中国ドラマ『初恋ロマンス~無感情皇子とナイショの契約』(原題・公子傾城/公子倾城)ドラマレビュー:君に触れて愛を知る・・・♡【王星越ワン・シンユエ】【李九霖リー・ジウリン】【戦宇/战宇チャン・ユウ】【聶子皓/聂子皓ニィエ・ズゥハオ】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2023年11月3日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『初恋ロマンス~無感情皇子とナイショの契約』(原題・公子傾城/公子倾城)ドラマレビュー:君に触れて愛を知る・・・♡
を紹介するよ。
 
【基本情報】
 
監督:李陽
脚本:楊十夜
P:李莅櫻、黄雨洋、何麦、郝暁楠
原著:維和粽子著《公子傾城》
主演:卜冠今、王星越、聶子皓、劉一曈、戦宇、張雪菡、李九霖
プラットフォーム:爱奇藝、2021年9月16日〜
50分✖️24集
 
まず最初に驚くのは卜冠今の変身だ。
お久しぶりだったが、控えめに言っても別人だ。
てこブログでレビューしているドラマでは「皓鑭伝(コウラン伝)」に出演している彼女だ。
ぇ、どこに出てた?とか思うあなた、↓コレだ。
新しく生まれ変わった彼女は、演技は安心して見ていられる実力派だ。
 
主役の【王星越ワン・シンユエ】は于正んとこの秘蔵っ子で、きらきらさがリーサルウェポン級の男子だ。
秘蔵っ子だけあって、四作目にあたる本作でもう①デビュウというエコ贔屓様だ。
本作は2021播出作品だが、今年2022播出の二作品はいずれも①であり、堂々たる①ぶりであった。(記事は気長に・・・)
 
そして②だ。
宸汐縁」に出ていた【聶子皓/聂子皓ニィエ・ズゥハオ】だ。
てこが記憶から消し去りたいと思っても、こうして忘れた頃に思い出させられる張震様主演のあのドラマだ。
ぇ、どこに出てた?とか思うあなた、↓コレだ。
 
さらにはてこがこよなく推している【戦宇/战宇チャン・ユウ】もキャスティングされている。
我就是這般女子(夢織姫)」では、早々に片目のジャックにさせられ。
遇龍」では総合セリフ時間二分未満の塩状況の男子だ。
今回は見せ場があるといいなぁ、との願いを込めていた。
 
そしてそして、そして。
てこ激推しの”得体の知れないシリーズ”男子【李九霖リー・ジウリン】だ♡
本作は「千金難逃」より前の作品なので、おそらくは③とか④とかだろうが。
その独特のルックはおそらく皆の記憶に残るはずだ。
 
本作は、てこは去年すでに視聴済みだが未レビューだった。
しかし目出たく日本上陸した様なので重い腰を上げての再視聴&レビューだ。
日本上陸箱パッケージデザインは↓コレだ。
※画像は公式サイトからです。
 
邦題と副題で全てを語っている、説明能力値の高い題名だ。
ピンキーでこってりきらっきらになってはいるが、実際きらっきらな中身なので問題ない。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

公子傾城ってどんなドラマなん?

無感覚皇子がある女子(ヒロイン)と触れる事で、匂いや味や寒さなどを感じる事が出来る事に気付く。
そして、無感覚な上に無感情だった皇子が感覚とともに感情まで感じるようになり、
君に触れて愛を知る”状態になる訳だ。
 
この状態は、生まれたての雛が最初に見たものを親だと思い込む刷り込みと同じ状態だ。
感情とは何か、を知った時そばに居たのはこの女子だった。
当然の成り行きとして、そばに居たこの女子を好きになる。
つまり何がいいたいかと言うと、
この時、違う女子が特異体質(感情を蘇らせることが出来る)の持ち主だったならば、当然その女子を好きになったはずだ、という事だ。
要するに、特異体質持ちの女子ならば誰でも良かった、という話だ。
 
しかし、特異体質持ちの女子も他に必ず存在するであろうが、
出会ったのはたまたまこの女子(ヒロイン)だった訳で、
当然この女子をもっすごく一途に好きになる訳で、
雛の刷り込みだし、不可抗力なのでもうどーしよーもないのだが・・・
わかりますかね・・・
そこはかとなく漂うおねいさんみ。
人生に疲れた様なくたびれた感じが出てしまってるんですよ・・・
お相手の皇子が王星越なもんでね。
ただでさえきらっきら男子なのに、ヤングボウイなんでね。
並んだ時の”おねいさんみ”は許容範囲を超えている気がした。
 
しかし、それも最初のうちだけで。
最初こそ
 
「きゃーーーっ
わたしの事好きなのかも、皇子♡」
 
のきゃぴり具合はイタさを感じたが、物語がシリアスになってくるとともに、彼女の持つおねいさんみと思慮深さとが絶妙にマッチしてきた様に思う。
演技もお上手でしたしね。
 
