中国ドラマ『東宮〜永遠の記憶に眠る愛』(原題:东宫)ドラマレビュー:三人の男子それぞれの愛し方を比較してみよう【陳星旭/陈星旭チェン・シンシュー】【魏千翔ウェイ・チェンシャン】【王冠ワン・グァン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年10月4日

PONEY CANYON公式サイト
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今日は、中国ドラマ『東宮〜永遠の記憶に眠る愛』(原題:东宫)ドラマレビュー:三人の男子それぞれの愛し方を比較してみよう、
を紹介するよ。
 
【基本情報】
 
監督:李木戈
脚本:銭珏、王乙涵、徐暁霖、胡蓉、劉笑、柯宜彤
P:李歓、王博童
原著:「東宮」(匪我思存)
主演:陳星旭、彭小苒、魏千翔
プラットフォーム:2019/2/14〜優酷
45分✖️ 52集(再公開版は55集)
 
ん?
再公開版?
55集?
見終わって知るこの事実。
てこの見たRakuten Vikiは52集版だ。
ふつーにyoukuで見れば良かった・・・
 
もしかして見逃してるとこに↓これはあるのだろうか。
見逃してるよね、絶対。
 
男①はお久しぶりの陳先生【陳星旭/陈星旭チェン・シンシュー】
「射雕英雄伝2016」以来だ。
今回もゲスめな役だ。
 
男②もお久しぶりの@暁冬(「蘭陵王」)の【魏千翔ウェイ・チェンシャン】
「九州縹緲録2019」以来だ。
Twitterではわりとネタにされており非常に遺憾に思ってる。
 
女①は彭小苒ポン・シャオラン。
君九齢(九齢公主)」のヒロイン再びだ。
でも、作品としては本作「東宮」のが古いので、若干@九齢のときよりグラマーみがある気がする。
今回は配音さんが優秀だったなぁ。
 
ポニーキャニオンさんが↓言っているように
中国全土が泣いた”美しき”ラヴストーリー!!
中国で話題になった鮮烈なラスト!
本土中国でも人気が高く、2019百度ベストテンTVドラマに選ばれているようだ。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

東宮ってどんなドラマなん?

どS&どMのワンノブザベストCPストーリーだ。
 
背景は架空で、豊朝王朝というらしいが西域は統治外のようだ。
唐朝っぽいが、途中カニを食べるシーンで出てきたキッチンバサミの持ち手がプラスチックによく似た素材に見えた。
唐代にプラスチックはない。
塩化ビニルは1920年代、ポリスチレンは1930年代に開発されたものだ、ちなみに。
いっつもこんなどーでもいい話ぶっ込んですいません。
話、戻します・・・
 
西域には、西州、丹蚩、朔博と三つの国があり、豊朝を含めた四国は政略結婚などでパワーバランスをとっていた。
で、男①のちぇんいん(李承鄞Lǐ chéng yín)は豊朝王朝の第五皇子。
ヒロインしゃおふぉん(曲小楓Qū xiǎo fēng)は西州の第九王女。
男②ぐーちえん(顧剣Gù jiàn)は豊朝出身だが、西州国で妃の護衛をしていて、ヒロインの師傅でもある。
 
西域豆知識としては
・西州はわりとおりこうさんな国(中原の言うことを聞く)
・丹蚩、朔博は典型的な草原の民で略奪とか好きそうなイメイジ通りの感じ
・西州が、豊朝と丹蚩、朔博の仲を取り持つ感じ
・ちなみに朔博のゴットファーザーは、しゃおふぉんのぐらんぱ。
 
冒頭は、ヒロインしゃおふぉんの西州でののほほん幸せ呑気ライフを描く。
ここで、
 
・しゃおふぉんと師傅ぐーちえん【魏千翔ウェイ・チェンシャン】との絆
・しゃおふぉんの師傅への甘酸っぱい恋心
・師傅のしゃおふぉんへの恋のジレンマ
 
を描く。
彼らが人生で一番幸せだった頃だ。
 
ここで驚くのは「蘭陵王」ではあんなに少年み満載だった千翔がきらきら時代を通り越して哥哥世代、ぃや大哥世代へ一っ飛びしてる事だ。
当時は24〜5歳、本作撮影時は30過ぎたあたりだろう。
まだきらきらでいける年代なのに貫禄があり過ぎで、しゃおふぁんと並ぶとロリコンみが出てしまう。
その辺がネタにされる理由の一つかもしれない。
 
