨と同じ。
知り合いにあっても気付かれる事はないのだ。(神ドクいーは原音、無双いーは配音だ)
 
神ドクいーは、お馬さん4頭引きのキャンピングカーで移動し仕事をこなしながら師兄の亡骸を探している。
バディは狐狸精という名のイッヌだ。
本名(芸名?)は大黄というイッヌだが、もっすごくいーに懐いてて仲良しなこのコンビ。
素のいーの一面が妄想できる(可愛がってる姿など)のも嬉しい。
 
無双いーを死んだと思った四顧門は、結局解散。
四顧門幹部や残った門弟は、百川門という正義に則った犯罪撲滅組織に従事している。
そこに入社試験を受けにきたのが、我らがしゅん君【曾舜晞ツォン・シュンシー】だ。
かわゆ♡
かわゆは正義。
眩しい。
しゅん君は、ぱぱはお偉いさん、ままは天機堂堂主、というスペシャル坊で公主との結婚から逃げ出し、入社試験に挑む。
しゅん君は、子供の頃に1度だけ会った無双いーと約束したと言い、勝手に弟子だと名乗ってるかわゆボウイだ。
 
このわかゆボウイと変な因縁から一緒に捜査する事になる神ドクいー。
頭脳担当は神ドクいー、実務担当しゅん君。
過去を手放しすっかり達観した風の神ドクいー、飄々として捉え所のない感じがいー真骨頂。
毒に侵されているので、相変わらず吐血喀血は多いが。
今までのキャラのように、愛でうじうじと悩んでなどいない。
彼の悩みはもっと大きく深い。
自分の思い上がりのせいで犠牲になってしまった師兄や四顧門メンたちの事を思う。
全ては平和にためにやったはずなのに、自分が居なくとも世は平和だ。
自分の存在意義・価値などないのだ、そんな気持ちを隠しとぼけた顔して生きている、というキャラを見事に演じている。
 
しゅん君のもつ正義感はもう眩しいほどだ。
天真爛漫、彼の中にやましいことなど何ひとつない、まさに清流属性、生きた天使だ。
あのかわゆなタレ目をきらっきらさせながら
 
ぼくの師匠は無双いーなんだぜ
 
へーーー、弟子がいるとか初耳なんだが
 
ほんとだって、約束したんだ
 
と話すしゅん君をニヤついて見てる神ドクいー。
尊すぎて涙目になる事必至なので皆も見るが良い。
 
で、全部で10案件くらいの謎解きをしていくのだが。
途中で師にいちゃんの復活。
師にいちゃんの金鴛盟も、勢いを失ってはいるが存続はしていて。
師にいちゃんの復活(怪我療養)を10年待っていたと言う設定。
まだ完全に傷が癒えていない状態で、その為に必要なアイテムを探しに行った先で神ドクいーと出会う。
師にいちゃんは、一眼で神ドクいー=無双いー、だと見抜き。(さすがです、師にいちゃん)
 
神ドクいーは、師兄の亡骸探しに協力したら、師にいちゃんの失った内功を戻す方法教えるよ、と取引を持ちかけ。
体を元通りにしてもう一度無双いーと戦うことを生涯の目標にしている師にいちゃんは、承諾し。
なんとも尊い3人組キャンピングカーの旅の始まりである。
 
この3人組がまじでかわいい。
ほんとに見といた方がいいですって、これ。
3人3様、キャラがしっかり建っていてブレることがない。
視聴者は、神ドクいーのジレンマを知っているので切なくやりきれない思いが伝わってくる。
師にいちゃんも、勝ったと思ってるあの試合が実はイカサマ(毒)だった事を知らないのが気の毒で。
しかも解毒に必死な師にいちゃんを見ると”愛”を感ぜずにはいられない。
しゅん君は、ふたりの素性を知らぬままの無邪気さだが、いずれ来るだろう修羅場を思うと既に心が痛いてこだ。
 
謎解きも思いの外面白く、盗墓はありきたりだがダブル不倫やツリーマン症候群、半身だけバラバラ事件なんかも出てきて。
ちょっと斬新だ。
しゅん君も、実は聡明で(坊なのでいろいろと造詣が深い)神ドクいーの考えを瞬時に理解するあたり。
良いバディである。
無口で、神ドクいーの健康と、自分が強くなる事しか頭にないブレない師にいちゃんは、拗らせ男子なのでしゅん君に毒を注入したりもするが。
それを治すために神ドクいーが自身の内功を移植する事で結果、しゅん君が無双いーの内功を有るす事となり。
それがしゅん君の成長へと繋がる仕様で、これも武侠王道である。
 