そのシリアス背景を少し説明しておこう。
 
・南麓王朝には悪魔が誕生するという予言があった
・その悪魔は無知無感で国に悲劇をもたらす
・その予言師は、秘密保持のために殺される
・秘密のはずだが、なぜか皆この悪魔予言を知っている
・なのでバレる(無知無感だと)わけにはいかない
・命懸けで進言したが、殺された者も居る、それが一皇子(男②)のままだ
・なので男②は二皇子(男①)が悪魔だと証明しようともっすごく躍起になっている
 
と、このような背景があるために。
ヒロインは、勝手にきゃぴってる場合じゃねぇな、と。
一皇子の追及を逃れるために、マジで協力せんといかんな、と。
 
そうこうしているうちに、あることがきっかけで今度はヒロインが無感覚・無感情になってしまう。
特異体質が入れ替わる、という面白い展開となる。
 
セオリーの試練タームもある。
ヒロインのぱぱとままは強盗に襲われて亡くなったとされているが。
実は殺したのは二皇子らしい、という超コンサバなエピソードだ。
もちろんこれは誤解だ。
最後には丸く収まるので、正直この試練タームは端折りたい気分だ。
 
二皇子は、自分が予言の悪魔だと思っているので、
 
「記憶にないけど・・・
もしかしてほんとに自分が殺したのかも・・・」
 
とか思ってる。
でも裏腹に
 
「オレってほんとに悪魔なんかな?
感情も(彼女がいれば)戻るし、当たり前に心の痛みとかも察する事できる様になってるけど・・・」
 
とかも思ってる。
 
彼女(ヒロイン)は、最初こそ荒ぶるけど。
 
・惚れた弱み
・そこに居合わせただけで犯人と決めつけるのは?
 
など、なかなかリベラルな思考をもっていて好ましかった。
 
あと、二皇子のままである皇后様は。
セオリーなら邪悪で上からマウントとってくる設定なのだが。
本作はさほどでもなく、わりと物分かりが良さげだ。
その皇后を説得するヒロインもなかなか好ましかった。
 
「私は卑しい存在ですが、一つだけあなた(皇后)との共通点があります。
それは、二皇子を愛している、という事実です。」
 
とな。
見た目も追い風となり、完全な”金の草鞋を履いてでも探せ”と言われる姉さん女房みだった。
そうなのだ。
見た目など。
誰だって歳をとるのだ。
見た目の若さや可愛さなどよりも、磨かねばならぬのは中身、そして心掛けだ。
 
さらに、てこの様な熟した女子が好ましく思う存在が居た。
それが↓この方だ。(中の人、張雪菡)
ヒロインの姉弟子で、姉ときにはままの様に面倒を見てくれてた女子だ。
この女子が、なんと【戦宇/战宇チャン・ユウ】扮する二皇子の弟とフォーリンラヴとなる。
このお二人が並んだ時にも、もれなく”あねさん女房”みが特盛だ。
実年齢はヒロインよりも一歳若いし、戦宇よりも実際は二歳しか年上じゃない。
しかし、そこはかとなく漂うおねいさんみは、おそらくは中の人の落ち着いた中身が漏れ出しているせいなのかも知れない。
そんな女子は俄然応援したくなるてこだ。
戦宇は、本作も見せ場もなく、物語の筋に1ミリも関係のないエピ担当ではあったが。
こんな女子とのフォーリンラヴのお相手になれたのは、不幸中の幸いと言えるだろう。
 
ずっと触れていなかったが、最初っからずっーーーと粘着に
”打倒悪魔(二皇子)”で頑張ってるのが、本作ただ一人のヴィランである男②だ。
コスチュームとかメイクに悪意を感じるのだが。
それは、漂う”噛ませ犬”みだ。
↑なんか見るだけで狡っからさがわかる造形だ。
単独スチールだけで”ヴィラン”とわかる様な作りはやめたほうが良くて。
そこに欲しいのは”意外性”だ。
ぇ、この男子がわるものだったの・・・!という驚きが欲しい。
 
この男子が、もっすごい思い込みが激しくって。
そのせいでヒロインの生き別れになってた妹もお隠れになる事態となる。
この役をできる事なら戦宇にやらせたかった・・・
 
で、この男子の悪あがきがクライマックスとなる。

公子傾城てこ監修”イケメン備忘録”

間違いない男子@陌軽塵【王星越ワン・シンユエ】

【王星越ワン・シンユエ】だ♡
 
お星様の様なプリンスルックなので、てこは王子サマと心の中で呼んでいる男子だ。
王子サマを初めて見たのは「周生如故」でまさかのヴィランだったのだが。
そん時のレビューには張暁晨に似てる、と書いているが。
今はそんな面影はない、これっぽちも。
かっこいいふつーのイケメンだった。
やはり、役柄は重要だと再確認した次第である。
要するに、いくらイケメンでも役柄に魅力がなければ俳優も輝くことは難しい、という事だ。
 