で、この師弟CPは駆け落ちしようとするのだが、師傅が待ち合わせに遅れる。
一歩先にその場所(約束した場所)に瀕死で到着するのが男①ちぇんいん【陳星旭/陈星旭チェン・シンシュー】だ。
 
早くもヒロインしゃおふぉんと顔は合わせるが、互いの名も知らぬままだ。
ちぇんいんは豊朝の第五皇子だが、敵討ちのために皇太子にならないといけない、と周りに煽てられて。
煽てチームからの指令で”ぐーしゃおうー”(顧小五Gù xiǎo wǔ)という名を使い、西州に潜入して第九王女を利用しにやってくる。
 
そう、鼻っからしゃおふぉんを利用しにやってきたのだ。
ちなみに、しゃおふぉんが恋焦がれる師傅も煽てチームの一員だ。
要するに、今恋してる男も、これから恋する男も、しゃおふぉんを利用しようとしてる訳だ。
 
今後、ヒロインしゃおふぉんがこっぴどく裏切られると分かってる場合。
幸せになればなるほど、そのギャップへの期待は高まる。
だから、元は師傅が好きだったのに、わりとさっくりしゃおうーに鞍替えしても気にならない。
まぁ、まだ15くらいの少女設定だし、そんなもんよ。
利用するつもりが、まんまとマジ惚れしちゃったしゃおうーは、しゃおふぉんと朔博で婚儀をあげる。
(でも利用はする)
しかし、扱いが難しい朔博をなんとかして滅ぼしたいと思ってる豊朝は、その婚儀の日に朔博に攻め入るのだ。
 
朔博の男子たちは、逞しく漢気に溢れ実に好ましい男子が多数だ。
特に↓このハーンがすごい。
中の人は、張恒瑞、1990生まれの31歳。
柔道のアジアチャンプだった方らしい。
目の錯覚かと思うほど隣の女子と比べて縮尺がおかしい。
余裕の2mオーヴァーだろう。
それなのに機敏。
さすがは柔道選手だ。
 
で、しゃおうーを信じ切ってたしゃおふぉんや朔博の人々はこっぴどく裏切られる事となる。
しゃおふぉんに降りかかった悲劇はパネぇ。
 
・ぐらんぱ斬首
・ぐらんぱの国、朔博滅亡
・実まま自害
・実ぱぱ錯乱
 
こんなパネぇ悲劇のなか、そんな悲劇の諸悪の源であるしゃおうーは実は豊朝の五皇子でり、
その五皇子ちぇんいんと結婚しないといけないらしい、という現状を知る。
 
「あ゛ーーーーーーーーーーーー?」
 
だよね。
ムリだろ。
 
「だよね。
辛いよね。
どぅぶちだ。
でも好きなんだ、もっすごく。
だから結婚しよ、ってかもう結婚したよね」
(もう決定事項だからあきらめて?)
 
とか言ってくる、突き抜けた男子がちぇんいんなのだ。
 
「やばっ、こいつ。
あたまおかしい。
逃げなきゃ」(←言ってませんよ、てこ解釈です、念のため)
 
で侍女の@あどぅ(阿渡Ā dù↑のハーンの隣の女子・中の人、娜吉瑪)と二人逃げる。
捕まる
逃亡
捕まる
 
を繰り返すが。
逃走中に”忘川”に出くわした。
情を忘れる川らしい。
 
で、
 
「ぜーんぶ忘れたい・・・」
 
その川に身を投げたしゃおふぉんだが、
 
「おれも一緒に忘れる・・・」
 
と追って飛び降りたちぇんいんと二人で川に落ちる。
・・・
その川から生きて帰ってきた人は居ない、とか言ってたけど。
二人ともすっかりさっぱり情は忘れて、
 
・ちぇんいんは朔博討伐で名をあげ、皇太子に近いと噂されるプリンス
・しゃおふぉんは、皇太子妃と決まっている西州第九公主
 
として、それぞれきらきらに生きてました。
 
で、⑤皇子との婚姻だったのが、皇太子との婚姻に変わってるのは謎だが。
要するに皇太子席は現在空席であり、ロイヤルブラザーズたちの水面下の戦いが熾烈、という背景だ。
有力候補が②と⑤だ。
 