神ドクいーは、ここぞと言う時はやはり残った1割の内功を使ってしまうのだが、実のところそれは自身の命を削る行為だ。
それでも視聴者は、その武術のすごさと美しさに心を奪われる。
そしてその後の喀血に身悶えしてしまうのだ。
やっぱいーっていいよね♡
 
で、ようよう探し出した師兄の亡骸。
しかし亡骸を見てみたらどうやら何らかの画策がありそうだ、って事になり。
この辺で、てこはラスボスの正体は〇〇だったりして、とうっすら思ったものである。
時を同じくして、天真爛漫無邪気なしゅん君の出自の秘密も明らかにされ。
わぁ、これは大変な事になった・・・とてこの心配も大きく膨らんでいく。
 
中盤からは、10年前の真相に近づくべく小出しにしていた点が少しずつ繋がっていく。
途中、無双いーが10年前に仲良くしてた女子なども出てきて、てこを狼狽させるが。
神ドクいーの決心は固く、既に過去を手放している為心配は無用だ。
どれほど女子がめそめそ泣こうが、不幸自慢をしようが、ばっさりと突き放してくれるんで安心するが良い。
 
一方師にいちゃんにはとんでもない女子が張り付いており。
迫力満点のねっちり悪女、突き抜けた邪悪女子である。
この女子に対する師にいちゃんの塩対応にも身悶えする事確実だ。
 
神ドクいーは、ぎりのところで踏ん張ってはいたが、とうとうしゅん君ピンチを助けるために武功を晒してしまい。
身バレするのが27集あたりだったか。
そこでしゅん君ショックで神ドクいーの元を離れる。
 
親友認定したのに・・・
 
と、なんだか違うところにショックを受けてるかわいいしゅん君だが。
この辺りから急激に成長し始めるしゅん君でもある。
神ドクいーは、いつかはバレる事なんで、ぁあ、バレちまったか、めんどうだな・・・って感じ。
 
一旦3人は離れ離れになるものの、師にいちゃんはやっぱり悪女に騙されてて。
謎のフード男子になんとかいう毒を注入され記憶喪失に。
しかし”愛”の力の大きいことよ。
意識を失う前に左手に神ドクいーの名前を石で掘る師にいちゃん。
もぅ♡なんなん?好きすぎでしょ♡
 
って事で、難なく神ドクいーの元に戻ってきた師にいちゃんは阿飛という名を付けられ、神ドクいーの護衛となり。
なんだかんだでまたもやスリーマンセルで旅をする。
 
で、だんだんとわかってきた10年前事情。
無双いーも師にいちゃんも、結局は武道バカで大局を見れずに誰かの罠の中で踊っていた、という事だ。
つまり、裏で画策していた族は、力をつけた四顧門と金鴛盟が邪魔であり、それらを仲違いさせ共倒れにする計画であり。
そしてその後ろにある最終的な目的は、亡国南胤国を復活させ天下を乗っ取ることの様だ、ってのがわかってくる。
その計画に必要なのが、マインドコントロール蟲を発動させる事のようだ。
 
事実がわかるにつれ募る疑問。
湧き上がる師兄への疑惑。
 
からの30集の神回へと続く。
もうちょっと耐えられない展開なんですよーーーー。
視聴者は、既にわかってたことなんですね、フード脱いだとこ見ましたから。
 
神ドクいーの10年ってなんだったの。
残りの人生全てを捧げてきたのは、師匠に顔向けできない事はしたくないから。
3人のお墓を並べたいから、だったのに。
ぁあ、現実とはこんなにも酷いのか。
 
しゅん君にとっても辛い現実だ。
しかし彼は育てのぱぱままが、愛情たっぷりで育ててくれたお陰で心が太陽属性である。
ショックは大きいものの、ポジティブシンキングができる男子なのだ。
神ドクいーよりはダメイジは少なげなのが救いだ。
 
こんな現実を前に、隠してた隠さないなどという問題は遥か彼方へと消し飛び。
目の前にある危機を乗り越えなければならない、って事になる。
マインドコントロール蟲の箱の最後の鍵を探さなければ。
〜からの流れもありきたりではなく、一捻り、ぃや、五捻りくらいある。
 