間違いない男子ではあるが、本作のキャラクターの魅力はイマイチだ。
無知無感のビハインド男子、という設定は良かったが。
その後のデレムーブがさほど魅力的でもないし、無双でもない。
わりと中途半端な設定だった。
 
「周生如故」における役は、非常に拗らせた男子だったし、だからこそ張暁晨みも出せたのであろうか。
そう張暁晨という男は、そういう拗らせた人間をすこぶる上等に演じることができる俳優なのだ。
 
上記の作品の続編&完結編である「一生一世」は実は未視聴だ。(見ました、レビュー済み)
現代劇だと言うのも理由の一つだが、どうやら男①であるレンくん(任嘉倫)に前世の記憶がないらしい。
だからめんどくさそうだな・・・って事で放置しているのだが。
王子サマの良さを再確認し、王子サマ上げのレビューのために視聴し始めようかと思ってるところだ。
※見たけど出てなかった@一生一世
欲しいね、このセーター。
 
2002年3月5日生まれの20歳、184㎝、65㎏。
中央戯劇学院卒業。
 
「小風暴之時間的玫瑰」「玉楼春」「周生如故」「一生一世」「珍馐記」「初次愛妳」

見るからにダメな男子@姬定岳【聶子皓/聂子皓ニィエ・ズゥハオ】

㊗️てこブログお初の【聶子皓/聂子皓ニエ・ズゥハオ】だ。
 
先に書いた様に「宸汐縁」に出ていたハオハオだ。
 
拗らせ男子で、打倒悪魔、に燃えてるんだが。
間違いないどこから見てもイケメンなのに漂うホスト臭。
なぜか?を考えてみた。
やはり、コスチュームやメイク、小物などがケバい(ダサい)からだろうか。
理由はわからないが、彼の
 
”悪魔(二皇子)を殺すことが世のため”
 
という思い込みは、全てはぱぱである皇帝の間違った判断によるものであり。
彼には罪はないのである。
それなのに、なんだか全てを背負って”悪者退治”されちゃった感があり、非常にモヤる展開だった。
まぁ、てこはいつもヴィランにエコ贔屓してみてしまう性質があるので、フェアな意見かどうかは知る由はない。
 
ハオハオくんは、てこの好みとはいささかだが外れている。
しかしながら現代劇だと、ホストみが強くなったりしないだろうか、などと心配をしてしまう。
例えば、軍隊ものだったりデカ(刑事)ものなら、彼の体躯を有効的に使えそうだが。
きらっきらなツンデレCEOとかのラヴは間違いないNGだろう。
古装ならば、きちっとした身なりの皇子ではなく、剣侠目指した修行男子とはイケる気がする。
メリクリハオハオだ♡
 
1993年8月13日生まれの29歳、180㎝。
北京電影学院卒業。
 
「蜀山戦紀2踏火行歌」「新白嬢子伝奇」「霊域」「三嫁惹君心」「親愛的戎装」

ずきゅーーん、とくる男子@杜若【李九霖リー・ジウリン】

てこブログ二回目登場のりんりんこと【李九霖リー・ジウリン】だ♡
 
りんりんの得体の知れない魅力は、過去レビュー「千金難逃」でたっぷり書いているので、興味のある人は読むがいい。
 
今回の役は、ヒロインの兄弟子であり、幼馴染でもあり、こっそりと好いている(ヒロインのことを)設定の男子だ。
あやしげな師匠ではあるが、弟子たちは皆まともなので、まともな師匠なのだろう。
彼も、お堅いお仕事(お役人)だが、もうお仕事とかどうでもいい。
だって、すこぶるいい、顔が
どんな残念な役だろうと、彼のルックの前にはずきゅーーーーん、とロックオンだ♡
 
映えがすこぶる良く、正直王子サマを喰っちまうほどのルックだ。
漢気も佳きで、デレっぱなしの男主よりも頼りがいがあった男子であった。
な、な、なんと。
まさかの”美手”の持ち主とは・・・
 
1994年4月25日生まれの28歳、185㎝。
北京服装学院卒業。
 
「鳳弈」「一路向暖」「妳是我的命中注定」「穿盔甲的少女」「親愛的阿基米徳」「雁帰西窓月」「且試天下」

公子傾城てこが見た感想

全てを承知の上、さまざまな選択をし決断していた皇帝。
全ての罪は皇帝のせいだと思うが。
その皇帝のはらはらと流れる涙には、流石、と納得してしまう演技力だった。
中の人、張塁さん。
 
最初の好きだの嫌いだののあたりは正直退屈だが、途中特異体質が入れ替わり、
体質だけでなく戦闘能力も交換してしまう設定のおかげで、ストーリーに面白みが出てきた様に思う。
 
ヴィラン兄の思いが、玉座欲しさに、ではなく。
あくまで正義の為だと思い込んでの行動だった点も、新鮮ではある。
 
とかいうのも関係ないほどの快楽結局であり”お幸せに!”という一言に尽きる物語だった。