・しゃおふぉんは、どの人が皇太子になるのかな、愛のない結婚だけど平和のためならしょうがないな、などとまるで人が変わって物分かりが良くなってる。
 
・ちぇんいんは@すーすー(瑟瑟Sèsè)という娘が好きなようだが、どうやらこれも利用してるだけのようだ。
 
という状況で再会を果たす。
こっから記憶がなくてもまた好き合って、またもや記憶が戻って苦しむ事になる訳か、
と、記憶がないのは面倒だが、後のギャップを考えるとまたもや期待が高まる。
 
しかし、この記憶が戻りそうで戻らない状態が長過ぎだ。
もう教えちゃうけど、47集まで戻らない、記憶は。
長過ぎだろ。
つまらない訳じゃないが、面白い訳でもない。
何しろ一つ一つのシーンが長いし、セリフの量も多いし。
思惑のありそうな古参爺たちの攻防戦もあるにはあるが、目新しいことがある訳でもなく。
たいした権謀術数と言う訳でもなく、話のつなぎや流れのために都合よく展開していく感が否めない。
 
後宮の女どもの企みも、さほどの事はなく。
悲惨さも気の毒さも不穏さも生ぬるい。
唯一目を引くのが↓の皇后さまの造形(主にメイク)くらいだ。
皇后さまほどじゃないが、豊朝の公主↓のヘアスタイルも佳きだった。
 
ほかは、長いことイケメン探しをライフワークにしているので。
”ぁ”、と気付くランクイン男子たちを見つけて、密かにワクワクするくらいしか楽しみはない。
@樊霖峰だ。
一片氷心在玉壺」の@耶律洪基(ランク外だけど)だ。
本作では②皇子の側近としてゲス男子を熱演だった。
 
トン兄さん(楊彤)だ♡
秦時麗人明月心(麗姫〜)」で”だーわん”言ってた嬴政の参謀。
説英雄誰是英雄」では、修練中に首を痛めて顔をあげれなくなった胸熱な男子を熱演している。
 
本作は③皇子で出番も2シーンくらいしか記憶にない。
なので単独のスチールさえない模様だ。
 
で、物語は結局
↑こんな感じになる。
 
この1週間前に、嫁ぐ男のせいでぐらんぱとその国が滅ぼされた事を聞き。
仇の嫁になってなるもんか、とまたも逃亡を図ったりするのだが。
こっちのぐらんまに諭されて死んだ目の花嫁となる。
(ちなみに実ままが自害している事は、未だに知らない)
 
この時のしゃおふぉんの鬼気迫る演技は良かったし、
 
”こんな男に嫁ぐとは、なんという屈辱だろうか。
これではぐらんぱや、朔博の民に申し訳が立たない。
コ・ロ・ス・・・必ず・・・”
 
くらいの迫力があったのだ。
しかし、その決意もわりとあっさりどっかに行ってしまって。
なんだか言葉と裏腹にちぇんいんが気になって行く流れが納得いかないし。
皇太子妃になったのに、東宮を抜け出しては呑んだくれ仕事らしい事はほぼしていない。
 
愛のない結婚?
そんな事は、どこぞの公主で生まれたなら当たり前のことだし。
豊朝のぐらんまにもそう諭されたろうに。
ふらふら遊んでばかりいて真面目に生きないから賢くなれない。
だから、簡単に後宮の女どもに騙され嵌められる。
まったく同情できない。
 
それでも、放置せずに見続けられる理由は二つある。
 
イー:記憶が戻った後の顛末が気になりすぎるからだ。
(しかし記憶を無くしてから戻るまでに40集近くも使うのはいささか不親切だ)
 
アル:男②と男③の貢献
 
この↑のせいでお陰でなんとか見続けられるのだが、少しだけ説明しよう。
(男①のちぇんいんの虐愛が話題だったようだが、てこはさほど面白みは感じなかった。
虐というのは、虐められる側のダメイジゲージが高いと面白いが、虐められてる側が鈍感だったり、もしくは逞しい場合は面白みはないし、逆に興醒めするという方式が存在する。)
 