師にいちゃんは記憶を取り戻し、記憶のないふりをしながら虎視眈々と復讐の機会を探し。
やはり邪派か、と皆をがっかりさせ。
と思わせといての〜胸熱ムーブ。
ここまでは上出来な師にいちゃんだったが・・・
そっからは残念な状況に置かれ、出番はクライマックスまでない。
箱に入ってたのは、子蟲であり親蟲のが重要、って事に発展。
その親蟲は皇宮に居るらしいと言う事で舞台は皇宮へと移る。
 
親蟲のいる場所には、これまた一捻りあって南胤国出身の妃の秘密が隠されていた。
箱の鍵は寸でのところでヴィランズに奪われたが、親蟲は確保出来た。
と思ったのも束の間、またしてもヴィランズに親蟲も奪われ、マンドコントロール発動。
行き着くとこまで行かないと、物事は好転しない法則はここでも適用され。
神ドクいーはヴィランズに囚われ、師にいちゃんも邪悪女子に囚われ中だ。
そしてここから反撃開始だ。
 
神ドクいー、難なく逃れ師にいちゃんを助け背負って逃げる。
デカいんっすよ、師にいちゃん。
ぃやいーもデカいけど、線の太さが違う。
見るからに重そうな師にいちゃんを背負うんっすよ♡
で、武侠あるあるの、ピンチがチャンス、で8境に達した師にいちゃん。
〜からの追手がいるのに呑気に酒を酌み交わすこの男子ふたりが愛おしくて涙が出ますよ。
逃げる前に、邪悪女子が隠してた親蟲を無効にする方法のお土産持って逃走開始。
と思ってたら、神ドクいーが無双いーだと知り応援に駆けつけた四顧門メン。
しゅん君も、実家の天機堂メン引き連れて援護。
〜からのクライマックス突入だ。
 
クライマックスの肝は
 
・親蟲を無効にできるか
・ラスボス対決
・神ドクいーの毒はどうなる
 
この3点だ。

蓮華楼てこ監修”イケメン備忘録”

一人二役な男子@無双いー&神ドクいー【成毅チョン・イー】

てこブログ古参のいーこと【成毅チョン・イー】だ♡
 
過去には、さほどでもない女子に恋焦がれ、最後まで報われる事なく終わった皇子(「長安諾」)や、
脳みそが花畑のような女子を好いてしまい、怖い宦官と対決した皇帝(「与君歌」)や、
don’t loveルールの中で苦しむ神様(「沈香如屑·沈香重華」)など、
いわゆるきらきらうふふなラヴ史劇に出演してきたいーだが。
とうとう”本格武侠”なるものの主演を果たした。
 
蓋を開けてみれば、なるほどの本格武侠。
きらきらうふふのラヴなど、どこを探しても見つからない、もっすごく古式ゆかしい武侠ドラマであったのだ。
主人公である無双いー&神ドクいーは、どちらも義に溢れ世のため人のために平和を守りたい、という揺るぎのない信念の元に生きている。
 
10年前の、才能溢れ自信に満ちていたあの頃。
恨まれているなど露とも知らず、自分の未来を信じて疑わなかったあの頃。
全ての悩みは、剣をふりさえすれば解決できると思っていたあの頃。
 
あの頃の自分は冗談の様な存在だった。
10年後、そう省みる神ドクいー。
そんな訳ない。
嫉妬もあれば不満もある。
自分と居れば幸せだろう、その思いが如何に思い上がりだったのか。
関わった全ての人が、自分無双いーを忘れてくれれば良い、それが本心だ。
 
というふたりのいーを、見事に演じ分けていたいー。
顔は同じだが、明らかに違う昔と今。
 
ぃやぁ、出来るとは思ってたがこれほどにアクション(ワイヤー)も上等だとは思っていなかった。
剣練シーンなんかもスピード感もあるしキメもかっこよくて。
さらには、剣なしクンフースタイルがことの他かっこよかった。
 
新体操リボン仕様の剣舞は、いーじゃなかったらギャグになるレベルの斬新さだったが。
いーの所作の美しと華やかさは特筆すべきものがある。成毅的微博视频
竹林で酒を煽りながらの剣舞も、いーだからこそ絵になる、そんな感じ。
 
てこが2周目行こうかと思うくらいの、良質な武侠に出られてほんとに嬉しい。
今後も活躍を期待している。
微博:成毅
 
1990年5月17日生まれの33歳、181㎝、67kg。
中央演劇学院卒業。
 
「琉璃」「長安諾」「与君歌」「沈香如屑·沈香重華」「山河月明」「底線」
 
待播「深潜」「南風知我意」「英雄志」

生きた天使@しゅん君【曾舜晞ツォン・シュンシー】

てこブログ3回目ランクインのしゅん君こと【曾舜晞ツォン・シュンシー】だ♡
 
もうね、出来るのは知ってましたよ、アクション。
既に2019に「倚天屠龍記」で主役、最近では「説英雄誰是英雄」でも無双ヒーローだったしね。
そのもっと昔にも「擇天記」できらっきらな笑顔を振り撒いてたのも覚えてる。
ぃやぁ、ここまで売れっ子になるとは。
秋山君なんていまだに・・・
 