まずは男②ぐーちえん(顧剣Gù jiàn)の開き直りがすごい。
導入タームでは、煽てチームのお頭の養子で重要ミッション担当だったのが。
崖落ちしてからは、世捨て人みたくなって主にしゃおふぉんへのストーカー行為が日課になっている。
ストーカーしてない時は、呑んだくれるか皿洗いをしている。
 
夜間はしゃおふぉんの住居を見下ろせる木に立って見張りだ。
鈴矢が放たれたら秒で、しゅたーーーーーーって駆けつけれるように、いつでも万全の状態で待機中だ。
自分が忘れられてるのは悲しいが、どさくさ紛れにしゃおふぉんを自分のものにしよう、と頑張ってるのだ。
こういう開き直りはてこは嫌いじゃない。
 
しかし、なぜかたった一回の夢で師傅をしゃおうーだと思い込んだしゃおふぉんが
 
「ぐーちえん、あなたがしゃおうーなのね?
私が愛した人はあなただわ。」
 
「・・・(ぇ、なんでそうなる?でもいっか・・・)
そうだ、わたしがしゃおうーだ」
 
えーーー!?
罪はしゃおふぉんの脳みそだ。
師傅の罪ではない・・・
がんばれ、師傅。
 
もう一人の男③がてこが本作で激推し男子だ。
ぺい将軍(裴照Péi zhào)【王冠ワン・グァン】だ。
彼の存在はてこをおおいに癒してくれた。
ぺい将軍は後のてこ監修”イケメン備忘録”でねっちり語るのでここでは詳しくは書かない。
 
この敢闘賞男子お二人のお陰でなんとか見続けるが、中身のラヴは記憶が戻らない限り劇的な変化は望めない。
なので、終始うだうだ流れだ。
仕方がないので、物語の筋は”東宮”が引っ張る事となる訳だが。
 
②皇子失脚
皇后失脚
高ファミリー失脚
〜からの諸悪の根源は皇帝!?
というデフォルトだ。
 
そして、ご丁寧に皇帝の恋バナもぶっ込んで来る。
しかし、そこの背景にあるのは色恋と言うよりは、皇帝である事の苦悩という事のようだ。
タイトルの”東宮”とは皇太子の居住区であり、
東宮に住むものは30才を超える事なくお隠れになる、という言葉通り。
ロイヤルファミリーの闇、権力欲、真実の愛、などが複雑に絡み合う場所と言う事を伝えたいのだろう。
・・・
しかし、記憶回復を心待ちにしているてこにとっては苦しい時間だった事を白状しよう。
 
しゃおふぉんの記憶は47集で戻る。
しかしちぇんいんの記憶は戻っていない。
 
ちぇんいんは
ぐーちえん(師傅)=ぐーしゃおうー=しゃおふぉんの想い人、だと思ってるので。
ジェラシーむんむんで、悔しがってるんだが。
誰か教えろよ。
 
「あんたがしゃおうーやで」
 
ってさ。
でももういい。
あと4集だから。
今知っても、あと何集か後に知っても、もうさほど影響はない。
もう好きにしたらいいさ・・・
 
クライマックスの肝は。
 
・高ファミリーの生き残りが、西州と組んで豊朝に戦を挑んでいる
・記憶の戻った二人の結末
 
以上二点だ。

東宮てこ監修”イケメン備忘録”

ゲス専門な男子@李承鄞/顧小五【陳星旭/陈星旭チェン・シンシュー】

しゃおちー・ちぇんいんこと【陳星旭/陈星旭チェン・シンシュー】陳先生だ。
 
射鵰英雄伝2017版」の@楊康でランクイン済みの明星だ。
楊康も大概ゲスだったが、本作もゲスな役だ。
特に草原タームでの裏切り方は酷いし、その後の”それでも好きだ”発言はもっすごい自分勝手でゲスの極みだ。
 
作りとして、物語の序盤でMax値を見せてしまった場合。
その後魅力は尻すぼみ的に輝きを失ってしまうものだ。
本作もそんな感じで、中盤の記憶ないタームではさほど輝けなかった。
虐愛も、相手のしゃおふぉんがバカ逞しいお陰で虐が活かされない仕様だった。
さほどゲスな仕打ちでもなかったもんで、要するにあまり輝けていなかった。
 
しかし、終盤に見せたゲスは驚くべきゲスさだった。
つまり、草原タームでのゲスはMax値ではなかったと言う事だ。
 
・「矢を放て」ムーブ
・すーすーに「駒だ、はなっから」ムーブ
 
この二つはゲスさ加減がパネぇことがよくわかるムーブだ。
皇太子→皇帝、の道を虎視眈々と狙う男はこれくらい突き抜けてないとダメなのだ。
 
中の人@陳先生は、ルックは今時のきらきらしたイケメンだ。
26歳のヤングボウイだがデビューは2000年だ。(「激情燃焼的歳月」)
4歳のちーこ陳先生だ♡
こんなちーこから演技し続けてるんで、相当だ。
いやらしさを出さずに清涼感さえ漂わせながらゲスを演じれる強者だ。
二作もゲス役を見させてもらったが、それでも陳先生なら清流属性の天使でも違和感なく天使になれるだろう。
1996年3月31日生まれの26歳、186㎝。
中央演劇学院卒業。
 
代表作:「射鵰英雄伝2017版」、真相、一見傾心
待播の「星落凝成糖」↓

微妙な男子@顧剣【魏千翔ウェイ・チェンシャン】

お久しぶりの@暁冬(「蘭陵王」)の【魏千翔ウェイ・チェンシャン】だ。
あの頃は少年み満載だったのに、いつの間にかこんな成長してた。
 
まぁ、てこはどんな千翔でも全て受け入れて全力で褒めちぎる覚悟だが。
本作の師傅の評判は、はっきり言って色モノ扱いだ。
そう、ネタにされて笑われてるのだ。
・・・
非常に遺憾だ。
でもわからなくもない・・・
 
この物語の中で、唯一の武術の達人設定(江湖系)なのだが。
その特別扱いが仇になってる気がする。
例えば、草原タームで己の恋心のジレンマで一人お稽古中に、
”シュタっと飛んで空中シャシャシャで崖肌に字を書く(刀で)”とかちょっとおかしい。
 
さらには
↑この大立ち回りだが。
本来ならかっこぇえはずが、脚色のせいで変な感じになってる。
師傅だけ早送りだし(動き)効果音だけじゃなく被せるCGも変だし、なんと言ってもキメポーズが変だ。
さらにはその1秒後には崖の上のしゃおふぉんの背後に居るという。
ストーカーぽさを全面に出した脚色だ。
さらには、崖落ち後の首下泥パックもおかしいし、
なんと言っても↑この行為がストーカーと言われる所以だ。
まぁ、ここは”想いが強過ぎて溢れてる切なさ”を感じてくれれば幸いだ。
 
役どころとしては、序盤は運命に抗えないし。
中盤は記憶がないのをいいことにどさくさに紛れて開き直るし。
な実に中途半端なのだが、途中何度か見せてくれる
苦悩ひとり演舞”はコアがしっかりとしており流石だし。
指が短めで太めなゴツい農耕民族みの手、などを喜んでいただければ幸いだ。
ホンモノの”手フェチ”とは、綺麗な手だけじゃなく、農耕民族みの手もこよなく愛することが出来るのだ。
皆も、脳のバイヤスを取り払って、今一度師傅の手を見てみて欲しい。
如何に味わい深い手かがお分かり頂けるだろう。
 
日本では塩評判のようだが、本土中国では人気急上昇らしい。
なぜかはわからんが、結果良かったのだから素直に喜びたい。
 
しかし、千翔の魅力とはきらきらではないのだから、きらきらを押し付けるのは良くない。
師傅になぜ白を着せるのか。
お顔もデカめだし、体もあの通りのゴツゴツ&むっちり感だ。
白はだめだろう、と訴えたい。
ハーフアップというヘアースタイルもNGだ。
ぼさぼさor将軍、がベストだが役柄上それが無理ならポニーテイルしかあるまい。
その俳優の良さを最大限に発揮できるコスチュームを探究すべきだ、制作者は。
 