今回は武侠王道のヤング育成枠となってる訳だが。
純真で真っ直ぐで、自分の未来を信じて疑わない愚直さが、10年前の無双いーと重なって、
なかなかの胸熱具合だった。
 
前半の無邪気さは、背景がシリアスになるにつれなくなって行く。
身バレ後は明らかに顔つきが変わり、しゅん君の演技スキルを感ぜずにはいられない仕様だ。
現実を直視し、その過酷な運命に悲しむことなく、
いつでも未来を見、可能性を信じるその前向きな思考は。
神ドクいーにとって誠に尊いものだったろう。
 
生きながらえるのもいいな・・・
 
と感じたに違いない。
 
彼の役名は方多病といい、ちょっと名前には不向きな感じだが(名前の由来は終盤にちろっと語られる)神ドクいーは彼のことを”小宝”と呼んでいた。
彼らふたりのケミはもっすごいエモいのだが、そこに師にいちゃんが入ることで、相乗効果は計り知れないものとなったのだ。
そう成り得たのは単に、先輩ふたりに負けず劣らずしっかりとキャラが建っていたからに他ならない。
愚直すぎて危なっかしい、でも志は天下一品である、この愛すべき後輩よ。
という愛されキャラをこうも見事に演じられるとぐうの音も出ない。
あのタレ目の破壊力はマジでヤバいと思う。
 
しゅん君は、これまたてこが注目している「雲之羽」にも出演しているようでとても期待している。
今後の活躍はもう間違いないだろうが、これからも見守って行く意気込みだ。
 
1997年10月09日生まれの25歳、181㎝、59kg。
 
「終極筆記」「雁帰西窓月」「古董局中局之掠宝清単」「嘉南伝」「説英雄誰是英雄」「我可能遇到了救星」「去有風的地方」「正好遇見妳」
 
待播「田耕紀」「猟罪図鑑2」「孤舟」「雲秀行」

ようやく来た当たり役、な男子@師にいちゃん【肖順尭/肖顺尧シャオ・シュンヤオ】

お待たせしました。
てこブログ古参の師にいちゃんMicミックAeroエアロこと【肖順尭/肖顺尧シャオ・シュンヤオ】だ♡
 
まずは㊗️当たり役おめでとう!と声を大にして叫びたい♡
 
苦節○年。
師にいちゃんは健次と同じアイドルユニットMICの一員だ。
健次も相当な苦労人だが、Aeroエアロこと師にいちゃんだって相当に苦労続きの男子なのだ。
てこの初見は「(大軍師)司馬懿」の@師だった。
その時から健次とは大きく差を開けられていたが。
その後の活躍を期待するも(現代劇はノータッチなので)てこの納得するものはなかった。
アレン鮫とラバのドラマ(「与君初相識·恰似故人帰」)を楽しみにしてたのに、わりとキモめの幼馴染役で、まじで辛かった。
その後、トラオの超話題作「長月燼明」に出てるってんでもっすごいわくわくだったのに。
蓋を開けてみたら、見事なまでにゲスでクズな男子を熱演していた。
良いんですよ。
ゲスでもクズでも、てこはヴィラン好きですしね。
ただ、制作側の愛を感じないヴィランって一定数居て。
ヴィランズに愛を注がない作品とは、すなわち駄作な事が多いのだが、まぁ・・・なんというか・・・ごにょごにょ・・・
 
で、今回は邪派盟主ではあるものの。
制作サイドの愛は大いに感じる事が出来たのだ。
 
絶対的な悪(ワル)のカリスマ性を持つ邪派盟主。
しかし心根は邪ではないのだから、すなわちそれは邪派ではないのだ。
正邪は表裏一体であり、つまりは同じだ。
盟主である師にいちゃんは、自分が正しいと思う事に真っ直ぐに向かって行く愛すべき男子なのだ。
 