中途半端なストーカーではあるが、作中でのセリフはいちいちてこを感激させてくれた。
 
「痛み?
どんなに痛かろうと・・・
俺は一生この痛みの中に居たい・・・」
 
不整脈ドキっ♡(久々だ、使うの)
終盤は、アホみたいな逃走劇で助かる未来が1ミリもない。
その容赦のなさが師傅の魅力と比例関係にあるので、もうどんどん追い詰めちゃって下さい。
1987年4月1日生まれの35歳、180㎝、70㎏。
上海戯劇学院卒業。
 
代表作:蘭陵王、鹿鼎記、錦衣夜行、九州縹緲録
待播:藏海花、落地生根、她隻是不想輸

笛を吹く男子@裴将軍【王冠ワン・グァン】

ぺい将軍こと【王冠ワン・グァン】だ。
㊗️てこブログお初俳優だ。
王冠なので以後クラウンと呼ぼうと思う。
 
本作で激推ししたいキャストだ。
五皇子付きの将軍で、陰日向でちぇんいんを支える寡黙な将軍だ。
ちぇんいんが、自由奔放天真爛漫なしゃおふぉんに惹かれたように。
中原生まれ&育ちの王族系列のぺい将軍もしゃおふぉんに惹かれていた。
おそらくは、序盤草原タームでしゃおふぉんから笛を教えてもらった時からだろう。
↑オフショットだけど、たぶんこん時から好きだったはず。
 
寡黙な男ぺい将軍のそんな気持ちに気付いてたのは、おそらく師傅だけだろう。
ちぇんいんは人の気持ちとか1ミリも考えたことないので、露ほども思い至らないだろう。
 
てこは本作では全く感激とか感動とかすることはなかったのだが。
たった一回だけ涙を流したシーンがあるのだ。
それが↓この笛ムーブだ。
飲み屋で、みんな酔っ払った時にぺい将軍が吹くのだ。
 
ぇ、ぺい・・・
おまい笛練習したんか・・・
なぁ、もっすごい練習したんか・・・
 
ぺい将軍みたいな男子と結婚するのが、おそらく一番安泰だ。
もっすごくまともだもん。
他の二人の男子に比べたらね。
 
勅命で他の女子を娶ることになった時の、無言呷り酒が事の他切なくかっこよかった。
 
心の内には秘めた想いがあるが、彼の信念は国に尽くすことだ。
個人の幸せではない。
そこの線引きがしっかりしている人間は、一本筋が通っていてどんな背景だろうと魅力的なのだ。
6月17日生まれ、年齢秘密、187㎝。
中央演劇学院卒業。
 
2011あたりがデビュウの模様。
過去作調べてたら、てこレビュー作品が結構あることに気付いて驚いている。
司藤」@周万東
説英雄誰是英雄」@関七
↑うっそ、まじか、って感じだ。
あとは「両世歓」にも出てるらしい。
 
待播「如月」が良さげだ。

東宮てこが見た感想

帰結としては、”これしかない・・・”というとこに落ち着く。
 
物語の性質上、ハピエンはあり得ない。
しかし、ヒロインの人生になんらかの意味を持たせないといけないので、きっちりそれに対するものを用意したと言う感じ。
 
エピローグは、副題の〜永遠の記憶に〜に繋がる作りだ。
綺麗にまとまっていたと思う。
 
追い詰めれるだけ追い詰めて、それでも足りねぇ、とさらに追い詰め、どこまでも自分のことしか考えられないどS男子、と
ここまで追い詰められて、逃げ場も無くなっても、それでもまだ好きっ、というどM女子、の
切なくも激しいラヴストーリーが完結した。
 
ヒロインの切ない運命だけがクローズアップされ、タイトルの”東宮”に対する話はさほどフォーカスされてない。
大した苦労もせずに、とんとん拍子に計画が成功した印象が残るのが残念だ。
”東宮”と言う場所が、如何に魅力的であり同時にに危険も潜んでいるのか、その場所に魅入られた魑魅魍魎どもの血生臭い話を期待したが、それとは違う方向性だった。
 
しかし、(記憶ないタームがもうちょい短ければ尚良いが)全体的には面白く見れたと思う。
それと、ヒロインが乗馬が上手いのに感心した。
わりと足場の悪い場所での乗馬もあったが、多くを自分で乗って撮影していた。
可愛いだけじゃなく、コスチュームドラマに出るなら、殺陣や乗馬のスキルがある女優さんがイイね。
彭小苒は、今回は配音だったが原音作品も見てみたいと思った。