何?毒蛇?
すぐにやれ
 
何?花?
すぐに探して取って来い
 
これは神ドクいーの解毒に必死すぎて我を失うほどのムーブでの一幕だ。
なんともケナゲな男子ではないか。
 
そしてしつこいほどの再戦要求。
もう生きる目標が神ドクいーに向かってるんですよ。
 
いーやしゅん君に比べりゃ、格段に出番は少ないのだが。
胸熱エピを随所にぶっ込んでくれた制作陣に感謝しかない。
終盤に、ご丁寧にちーこエピ〜からの”きっちり落とし前つけたるで”まで見せてくれた時は、
感謝の気持ちが膨らみすぎて不整脈が悪さをしまくってたてこである。
 
何度も過去に言及してきたが。
師にいちゃんのチャームポインツは、
 
・みっしり生えた下まつ毛
・おけつに割れたアゴ
 
だ。
今回は、”きっ”と睨みつけるブームや、目を瞑って拷問に耐える姿などで、どアップを大いに見る事ができる。
皆も堪能して欲しい。
彼のルックはいずれ”ぎらぎら”さや”ぬらぬら”さ、を醸し出せるポテンシャルを秘めている。
今後を大いに期待したい男子である。
皆も応援よろしく頼むぜ。
 
ちょうどみっしりまつ毛がよく判る画像をあげてくれてた♡
皆もご覧あれ。
 
1988年3月23日生まれの35歳、185㎝、70kg。
青島旅遊管理学院卒業。
 
待播「鬼吹灯」「無名偵探」「葡萄藤下的玫瑰」「七」「英雄志」「隠擎」「将愛之因為愛情」

蓮花楼てこが見た感想

ラスボスとの戦いが39集の中頃。
つまりラスボス倒して終わり〜とはもちろんならない。
なぜなら神ドクいーの毒案件があるからだ。
 
で、やっぱり何中華先輩演じる皇帝が、いろいろと心配事が多くてね。
秘密が漏れたら困るしね。
 
そして神ドクいーには、ケリをつけなきゃならない問題があったんだ。
それが四顧門案件だ。
ぃやぁ、こん時勝負服着て参上するんですがね、いー。
もっすごい♡なんで、これは見といた方が良いと思う。
 
で、ここでもまた後輩を救うためになけなしの内功を贈り。
その後白パイセンに難癖付けられて〜からの。
自ら剣を折るムーブは、もう泣けて泣けて。
 
パイセンは今回も良いとこ1ミリもない役でほんとに気の毒。
実は10年前の事柄はパイセンのジェラシーのせいだった、とか、そんな筋書きを予想してしまっていた己の脳みその残念さを思い知った。
 
っつうか、みんなで海辺で神ドクいーの到着を整列して待ってたのにはちょっと笑っちまったけど。
 
まぁ、てこはいろいろと考えましたよ。
復活の筋書きをね。
もう既に忘川花は無くなってるんで、あとはマダム(師匠の嫁)関係か。
でも、これはいーが俄然拒否するだろうからそれは薄い。
思い当たるチートアイテムはないが、師にいちゃんが8境を破った方式を適用すればなんとかなるかもしれない。
つまり、一度死んだら経脈の再構築が出来るとか、そんな感じ?
 
まぁしかし。
海辺に届いたのは一通のお手紙。
まじか・・・
〜からの5分の番外編へと続く。
 
ぃやぁ、ほんとに面白かった。
30集の神回以降、毎回泣かせられ。
こんなに泣いたのは天八2021以来かと思う。
 
登場人物全ての人のキャラがしっかりと建っていて、それはモブであるラスボス従者でさえもである。
 
ぁあ・・・わたしの本当のご主人様は・・・
 
って、ショックで逝ってしまうのだが。
彼が探し続けた亡国の末裔。
それはそれは過酷な日々だったに違いない。
ようやく見つけた、と喜び、自分の持てる全て、与えられる全て、を捧げてきたのだろう、とマジで胸熱になってしまう。
と、こんなシーンまで泣いてしまうのだから、物語に関わる重要人物のあれこれなど滂沱の涙である。
 
エンディングは、これしかないだろうな、って思った通りの帰結であった。
嘘くさくならず、最後まで真摯に向き合えばこそ、この結末しかなかった様に思う。
それでも、神ドクいーは死んではいないかもしれない、生きてどこかで誰かを救っているかもしれない、
と希望も持てる、素晴らしいオープンエンディングだったと思う。
可能性は無限だ。
ひとつの見方に囚われず、自由に伸びやかにそれぞれの解釈で終わって欲しい。
 
てこは、本作は今年みたドラマの中では最上位に面白かったと思う。
しかし、このレビューでその魅力を伝えられたとは到底思えない。
なので、ぜひ皆もその目でみて欲しい。